京都にある大谷大学博物館で10月11日から11月29日までの会期で、2014年特別展「戦国武将と神仏」が開かれていて、先日、その記念講演ということで、「神仏に向きあった戦国武将」と題して話をしてきました。
特別展は、兜の前立や刀剣にあらわされた神仏についての「戦と神仏」、家法や起請文にこめられた「祈りと契約」、信長・秀吉・家康の神格化を紹介する「神仏と天下人」の三つのテーマに分け、展示されていました。
入口に、仙台市博物館所蔵の「三宝荒神形兜」があって、かなりインパクトがありました。その仙台市博物館の「当家軍器図巻」は私もはじめて目にして、そこに、勝色の旗とともに「塩竈大明神」と大書された旗があったのはびっくりしました。その他、ふだん簡単には見ることのできない信州の「生島足島文書」の血判起請文など珍しいものがたくさん展示されていました。図録も出されていましたので、期間中に足を運べない方は、図録だけでも手に入れるといいと思います。
10月22日発行(もう書店には並んでいます)の『もっと知りたい埼玉県の歴史』を皮きりに、洋泉社歴史新書のシリーズとして、『もっと知りたい○○県の歴史』の刊行がはじまりました。引き続き、神奈川・千葉・茨城と関東近県から出していく予定とのことです。その監修を依頼され、出てきた原稿のチェックをしているところです。
「もっと知りたい」をうたい文句にしているように、それぞれの県史の概説ではないところがミソで、Q&A形式で、「本当はどうだったのか」あるいは「通説では納得できない」といった点を掘り下げていて、私自身、監修しながら勉強になる事柄も少なくありません。洋泉社の編集部も力を入れていて、写真も、それぞれの市や町の教育委員会からいい写真を借りていて、はじめて目にするものもあります。
もっと知りたい埼玉県の歴史 (歴史新書)/著者不明

¥842
Amazon.co.jp

現在、私は浜松城公園歴史ゾーン整備専門委員会の委員長もやっています。先日、その委員会があり、委員会として、現在発掘調査中の本丸南エリアを視察してきました。市役所本庁舎のすぐ西側の部分で、江戸時代浜松城の清水門・清水曲輪といわれる部分です。
今回、大きな発見が二つありました。一つは、堀尾吉晴以前の戦国期の堀がみつかったことです。委員会のメンバーからは、「浜松城址で家康時代の堀がはじめてみつかった」との声があがり、私も、出土した陶磁器から、今川時代の引馬城の堀ではないとみて、家康時代の堀ではないかと考えています。そうなると、浜松城で、はじめて家康時代の堀が発見されたことになります。
もう一つは、堀尾時代の石垣がみつかったことです。裏込めの様子もわかり、これもすばらしい発見だと思います。
市文化財課では10月19日(日)の午前10時と午後1時30分の2回、現地説明会をやるとのことです。当日、その時間に市役所本館西玄関前に集合です。雨天中止。お問い合わせは浜松市文化財課(電話053-457-2466)にお願いします。詳細はこちら