こだわりのつっこみ

こだわりのつっこみ

素人が音楽、小説、映画などを自己中心的に語ります。

 過去の掲載リストです。こちらからどうぞニコニコ
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音楽や映画、小説などについて色々語ります。

もちろん、個人的な、ごくごく個人的な話・妄想なので、そこんとこよろしくです。

そしてそして、なにぶん素人なので、音楽で言えば奏法や楽器の名前、映画で言えば撮り方などなど、専門的なことはほとんど知りませんビックリマーク
なので表現が抽象的で分かりにくいですが、そこんとこもよろしくです。


 

   
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 「なあ、みっちゃん。俺と一緒になるか。
 しかし真次の期待していたように、みち子の硬い表情がほころぶことはなかった。むしろ頑なに、みち子は言い返した。
 「それ、どういう意味?プロポーズのつもりなの?」
 猛々しく吠えながら、ステンレス製の車両が入ってきた。目を吊り上げてホームに立ちつくすみち子を、真次はドアの中に引きずりこんだ。
 「聞いてくれ。今ふいに考えたんだ。これは誰かが俺たちに新しい人生を歩み出させようとしているんだって。君が巻きこまれた理由も、それで説明がつくじゃないか」
 「都合のいい解釈はしないで。私はそんなこと望んではいないわ。あなたは勝手よ」
 「嘘をつくなよ。望んでいないはずはない」
 一瞬、気色ばんだあとで、みち子の瞳はしおたれるように悲しくなった。
 「望んではいけないのよ」
 「なぜ?」
 みち子は真次をきっかり見据えて、何かを言った。速度を上げた地下鉄の轍が、言葉を遮った。
 それは簡潔な、えりすぐった言葉のようだった。激しい捨てぜりふのように、ほんの一言それを言ったあとで、みち子は言葉を取り戻そうとするように両手で口を被った。
(p244-245より)
 
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今回は浅田次郎さんの『地下鉄に乗って』を読みました。映画化もされているらしく、彼の代表作の一つと言っても良いのでしょうか。私も作品の名前は聞いたことはあったのですが、そういう話だったのか!といった感じでした。
 
★ 主な登場人物 ★
 
小沼佐吉・・・昭一・真次・圭三の父親で、1代で小沼グループを作り上げた厳格な男。
小沼昭一・・・小沼佐吉の長男。絵に描いた優等生だったが、父との口論の末、自殺。
小沼真次・・・小沼佐吉の次男。本作の主人公。父に反発し、縁を切って家を出る。
小沼圭三・・・小沼佐吉の三男。兄2人が継がなかった、小沼グループを継ぐ。
軽部みち子・・・真次が勤める下着会社のデザイナー。美人で真次と不倫の仲。
 
★ あらすじ ★
 
1代で、世界に名をとどろかす巨大企業・小沼グループを作り上げた小沼佐吉を父に持つ真次は、秀才の御曹司としてグループの後継者と目されていましたが、父に反発し縁を切り、怪しげな下着メーカーの営業をしていました。ふと思い立って立ち寄ったクラス会では、彼の境遇を知った旧友たちから相手にされず、真次は会費の「もと」をとってやろうと酒をあおり、悪酔いしてしまいます。さらに運が悪いことに、帰りの地下鉄が事故で運転を見合わせていました。そこに突如として現れた、かつての恩師、野平(のっぺい)から、この日が父と喧嘩し、地下鉄に飛び込んで自殺した兄・昭一の命日だということを気づかされます。
兄の命日のことを思いながら、振り替え乗車のために地下道を歩いていると、真次は不思議な出口があることに気づきます。出てみると、なんと兄の死んだ時間の4時間前にタイムスリップしていたのです。真次はその状況に戸惑いながらも、兄を助けられるかもしれないと思い、兄を必死に探し、自宅に送り届けるのです。
 
