ピアノ・・・大人のピアノレッスン、課外授業? | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

レッスンの半数は、いわゆる「大人のピアノレッスン」です。

皆さん、それぞれのペースで、コツコツ頑張って下さいます。

時にお仕事等で、全く練習できなくても、気楽にお越し頂いてます。

長い目で見て、継続していただく事が一番大切ですから。



個人教室は時に閉鎖的になりがちです。

その方が良い、という方もいらっしゃいます。

お気持ちも解るので、そっと見守ります。

でも外に開いた教室でもあり、そっといられる教室でもありたいと思います。



そういう訳で時々、希望者同士で、課外活動?もあります。

生徒さん同士の交流もありますが、未知の世界の入口にお連れしたいという気持ちもあります。




最近では、調律から考える音楽、というテーマでレクチャー等に参加してまいりました



バッハもモーツァルトもベートーヴェンもショパンも

現代の調律を知りません。

私達は当たり前の様に、平均律調律の現代ピアノで弾きます。

でも作曲家の頭の中にはありません。知らなかったはずです。




そもそも、美しく響く5度(ド~ソ完全5度)という響きがありました。

周波数3対2の美しい響き、これを重んじた訳です。


困った事に、純粋なオクターブの比率は2対1


美しい5度を重んじると、ずれてしまいます。


そもそも何故5度なの?

私の想像です。


まだ鍵盤楽器もろくろく生まれていない昔。

ギョーム・ド・マショー (1300年頃~1377年)
ノートルダム・ミサ

動画のステージは現代ですが、こんな音楽を教会の聖堂で唱和していたのでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=5GgkAM8crbU

比率3対2の美しい5度の響きに、神様との一体を感じたのかもしれません。



模索された様々な調律法の1つに、モーツァルトが好んだと言われるミーントーン調律があります。

これも特に黒鍵の音の歪みが多い、独特の響きです。

白鍵だけのハ長調は、子供の様に純粋な響きですが、黒鍵が増えると違ってきます。

ドミソは天国の響きです。それぞれ半音上げて、♯ド、♯ミ、♯ソにすると

異様な響きで鳥肌が立ちます。



♯3つのイ長調、これが美とおぞましさの境目の様です。

彼の作品に3つ以上の調号があるのを見た事はありません。

果たして、イ長調のトルコ行進曲付ソナタ、第一楽章、天国の様だと言えるでしょうか?




ベートーヴェン頃からよく用いられた、例えばキルンベルガー調律は、歪みがかなり解消されます。

それでも、黒鍵の多いと響きが歪みますが、何とも言えないやや病的な美しい響きです。


ショパンの作品にやたら♯や♭が多いのは、それが一番美しい調だから。

その美しい響きや余韻を味わって弾き、聴く人も味わっていたはずです。


夜想曲ノクターン、

まだ電気もなく、音も少なかった時代、ろうそくの灯りの下、どんな世界だったでしょう。


ガチャガチャ弾くことは出来なくなり、タッチも変わり、響きに耳を傾ける様になります。


美しい響きを感じると、立ち止まる響き、通過する響きが見えてきます。

タッチが変わります。

何より、ショパン自身が書き込んでくれた、ペダルの意味が解ります。

ちゃんと守りましょうね



ちょっと目を外に向けてみると、違った世界が見えてきます。

その積み重ねが、その人の音楽を作ります。


大人のピアノレッスンは、生涯学習だとよく思います。

美しい音楽に思いを寄せる時間、そんな幸せを味わって頂けたらと願います。

まだまだ続きますよ~(*^_^*)