こだわりのつっこみ -9ページ目
一応、今回で最終回の、おかしな喩えシリーズですが、今回はオーケストラの曲を聴くにあたって、私が特に重視というか興味を持っている部分です。
相変わらず、料理に喩えてみますが・・・
もはや食べたことがないという人はいないと思われるくらい、日本の食生活に浸透したピザ。
でも、結構チーズ嫌いのピザ好き、トマト嫌いのピザ好きの人って結構いますよね。
嫌いな食べ物って、その食べ物にクセがあったり、食感が苦手っていうパターンが多い気がします。
しかし、ピザのようなものだと、嫌いなものが入っていても思い切って食べてみると色々な味に混ざって、その嫌いなものの食感が薄れて、むしろ美味しく感じることができるんじゃないでしょうか?
例えば、チーズだけ食べてみる。
例えば、トマトだけを食べてみる。
例えば、ピーマンだけを食べてみる。
しかし、3つの食材を一気に食べると、
チーズとトマトとピーマンを食べているのではなくて、
また別の食材を食べている気になります。
楽器もそれと同じで、フルート、ヴァイオリン、トランペット、それぞれの音というのはもちろんありますが、互いの音をブレンドさせることで、また違う響きを生む のです。
さて、そうやって音のブレンドや楽器の特性を考えてオーケストラに編曲することをオーケストレーション と言います。
クラシック音楽の作曲家と呼ばれる人々の中にも、このオーケストレーションがものすごく得意だと言われている人がいて、例えば前回、「亡き王女のためのパヴァーヌ」を作曲したラヴェルや、チャイコフスキー、リムスキー=コルサコフなどという人が、特に面白いオーケストレーションをすることで有名です。
さて、ここでは個々の音と、音のブレンドを楽しんでもらうために、ラヴェルの有名な曲、「ボレロ 」を聴いてみてください。
この曲の面白いところは、一定のリズム、2つの旋律を繰り返すことで、小さい音から大音量までオーケストラで余すことなく表現しているところです。
細かい楽器の説明はのちのちに回すとして、今回、このように分けてみました。
木管楽器
高音:ピッコロ、フルート、オーボエ、クラリネット
低音:サックス、ファゴット
金管楽器
高音:トランペット、ホルン
低音:トロンボーン、チューバ
弦楽器
打楽器(小太鼓、ティンパニなど)
以下は、演奏時間に合わせた登場する楽器です。
リズムというのは、最初の小太鼓で聴こえるとおり、
「タン タ タ タ タン~」の一定のリズム。このリズムすらも徐々に楽器が加わっているのです。
そして旋律というのは、なじみのあのメロディ。
こちらも次第に音が強くなったり、違う楽器でブレンドされたりしています。
この曲、10分以上かかるので、2つに分けてあります。
まず、前半
。
前半は、主に個々の楽器ががんばっています。
0:20~ 小太鼓
0:30~ フルート
1:11~ 弦楽器+フルート
1:16~ クラリネット
1:58~ 弦楽器+フルート+ハープ
2:02~ ファゴット
2:45~ 弦楽器+フルート+ハープ
2:50~ クラリネット(小)
3:33~ 弦楽器+ファゴット
3:38~ オーボエ・ダモーレ
4:21~ 弦楽器+ホルン
4:26~ フルート+トランペット(弱音器つき) ※フルートとトランペットのブレンド
5:08~ 弦楽器+フルート+トランペット(弱音器つき)
5:13~ テノールサックス
5:56~ 弦楽器+オーボエ+イングリッシュ・ホルン+トランペット
6:02~ ソプラノサックス
6:45~ 弦楽器+フルート+ファゴット+ホルン+ハープ(以降ハープ略)
6:50~ ピッコロ+ホルン+チェレスタ ※意外な音が感じられます
ここからは後半
。次第に盛り上がっていきますよ~。
0:25~ 弦楽器+ファゴット+ホルン+トランペット(弱音器つき)
0:30~ オーボエ+オーボエ・ダモーレ+イングリッシュホルン+クラリネット
1:13~ 弦楽器+フルート+クラリネット+ファゴット+ホルン
1:18~ トロンボーン
2:01~ 弦楽器+ファゴット+ホルン+トランペット
2:06~ 木管楽器たち
2:49~ 弦楽器+オーボエ+クラリネット+ファゴット+ホルン+ティンパニ
2:54~ 木管楽器+ヴァイオリン
3:37~ 弦楽器+木管楽器+ホルン+ティンパニ
3:42~ 木管楽器+ヴァイオリン
4:25~ 弦楽器+木管楽器+ホルン+低音金管楽器+ティンパニ
4:30~ 木管楽器+弦楽器+トランペット
5:12~ 弦楽器+低音木管楽器+金管楽器+ティンパニ
5:17~ 木管楽器+金管楽器+弦楽器
6:00~ ほとんどの楽器+小太鼓2人に
6:06~ 高音木管楽器+トランペット+ヴァイオリン
6:49~ ほとんどの楽器
6:54~ 高音木管楽器+トランペット+トロンボーン+ヴァイオリン
7:58~ 全部の楽器
以上ですが、このように最初は静かなのに、様々な楽器がブレンドしながら大きな音になってきます。
ボレロは、旋律についつい耳がいきがちですが、実のところ、リズムもかなり凝られていることが分かります。
音のブレンドで言えば、むしろこちらの方がわかりやすいかもしれません。