このタイムスリップの体験を、真次は自身が勤める会社の社長・岡村と、腕利きのデザイナー・軽部みち子にするのですが、兄があの日に死んでいるという状況は変わっていないようです。岡村は真次が疲れているのだと察し、「明日は仕事を休め」とやさしく声をかけます。さらに、岡村はみち子にも休めと言います。真次とみち子は不倫の仲であり、岡村はそれを知っていたのです。
真次がみち子の家に帰ると、みち子は真次が小沼グループの御曹司だったこと、さらに小沼佐吉に興味があると話します。そして、小沼佐吉がどのようにして財をなしていったのか、自分もできるならばタイムスリップして見てみたいと言い、真次とともに床に就くのでした。
 
真次は終戦直後の新宿にタイムスリップしている夢を見ました。そこには、アムールという不思議な魅力の男がいました。真次を進駐軍の通訳だと勘違いしたアムールは、何かの取引をしようと自分の店に案内します。真次は航空用メチルアルコール(バクダン)を飲んでしまい、意識が朦朧とする中で、夢から覚めました。しかし、起きても酒臭く、さらにみち子も同じような夢を見ており、アムールに会ったというのです。これは夢か現実か分からず、2人は動揺するのです。
 
続きはネタバレを含みます。いやな方は見ないでください。
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

★ あらすじ(続き) ★
 

その後、何度も真次はタイムスリップをします。実は、みち子もあれ以来、同じようにタイムスリップをしていました。真次のタイムスリップと、新たな情報については以下の通りです。

 

① アムールに会った翌日(昭和21年2月17日)

 ・ 真次が進駐軍の通訳でないことが判明するが、アムールは真次に一儲けの手伝いをしてくれと頼む。

 ・ 真次が一儲けの手伝い作戦の最中、「お時」というアムールの女に会う。ただしアムールは妻がいる。

 

② アムールが入営する日の地下鉄(戦時中?)

 ・ アムールは地下鉄ばかり見ていたことから「メトロ」という名だった。

 ・ アムールの白たすきから、アムールが父・小沼佐吉であることが判明。

 

③ 戦場(満州)

 ・ 突然のソ連軍侵攻に、国民学校の教員が村人たちを連れて逃げたところにアムールもいた。

 ・ アムールは兵士として、彼らを守ろうと命を張っていた。

 

④ 関東大震災後~開戦前まで

 ・ 少年時代の小沼佐吉に出会う。

 

みち子を巻き込んだ、このタイムスリップはどこかおかしく、真次たちは、誰かが何かの理由があってタイムスリップさせているのだろうと考えざるをえなくなります。みち子はその理由を分かったようで、最初に真次がタイムスリップした、兄の自殺した日に今度は一緒に戻ります。ここで、衝撃の事実が明かされることとなります。

それは、みち子の父親が、真次と同様に、小沼佐吉であったということでした。

そして、みち子の母親は「お時」だったのです。兄の命日のまさにその日、実はみち子の生まれた日でもありました。

冒頭に紹介した、真次のプロポーズを、みち子が拒否したのもここに理由があります。

 

みち子はお腹が大きい(というよりみち子本人が胎内にいる)、母である「お時」に自分の幸せと好きな人の幸せ、どちらを選ぶかと聞きます。「お時」は好きな人の幸せだというと、みち子はお時をからめとるように抱くと、そのまま石段を転げ落ちたのです。みち子は、これ以上真次と一緒にいられず、それが真次を苦しめてしまうと思ったのでしょう。当然胎児は死亡、つまりみち子はこの世に生まれない子になったのでした。

 

タイムスリップから戻ってきた真次に待ち受けていたのは、当然みち子がいないという現実でした。

真次は大きく動揺しながらも、小沼佐吉の子として、父のように生きていこうと決めるのでした。

 

 

★ 感想 ★
 

正直に言うと、物語の中心がどこにあるのか分からず、あまり世界観に入っていけませんでした。

父・小沼佐吉(アムール)を中心に見た場合、なぜアムールが、貧血の妻を引きずりだして殴打をする人物になったのか、描写が少なすぎるように感じました。

真次を中心に見た場合、彼があまりにも自分勝手だという印象です。暴力こそないにしろ、何の悪気もなくみち子と不倫をし、みち子のいない世界でも父に会おうとせず、弟の圭三も助けようとしない。父のように生きるというのは「アムール」のことか、「小沼佐吉」のことか分かりませんし、後者だとしたらそれこそ、「おまえは何を見てきたのだ」と言ってやりたくなりますね。

