ピアノ・・・音楽性、意思のある演奏 | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
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社会人の方、初めてピアノを習い始めて1年半位。

最初は楽器を持ってなくて、3ヶ月位して電子ピアノを買って下さいました。

毎日は無理、仕事が早く終われば15分位練習するという環境。

「週末は遊びにいかなければ練習しま~す」

練習量は決して多くなく、ごく普通の方です。



昨日、聴いていて、「あ~・・・上手になったな~」

正直驚きました。




一番最初、この方に言いました。

「急いで弾き始めないで、納得するまで考えていいです。」

「弾く時は1~2小節拍子をとって、テンポ決めて弾いて下さい」




最初数回のレッスンでは、口に出して数えて頂きました。

4分の4拍子、1、2、3、4、・・・・

拍子の取り方を確認しました。




以後、一度も私はこの事で注意する必要はありませんでした。

いつも自分で、用意ができたら拍子を取って弾いていらっしゃいました。




少し慣れて、4分音符や休符、2分音符を覚えた頃に言いました。

「音符の長さは、正確にかっきり守って下さい」

この方はそれを、気づく限り忠実に守りました。




時に、左右バラバラで出来ない事もありましたが、出来る迄練習してくれました。




最近小曲は1人で譜読みして弾ける様になりました。

1人で譜読みしてくる段階で、もう基本のリズムが安定しています。





何ともう、Le Couppeyの、ピアノのアルファベットABC

1人でスラスラ弾けます。

余裕が出てきたのでしょう。

スラーの始めと終わりを、きちんと考えるという注意も守ってます。

規則の上で、のびのび歌う事も多くなりました。






別の生徒さんで、同じ曲集を練習している方が数人います。



モーツァルトやショパン、お好きな曲は様々です。

途中の中断も含め、ピアノ歴は皆さん10年以上はあります。





この方達にも「1~2小節きちんと数えて弾いて下さい」

と言ってます。守る努力をした方は、お1人だけです。




他の方は3年以上言い続けてますが、いまだにふらりと弾き始めます。

そう、聞き流していらっしゃるのです。




弾き始める前に拍子をとり、自分でテンポを決める。

これを守るか否かで、恐ろしい違いが出てきています。



リズムの安定度が違います。

ふらふらした拍子は聴き手をイライラさせます。



そしてこういう方達は皆さん、音符の長さが何度注意しても適当です。

リズムによる表現ができません。リズムが死んでいます。



違いはこれだけでは終わらないのです。

適当にふらりと弾き始める方は、適当にダラダラ弾く癖があります。


あ、間違ったと、つい、弾きなおしてしまう。

疲れたらコンマ何秒、つい、一息ついてしまう。

音が少ないと、つい速くなってしまう。


つい、〇〇してしまう・・・の連続。

これは、こう弾きたいけど今は出来ない・・とは大きく違います。



自分で考えて、自分で決めたテンポで弾き始める。

これが出来ない人は、一曲を自分の意志で弾きとおす事が出来ません。




初心者の方が追いついてきて、はっきり実感してます。

こう弾こう!という意志のある演奏

惰性で成り行き任せの意志のない演奏。




悪い習慣をなおさない方には、今度じっくりお話しようと思います。

習慣の恐ろしさを、実感していらっしゃらないのでしょうね。



素質というのは、「意志」である。と最近思います。

「意思」のない演奏ほど、魅力のないものはありません。

先生は、正しい意思決定の為の規則を教える存在に過ぎません。


こう弾きたい!

意志のある演奏をしてほしい。


細く長く、無理せずで良いのです。

まずご自分の意思で、悪い習慣をなおす努力を続けて頂けたらと思います。