八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -24ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

レッスンの半数は、いわゆる「大人のピアノレッスン」です。

皆さん、それぞれのペースで、コツコツ頑張って下さいます。

時にお仕事等で、全く練習できなくても、気楽にお越し頂いてます。

長い目で見て、継続していただく事が一番大切ですから。



個人教室は時に閉鎖的になりがちです。

その方が良い、という方もいらっしゃいます。

お気持ちも解るので、そっと見守ります。

でも外に開いた教室でもあり、そっといられる教室でもありたいと思います。



そういう訳で時々、希望者同士で、課外活動?もあります。

生徒さん同士の交流もありますが、未知の世界の入口にお連れしたいという気持ちもあります。




最近では、調律から考える音楽、というテーマでレクチャー等に参加してまいりました



バッハもモーツァルトもベートーヴェンもショパンも

現代の調律を知りません。

私達は当たり前の様に、平均律調律の現代ピアノで弾きます。

でも作曲家の頭の中にはありません。知らなかったはずです。




そもそも、美しく響く5度(ド~ソ完全5度)という響きがありました。

周波数3対2の美しい響き、これを重んじた訳です。


困った事に、純粋なオクターブの比率は2対1


美しい5度を重んじると、ずれてしまいます。


そもそも何故5度なの?

私の想像です。


まだ鍵盤楽器もろくろく生まれていない昔。

ギョーム・ド・マショー (1300年頃~1377年)
ノートルダム・ミサ

動画のステージは現代ですが、こんな音楽を教会の聖堂で唱和していたのでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=5GgkAM8crbU

比率3対2の美しい5度の響きに、神様との一体を感じたのかもしれません。



模索された様々な調律法の1つに、モーツァルトが好んだと言われるミーントーン調律があります。

これも特に黒鍵の音の歪みが多い、独特の響きです。

白鍵だけのハ長調は、子供の様に純粋な響きですが、黒鍵が増えると違ってきます。

ドミソは天国の響きです。それぞれ半音上げて、♯ド、♯ミ、♯ソにすると

異様な響きで鳥肌が立ちます。



♯3つのイ長調、これが美とおぞましさの境目の様です。

彼の作品に3つ以上の調号があるのを見た事はありません。

果たして、イ長調のトルコ行進曲付ソナタ、第一楽章、天国の様だと言えるでしょうか?




ベートーヴェン頃からよく用いられた、例えばキルンベルガー調律は、歪みがかなり解消されます。

それでも、黒鍵の多いと響きが歪みますが、何とも言えないやや病的な美しい響きです。


ショパンの作品にやたら♯や♭が多いのは、それが一番美しい調だから。

その美しい響きや余韻を味わって弾き、聴く人も味わっていたはずです。


夜想曲ノクターン、

まだ電気もなく、音も少なかった時代、ろうそくの灯りの下、どんな世界だったでしょう。


ガチャガチャ弾くことは出来なくなり、タッチも変わり、響きに耳を傾ける様になります。


美しい響きを感じると、立ち止まる響き、通過する響きが見えてきます。

タッチが変わります。

何より、ショパン自身が書き込んでくれた、ペダルの意味が解ります。

ちゃんと守りましょうね



ちょっと目を外に向けてみると、違った世界が見えてきます。

その積み重ねが、その人の音楽を作ります。


大人のピアノレッスンは、生涯学習だとよく思います。

美しい音楽に思いを寄せる時間、そんな幸せを味わって頂けたらと願います。

まだまだ続きますよ~(*^_^*)

ピアノの音が美しいと、それだけでも聴いていて幸せになります。

又、繊細なピアニシモや豊かなフォルテシモ

宙に溶けていく様な音、遠い音、伽藍で響く様な音

ピアノは大変表現豊かで、音量も音色も多彩です。

いつも、同じ音色で弾くのはもったいないです(*^_^*)


ここは一つ、大人のピアノレッスン

豊かな表現 を目指しましょう。



皆さん、1音1音丁寧に気をつけてくれてます。

が、たて込んでくると、それどころではありません。

スラーの最後が、うっかり・・・「ガツン!」と墜落(笑)