そして、みち子の死もやや説得力が足りないように感じました。というか、後半に来て急に2人をタイムスリップさせたのには何か理由があって・・・・・・と、近親姦をこれ以上続けさせてはならないというようになっていますが、そもそも初めに真次だけが兄の自殺した日にタイムスリップした理由はなんだったのでしょうか。うーん、私の読みが甘いのかもしれません。

さらには、兄の死はタイムスリップで変わらなかったのに、それ以降真次がアムールに手を貸したことは反映されています。つまり、小沼佐吉の成功に、タイムスリップした息子の小沼真次は大きく関わっているわけです。さらに、みち子は自殺といってもいい行動をとり、これも現実世界で反映されています。その違いはなんなんでしょう。

浅田ワールドを知るにはまだ早かったのでしょうか。。。

 

とはいえ、タイムスリップした日本の様子が、生き生きと描かれてあった点はとても興味深かったです。

 

総合評価    ★☆

読みやすさ   ★★★

キャラクター   ★☆

読み返したい度  ★☆

レベル:中学2~3年生レベルで数時間で読みきれると思います。


ジャンル:ファンタジー


あらすじ(背表紙から):

In a city in Arbia there lives a boy called Alladin.
He is poor and often hungry, but one day he finds an old lump.
When he rubs the lamp, smoke comes out of it, and then out of the smoke comes a magical jinnee.

With the jinnee's help, Aladdin is soon rich, with gold and jewels and many fine things.
But can he win the love of the Sultan's daughter, the beautiful Princess Badr-al-Budur?

面白さ:★★★


※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。










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内容:

昔々、アラビアのある都市に、Aladdinという若者がいました。彼は父に先立たれ、母親と2人で貧乏な生活を送っていました。といっても母親の手伝いをするわけではなく、毎日怠惰な生活を送っていました。
ある日、AladdinのもとにAbanazarという男が現れました。彼が言うには、自分はAladdinのおじで、裕福な生活をしているので、Aladdinたちを助けたいとのこと。
おじの存在を父親から聞いていなかったAladdinと母親ですが、お金をくれたり高いコートを買ってくれたりしてくれたので、Aladdinはすっかりおじだということを疑いませんでした。

Abanazarはある日、Aladdinを丘に連れ出しました。そこで魔法をかけて階段を出現させ、Aladdinに階段の下にある部屋に置かれているランプを取ってほしいとお願いをします。
Aladdinは恐る恐る階段を下り、ランプを取って戻りますが、Abanazarに渡そうとするもうまく渡せません。Abanazarは怒りくるって魔法をかけ、階段を消してしまいます。Aladdinは閉じ込められてしまったのです。
Aladdinは真っ暗になった空間で困り果てていましたが、Abanazarから階段を下りる前にもらっていた、指輪をふといじったところ、大きな音がしてjinneeが出てきました。
彼は、Aladdinに望みをかなえてあげると告げ、見事Aladdinは暗い空間から脱出することができました。

さて、ランプをもって母親のいる家に戻ったAladdinは、ランプをさすることでもjinneeが出現することを発見します。
そこからは貧しかったAladdinの生活は一変します。
困ったらランプのjinneeに頼んで願いをかなえてもらえば良いのですから。
そしてお金や豪華な住まいはもちろん、王様であるSultanの娘であるBadr-al-Budurと結婚することもできたのです。

ランプを奪い取ることに失敗したAbanazarは、実はモロッコの魔法使いでした。ランプは子どもにしか取ることができなかったためにAladdinを利用したのに失敗し、さらにAladdinがランプを使って自由自適な生活を送っていることを知り激怒、ランプとBadr-al-Budurを奪ってしまったのです。
ランプを奪われてしまったAladdinには何もすることができず、困り果ててしまいましたが、ふと気づきます。リングにもjinneeが宿っていることを。
そして、リングのjinneeをうまく使い、Azanazarを殺し、妻を奪還することができたのでした。


感想:
 
有名な、アラジンと魔法のランプです。
日本人とは感覚が違うのでしょうか、怠け者のアラジンがランプを得たことで、何の苦労もせずに望みを叶えられるということに若干違和感がありました。
なんか都合がいいなぁ~と。

でもアラジンが世界征服をたくらむような人物ではなくてよかったですね。
王女と末永く幸せに暮らしていただきたいです。

てっきりjinneeはランプにしか宿っていないと思いましたが、リングにも宿っていたのですね~。

レベル:中学2~3年生レベルで1日で読みきれると思います。


ジャンル:冒険


あらすじ(背表紙から):

This is the story of Captain Nemo and his submarine, the Nautilus.
One day, Nemo finds three men in the sea.
For months the men live on the Nautilus.
They find a town on the sea floor, beautiful coasts and a lot of gold.

