八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -38ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

大人でピアノを習う方が増えました。嬉しいです。

「大人のピアノ」は、子供さんと違った楽しみがあります。


どなたも、出来れば基礎からきちんと、少しずつ弾ける曲を増やしたい


そう願っていらっしゃいます。


お問い合わせでも、その様な希望を仰って下さいます。


とても嬉しいです。

 



只特にお仕事をされている方は、現実練習時間がとれません。


子供の頃習った方は、練習が必要だという事をご存知です。





「今週全然ピアノ弾けてないので、お休みします」

 



練習できなかった事が理由なら、気にせず来る様に言います。


レッスンで練習法が覚えられます。


理論や音楽のお話も沢山あります。


どうしても来られないなら仕方ありませんが。

 



で、そうお話すると、頑張って来て下さいます。

 



子供時代に厳しい先生についていた生徒さん、


再開したのに、最近残業で練習不足が悩みだそうです。



練習の仕方を覚えて頂く良い機会でもあります。


8小節位が丁度良い様です。一区切り分ですね。

 


譜読みから一緒にやってみます。


そして数小節区切って、ゆっくり片手ずつ、次に両手を合わせます。



もちろん初めてですから、間違えます。

 



同じ所を数回間違うなら、すぐ原因をすぐ見つけなおします。


間違いを繰り返すと癖になります。




ここから少し、スパルタ入ります(笑)


「ほらほら、又間違えますよ」


「ひぇ~~っ!」



「はいっ!、もう一回(鬼?)」



「あ~、できな~い!」



「大丈夫できるっ!もう一回!」

 



・・・約5~10分後

 


「うそっ、弾けちゃった!」



「やったぁ~~!」




スポ根ですね(笑)ちょっとハードですみません。


でも、笑いながら楽しくやりました(笑)


厳しい事をする時は、楽しくないと気持ちが負けてしまいます。

 




僅かな時間でも、集中し強い意志で練習すると、実はかなり弾けます。


もちろん、お1人では無理です。

 


でも経験すると、自信が持てます。




僅かな隙間時間が出来た時、ピアノに触ってくれる様になります。


練習方法もだんだん身についてきます。


意志の持ち方を覚えます。これはとても大切です。



これは、Mでも大丈夫な方の(笑)、あるレッスンの風景です。


その方の個性によって色々です。


お疲れの時には、音楽鑑賞も楽しいです。

 


「今週は8小節しか出来ませんでした。」


「バッハは今週お休みさせて下さい。」

 


全然OKです。課題をわざと多めに出して、ご自分で選択してもらいます。


もちろん、バランスを考える様に、注意しております。

 



レッスン前後の無駄話は大切です。


その方のお仕事や家庭について知り、練習環境を把握する必要があります。


レッスン時間も長めです。

 



