八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -25ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

ピアノは変な楽器だな~とよく思います。


鍵盤を指で押すと音が出ます。

「音はあなたの鏡です。心を込めなさい!」

なんて怒られて育ちまして、お陰で鍵盤を丁寧に押します。


この問答無用!言うとおりにしなさい!という昔の怖いピアノの先生(笑)

色々非難がある今日ですが、良い面も多いです。

躾が厳しく良い習慣が身に付き、いつも怒られてるから全く凹まなくなる(笑)



という訳で丁寧に音を出そうと心掛ける日々です。

するとピアノ内部で2アクション位を経ます。(そういう構造らしいです)

自分の手で直接音を出す訳でないのです。

そして、手の届かない遠くでハンマーが下から弦を叩く事で、音が出ます。
(グランドピアノの場合)

きっと歌やヴァイオリンは、自分の音~~~という感覚が持てるのでしょうね。



という訳で、ピアノは特に音に対するイメージをしっかり持たないと、不自然な事をやらかします。

ハンマーが弦を下から叩く事で音がでるのに、自分が鍵盤を押すという正反対の動作

おまけに、音符が多過ぎるし、いくつもの声で歌う訳です。


それらの音、フレーズ一つ一つに意識が必要ですが・・・

「んな事、無理ですっ!」

と、生徒さんに問答無用に言われる今日この頃です(涙)


話は又脱線しますが、子供時代は先生に問答無用と言われ

先生になったら生徒さんに問答無用と言われ

何だか損した気分です(笑)

あ、うちの生徒さんは、皆さん、耳を傾けてくれます。ハイ




話戻りますね。

例えば強い音、フォルテ、が豊かに響き渡る様に欲しい時

お気持ち解りますが、上から「ガツン!」と、やっちゃう方がいます。

すると弦をハンマーが、「ガツン!」と叩く訳です。違いますよね(汗)

豊かな響きでなく、「問答無用」!ガツン、と断ち切られてしまいます。



豊かで柔らかい響きが欲しい時は特に、そっとゆっくり鍵盤を押す事になります。

鍵盤を押すスピードによって、音色が変わります。

鍵盤を押すスピードが速い程、明瞭で固い音になります。

ゆっくり押すと、柔らかく豊かな音になります。



ここで一つ問題があります。

テンポの速さが必要な時、打鍵の速度と音色について考えないと、ただ速いだけになってしまいます。

固いきつい音で何も考えずに猛烈なスピードで弾かれると、「指がよく動くね~」と感心はします。

でも、「いいな~、もっと聴きたいな~」とは思えません。

余韻も何もなく、疲れてしまいます。


音に神経を使うと、やたらに速く弾けなくなるはずなのです。

私は指が高速回転するぞ!という方、気を付けてください。



打鍵だけでなく、打鍵後にも神経を使います。

音の余韻を掌で慈しむ様に
(ショパンのスタッカートによくあります)

速い音符でも、一音一音に余韻があり、真珠の様な音色になる
(モーツァルト必須テクニックです)

消えゆく音が、まるで香りの様に拡がる・・・、
(ドビュッシーやスクリャービンの様な)

この音の余韻の部分に対する演奏者の想いが、聴き手に伝わり共感してもらえた時

「ああ~、いいな~、もっと聴いていたいな~」

と思って頂ける訳です。余韻を共感するのですね。



そこを問答無用!と、た~~~っと弾かれると寂しいです。

一方的に早口でまくし立てられる様なもので、聴き手の心が入る余地がありません。

自分を語るだけでなく、余白、余韻を、聴き手に提供する事が大切です。


注)テンポをあげる時は、細心の注意が必要なのですネ



間違えずに弾くのに精一杯、それどころじゃない!(笑)