このようにみていくと、オーケストラに使われる楽器の種類は、標準的な曲では30種類を越えませんが、音の組み合わせではそれこそ何百という変化を見せる のです。
さらに言うと、食材でも得意な分野というのがある程度決まっています。
一般論で言えば、きゅうりを例にとると、
ドロドロに煮込むよりも、みずみずしさと食感を出した方が美味しくいただけるように思います。
それと同じように、楽器にもそれぞれ出しやすい音、響きやすい音 があります。
その楽器の特性をも考えながら、聴きやすく素敵な音楽を作ることが、作曲家のステータスの一つとなっているのです。
さて、今回のポイントは
楽器は食材である。
今回で一人で楽しんできた、おかしな喩えコーナーは終わりますが、
次回からは、真面目に(?)音楽の歴史を探ってみたい と思います
レベル: 若干長めですが、中学2~3年生レベルなので数時間で読めると思います。
ジャンル: ファンタジー
あらすじ(背表紙から):
One hot summer day, Alice sees a white rabbit and runs after it.
She follows it down a rabbit-hole - and arrives in 'Wonderland'.
Here, caterpillars can talk, rabbits have watches and the Queen wants to cut off everybody's head!
面白さ: ★
※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。
Alice in Wonderland, Level 2, Penguin Readers (.../Lewis Carroll
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内容:
ある暑い夏の日、姉と共に木の下に座っていたアリス は、とても退屈でした。
何も楽しいことはないし、眠たくなってきたアリスの目の前に、おかしなものが。
それは、時計を見ながら「あ~、遅刻する!」と駆け足のウサギ。
アリスはふっとそのウサギの後をつけ、ウサギ穴に飛び込むのでした。
飛び込んだアリスは、それ以後、不思議な不思議なことばかり体験するのです。
・何かを食べたり飲んだりすることで、体が大きくなったり小さくなったりしてしまう。
・大きくなった自分が流した涙が海のように広がり、小さくなったときに動物たちと泳ぐ。
・ウサギの家で大きくなってしまい、はまりこんでしまう。
・おかしな芋虫や、ブタに変わる赤ちゃん、不意に消えてしまう笑っている猫(Cheshire Cat)に出くわす。
・帽子を作っている(Mad Hatter)たちとの終わりのない茶会。
・トランプの住民と、「首を切れ」が口癖の女王。その女王とのタルト裁判。
などなど。
不条理で、理不尽な人や物に悩まされながらも、最終的にアリスは「首を切る」と言われてしまいます。
しかし、アリスは女王に向かって「あなたを恐れてなんかいない。あなたはたかがトランプなんだから!」といい、トランプたちと戦い始め・・・・・・
その時、アリスの目には木が。そして隣には姉が。
そう、それらは全部夢だったのでした。
「帰ってお茶にしよう」と優しく笑いながら姉はアリスにいい、2人は家に帰って行ったのでした。
感想:
全然、分かりません。話が脈絡がなさ過ぎるし、理不尽すぎるし、
「……で?」っていう感じです。
でも、これって多分、原因があるのだと思います。
それは、
「私自身の圧倒的な英語の知識の不足があるから 」です。
これは英単語をどれだけ知っているかとか、どれだけ文章を読んできたかということはさほど関係なくて、この作品を楽しめるほどの知識がないということでしょう。
いうなれば、なまじ日本語や漢字を勉強したところで、必ずしも俳句や和歌を理解することはできない、ということと似てる気がします。
あまりにもストーリーが理解できないので、少し調べてみたところ、
この作品は、駄洒落、パロディ、風刺、なぞなぞ、内輪笑いなどが満載 とのこと。
確かにそれならばよく分からないわけだ
恐らく、日本語訳だと、もう少しは楽しめたんじゃないかなぁ~と思うのです。
訳者は、それらを知らない日本人が馴染めるよう配慮してくれると思うので。
英文一つ一つは読めるのに、理解できないという、個人的にかなり難しく途中で投げ出したくなるような本でした・・・
裏を返せば、自分の小ささを再発見できた点ではよかったです(笑)
もっともっと勉強して、この楽しさを分かるようになれば、その頃は今よりいろんな意味での英語力が上達しているんだろうな
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「これから何をする?」
鼠はタオルで足を拭きながらしばらく考えた。
「小説を書こうと思うんだ。どう思う。」
「もちろん書けばいいさ。」
鼠は肯いた。
「どんな小説?」
