八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -58ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

ピアノが大好きでとても熱心な方です。
最近のレッスンで、又同じ質問がありました。


「先生、私の音小さいし、ペダル足りなくないですか?」
(実は音が大きすぎてペダルも多すぎるのです)


当初、この方はとかく大きな音で、意味なく速く弾く事にこだわってました。


「まず正しいリズムでゆっくり丁寧に弾いて下さい。」
「はい」・・・あらら、同じテンポ。ゆっくりだってば!
ゆっくり弾いてもらうのに大変苦労しました。

 

ある日「私の言う事、あまり信用してくれないのですね」
と言ったら驚いて「そんな事ないです。仰るとおりだといつも思います」

自覚がなかったのでしょうね。


これを繰りかえし、やれやれ良くなってきた・・と思う頃、必ず又この質問

 


原因は、その方が参加されている同好会だ、と推測しています。

で、質問してみました。


「皆さん、凄い迫力なんです。」
「どんな曲を弾かれるのですか?」
「プロコフィエフの戦争ソナタとかショパンバラードとか」
「凄いですね」(あ~ぁ。・・・・それだ)


どうやらその場の雑談も原因でしょうね。
そしてその曲目、迫力に圧倒され、「私も!」となってしまう様です。


更に、質問してみました。

「曲目レベル高いですね。皆さん上手だから憧れるのですね」
「う~ん、うるさいですが。でも迫力あってかっこいいです。」


「?????」

 

打鍵する事の爽快感を騒音に対する不快感に変えないと同じ事を繰り返すのでしょうね。


ちなみにこの方は、コンサートもCDもよく鑑賞されてます。
美しさがわからない方ではないし、とても真面目な方なので悩むのでしょうね。


同好会も楽しんでほしいと思います。
思った以上に厄介な問題かもしれません。気長に考えます^^

SNSが普及する前は、ピアノの練習はレッスンと自宅、先生の発表会だけという方も多かったと思います。


今では練習会や演奏会も沢山開催され、プロ、アマチュア問わず一緒に楽しめます。
人前で弾く機会が増え、仲間が増え、とても楽しいですね。

 

又ステップ等、アマチュアの方でも実力を試す機会が増えました。
仲間に演奏を批評してもらう機会も増えたと思います。交流が広がる事は良い事ですね。


ご自身の演奏をネットにアップする方も増えました。

 

それに対する批評について、最近感じた問題です。


練習会で「どうしてそんな弾き方なの?」と言われた・・・と涙を流していたそうです。

その方は長らくピアノを弾く事が出来ず、やっと再開して人前で弾いたそうです。


アマチュアの方の場合、そこでピアノを弾く事がまず大変なのです。
批評した方が好意で教えてあげようと思ったとしても、それは出過ぎた批評になります。

他人の演奏についての発言は、慎重にしないといけません。
特に求められない批判はすべきでないと思います。


 

又ある方は、アマチュアコンクールの講評で、ぼろくそに批判されたと激怒してました。
相当傷ついた様で、「すっかり自信をなくした」と書いてありました。発言についてはSNSでもかなり炎上してました。



その講評を読むと、確かに審査員という立場でいかがなものかと思いました。
協会に抗議が殺到したと思われます。


残念な事に心無い批評を受ける事はこれからもあるでしょう。
どうか、その時はその様な事で傷つかないで欲しいと願います。


そして批判を恐れず、出来れば間口を広げておいて欲しいです。
入ってきた批判を無視するか、棚上げするか、取り入れて向き合うか・・・


それをご自分で決めて下さい。
ご自分を信じて、自信を無くさないで!

そして気長に頑張りましょうね。生涯学習ですから(*^_^*)

 

 

 

先生が変わって、教わる事が全然違うので混乱する。という方も多いです


例えば、手をお椀の様な形にしましょう。と習った方も多いと思います。
すると各指を少し立てる形になります。べちょっと寝かせれば、お椀ではなく平になります。


お椀の形は、各指を支える筋力が必要となります。特に小指を支える筋肉ができます。


親指、人差し指、中指は、普段の生活でよく使われます。(物を握ったりつまんだり)
しかし薬指、小指はほとんど使われません。支える筋力も弱く、動かす神経回路も少ないのです。


お椀の様な形にして、指をよく動かすのは大変なのです。
この練習法は必要な筋肉と神経を作る為には効率が良いのです。

 

例えばハノンを練習するときに、指をしっかり動かしてしっかり弾く。
・・・これは、指を独立させる神経と筋肉を鍛えているのです。

(但しこの時に、手首の脱力をきちんと並行して教えていかないと、後が大変なのです)


実際にショパンを弾く時には、指の動きは少なく、寝かせて弾く事が多いのです。
一部の曲を除いて、それほど強い手は必要ないのです。
撫でる様な手の使い方を覚える必要がある訳です。

 

モーツァルトの弾き方は又全然違います。
強い手は必要ないけれど、独立して良く動く指、鋭い指先の神経が必要です。
腕を肩からぶら下げる様な感覚で、強い体幹と肩や肘の持久力が必要です。
小指の筋肉がないと弾けません。


曲、時代によって奏法が異なり、それを習得する必要があります。
只、色々な作品を弾くには、独立した強い指があった方が選択肢が拡がりますね^^


先生を変わって、それまで指を動かす様に教わったのに、動かすなと言われる方もいらっしゃると思います。
既に指を支え動かす筋肉と神経が出来ているので、その使い方と手首の脱力を教えているのです。


鍛える事と、奏法の習得は目的が違うので、練習方法が違ってくるのです。
ややこしいですよね^^