八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -37ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

ある程度弾ける方に、相当細かい注意をする事があります。
注意は音楽の基本に関する事です。

相当のレベルの方でも出来ていない事があります。



これは、それまでの先生が悪いのではありません。



やらねばならない事が大変多く、全ては無理なのです。


例えば・・・
8分音符は8分音符らしく弾いて
音符の長さと拍子は正確に
スラーの最後は丁寧に
右手のメロディを突き破って左手を弾かない
弱拍で尻餅つかない
音階をドタバタ弾かない
肩上げて弾かないで。叩かないで。
その他諸々、・・・延々、細細、クドクド、



音楽や技術の基礎であり、間違ってはならない事です。

もちろん最初は少しずつ、様子見ながら注意事項増えます(笑)



大変な事をやる時は、務めて明るい雰囲気を作ります。

「激ムズなんですけど~~~」

「月謝払うなら、沢山注意された方がお得です♪」


「普段は2つだけど、特売で3つ言っちゃう」


「そ、そう言われましても~~」


「あはは、一つずつやってみましょ」



難しい事だと尻込みしてしまう気持ちも解ります。

でも注意されたから、という事で凹まないで欲しいのです。

この人には出来る、という期待があるのです。

今は無理だな~と思う事は、言わないものです。




又細かい注意が多いと、生徒さんを萎縮させてしまいます。

これは最も大切な事ですが

「好きに弾いていいです」と何度も言います。


ここは泣きたい、ぐっとテンポを落として聴かせたい
テンポ落とせって書いてないし、いけないかな~



と思うなら、やっちゃって下さい。弾きたい様に。


やってはいけない事(=音楽の間違い)は、ダメと言います。

そこでテンポを落としてはいけない場合。
(そこは通過部分で、強調する所が違うとか)

テンポの落とし方が間違っている場合。
(一気にそこまで落とすと音楽が停まるとか)


まず音楽としての間違いを、きちんと覚えて理解して頂きたいのです。

ですから、どんどん間違って欲しいです。

そして、間違いでないなら弾きたい様に弾いて欲しいのです。



技術的な事でも同じです。

トチってしまう事をこわがらないでほしいのです

弾けないのには必ず理由があり、解決しなくてはなりません。

トチった方が、問題点を指摘してもらえます。


お得です!




レッスンで注意されても凹まないで。

レッスンでは恐れず、凸して下さい。



先生が教えなくてはならない事は「何が間違いなのか」です。


生徒さんに弾いてもらわなくても、先生は自分で弾けます。

コピーを育てる必要はないのです。


私が一番嫌いな演奏は、どう弾きたいのか伝わってこない演奏

どう弾きたいのか、「正しく」伝えて下さい。

サプライズ、大歓迎(*^_^*)

出る杭は、磨きたい!

音階の練習をされた方は多いと思います。

具体的技術の他にも、指使い等、学ぶ事も多いので必要な基礎練習です。


けれど、ここで指の体操のみになってしまう事が多いのです。



音階はお隣の音を順番に弾きます。滑らかですね。

ころころ転がる様に軽やかに弾くのもいい、滑らかに静かに弾いてもいい、
音楽に正解はありません。

(どちらでも弾ける様に練習すると良いですね。)



1本の線があり、そこを転がるなり滑るなりする弾き方になります。

1本の線を転がる、滑る、なぞる、というイメージです。


親指だけが鍵盤の手前を弾き、他の指が鍵盤の奥を弾く

(鍵盤に平に手をおいたまま弾く)

よく見かけますが、これは不自然です。



1本の線をなぞる気持ちが必要です。

指も全部鍵盤上の一線の上を移動したくなるはずです。


そうすれば親指は浅く使い、軽く触るだけになります。


手は基本通り、お椀を伏せた形になるはずです。



親指と他の指が、別の位置を弾くと、バタバタというイメージに繋がりやすいです。

親指になると、違う位置にいる・・・

イメージが違いますよね。


これが音楽の間違いです。


正解はなくても間違いはあります。





そして特に長調の音階は、安心感が大切です。

調性がはっきりしていると、落ち着き感があります。
(短調の音階は一概には言えません)


安定した気持ちで、線の上をなぞる様に弾く・・・

これが長調の音階の基本です。

音階の基礎練習から、そのイメージを離してはいけません。




曲の中で下降の音階があるとします。


「ボールが転がる様に弾きましょう」・・・


これは以上の様な音階の基本イメージを理解した上で、自由に用いるイメージです。

転がるのはボールでも、小銭でも良いのです。

その光景は曲に応じて変わり、弾く人のイメージで良いのです。

音楽には間違いはあっても正解はありません。




基本のイメージをきちんと理解する事が一番大切です。

長調の音階は安定した気持ちで、1本の線の上を、転がす、なぞる、滑る・・・

思い浮かべる光景は、その応用です。

そして基礎練習を基本のイメージと離さない事が大切です。



基本の音楽のイメージさえ正しければ、それだけで良いのです。

具体的な光景が思い浮かばなくても、音楽的な演奏はできるのです。


「ここでどんな光景を思い浮かべますか?」

「そう言われても・・・・」


こういう方でも、音楽的な演奏はできるのです。

むしろ、こういう方の方が音楽的な演奏をされる事もよくあります。



もちろん、光景をイメージして楽しむのも良い事です。

イメージがある方はご自由にどうぞ(*^_^*)


「丘の下の愛しい人の元に転がる様に一気に走る」??

