八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -36ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

長らくお休みさせて頂き、申し訳ありません。


もうすぐ私自身のコンサートでかなりバタバタしております。

続いてすぐホールで子供達の発表会、

続いて大人の生徒さんの教室での発表会です。

え?・・・そう、別々なのです。こんな小さな教室で。



子供達は発表会大好きです。おじいちゃん、おばあちゃんも見に来てくれます。

欠かせない大切なイベントです。


ご家族が応援してくれた楽しい想い出は、大人になっても残ります。

ピアノを習っていた事が楽しい記憶となり、ピアノが大好きになります。

ご家族に大事にされた事とピアノがつながる大切なイベントなのです。



早くから、選曲やお洋服を楽しみにワイワイです。可愛いです。



困った事にうちの大人の生徒さん達!

「ホールで弾くなんて、絶対イヤです!」

何と数人が断固拒否!


人との交流があまりお好きでない方が何人かいらっしゃいます。

良い傾向ではありませんが、大人に強制するのも抵抗があります。

只、1曲をきちんと仕上げる経験をして頂きたいです。



「じゃ、ここでやりましょうね。」

と、ここまで私が妥協しているにもかかわらず!

「聴き参加でお願いします」

「ダメっ、強制参加っ!」




お客様、大勢呼んじゃいました。

ピアノ仲間の友人も来て下さいます。

今年も楽しい連弾を聴かせて下さいます。

大手教室で習っているお友達も来てくれます。

そうです。つまりよその生徒さん(笑)



友人達は普段から沢山のアドヴァイスを下さいます。

私が教材やレッスン法に悩んだ時も、色々相談に乗ってくれます。

大手の教室に通う友人は、毎年発表会に招待してくれます。

そこでのレッスンの楽しさを教えてくれます。それは大変参考になります。



このイベントはほぼ定着しております。

何事もあせらず少しずつ。

交流する楽しみ、演奏する楽しみを経験して頂ければと思います。


私自身は来月コンサートを控えて大変なのです。

「発表会2回」・・・・は正直きついのです。

でも手間を惜しまず、頑張ります。




子供達は全員頑張ってくれてます。

大変大胆な選曲をし、歯を食いしばって頑張っている子がいます。

「業界一優しい先生」は一時返上。

「これでは本当に撃沈だ!」という緊急事態ですから。

時にはガミガミと私の師匠ゆずりの恐ろしいレッスン。

泣きだすかな~と心配しますが大丈夫、頑張ってます。

レッスンの後にはうんと誉めてあげてます。



今年始めたばかりの子

まだ1人では無理なので、みんなで応援です。

1曲目「メリーさんの羊」は私と連弾

2曲目「ジングルベル」は、連弾+他の子供達が鈴とトライアングルで応援


打楽器出身の大人の生徒さんからアドヴァイスも頂きました。

賑やかで楽しい♪・・と安易に考えた私が間違ってました。




メ~リさんのひ・つ・じ~、ジングルベール、ジングル・・・・




と前回のレッスンで想定外の事態が発生
(本番でなくて良かった~~・・・)

応援部隊が大混乱する事は目に見えてます。

安易な選曲を反省してます。

そう、同じフレーズが入っていては危険です。



この事態が本番で発生した場合、どう解決するか・・・

が当面の課題。




友人に相談したら、笑い転げて「その時はそのまま行っちゃえ!」

・・・ですね(笑)

それも楽しい想い出ですね(*^_^*)
今週末、大人の生徒さんの2名と課外レッスン(*^_^*)

大人のレッスン、時に楽しく知識を広めていきたいです。



一緒にユーロピアノさん主催の下記のイベントを覗いてみます。

http://www.euro-piano.co.jp/event/80220141005/

調律、音律のお話です。

ミーントーンとキルンベルガーに調律された鍵盤楽器で、バッハやモーツァルト等を演奏して下さいます。



音律?ミーントーン?キルンベルガー?





となるので、で生徒さんには、予備知識が必要です。

頑張って一夜漬けで資料作りました(汗)



以下、その一部です。


私達の弾く現代ピアノは12平均律で調律されています。

1オクターブの中に白鍵と黒鍵、12ありますね。


この調律法が広まったのは諸説ありますが、19世紀後半?でしょうか。

ドビュッシーの時代あたりとも言われます。

ショパンが亡くなったのが1849年。



私達が普段演奏する作品の多くが、12平均律を想定して書かれていないのです。

けれど私達は12平均律の現代ピアノで演奏するのです。



余談ですがバッハの平均律クラヴィーア曲集

J.S.Bach  
Wohltemperiertes Klavier (原題  Das Wohltemperirte Clavier)

は平均律ではないの?と質問されます。



wohltemperiert(e)とは『よく調整された音律』という意味。、

諸説ありますが、全調が演奏できる様に調律されている・・・

だそうで、12平均律とは考えにくい様です。



では、それまではどういう調律なの?

なぜ、平均律を昔は使わなかったの?





大変大雑把な説明ですが、


弦の太さが同じ場合の弦の長さの比率。

1オクターブ 2;1


完全5度(例 ド→ソ) 3:2


これが最も美しいとされる純正な比率です。


セントという単位を用いて表します。半音100セントです。


1オクターブが1200セント、

これは現代ピアノ(平均律)も同じ


完全5度(例 ド→ソ)702セント

平均律では700セント




ピアノの鍵盤で、ドから始めて完全5度ずつ上げていきます。

おっと!

