何故か音楽が停滞してしまう。つまらない。躍動感がない・・・
原因は複数あります。が、1つの悪い習慣が他の悪癖にもつながっています。
という事は、「大きな原因を直せば解決の糸口が見えるのではないか!」
と先生である私が一番楽観的です(*^_^*)
けれど、事はそう簡単ではありません。気合いが要るのです(笑)
まず見ていると、楽譜に確認したり、自分の出した音を振り返って確認したり・・・
音を出す瞬間や直後、確認するという、変な作業が入っています。
これに要する時間が、コンマ0.0000秒としても、これは致命的です。
当然暗譜できている部分ですら、楽譜を確認して弾く悪癖をお持ちの方は多いです。
しかも無意味な確認である事がほとんど。
楽譜を見るという動作が、無意味に間に入っているだけです。
この場合、例え数小節でも楽譜を取り上げます。
「覚えてない訳ないですよね~」
予定していない音が出て「あ?」と弾きなおす方。多いですね。
「過去を振り返る時間はないです~」
音楽的にドツいて進ませます。(はよ進まんかい~~っ!)
この時点では、意外に自覚がないのです。
自覚があればご本人でなおしているはずです。
意外に厄介なのです。
根本的な間違いは、
音を出す瞬間か直後、音楽が一瞬停まってしまう事。
ここで恐怖の先生とのアンサンブル。
「はい~~、もたもたしない~、どんどん行く~」
「弾き直してる時間はない~~」
先生にどつかれるアンサンブルは、かなりしんどいようです(笑)
音楽が流れないのは、ある音を出す瞬間停まってしまうからなのです。
音階でクレッシェンド(段々大きな音で弾く)の場合だとこんな感じです。
ド、レ、ミ、ファ、ソ・・・・
ド、停、 レ、停、 ミ停、 ファ停、 ソ停、 ラ停、 シ停
ピアノの性能からしては正しい弾き方ですが、意識が間違ってるのです。
音と音の間の意識がある事、次の音に正しい方向に進み続けている事
これが生命力のある演奏と、停滞して死んでいる演奏の大きな違いです。
音階でクレッシェンドする場合、意識はこうなります。
どぉぉれぇぇみぃぃふぁぁぁそぉぉらぁぁしぃぃ
打楽器のピアノではできません。
言葉は悪いのですが、乱暴に言えば「気合い」です。
その気合いにより、音が鳴り続けていたら当然そうなるはずの音量、テンポを生むのです。
ど、(停まる)れ(停まる)
これでは、次の「れ」の音「み」の音が、正しい音量やテンポで出てこないのです。
弾き始めたら休む所は一切なく、進み続けなくてはなりません。
例え休符でも、意識は前へ前へと進み続けます。
唯一停めるのは、フェルマータ
フェルマータは呼吸も止めなくてはなりません。
ちなみにフェルマータはかなり誤解されています。
フェルマータの意味は「2倍の長さに伸ばす」は間違い。
「停める」音楽の流れを停める・・・です。
呼吸もダメです。
音を出した後、歌い続ける事
音楽の流れは一瞬たりとも停めてはなりません。
恐怖のアンサンブルは、大変消耗するそうです。
「ひぇ~~~」
と大騒ぎになります(笑)
でも本来、1人で弾いても、そうなるはずなのです。
演奏とは、大変しんどいのですよ。
あなた方をどつきながら弾く私は、もっと疲れるのですよ~