But they want to go home.
Can they escape from Nemo's submarine?

面白さ:★★★☆


※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。











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主な登場人物:

Aronnax
…海洋科学者。
Conseil…Aronnaxの助手。
Ned…リンカーン号に乗船していた鯨捕りの名人。

Nemo…ノーチラス号の艦長。


内容:

1866年、角をもった巨大な鯨が各地に出現しているというニュースがかけめぐっていました。
海洋科学者であるアロナックスは、この鯨について調査をしてほしいという手紙を受け取り、助手のコンセイユとともに、リンカーン号に乗船したのでした。
しかし、
鯨捕りの名人でリンカーン号に乗船していたネッドの言うとおり、その生物がどこに現れるか、そして本当に鯨なのかまったく分からない状況が数ヶ月続き、艦長が引き返そうと考え始めていたある日、その鯨が現れたのです。

鯨が動かなくなった夜を見計らって、リンカーン号は調査を始めようとした突如、鯨が動き出し、アロナックス、コンセイユ、ネッドの3人は海に投げ出されてしまったのでした。

気がつくと、3人は鯨の背に乗っており、さらにそれは鯨ではなく潜水艦だったことが分かり、彼らは潜水艦に乗り込むことにしました。
中には十名近くの乗組員がおり、艦長の名前はネモという男。
ネモがいうには、この潜水艦はノーチラス号といい、自分も含めた乗組員は祖国を失い常にノーチラス号で生活をしており、アロナックス以下3人を乗船させることはできるが、彼らも家には戻せないということでした。
しかし、アロナックスたちには、潜水艦で生活をしていくしか道はなく、奇妙な潜水艦生活が始まったのでした。

ことあるごとにネッドはネモ艦長、そしてノーチラス号からの脱出を考え、幾度か実行を試みますが、海洋学者のアロナックスにとってみれば、ダイビングスーツを着て海中の神秘を間近で見たり、謎の大陸とされていたアトランティスの遺跡を見ることができたり、南極点に到達できたりと、ノーチラス号での生活は決して苦痛ではありませんでした。

しかし、地中海においてネモ艦長たちが沈没した船から金を奪ったり、ノーチラス号を追撃した船を執拗に攻撃するという、ネモ艦長をはじめとする乗組員たちの正体が全く分からない状況に、3人は不気味さを感じ始めます。

そして、運よくノーチラス号が大渦巻きであるメイルストロムに巻き込まれた際に、脱出することに成功するのでした。
しかし、ネモ艦長の素性、彼らがメイルストロムから脱出できたのか、できたとしたら今彼らはどこにいるのか、という多くの謎は残ったままだったのでした。


感想:
 
古典的SF作品である「海底二万里」の英訳(しかもダイジェスト)です。
もちろん、原著はもっともっと内容が深いのでしょうが、これだけでもとても楽しめました。

ベルヌの作品は、「十五少年漂流記」を小学生のころに読んだことはありましたが、やっぱり面白いですね~。
何がすごいって、この「海底二万里」が書かれた当時は、潜水艦は開発されていなかったということ!!
ノーチラス号による海洋の神秘は、アロナックスのような海洋学者のみならず、あこがれるものだと思います。
さらにアトランティスも登場するとはニコニコ

しかも、ネモ艦長をはじめとしてかなりなぞめいた人間ドラマがありそうで、ぜひダイジェストではない形で読んでみたいです。
レベル:中学2~3年生レベルで数時間で読みきれると思います。


ジャンル:犯罪


あらすじ(背表紙から):

Ken Harada photos for newspapers.
But life gets dangerous when Ken takes a photo of a sumo star.
Someone wants the photo badly.