はい、大変難しく何年もかかります。


でも、「よく指が動くね~」だけでは寂しいですよね

「あ~、もっと聴きたいな~」という演奏をしてほしいです。



ご自分が曲を選んだ時の事を考えて下さい。

作曲家は作品に、何か余白を残してくれているのです。

そこに共感できたからこそ、その曲を弾きたいと思ったはずです。


ならばご自分の演奏も、聴いてくれる方に、余白を残してあげて下さい。

「この響きが好き!聴いて欲しい!」

そう思って弾いてくれると、それが聴き手に伝わります。

聴き手も一緒に、その響きを味わえた時、「あ~、もっと聴きたいな~」と思えるのです。



初心者の方でも今から、すぐできる事があります。

例えば曲の一番最後とか、気持ちに余裕のある所があるはずです。

例えば曲の最後は、一番解りやすいですね。

まずはそこからスタートしてみましょう。



この曲は、どんな風に終わりたいのか・・・・

音が消えゆく様に終わりたいのか、

きっぱり終わりたいのか

華麗に大きく手をあげて終わりたいのか

イメージがあるはずです。



消えゆく様に終わりたい時に、パッと手を上にあげて終わると、これ、不自然ですね。

ゆっくり、すーっと手が離れるはずです。

同じ消えゆく音でも、拡がって消えるなら、手がふわりと宙に浮くはずです。

平らにす~っと消えるなら、手は上がらず、手前にゆっくり引いて終わるはずです。

心臓を鷲掴みにする様な音で終わりたい時に、手をふわっと広げませんよね。

自分の方にひっかく様に終わるはずです。


曲の最後だけでもいいです。きちんとイメージして、同じ呼吸で動く事が大切です。

やがて上達と共に、イメージが曲の隅々に行き渡る様になります。

イメージに合った呼吸と動きができる様になります。

そこから、無駄な動きを省く事で、速い動きでも出来る様になります。

イメージした呼吸、気持ちで弾く事で、正しい動作が習得できるのです。



自分が求めている音がどうすれば出るのか、常に追い求めて下さい。

その時に、最も美しい音を求める事が大切です。

一流の演奏、芸術に沢山触れる事、良い楽器にどんどん触れる事。

「私はこの程度だから、同じ位の人の演奏を参考にします」

これは絶対にいけません。

やがて、イメージと合った動きを習得し、少しずつ楽に弾ける様になります。


まずは最後をきちんとイメージを持って終わる事、そこからスタートして下さい。



あ~~っ!誰ですか?

音符だけで最後の休符を端折るのは!

弾き終わって、手を膝に置くまでが音楽は続いているのですよ。

自分の音楽性を自分で損なう様な事は絶対にやめましょうね。


そうそう大事な一言

終わり良ければ全てよし!

堅苦しいお話が続きます。すみません!

基本を守らないと、どうなるか!という怖いお話。
(真夏なので涼しくなれます様に!)

まず、音符の長さを出来るだけ守りましょうというお話です。

「それ当然です!」と言われそうですね(笑)

初心者の方に解りやすい例をあげますね。

ツェルニーリトルピアニスト・・・滅多に使わない教材です(笑)

この左手の全音符

何も注意や指摘をしなければ、まずほとんどの方、次の準備の為に左手が早く離れます。

次に同じ音を打鍵する為、一度鍵盤を離さなければなりません。

ひどい場合、左手の4拍目が休符に聴こえます。

手の都合でなく、できるだけ伸ばす事を習慣にする必要があります。

特にテンポをあげる時は気をつけましょう。

ちょっと面倒ですが、大事な事です。きちんと習得しましょうね

 

左手に全音符が続くというという事・・・

低音に常に音が鳴り続けているという事で、ポカリと穴があいて欲しくないのです。

右手の4拍目の音を弾く時に、低音が必ず残っていなくてはなりません。

 


「そんなの、当然でしょ!」

ハイ、次進みます。」

 

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こういう場合もきちんと守らなくてはなりません。

最初の小節から、まず間違える方が多いです。

左手、4拍めのミとソを弾く時、つい全音符のドを離してしまいます。

ひどい場合、4拍目の、ミ、と、ソだけが長くなり、次のドにレガートになります。

「ズン、チャッ、チャッ、チャ~」・・・・間違いですよね。

↑この、チャ~、すぐ治さないと、後々破壊的な演奏につながります。

4拍目のミ、ソが鳴る時、必ず、ドの音を押さえていなくてはなりません。

 

でも何も指摘しないと、まず間違える方が多いと思います。

全音符を正しく弾く事が難しく、面倒です。

左手の全音符をきちんと4つ伸ばすと、ミとソは全部同じ様に軽やかになります。

面倒で弾きにくいですね。

今のうちに、無意識に正しく弾ける様に練習する必要があります。

正しく弾く事が「当然ですから」・・・・ネ

 

 

こういう事をきちんと理解し経ないと、大変な事になります。

大人気のショパンのワルツ op69-1

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今までの基本をきちんと経ていないと、大変聴き苦しくなります。
左手の低音、3拍目が休符になり、3拍目以降の音に低音がなくなってしまいます。

低音がずっと伸びているという事は、小節の音、すべて必ず低音と共に鳴るという事です。

これ、大変重要です。

 

又弱拍の3拍目でドッコイショ!

ワルツに非ざるリズムになりやすいです。

ひどい場合は、3拍目で尻餅つき一息つき・・・4拍子になります。
(笑えない話ですよ)

長く伸ばされる低音が奏でる旋律も何のその!

