八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -59ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

指を高くしっかり上げ、自然落下で鍵盤の真まできちんと弾きなさい

この様な弾き方を教わり、ハノンもしっかりやりました、
お陰で並々ならぬ男らしい手をしています(笑)
出して良いなら、体格の良い男性に負けず大きな音も何のその。
薬指や小指もしっかりしてよく動きます。


で、今、指を高くあげる事はほとんどありません。
指は音を出すまで鍵盤の近くにあり、鍵盤に沿うように置かれます。
鍵盤を撫でる様に動く事も多くあり、打鍵の直前は出来るだけ静止しようという動きです。
鍵盤の近くからそっと弾きます。


これでしっかりした音が出るのか?全然問題ありません。
クリアな音、曇った音、厚みのある音、強い音、はかない音。。。何でもOKです。


指を立ててしっかり上げ、落下で真まで弾くという弾き方は、効率よく強くしっかりした音を出せます。

 

しかし高い位置から落とす打鍵は、落下力が大きく働きます。
打鍵直後、下方向に向かう手と鍵盤で一瞬押さえつけてしまうのです。
そうなると指が自由に動きません。

 

指が自由に動く為には、余計な力を抜いて自由に解放されている必要があります。
そのために必要なのは、手首の柔軟性です。

一音ごとに下から上にふわりと抜きます。手首の動きは下から上に「ふわり」



その際大事な役目を担うのは指です。
指の腹の先で、しっかりと鍵盤をとらえ手首や腕を柔軟にして弾きます。


鋭い音は鍵盤を手前にひっかく様なイメージ。
優しい音は指の腹で優しく押すイメージ。
厚みのある音は手の重みを指先に乗せるイメージ。


柔軟な手首を自在に使い、指先が音を作ります。
そして指や手首の動きは、下から上です。


実践でないと、説明では解りにくいですね。
あ、興味ありましたら、レッスンどうぞ(笑)・・・あれ?

 

理にかなった弾き方は、弾きやすいのです。弾きにくいのは何かがおかしいのです。


たいていは時間をかけて練習する事を要しますが、弾けるはずです。
今は無理でも、いつか弾ける!という実感があるはずです。


それが見えなくて弾ける気がしないのは、弾き方が間違っているのです。

 

説明していて生徒さんの顔が輝く一瞬を見ると嬉しいです。
目標への道筋が見えた瞬間ですね^^

これなら頑張れるよね!

ショパンを弾いた時に、ある方から質問がありました。


「私が習った弾き方と、今の弾き方全然違います。」
「指はたてて、上げてから落とすように言われました。あなたの指は寝てます」


実は私も、そう教わりました。「しっかり弾きなさ~~い!」
で、この弾き方でショパンを弾くのは間違いです。


指を一本一本しっかり動かしてしっかり弾く・・・・
これは奏法でなく、基礎練習です。


この基礎練習で、速く正確に大きな音で弾ける強い手、指が作れます。
特に音大やプロを目指すなら必要です。


しかしこの練習により、そういう弾き方が感性の基準になってしまうのです。
先生自体がそう錯覚していらっしゃる場合もあります。
「大きな音がほしい」「ここをもっと速く弾きたい」・・・その必要があるかどうかよりそれが目的になってしまう


この基礎練習が目指す手は、究極「大ホールでコンチェルトを弾ける手」
でも実際何人の人がそういう経験をするのでしょう。
又この基礎練習により、手首の余計な力が抜けなくなっている事が多いのです。


音楽性と技術は別ではありません。
しっかり独立した音を要求する基礎練習のみを続けると、そういう感性になります。


まず音楽の基礎、美しく歌い、生き生きとしたリズムを感じ、響きを味わう。
基礎練習を、この事と切り離してはいけません。その上でもしハノンを練習するなら、目的に応じたやり方を考える必要があります。



確かに強い指と手を作れば、奏法をマスターすれば何を弾くにも確かに楽です。
その基礎練習を否定しているのではありません。
只そのための練習で、感性を損なわない様に注意が必要なのです。


そうそう、私が教わった弾き方は、「指を上から下に落とす」感覚。
今の弾き方は「指は下に置き打鍵直前なるべく静止」という感覚です。
この矛盾、何ということでしょう(笑)




そうでないと弾けません。理由は次回にお話ししますね^^

市内の輸入ピアノ専門店で週末、ピアノ、についてのイベントがありました。
友人が担当してくれていたので、生徒さん達と参加しました。

音が出る仕組み、ペダルの仕組み、等を実際に中を見せて解説して頂きました。
講義の後は、高価なピアノを生徒さん達にも弾かせて下さいました。


子供達に、本当に良いものに接する機会を提供して下さって嬉しいです。
何と実際に弾かせて下さって、貴重な体験をさせて頂けました。


あのねぇ~~・・・まだよくわからないでしょうけど~~~
「今○○ちゃん弾いてるピアノね、1902年製のベシュタインなんだよ~~」(汗)

でも丁寧に音を出すと美しい音がかえって来るという事を実感できた様です。

大人の生徒さん、普段恥ずかしがって人前では弾かないのに、ずっと弾き続けていました。
不思議な事に、その間に少しずつ無意識に弾き方が変わっているのです。無意識に大事に音を出し、特に長い音、「間、休符」を味わって弾いています。


貴重で高価な楽器を聴く機会はあっても、実際に弾かせて頂く事はありません。
しかしこの僅かな時間ですら、実際に弾く事で弾き方が少し変わっているのです。
これが本当に体験してほしかった事なのです。



今の若いお母様方が、幼少の頃実際のピアノを自宅で体験していた最後の世代かもしれません。
これからは電子ピアノしか知らない人達が多くなってくるでしょう。


けれども機会あれば、大事に受け継がれてきたものに触れてほしいと願います。

主催者の皆様、本当に有難うございました。