八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -48ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

「音楽性は正しい練習で形成される」と「バッハへの道」


これらは同じ内容でもあるので、少しまとめて先に進めたいと思います。



楽譜通りにひけば決してつまらない演奏にはならない!

とはいえ、この楽譜通りに弾くという事が、大変なのです。


まず拍子をきちんと意識しましょう。

4分音符を単位に4つ数える4分の4拍子
歩く様な、刻む様なニュアンスです。

2分音符を単位に2つ数える2分の2拍子
楽譜上は同じですが、揺れる様なニュアンスです。

この様に、拍子は只の数ではありません。

どう弾いて欲しいのか、を表しています。大切です。

そして、音符の長さを守り意識する事。


長い音符は、意識して伸びを感じて下さい。
4分音符は、意識して止める。
短い音符は、下に降りずに、通過したり、ふわりと抜いたり。


どう弾けば良いのか楽譜に全部書いてあります。
音楽性云々でないのです。

そのとおりに弾く事が難しいのです(*^_^*)


それをふまえた上で、歌って下さい。

スラーがついていたら一息で、意志を持って歌い始め、丁寧に歌い終える。
どんなスラーにも例外はありません。


そして一番大事な事

愛を告白する様に、美しく歌うこと

これを1曲すべてに徹底する事は本当に大変です。
左手にも内声にも、スラーはあります。全部です。



愛がいくらあっても足りない!

そして愛に溢れてても、出来なくて当前!です。



で、開き直ってはいけません。ここからが大切です。


少しずつ出来る範囲で注意して努力して下さい。

「昨日より今日、1つだけスラー最後、丁寧に愛情もって弾けた」

「無意識に伸ばしていたら、4分音符だと気が付いた」

「数えず無意識に弾いていたけど、4分音符で拍子がとれた」

それで良いのです。


面倒がらず続けた人と、そうでない人とでは、数年後大きく違ってきます。


やがて、無意識に、正しく歌える様になります。

そして、スラーがなくても、フレーズが見えてきます。

どこからどこまで一息で歌うのか、解る様になります。


まずは、拍子を守る、音符の長さを守る、スラーを守る


それがバッハへの道でもあり、音楽性を作ってくれます。



気長に少しずつ頑張りましょうね(*^_^*)

私も、愛はあってもまだまだ出来ません。でも少しずつ頑張ってます


プレインヴェンション苦手!

インヴェンション無理!


シンフォニアを前にして絶望!


レベルや経験に無関係でバッハ苦手という方が多いです。
しかし、良い演奏に近づきたいと願うならバッハは避けて通れません。

多くの生徒さんが苦戦します。
苦手意識から嫌いになったり、ピアノをやめる事になっては本末転倒です。


私の所で初めてピアノを学んだ生徒さんは、ほとんどバッハに拒否反応がありません。

はい、すみません。自慢です。

なので、「バッハへの道」を考えてみます。


今練習している曲を見てみましょう。バッハでなくて良いです。
楽譜はシューマンの有名な「トロイメライ」です。

http://www.youtube.com/watch?v=i2K5-x2BgPQ


「歌う」という事をもう一度意識して下さい。
一番解り易い例として、スラーを確認して下さい。

音符の上にある、龍のヒゲの様なものです。

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「なめらかに」、「音をつなげて」、と習います。
文章の句読点の様なものと考えて構いません。

スラーがあれば、そこは一息で歌います。

会話に例えてみましょうね。
1、「うわぁ~、これ、きれいねぇ~」
2,「うわぁ~、これきれい、ねぇ~」

少しニュアンスが違ってきます。
1の、「ねぇ~」はため息まじりかもしれません。
2の、「ねぇ~」は誰かに同意を求めているのかもしれません。


これがスラーの意味する事です。


そして、次ここが重要です。

スラー開始は、きちんと意志を持って歌い始める事。

例え、もやもやを表現していたとしても、ピアニシモでも同じです。

そこからきちんと歌うのだ!という習慣をつける事が大切です。
(何となく弾き始めるは、絶対いけません)

