奥州製麺所は2024年8月26日岩沼市桑原4丁目にオープンしたラーメン店。メニューはシンプルに中華そば・チャーシュー麺・もり中華の3種類。どのメニューもなかなかに塩加減が攻撃的なのが特徴。東京発祥の所謂「ちゃん系ラーメン」インスパイアの味が楽しめるお店。同じ敷地内に中華料理大成がある。
「中華そば・並」。豚の風味が強く魚介っぽさが全くないうっすらと油膜の貼る醤油味のスープは塩味がかなり強い。具材はネギメンマと薄切りの切りたてチャーシューがしっかりと載ってくるので中華そばなのにチャーシューメンのようなビジュアルをしている。チャーシューは脂身の少ないしっとり系。宮城にはあまりないタイプの一杯。
麺も宮城では珍しい多加水の平打ち太麺。稲庭うどんを少し固くしたようなピロピロ食感が面白い。麺量は並でも結構多い。
「もり中華・大」。所謂つけ麺。ピロピロの平打ち太麺が冷やされる事でよりコシのある食感になっている。大にするとたっぷり麺がやってくる。スープは中華そばと同じ油膜の貼った豚風味の醤油味だが更に塩味が強く酸味も少し加えられている。チャーシューは薄切りの他に角切りもスープの中に入っていた。中華そばと同じくやはり宮城ではあまり見かけないタイプの味わい。唯一成木食堂のつけ麺が少しこの味に近い。個人的には中華そばよりもり中華の方が塩加減を調節しやすいので好みだった。
「めし」と漬物はセルフで無料。しょっぱい中華そばやざる中華をおかずにしてワシワシと食せる。お口直しの漬物もいい塩梅だが欲を言えば漬物用の小皿も準備して欲しい所。炊飯器左手に見える銀棚は下げ膳コーナーで食後は下げ膳にご協力下さいとの事。
卓上には一味唐辛子、胡椒、酢、すりおろしニンニクが置かれていた。中華そばには胡椒とニンニク、つけ麺には酢と一味唐辛子がお勧めらしい。
メニュー表とおいしい食べ方。1番安い中華そばで1000円だが具材がしっかり載っているしめしも無料なので割高感はさほど無い。瓶ビールは赤星が提供される。こういう豚清湯のしょっぱい醤油味に多加水平打ち太麺が合わさっている中華そば・もり中華は「ちゃん系ラーメン」といい東京を中心に関東で食されている味。ご飯や漬物が無料だったりニンニクが準備されているのもちゃん系ラーメンの特徴らしい。神田のガード下にて創業した「神田ちえちゃんラーメン」が原点でそこから創業メンバーが「えっちゃんラーメン」「ひろちゃんラーメン」を開業。2022年にはこの3店が元となりちゃん系ラーメン店の組合「ちゃんのれん組合」が発足したそう。奥州製麺所はちゃんのれん組合に店名の記載が無かったのでちゃん系インスパイアに当たる様子。
・ちゃんのれん組合のサイトはこちら。ちゃん系ラーメンについて詳しく書かれています
©️Google MAP 2024
岩沼市より南の方から国道4号線を北上して来店する場合は特に問題は無いが仙台市方面から南下してこちらのお店に向かう場合反対車線になる。国道4号線は交通量も多くUターンは危険な地域なので土地勘のない人はまず「週末びっくり市岩沼店(岩沼市吹上1-10-13)」をカーナビ等を利用して目指しそこから国道4号線に出てお店に向かうと安全に訪問することができる。
店舗外観。テナント共用の駐車場なので20台くらい駐車可能。同じ敷地内に中華食堂大成がある。
奥州製麺所
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