環境に合わせて、少しずつでもきちんと、続けて頂けると嬉しいです。


そして困ったら相談してもらえる様、それだけは気をつけないといけませんね。

社会人の方、初めてピアノを習い始めて1年半位。

最初は楽器を持ってなくて、3ヶ月位して電子ピアノを買って下さいました。

毎日は無理、仕事が早く終われば15分位練習するという環境。

「週末は遊びにいかなければ練習しま~す」

練習量は決して多くなく、ごく普通の方です。



昨日、聴いていて、「あ~・・・上手になったな~」

正直驚きました。




一番最初、この方に言いました。

「急いで弾き始めないで、納得するまで考えていいです。」

「弾く時は1~2小節拍子をとって、テンポ決めて弾いて下さい」




最初数回のレッスンでは、口に出して数えて頂きました。

4分の4拍子、1、2、3、4、・・・・

拍子の取り方を確認しました。




以後、一度も私はこの事で注意する必要はありませんでした。

いつも自分で、用意ができたら拍子を取って弾いていらっしゃいました。




少し慣れて、4分音符や休符、2分音符を覚えた頃に言いました。

「音符の長さは、正確にかっきり守って下さい」

この方はそれを、気づく限り忠実に守りました。




時に、左右バラバラで出来ない事もありましたが、出来る迄練習してくれました。




最近小曲は1人で譜読みして弾ける様になりました。

1人で譜読みしてくる段階で、もう基本のリズムが安定しています。





何ともう、Le Couppeyの、ピアノのアルファベットABC

1人でスラスラ弾けます。

余裕が出てきたのでしょう。

スラーの始めと終わりを、きちんと考えるという注意も守ってます。

規則の上で、のびのび歌う事も多くなりました。






別の生徒さんで、同じ曲集を練習している方が数人います。



モーツァルトやショパン、お好きな曲は様々です。

途中の中断も含め、ピアノ歴は皆さん10年以上はあります。





この方達にも「1~2小節きちんと数えて弾いて下さい」

と言ってます。守る努力をした方は、お1人だけです。




他の方は3年以上言い続けてますが、いまだにふらりと弾き始めます。

そう、聞き流していらっしゃるのです。




弾き始める前に拍子をとり、自分でテンポを決める。

これを守るか否かで、恐ろしい違いが出てきています。



リズムの安定度が違います。

ふらふらした拍子は聴き手をイライラさせます。



そしてこういう方達は皆さん、音符の長さが何度注意しても適当です。

リズムによる表現ができません。リズムが死んでいます。



違いはこれだけでは終わらないのです。

適当にふらりと弾き始める方は、適当にダラダラ弾く癖があります。


あ、間違ったと、つい、弾きなおしてしまう。

疲れたらコンマ何秒、つい、一息ついてしまう。

音が少ないと、つい速くなってしまう。


つい、〇〇してしまう・・・の連続。

これは、こう弾きたいけど今は出来ない・・とは大きく違います。



自分で考えて、自分で決めたテンポで弾き始める。

これが出来ない人は、一曲を自分の意志で弾きとおす事が出来ません。




初心者の方が追いついてきて、はっきり実感してます。

こう弾こう!という意志のある演奏

惰性で成り行き任せの意志のない演奏。




悪い習慣をなおさない方には、今度じっくりお話しようと思います。

習慣の恐ろしさを、実感していらっしゃらないのでしょうね。



素質というのは、「意志」である。と最近思います。

「意思」のない演奏ほど、魅力のないものはありません。

先生は、正しい意思決定の為の規則を教える存在に過ぎません。


こう弾きたい!

意志のある演奏をしてほしい。


細く長く、無理せずで良いのです。

まずご自分の意思で、悪い習慣をなおす努力を続けて頂けたらと思います。

もう少し生き生きと弾けるのになぁ~・・・といつも思う生徒さん。


一応きちんと弾けてますが、「何か違う、弾きにくい」


と自覚していらっしゃいます。


私が時々弾いてみると「先生は生き生き弾きますよね~、いいなぁ~」

 



弾けているのに、何か魅力がなく、弾きにくそうである。


細かい点を挙げると確かに色々問題があります。


ちょっと別の視点からレッスンしてみました。




ハノン、40番半音階


ピアノで出せる最も狭い音程(音の幅)は半音です。


鍵盤ですぐ、お隣の音です。


これを4分の3拍子、16分音符で、だぁ~っと弾いていく訳です。


 

「弾いてみて」


「た、た、た、た、・・・・」(一応弾けてますが、違うのです)

 


楽譜の通りに順番に音を弾いている。それだけでは生命力が生まれません。



大事なのは、半音階って何?

 



ピアノでの半音階は、全部の音を隙間なく埋めていく訳です。



ねちねちと、隙間をのり状の物で埋め込んでもいい。


点描画の様に細かい所を隙間なく打ち続けてもいい。



半音階なら半音階の特徴、半音階が表現する「何か」がある訳です。




隙間がない。

 


弾く人も、狭い範囲を指をチョコチョコ動かす事になります。



ただ体操のように指を動かしても、そこには生命がありません。


どう弾くかイメージすると、その様に指が動くのです。



隙間を塗りつぶす様に弾く。

指の動きが最小限になり鍵盤にはりつく様に弾きます。



隙間を打って埋め尽くす。

指は上下に敏捷に打つ様に動きます。

 


音楽には間違いはあるけれど、正解はない。とよく言います。


半音階に、隙間があるのが間違いです。


ベトベトとのりで埋めても、ダダダと機関銃の様に埋めてもどちらでも良いです。


それは自由です。




スカスカ、パカパカと弾くのが間違いなのです。

 



又、一番狭い音の幅でぶつかり合う音、半音は一緒に鳴らすと不快な音です、



ド、♯ド



この音を一緒に鳴らされれば不快です。

トリルで長々弾かれたら、落ち着かないはずです。



つまり、半音は不安を煽る音程です。

 


でん、と腰を据えて、落ち着き払って弾く、これも間違いです。

(そう弾かれるとドツキたくなります・・失礼)

 



もう一つ、一オクターブの中の音を全て弾くのが半音階です。


普通の音階と違って、調性感覚がありません。


長調と短調の区別もありません。



調性感覚は、落ち着きと安定につながります。



何調だか解らないまま、延々と続く音階は不安を感じさせます。

 

 


不安を感じながら、心拍数が上がる様な感じをイメージして弾く事。


「でん!」と安定を感じさせない事。


隙間という存在を許さず、埋め尽くす様に弾く事。





それを守れば、自然に生き生きと半音階が弾けます。


もちろん最初はゆっくり練習します。


その時からイメージを持って下さい。


又どんなに慣れても拍子は必ず正しくとり続けます。

拍子をとっている事を表面に出すか出さないか。なのです。



最初から正しいイメージを持ち続ける事が大切です。

 


リズム、音階、和音、


楽譜に書いてあるだけでなく、様々な特色を持っています。


それらを読み取る事が大切です。

そこから生まれる表現は多彩です。



そしてその特色と分離した弾き方は間違いで弾きにくいのです。


弾きにくい=何かが間違っていると考えてよいです。

 
間違った弾き方で練習しても意味がありません。

 

ハノンは効率良い教材です。きちんとイメージを持って練習する事が大切です。


多くのハノン、ツェルニー批判は、その事を忘れた練習から生まれているのです。