そして更に重要な事です。

スラーの最後は必ず丁寧に終える事。
例え、フォルテシモでも、引き裂かれる様な終わり方でも同じです。

決して無意識に弾いたり、勢いに任せず、自分でコントロールする事が大切です。


うわぁ~っ!これぇっ!きれぇっ!
聴き苦しいですね。これではいけません。

スラーの最初は意志を持って始める事。スラーの最後は丁寧に終える事。

これは、例外なき大原則です。絶対守って下さい。


ある程度のレベルの方は、曲の中に多くのスラーがあるでしょう。

左右の手を問わず、それを全部徹底す
る事が本来必要です。

入門の、音の少ない時から徹底する必要がある、大切な事です。
なので、うるさく注意してます。・・・再度自慢です(笑)

それをおざなりにして曲を進めた方は、レベルと不釣合いにバッハが苦手です。


とはいえ、大変難しいです。再度トロイメライ見てみましょうね

頭がおかしくなりそうですね


そう、これ、大変な難曲なのです。

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なので、まずはできる所から見直してみましょう。
そして、それを少しずつ増やして下さい。

ん?なんでそれがバッハへの道なの?

2声、3声、独立してきちんと歌わなくてはなりません。

バッハを勉強された方は、曲の隅々までいかなるパートも丁寧に歌います。


まずは1つのフレーズで良いのです。丁寧に歌う習慣をつけましょう。

次回は、「楽譜に隠れた歌を見つける」事に続きます。
バッハが苦手な方が多いです。
生徒さんもモーツァルトは一応弾けるのに、プレインヴェンシヨンに大苦戦

愛好家の方も、ショパンやスクリャービンが弾けるのに、「シンフォニア苦手!」
という方、多いです。


2声のインヴェンション15曲、

左右の手で、2つの声を独立させて美しく歌わねばなりません。

ある時は寄り添い、ある時は掛け合い・・・

メロディと伴奏という発想ではありません。難しいです。



更に3声シンフォニア15曲

2本の手で、3つの声を美しく独立させて歌わねばなりません。

もはや猫の手を借りたいどころではありません。

頭が混乱して爆発しそうになります。



でも基礎をきちんとやりたいなら、これは避けては通れません。


よく言われますが、ハノンやツェルニーやバッハは・・・
という練習曲というとらえ方での発言が目立ちます。



インヴェンションやシンフォニアは、J.S.バッハが長男の為に書いたものです。
音楽学に詳しい方によれば、鍵盤楽器の練習用というより、作曲と音楽のお手本と思われるそうです。


何世紀も受け継がれた、音楽として完成度の非常に高い作品群です。


ハノンやツェルニー等の、指の訓練を主たる目的としたものと混同してはいけません。


趣味の大人の方の場合、練習曲でなく、希望曲を弾く事で技術を学んで構わないと思います。

弾きたい曲を弾ける為の基礎があれば良いのです。


指の訓練のハノンやツェルニーは、やらなくても構わないと私は思います。
(もちろん、やれば更に良いですが)


只、バッハを避けて通れません。
ショパンやスクリャービンが一応弾ける方でも、シンフォニアを避けた方は演奏にはっきりでてしまいます。

しかもその事に、ご本人が気づいていない事が多いのです。

ご自分の演奏の欠点が理解できないのです。

なので「プロを目指すのでなければシンフォニアはやらなくていい・・」
と思われるのです。



無論、プロを目指すのでなければ何でも避けて構いません。
その結果が演奏に出るだけです。

なのでショパンやスクリャービンを、きちんと!弾きたいなら、頑張ってほしいのです



音楽の一番大切な基礎なのです。


そうは言っても、2声のインヴェンションは難しいです。

更に3声のシンフォニアは、あまりに敷居が高いです。

発狂しそうになる、ややこしさです。



これにどうやってトライしていくか。


これも、実は普段の些細な積重ねが大切なのです。

日々の練習こそが、プレ、インヴェンションなのです。


そしてそれこそが、音楽の大切な基礎なのです。


次回に続けますね(*^_^*)