本来の拍子が崩壊した音楽を聴くのは、正直拷問です。

 

些細な基本をきちんと習得していく事が大切です。

もっともっと複雑になると、この当然を守る事が大変になります。

手で鍵盤を押さえる事が現実出来ない場合も、長い音符を要求されます。

ペダルや耳の錯覚を利用し、長い音符に聴こえる様に弾かねばなりません。

 


音符の長さは、弾きにくくても、守り続けましょう。

面倒ですが避けて通ると、将来、聴くに耐えない演奏につながります。

 

堅苦しい事ばかり書きましたが、基本以外は私は大変適当です。(笑)

大雑把ですから、どうかご安心下さいね

昨日のレッスンの事でした。

ハイドンのソナタ 第1楽章、2分の2拍子。

テンポはアレグロ。


弾き始める前に仰ってました。

「事前に申告しますが!」

「何々?」

「左手が3連の連続になる所、うまく弾けません」

ともあれ、通して弾いて頂く事に・・・。




実際に弾いてもらうと、そこでズルズル遅れます。

ここの左手は、3連特有の回る様に、コロコロと軽快に・・・

ああ~~ネバネバ重い~(気持ち悪い)



「遅れますよ~」・・・と容赦なく手拍子、

ついていけなくて停まってしまいました。

ご自分が弾けるテンポより、最初が速すぎたのですね。

よくある事故です(笑)




アレグロだから速く・・・と思わなくていいのです。

ある程度の速さは実質必要ではあります。


でもアレグロは、颯爽と気持ちよく、というニュアンスです。


メトロノームの速さを示す言葉ではありません。


少し遅くても、そのニュアンスを出す様にしましょう。



出だしのテンポの決定は難しいですね。

最初から通して弾く練習を重ねていると、よく起こる事故です。

何となく弾き続けると、全体を把握する習慣がつきません。



難しい部分を取り出して練習し、弾けるテンポを把握します。

通して弾く時、そこを考慮しテンポを決める必要があります。




常々、言ってますね。

「何となくふらりと弾かないで下さいね」

テンポを考えて、数小節数えて最初からピシッと決めて下さい!




この曲は途中面白い所が4小節あります。



最初の小節は4連16分音符・・・タタタタ

次の小節3連・・・タ タ タ、

次を8分音符の2連・・・タ タ、

そして4分音符で停まる・・・タン



4連から3連に変わる時、3連から2連に変わる時、

この様に1小節ごとに目まぐるしく変わる時は、ピシッと変えましょう。

何弾いてるのかわからなくなります。



4分音符1つを、4等分(4連)、3等分(3連)、2等分(2連)

問題は一番最初の音の長さ

4分音符の、4分の1か、3分の1か、2分の1か、

それを適当に弾いたら、リズムが成立しませんね。


2番目の音をいつ弾くか、きちんと管理せねばなりません。



いつも、ふらりと弾き始めないで!というもう1つの理由。

リズムを自分の意志で管理し、決めて弾く、習慣をつけて頂きたいのです。


「ここからこのテンポ!」「ここからのリズムはこう!」

自分の意志で、きちんとコントロールする必要があるのです。


その先に、大事な事があるのです。

2連や4連の様に、2で割れる連符は、すっきり割り切れる感覚です。


最初の4連は軽やかにすっきり・・・
タタタタ、タタタタ

次の3連は、割り切れずゆれる様に、4連より粘る感じで・・・
タァタァタァ、タァタァタァ

次の2連は、少し落ち着いた、でもすっきり割り切れる感覚で・・・
タ、タ、 タ、タ、

最後の4分音符・・・
ここで初めて、タン、と停める


この文字の、「ァ」「、」「ン」これがニュアンスです。


正しく4連、3連、2連・・・勿論それが基本です。

それだけでは、足りません。

それを守った上で、このリズムから、このニュアンスを読み取る事が大切です。

そして、自分の意志で、それを表現しようとする事が大切です。



このハイドンのソナタ、とても心地よく楽しい曲です。

「頑張ってきれいに弾きました!」

「上手ですね。」

ご自分が選んで弾くからには、もう一歩進みましょう!



「この曲、ほんとに弾いてて楽しいんです!」

「うわ~、なんて楽しいの?!もっと聴かせて!」


これでこそ、ご自分でこの曲を選んで弾き、聴いて頂く意味があると思います。


その為の第1歩

よく考えて自分で決めて弾く習慣をつけましょう。

2つ目の音を安易に弾かない様にしましょう。



そしてこの方は、2連と3連の基礎を復讐して頂いてます。

それは確かにつまらない練習です。

でも、大きな目標の為に、頑張って下さるそうです。


大変難しく、高い目標です。

でも出来る事から1つずつ、きっと1年後には大きく変わります。

楽しみです(*^_^*)