特にピアニシモ(大変弱い音)は難しいですね。

繊細で美しい音がイメージにあるのは、大変良い事です。

ショパンのノクターンの冒頭の繊細な美しい音・・・・

で、それをイメージして、全身カチカチに固まってしまう方も多いです。

「お願いっ!息して下さいっ!」
と思わず心配になります。



電子ピアノではわからないので、生ピアノでお試し下さい。

鍵盤を音を出さない様にゆっくり押すと、カツン、と引っかかる所がありますね。

次は音を出してみましょう。

カツンとする所を通り過ぎて下まで、そっとゆっくり押します。

この打鍵の速度が遅いほど、柔らかい優しい音になります。

が、遅すぎるとカツンとひっかかるので、音が出なくなりますね。

このスピードを早くすると、明確な固い音になります。



柔らかい音の時は指を寝かせ、鍵盤に沿う様に。

固い明確な音が欲しい時は、指を立てたり指先でひっかきます。





ここから先はややこしい話です。


音が出た瞬間、鍵盤の底に指だけ残して、ふわりと宙に浮かせます。

指先は鍵盤の底にあり、手や指は柔軟に自由自在になれる訳です。

ふわりとした状態。(脱力といわれる状態ですね)





手の重みを鍵盤に乗せる方が楽です。

手の重みが乗ると、音は重い音になり、指は軽やかには動きません。

そういう音が欲しい時もありますが、それしか出来ないのは困ります。


宙に溶ける様な音が・・・カクカクガクガク

軽やかな羽の様な音が・・・・ずし~~ん

溜息の様なフレーズが、・・・どすん


大人のピアノ、それだけでは悲しいですね。




美しい音を自由自在に出す為には


打鍵前・・・打鍵の速度と指の角度

打鍵の瞬間・・・鍵盤の底に達した瞬間、を感覚的にとらえられる事

打鍵後・・・鍵盤の底に達した瞬間から、手の重みを抜いたりかけたり自在にできる事


ってな事で、文字にすると大変ですが、


大丈夫!できます。




まず美しい音の為の最初の1歩


①、5分で良いから、ゆっくり弾く練習をする事・・・

こんなに注意する事があるのに速く弾けませんよね。

②、不用意に音を出さない習慣をつける事

③、曲の最後やゆっくりな部分から、音を出した後を意識する事



以上の事を1回の練習で5分でよいです。


常に下腹をしっかり締めてやってみてください。

鍵盤に手の重みがかかると自由に動けません。

お腹を締めて、お腹で支えて下さい。



華やかに思える事も、実はシンプルな基本の積み重ねです。

1回5分から始めた事が、数年後には大きく実ります。

あせらずゆっくり、少しずつ。

素敵な、大人のピアノ、の為に(*^_^*)

脱力ができず、途中で無念にも力尽きた!

スケールやアルペジオは決死で「キヨブタ」し、毎回大怪我する!
(キヨブタ=清水の舞台から飛び降りる)

毎回一か八かで跳躍し、必ず!はずれる!
(もはや、一か八かと言えない?)

等々、技術の悩みは様々です。

毎回決死の覚悟や無念、では身が持ちません。

そこで、根本から正しい弾き方を考えなくてはなりません。


弾きにくい、弾くと疲れる・・・

不要な力が入っている事が多く、俗に言う、「脱力ができない」状態です。


肩肘が張ったり手首が下がったり、

上半身に無駄な力が入ってて、思う様に動かせません。

スケールやアルペジオで清水から飛び降り、怪我する事になります。



又余分な力が入るとすぐ疲れてしまいます。

「無念にも途中で力尽きる!」これでは苦しいし悲しいですね。


身体の使い方といっても、見えない部分が多く解りにくいです。

見えない部分の意識の持ち方を知る事が大切です。



まずほとんど、何度も書いた様に、身体の下腹が緩んでいます。

必要な所を脱力し、必要なところを締める事が大切です。

本来音域が上下に広くなったら、自分の下腹を中心に、ハの字に手が拡がるイメージです。

自分を中心に、三角のイメージです。


下腹が緩んでいると、周りの筋肉が力んでしまいます。

音域が拡がると、無駄に肘を張り、四角に拡げようとします。

肩肘張るので、思う様に動かせなくなります。

これで跳躍しようとすると、腕ごと動かす事になり、大変効率悪く的がはずれます。


音域が両方に拡がる時に、肩肘張っては、いけません。


後ろから見ると、吸血鬼が襲いかかる様で怖い!



冗談は抜きにして、肩肘張ると跳躍するのも、効率悪く大変なのです。



正しい弾き方は、最も効率良く、楽で、かつ美しい!

この点から次回考えてみます。


そうそう、ユジャ・ワン・がいい例です。

鼻の下を伸ばしている場合ではありません。

ピンヒール、超ミニスカート、これで美しく弾ける事が実は鍵。

そう、解らない時は、あの格好で練習するといいです(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=nHO4Ucw9zL4&feature=related


1つずつ説明していきますね。