「良い小説さ。自分にとってね。俺はね、自分に才能があるなんて思っちゃいないよ。しかし少なくとも、書くたびに自分自身が啓発されていくようなものじゃなくちゃ意味がないと思うんだ。そうだろ?」
「そうだね。」
「自分自身のために書くか・・・・・・それとも蝉のために書くかさ。」
「蝉?」
「ああ。」
(p113-114より)
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日本を代表する大作家先生であり、色んな解説本も出ている中で恐縮ですが、今回は村上春樹さんのデビュー作である長編小説風の歌を聴け を紹介です。
いずれ書くとは思いますが、私自身は村上春樹さん初挑戦ではなく、これまでに『ノルウェイの森』、『スプートニクの恋人』、『ねじまき鳥クロニクル』なんかを読ませていただいたのですが、正直今回のこの作品には困惑です。。。
あらすじ はと言いますと(しかし、よく頭に入っていないので間違いもあるかと思います)、
東京で大学生活を送っていた「僕 」が夏休みに故郷へ戻り、「鼠」という金持ちらしい同世代の男と知り合い、「ジェイズ・バー」でビールを飲んだり、小説について語り合ったりという退屈な毎日を送ります。
そんなある日、鼠のいない「ジェイズ・バー」で、「僕」は酔っ払った小指のない女の子を介抱します。
その女の子の家に送り届けた僕は、そのままその子の家に一晩泊まります。
とはいえ、泥酔した女の子を襲ったわけではありませんが。
しかし、女の子は誤解し、それが解けぬままその子とはおさらば。
さて、僕が家の居間で缶ビールを飲んでいると、ラジオ局から僕宛にリクエストをくれた女性が居るということを唐突に告げられます。最初は思い出せなかった僕でしたが、ラジオDJが話す情報から、どうやら高校生の時にLPレコードを貸してくれ、そのまま返しそびれた女性だったことが分かります。
しかしその突然のことに僕は気になり始め、その女性が現在何をしているのかをたずね回ったり、彼女に返しそびれたLPを買いに行ったりします。
それと同時に、自分と関わりがあった(具体的に言えば性的な関係をもった)女性たちについてもぼんやりと思い出していくのです。
そして、僕が買いに行ったレコード店で、僕は意外な人と再会します。
「ジェイズ・バー」で介抱し、変な別れ方をした、あの小指のない女性だったのです。
では以下はネタバレ含むので、いやな方は見ないで下さい。
風の歌を聴け (講談社文庫)/村上 春樹
¥370
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~1回目 2010.6.14~
あらすじの続きといきたいところですが、実のところあらすじを書くようなまとまったストーリーがない、というのがこの作品の特徴でもあると思い、かなり変なあらすじになってしまうと思うので、ここはバッサリ核心部分のみを紹介しておきます。
・鼠が女性と会って欲しいというものの、当日、パーになる。
・仲良くなった小指のない女性は旅に出るといいながら、実際のところは恐らく誰の子か分からない子どもを堕ろしていた。
・僕が探していたLPを返しそびれた女の子は病気療養ということで大学を退学し、それ以来行方知れずだったが、ラジオで病気をかかえる17歳の子の姉がその人かもしれないこと。
・その後、10年近く経ち、僕は結婚し東京で暮らし、鼠は小説家になった。
さあ、感想 ですが。
今まで読んできた村上さんの作品の特徴は、
文体が独特 (翻訳調といいましょうか)。
なにかを喪失し、それを追いかける(または追いかけようとする) 。
という共通点をもっているように感じます。
この『風の歌を聴け』も、まず惹かれるのはその文体です。
たしかに面白い
喪失とかもろさ、空虚感ってのもあるなぁとは思います。
でも、なんかしっくりこないんだよなぁ
その文体が回りくどく感じてしまい、
喪失感も身に響いてこない。
今まで読んだ作品が割と長編だったので、その分キャラクターの骨子がよくよく伝わってくるんですが、この作品に関しては、僕も鼠も、小指のない女の子も、有体に言ってしまえば
心がない役者に演じさせている
という白々しささえ感じてしまいました。
「ジェイズ・バー」のマスターだけは妙なリアリティを感じましたが
男の股間を「あなたのレゾン・デートル(存在理由)」なんていう女性が実際にいないのは分かるんだけど、そこまでみょうちくりんな台詞、小説でも変じゃないかな。
それとも1970年代のいやでも小難しい用語を並べた左翼的な雰囲気が漂う20代って、こんなこと実際言いそうだったのか なぁ(笑)
それに、例えば、
小指がない女性が僕に、旅に出ると言いながら行ってなかった理由を聞きたいかと問われ、以前解剖した牛の胃の中に入っていた草の塊を引き合いに出してこういう風に言うんです。
「何故牛はこんなまずそうで惨めなものを何度も何度も大事そうに反芻して食べるんだろう」(p130)
つまり、これ、彼女に対して
「言いたくないような惨めなことを、何度も何度も必要以上に考え、自問自答している」
ってことの暗喩だと思うんですが、
回りくどい。
なんかこういうのが文章量に比べて多すぎて、、、
