八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -39ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

何故か音楽が停滞してしまう。つまらない。躍動感がない・・・

原因は複数あります。が、1つの悪い習慣が他の悪癖にもつながっています。

という事は、「大きな原因を直せば解決の糸口が見えるのではないか!」

と先生である私が一番楽観的です(*^_^*)

けれど、事はそう簡単ではありません。気合いが要るのです(笑)

 

 

まず見ていると、楽譜に確認したり、自分の出した音を振り返って確認したり・・・

音を出す瞬間や直後、確認するという、変な作業が入っています。

 

これに要する時間が、コンマ0.0000秒としても、これは致命的です。

 


当然暗譜できている部分ですら、楽譜を確認して弾く悪癖をお持ちの方は多いです。
しかも無意味な確認である事がほとんど。

 

楽譜を見るという動作が、無意味に間に入っているだけです。

この場合、例え数小節でも楽譜を取り上げます。



「覚えてない訳ないですよね~」

予定していない音が出て「あ?」と弾きなおす方。多いですね。

「過去を振り返る時間はないです~」

音楽的にドツいて進ませます。(はよ進まんかい~~っ!)

 

この時点では、意外に自覚がないのです。
自覚があればご本人でなおしているはずです。

意外に厄介なのです。



根本的な間違いは、

音を出す瞬間か直後、音楽が一瞬停まってしまう事。

 


ここで恐怖の先生とのアンサンブル。

「はい~~、もたもたしない~、どんどん行く~」

「弾き直してる時間はない~~」

先生にどつかれるアンサンブルは、かなりしんどいようです(笑)

 

音楽が流れないのは、ある音を出す瞬間停まってしまうからなのです。


音階でクレッシェンド(段々大きな音で弾く)の場合だとこんな感じです。


ド、レ、ミ、ファ、ソ・・・・


ド、停、 、停、 停、 ファ停、 ソ停、 停、 


ピアノの性能からしては正しい弾き方ですが、意識が間違ってるのです。

 

 


音と音の間の意識がある事、次の音に正しい方向に進み続けている事


これが生命力のある演奏と、停滞して死んでいる演奏の大きな違いです。

 

音階でクレッシェンドする場合、意識はこうなります。

 

どぉぉれぇぇみぃぃふぁぁぁそぉぉらぁぁしぃぃ

 

打楽器のピアノではできません。

言葉は悪いのですが、乱暴に言えば「気合い」です。

その気合いにより、音が鳴り続けていたら当然そうなるはずの音量、テンポを生むのです。

 

ど、(停まる)れ(停まる)

これでは、次の「れ」の音「み」の音が、正しい音量やテンポで出てこないのです。

 

弾き始めたら休む所は一切なく、進み続けなくてはなりません。

例え休符でも、意識は前へ前へと進み続けます。

唯一停めるのは、フェルマータ

 

フェルマータは呼吸も止めなくてはなりません。

 

ちなみにフェルマータはかなり誤解されています。

フェルマータの意味は「2倍の長さに伸ばす」は間違い。

「停める」音楽の流れを停める・・・です。


呼吸もダメです。

 

音を出した後、歌い続ける事

音楽の流れは一瞬たりとも停めてはなりません。

 

恐怖のアンサンブルは、大変消耗するそうです。

「ひぇ~~~」     と大騒ぎになります(笑)

でも本来、1人で弾いても、そうなるはずなのです。


演奏とは、大変しんどいのですよ。


あなた方をどつきながら弾く私は、もっと疲れるのですよ~

写真では解りにくいですが、グランドピアノの内部の一部です。

音が出る仕組みから、音の出し方を簡単に考えてみます。


周知の様に、鍵盤を押すと、ハンマーが上がり弦を叩きます。

写真でも弦の下に1つだけ上がったハンマーが見えますね。

すると写真では少し分かりにくいですが、弦の上にあるダンパーが上がっています。



鍵盤を押す
ハンマーが弦を叩き、弦を抑えているダンパーが上がり、弦が振動する。

鍵盤を離す
ハンマーとダンパーが元の位置に戻り、ダンパーにより弦の振動が止まる。

ピアノは弦を叩く事により音を出す打楽器でもあります。

このハンマーとダンパーが弦と接する所は、フェルトで出来ています。



つまり、ふわふわ、 (*^_^*)



