「モーツァルトが私を馬鹿にしてる」

「天国から、カラカラコロコロ笑ってる」

「ちょっとは、見返したい!」


ツェルニーやりたい」という方の爆弾発言!
・・・こーゆー話からなのです。
もっと速く、もっと強く、しっかり指動かして!
音楽から離れた基礎練習、違和感に苦しんだ方は多いと思います。
けれど全面的に否定は出来ないのです。
高温多湿で、フェルトや木が水分をたっぷり含みます。
そうなるとアクションが大変重いのです。
現代の様にエアコンが普及していなかった時代。
汗だくでベートーヴェン等を練習し、膨れた部品による重たい動きに悪戦苦闘。
私の先生方は、この様な環境で練習されていました。
強い指の筋力がないと、弾けなかったのです。
日本の気候を考慮し、又コストの問題からも木部は合板です。
天然木は木部の隙間が多く、豊かな音色が出ます。
合板は・・私の感覚では、音色が均一で、タフだという印象があります。
「自分の弾き方により音が様々に表情を変える」
という経験がないと、音色に対する感性が育ちません。
きちんとした演奏をしたいなら、強い筋力は必要です。
音量が小さくても輝く様な高音は、右手4指5指の筋力を要します。
ズン、と響く低音、長く響く低音、左手4指5指の筋力が必要です。
「こんな音を出したい!」
本来はその為の基礎練習なのです。
それが音楽を失い、時に他者と競う事に向いてしまいます。
とても上手でしたが、手首がやや硬く手の甲をゆする癖があります。
親指がドスンと落ちるので、音の粒が揃わず荒れています。
「手の甲を動かさないで指で弾きましょう。」
「親指は軽く弾きましょう」
こういうアプローチは確かに効果はあります。
「ここはあなたが弾く様にアクセントが必要ですか?」
「それとも、粒の揃った音が良いですか?」
そう言って弾いてみせます。必ず美しく正しい音楽を選択します。
「じゃ、そう弾きましょう。」
「親指で弾く音が強くなってしまいます。」
「耳でよく聴いて音を揃えましょう」
先生が美しく弾いてみせると、必ず生徒さんの心に響きます。
出来れば名楽器に触れる機会を作ってあげる事。
鮮やかなイラストを避け、音楽的にきちんとした教材を使用する。
特にお子さんには大切です。
軽やかに速く美しく弾きたい所を、そう弾く為の基礎練習です。
例えば転がる様なモーツァルトの16分音符
そのイメージを求めての基礎練習をしてほしいのです。
名演奏に触れた感動は、大きな支えになります。
理想と現実にため息をついたとしても、苦痛ではないはずです。
「大好きなモーツァルトが弾けない!」という話になりまして。
「きれいな16分音符、鮮やかに弾きたいのに弾けません」
「若い頃、散々ツェルニー我慢してやったのに」
ふむふむ・・・・我慢はいけませんネ
「オホホホ、オホホホ、へたくそね~」と聴こえます。

「ちょっとは見返したい!」

という事で、ツェルニー40番再挑戦。
う~ん、案外とっても、正解かも!