・・・妄想??でもいいですよ(笑)



さて、ハノン39番の音階もそんな事を考えてみましょう。

基本をきちんと確認してやります。


マスターできたら希望者は次に進みます?

誇大妄想の音階練習、

楽しいですね~~~(*^_^*)
本日の話題の曲です。

素晴らしい演奏ですね。


https://www.youtube.com/watch?v=r_CCfxUhx5M&feature=player_embedded


音楽仲間の女性が最近レッスンに来てくれてます。

大人のピアノを楽しんでいらっしゃいます。


趣味だしアラフィフだから好きな曲しか弾かない、

練習も地道にやらない!

と仰いますが、どうしてかなり上手です。


練習については仕方ないのです。

お仕事と子育てとその他の活動で時間がなかったのです。

ここを上手にやっていらしたので、今まで続けてこれたのでしょうね。



「きちんとピアノのレッスンを継続して受けた事がない」

良い意味で、こういう主義でここまで弾けるのは凄いのです。

で、おそるおそる開始して数ケ月!



この方は、前記の主義から、大変大胆な選曲をされます。

いいです。趣味ですから(笑)

凄いのは、この大胆な選曲を常に何とかしてしまうのです。

毎回本番2週間位前に「次回これ弾きます」とレッスンにいらっしゃいます。



あの~、私としてはですね(汗)

もう少し早めに、少なくとも数回はレッスンさせてほしいぞ!と

「忙しいから来れません」・・・きっぱり!

ハイ、何とかします。



「こーゆーところ、本来基礎練習必要なんですけどネ・・・」

「あはは」

「応急処置で少々乱暴ですが、こういう時は常にこう弾いて下さい」






その注意を物凄い記憶力と注意力で、完璧に守るのです。

音楽や技術の原則を言えば、曲が変われど、忠実にそれを守るのです。

物凄く「頭の良い方」です。これでいつも何とかしてしまうのでしょうね


オクターブを弾くと肩が上がる癖がありました。

肩の力は常に抜くように指摘した事があります。

その後数か月、

何を弾いても、決して肩が上がらない!


あり得ない注意力と記憶力なのです。

しかも、練習はあまり出来ないのですから(愕然!)




そして、音楽の表現が体験やストーリー感情でなく、理論なのです。

音楽の基礎を理論で理解し、表現し、それを楽しんでいるのです。


「もっとルンルンした気持ちで弾いて」

これではダメなのです。


「跳躍とスタッカートの連続、それを意識して守って」

これだとバッチリです。





この方はアンサンブル大好き、

人柄が良い方で人脈も豊富、プロやセミプロのお友達も多いのです。

で、その方達に、ダメ元で共演してくれとアタックし、誰か掴まえてくるのです。

共演したい!熱意に答えてあげたくなる魅力があるのですね。

セミプロ以上の方達は当然多忙ですから、この方のレッスンには来れない。

私はアンサンブルの相手をしつつ(つまり練習もします)、応急処置をする。

そして1度のレッスンで何とかする。

ホント、実は私、大変なのですよ(汗)


という訳で、本日の冒頭の曲目は今回の大胆な選曲です。

モーツァルト 2台ピアノのソナタ KV448


お相手は今回も友人の音大卒のベテランの方です。



あ、あのですね・・・・

こういう曲は、練習すれば弾ける、のです。

ドビュッシーやショパンの様に、「感性が合わない」
リストの様に「体力、気力が足りない」
シューマンの様に「理解できない」

等々の言い訳は通用しないのです。

そう、弾けない理由はただ一つ

「基礎練習不足」



お相手のピアニストも頭の良い方で、凄いですね~。

豊富な人脈で包囲網を設置してしまいました。

「○○さんが真面目にピアノに取組める様に応援する!」



アラフィフ、趣味の大人のピアノも、ついに基礎練習を覚悟。

というのも、子育てが一段落されて、少し時間が取れそうなのです。

ご本人も、凄い包囲網だ~~、と苦笑いしていらっしゃいます。


大人のピアノは楽しいですね。

現実と向き合って上手に続ける事が大切です。

あせらず、自分を大切にした上手なピアノとのおつきあいです。



さてさて基礎練習、実はとっても理論的で楽しいですよ~

楽しみです(*^_^*)