音を出すときに、そっとゆっくり鍵盤を側から押してみるとわかります。

弦がのびやかに振動し、豊かな音が出ます。

ドの音を弾くと共鳴し、ド、ソ、ド、ミ・・・と倍音が豊かに響きます。


指を上げて、高い位置から速い速度で鍵盤に落としてみます。

弦は一瞬で強く打たれ、倍音が響かず、固く詰まった響きになります。

この場合、ふわふわのフェルトのハンマーも、木槌の様な役割しか果たせません。


豊かな響きが欲しい時もあれば、胸を掴む様な音が欲しい時もあります。

耳で音を模索しますが、時に構造から考えるのも面白いかと思います。

ピアノは処理する情報量が多く、弾く事にほぼ神経を費やしてしまいます。

けれど、鍵盤を離す時もできれば意識してみましょう。

弦の振動を止めるダンパーが弦と接する面もフェルトです。


つまりこちらも、 ふわふわ  (*^_^*)



鍵盤から指を離すとき、そっとゆっくり離してみましょう。

ふかふかのフェルト面が少しずつ弦に触れ、振動がゆっくりとまります。

余韻を残して響きがゆっくり消えていきます。

パッと離してしまうと、音はきっぱり消えます。



音を出すのに精一杯、

それどころではない?




そうですね。でもまずは曲の最後、ちょっと意識してみましょう。

きっぱり音が消えて欲しい時、余韻を味わって消える時。

同じではありませんよね。(*^_^*)

少しずつ意識すると、曲の途中でも意識出来る様になります。



もう一つ、全部のダンパーをまとめて上げる仕組みがあります。

ご存知、右にあるダンパーペダルですね。

これを踏むと、ダンパーが全部上がり、響きが残ります。


で、ペダルを踏む時、離す時、

ドッタンバッタン


これでは寂しいです。

弦と接するか否かの所を、ビミョーに踏みかえると、大変美しい響きが出ます。

これは大変高度な技術ですが。


鍵盤もペダルも、オンとオフだけではありません。

弾き手によって様々な色合いをを出せる、素晴らしい楽器なのです。


接地面が、  ふわふわ  (*^_^*)


鍵盤やペダルを押す時、離す時、ちょっと意識してみて下さいね。

以上、ふわふわ、なお話でした。
コンサートに出演させて頂ける事は大変嬉しく、又これを続けたいと思います。

名前でお客様を呼べる訳ではありません。
チケットを売る努力が必要です。

一度来て頂いた方を失望させてはいけません。


こんな私でも、お友達が応援してくれて本当に嬉しいです。
趣味や地元のお友達には、クラシック音楽と無縁だった方もいらっしゃいます。
けれどずっと応援してくれるお友達、本当に色々な方に支えて頂いております。

昨日、コンサートに来てくれた友人の一人と、休日ランチを楽しみました。
クラシック音楽には詳しくないけれど、いつも正直にアドヴァイスをしてくれます。


「演奏とは関係ないけど、一つ凄く気になった事がある」

「グランドピアノの客席側に、手の跡がついててね、それが凄く気になった」

確かに私達は、当日自分の楽器を持参して演奏する訳ではありません。

又ジョイントの場合、他の演奏者が舞台袖で出番前、緊張しています。
自分の出番まで、不必要に出入りしない様に気を遣います。

当日のステージマネージメントも、業者に依頼して安心してしまいます。

けれど、開演前、少し気を付ければ良かった事です。
その日にお世話になるピアノに、もう少し気を遣わなくてはいけません。

必ず開演前、ピアノに挨拶をし、ピアノの身だしなみを整える習慣をつけよう!

「今日は宜しくお願いします」

それは、自分の姿勢を問われる事でもあると思います。

貴重なアドヴァイスをくれた親友に感謝してます。

ランチもとっても安くて豪華で美味しかったし、有意義な休日の午後でした。(*^_^*)

ダイエット?今日からやります!(笑)