しかし、もしかしたら、村上春樹の作品を読みこなせるほど、精神的にまだ未熟なのかもしれません。なので、いつか再挑戦したいとは思います。
総合評価:★☆
読みやすさ:★☆
キャラ:★
読み返したい度:★★★ レベル: 若干長めですが、中学2~3年生レベルなので数時間で読めると思います。
ジャンル: SF
あらすじ(背表紙から):
It is the year 2522, and the planet Earth is dying.
The Artificial Ozone Layer is only 300 years old, but it is breaking up fast.
Now the sun is burning down on Earth with a white fire.
There is no water.
Without water, nothing can live.
Tree die, planets die, animals die, peoples die...
In a colony under the moon, people wait for news - news from home, news from the planet Earth.
And in a spaceship high above Earth, a young man watches number on a computer screen.
The numbers tell a story, and the young man is afraid.
The planet Earth is burning, burning, burning...
面白さ: ★★★
※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。
Under the Moon: Stage 1: 400 Headwords (Oxford .../Rowena Akinyemi
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内容:
オゾン層がなくなり、太陽からの熱が直接影響を受けるようになってしまった地球。
2222年、困った人類は人工オゾン層をつくり、地球に緑を取り戻します。
さらに月や火星を人間が住めるように開発するなど、宇宙開発にとりくんでいました。
人工オゾン層は1000年耐久するはずでしたが、わずか300年後の2522年には、オゾンホールができてしまう事態に。
それに気づいたのは地球から500km上空に浮かぶ宇宙船OM-45のKiah と妻のRilla 。
事態の解決を図るため、2人は地球に向かい、地球にいる総司令官に報告に行くことにしました。
しかし、地球総司令官のGog や妻のBel は私腹を肥やすのに必死で、人工オゾン層の修復への金を拠出を拒んだばかりか、KiahとRillaを牢屋に入れます。
実のところ、総司令官は月の開発にも、オゾンホールのせいで地球で起こりはじめてきている森林火災の対処すらも黙殺していたのです。
しかし、そんな総司令官に、オーストラリア方面司令官 はGogとBelの暗殺を謀ります。
Belは銃殺したものの、総司令官はできず、逆に銃弾に倒れてしまいます。
KiahとRillaはこの混乱の最中、牢屋を脱出して、地球にいる何名かとともにある人物を待ちます。
なぜなら、総司令官は火星に恒久的な移住を考えており、地球を見捨てようとしていたからです。
森林火災が地球全体に広がっていく中、ようやくKiahらの前に現れたのは、
月の司令官でした。
彼こそ、以前いち早く人工オゾン層の異変に気づき、総司令に進言するも怒りを買って月に左遷された勇気のある男、さらにKiahの実の兄Adai だったのです。
燃え盛る地球を見ながら、Kiahらを乗せた宇宙船は、月へ向けて脱出したのでした。
感想:
これ、最終的な結末は触れられていないのです
つまり、
Gogは火星に脱出できたのか
燃え盛る地球はどうなったのか
今後、月に向かったKiahらはどうなったのか
については読者の想像にお任せ的な感じです。
Gogらは火星に移住し、このまま年月が経ち、やがて月に住む地球人と火星に住む地球人が覇権を争いあう・・・という未来も想像できます。
宇宙戦争 ですね(笑)
しかし、現実的なところ、
本文では火星は未だ人が安心して住めるような状況まで開発は進んでいないということをAdaiが語っていたので、おそらくGogは火星で死を迎えるか、もしくは燃え広がる地球の中で脱出できずに死ぬかどちらかかな~と思います。
うーん、SFっていえばSFなんだけど、本当の意味でのSFを楽しめるのはこの分量では少なすぎるのかなぁという気はしました
レベル: 若干長めですが、中学2~3年生レベルなので数時間で読めると思います。
ジャンル: 恋愛
あらすじ(背表紙から):
Cathy Wilson is driving to Norfolk, to begin her new job with the Harvey family.