鍵盤足りなくなるので、途中何度かオクターブ下げます(笑)

ド、ソ、レ→・・(途中省略)

♯ファ、♯ド、♯ソ、♯レ、♯ラ、♯ミ、♯シ



この♯シはピアノの鍵盤ではドです。
ド~ソの純正な702セントを強引に700セントにするからです。



純正の702セントで重ねると、♯シはドより24セント、高くなります。

半音100セントに対し24セントのズレは大きいですね。


けれど中世の時代、教会で神聖とされる純正の5度は大切です。

なので、ズレをどこで解消するか、が問題になります。





又、その後和音という概念が出てくると純正の3度も大切になってきます。

ド→ミ は純正では386セント

平均律(現代ピアノ)では400セント



純正のド~ミの響きは本当に美しいです。



こうして生じるズレを何とか解消しなくてはなりません。

あまり使わない音に押しこめたり、少しずつズラしたり・・・

ミーントーン、キルンベルガー等、

音楽、特に鍵盤楽器の発展と共に、生まれた調律法なのです。



平均律は・・・

純正な響きを捨て、音のズレの解消を最優先した調律法なのです。

鍵盤楽器や音楽の発達とともに、ズレや唸りで使えない音があると困るのです。

トリル等の多用により、純正な響きの重要性も減ったのでしょう。



バッハ、モーツァルト、ショパン等々

もっと美しい響きだったはずです。

平均律の現代ピアノでは、味わえないハーモニー。

調律や楽器の歴史を辿り、その当時の調律法を実際に体験させて下さいます。


時には、失われた美しい響きに心をよせてみたいです。

実は私が一番楽しみです・・・(*^_^*)

「モーツァルトが私を馬鹿にしてる」


「天国から、カラカラコロコロ笑ってる」

「ちょっとは、見返したい!」


ツェルニーやりたい」という方の爆弾発言!




・・・こーゆー話からなのです。



基礎練習が音楽と離れ、筋トレの様になってしまう・・・

もっと速く、もっと強く、しっかり指動かして!

音楽から離れた基礎練習、違和感に苦しんだ方は多いと思います。

けれど全面的に否定は出来ないのです。




ピアノという楽器は日本の気候には大変不向きです。

高温多湿で、フェルトや木が水分をたっぷり含みます。

そうなるとアクションが大変重いのです。



現代の様にエアコンが普及していなかった時代。

汗だくでベートーヴェン等を練習し、膨れた部品による重たい動きに悪戦苦闘。

私の先生方は、この様な環境で練習されていました。

強い指の筋力がないと、弾けなかったのです。





国産のピアノが量産され、ピアノが普及しました。

日本の気候を考慮し、又コストの問題からも木部は合板です。

天然木は木部の隙間が多く、豊かな音色が出ます。

合板は・・私の感覚では、音色が均一で、タフだという印象があります。



「自分の弾き方により音が様々に表情を変える」

という経験がないと、音色に対する感性が育ちません。



「強く、速く、きちんと」・・・という傾向になってしまいます。



きちんとした演奏をしたいなら、強い筋力は必要です。

音量が小さくても輝く様な高音は、右手4指5指の筋力を要します。

ズン、と響く低音、長く響く低音、左手4指5指の筋力が必要です。



「こんな音を出したい!」

本来はその為の基礎練習なのです。

それが音楽を失い、時に他者と競う事に向いてしまいます。





小学生の体験レッスンでの事でした。

とても上手でしたが、手首がやや硬く手の甲をゆする癖があります。

親指がドスンと落ちるので、音の粒が揃わず荒れています。


「手の甲を動かさないで指で弾きましょう。」

「親指は軽く弾きましょう」

こういうアプローチは確かに効果はあります。




けれど、育てなければならないのは、美しい音楽を求める感性です。


「ここはあなたが弾く様にアクセントが必要ですか?」

「それとも、粒の揃った音が良いですか?」



そう言って弾いてみせます。必ず美しく正しい音楽を選択します。

「じゃ、そう弾きましょう。」



「ここにアクセントがついてしまうのは何故でしょう?」

「親指で弾く音が強くなってしまいます。」

「耳でよく聴いて音を揃えましょう」



先生が美しく弾いてみせると、必ず生徒さんの心に響きます。




CDやDVDでも良いのです。名ピアニストの演奏に触れる事。

出来れば名楽器に触れる機会を作ってあげる事。

鮮やかなイラストを避け、音楽的にきちんとした教材を使用する。

特にお子さんには大切です。




基礎練習の目的はメトロノームのメモリを速くする事ではありません。

軽やかに速く美しく弾きたい所を、そう弾く為の基礎練習です。


例えば転がる様なモーツァルトの16分音符


そのイメージを求めての基礎練習をしてほしいのです。

名演奏に触れた感動は、大きな支えになります。

理想と現実にため息をついたとしても、苦痛ではないはずです。



そんなお話から・・・

「大好きなモーツァルトが弾けない!」という話になりまして。




「きれいな16分音符、鮮やかに弾きたいのに弾けません」

「若い頃、散々ツェルニー我慢してやったのに」

ふむふむ・・・・我慢はいけませんネ



「天国からモーツァルトがあざ笑ってます」

「オホホホ、オホホホ、へたくそね~」と聴こえます。




「そ・・・そんな風に弾きたいですか?・・・・」

「ちょっとは見返したい!」



という事で、ツェルニー40番再挑戦。


う~ん、案外とっても、正解かも!