She is going to look after the two young children, Tim and Susan.
Cathy meets the children's father, and their grandmother, and their aunt.
She meets Nick, the farmer who lives across the fields.
But she doesn't meet Miranda, the children's mother, because Miranda is dead.
She died two years ago, and Cathy cannot learn anything about her.
Everybody remembers Miranda, but nobody wants to talk about her...
面白さ: ★★☆
※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。
Remember Miranda: Level 1 (Bookworms Series)/Rowena Akinyemi
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内容:
早くに両親を亡くし、兄弟姉妹もいなかったキャシー は、ある縁でハーヴェイ家の家政婦?養育師?としてお世話になることになります。
ハーヴェイ家の家族構成は、父親のダンカン 、2人の子供たち、そしてダンカンの母親(お婆さん )がおり、母親のミランダは2年前に亡くなったとのこと。
たまにミランダの姉であるジュリエット もハーヴェイ家を訪れます。
家庭の幸せを味わったことのなかったキャシーは、ハーヴェイ家でそれを味わいたかったという目的もあったのですが、ダンカンは多忙で出張が多く、なかなか話もできませんし、残る子ども達やお婆さんとも「友人」という関係は築けません。
そんな中、ハーヴェイ家の近くに住む農夫のニック と仲良くなり、夕食を共にする仲にまで進展しますが、なぜか反対され、ミランダの死の真相も誰も語らないなど、だんだんとその謎の多さに不信感を抱くキャシー。
ある日、子供たちを保育園から迎えに行く途中、ニックと車の事故を起こしそうになります。そこで、
ニックの車には、ミランダの姉ジュリエットが同乗していたことで、ニックとジュリエットはどうやらただならぬ仲なのだということと、
その際、ジュリエットの口から「もう事故はこりごり。ミランダを思い出して」という意味深な言葉が出たことで、キャシーは、
夕食デートをしたときは何もジュリエットについて語らなかったこともですが、ミランダの死の真相が事故死のようであることを知り、 動揺します。
その翌日、新聞で調べると、ミランダはどうやら家の階段から落ちたようですが、しかしその時に家にいたダンカンに対し、警察が尋問したというのです。
なぜ、警察が尋問することに?ただの事故ではないのでは?
そう思ったキャシーのダンカンに対する不信感は最高潮に達します。
徐々にダンカンに心惹かれていた最中だったので、その思いはより一層でしょう。
そして、ダンカンに真相を話してもらうことに。
まず、家を留守にしがちだったダンカンに対し、ミランダはいつも心に孤独を感じていました。そして、その寂しさに付け入ったのがニック。
ニックはいわば女たらしであり、姉のジュリエットとの関係を続けながら、ミランダに優しくします。もちろん、それゆえに姉妹間は良くなかったのです。
が、ミランダはその気になってしまい、ダンカンと子供たちを捨て、ニックのもとへ走ろうとした矢先、あの事故が起こったということでした。
事故という一点にわずかの疑問がありましたが、さらに2人が家に帰るとお婆さんが最後の真相を話します。
ミランダはあの日、ニックのもとへ行くとダンカンに言い、それから階段を降りようとしました。その言葉をお婆さんも聞いており、怒った彼女はミランダをステッキで押した
のです。殺す意図はなく、彼女の足が折れればニックのもとには行けまいくらいに考えていたのだが、不幸にも殺してしまったということなのです。
もちろん、お婆さんはこの後警察に行かねばなりませんし、子供たちにも話さなければなりません。
ダンカンは難しいことが色々起こるだろうことを気遣って、キャシーをハーヴェイ家から出て行かせようとしますが、キャシーは全ての真相が分かったことで安心し、
安心してダンカンと子供たちを愛せると彼に告げ、家に留まることにしたのでした。
感想:
どろどろしとりますなぁ~
お婆さんもこの年で取調べや裁判を受けなければいけないという辛さは察しますが、不信により家を出てしまうかもしれないキャシーを引き止めるために真相を語ったのでしょうね~。
ただ、ニック&ジュリエット カップルは好きになれませんね
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