But who?
And why?

面白さ:


※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。












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主な登場人物:

Ken Harada
…フォトグラファー。
Takahanada…人気の相撲取り。
Kumiko Okada…タカハナダの恋人とうわさされる人気女優。

Hiromitsu Shioiri…ヤクザ。


内容:

エージェンシーからの依頼で写真を撮り、それを売ることで生活しているケン・ハラダ
スクープ写真はなかなか撮れるわけではないので生活は苦しく、妻子とも別居している状態でした。その日も写真の依頼を電話で受け取ったハラダは、撮影場所に向かいます。
依頼の内容は、熱愛が噂されている有名な相撲取りのタカハナダクミコ・オカダのツーショット写真を撮ってくること。2人で来るらしきホテルに向かうハラダですが、すでにライバルたちが陣取っており、スクープ写真を取れる気配はありません。
そこで、ハラダはホテルに隣接している喫茶店で一息つくことに。

すると、タカハナダとクミコが現れたのです。人目を避けるためにホテルの正門ではなく、喫茶店の方から入ろうとしていたのでした。もちろんここにいた写真家はハラダ一人。彼は運よく2人のツーショット写真を撮ることに成功します。

自宅にある暗室で写真を現像するために意気揚々とタクシーに乗り込むハラダですが、そこからおかしなことが起こりはじめます。タクシー乗車中に、鉄砲を持った男に車越しから狙われたり、戻った自宅の暗室が荒らされていたり。
ただならぬ気配を感じたハラダは、自分が撮った写真が理由だということに気づき、せっかく撮った写真が奪われては困ると、フィルムを封筒に入れ、駅のコインロッカーに隠すことにします。

そしてタクシーに乗り込もうとするハラダでしたが、待っている途中黒いサングラスをかけた太った男に拉致され、監禁されてしまったのでした。
監禁されたハラダから、コインロッカーの鍵を奪った黒い男は、ハラダからコインロッカーの番号を聞き出し、フィルムを奪いに駅に向かいます。
しかし、ハラダが教えた番号は、でたらめなもの。
ハラダが教えた番号ではコインロッカーが空かなかったことで、太った男は再びハラダが監禁された部屋に戻ってきますが、そこでハラダは太った男を突き飛ばし、脱出します。

そして向かった先は警察。
警察に事情を話し、一緒に駅のコイン六カーに向かうのです。
駅では、コインロッカーひとつずつに鍵を入れて開けようとしていた太った男が。
警察はその男を捕らえ、真実が発覚しました。

ハラダが喫茶店で撮ったタカハナダとオカダのツーショット写真の後ろには、ヤクザのシオイリがヤクザを殺害している現場がはっきりと写っていたのです。
シオイリは太った男にハラダからフィルムを奪うように指示していたのでした。

さて、事は一件落着。
ハラダはスクープ写真により6000万の報酬を手に入れ、妻子と一緒に暮らすことがかなったのでした。

感想:
 
なんだか都合がよすぎませんか。
自分の命が狙われているのに、電話で呼び出された妻に会いに行くわ、監禁されているのに一眠りするわ。。。
太った男も弱いこと弱いこと。

しかもなぜかタカハナダが実名汗

レベル:中学2~3年生レベルで数時間で読みきれると思います。


ジャンル:ヒューマン


あらすじ(背表紙から):

'Why did you make the Truth Machine?' asked the reporter.
' I love truth,' said Professor Verity, ' and I hate lies.'

'But how does the truth machine work?' asked the reporter.
The Professor laughed. 'That's a secret.'

面白さ:★★


※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。












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主な登場人物:

Professor Verity
…the Truth Machineの発明者。
Mrs Seeker…第一の客。
Inspector Sack…第二の客。
Dr Simple…第三の客。


内容:

うそが嫌いで、平和を愛するVerity博士は、本当のことしか言えなくなる装置、Truth Machineを開発しました。
その開発のニュースを知ったMrs Seekerは夫の浮気を疑い、夫に本当のことを言わせるため、次にSack捜査官が殺人や強盗などの容疑者に本当のことを言わせるため、そしてスパイのSimpleは敵のスパイに本当のことを話させるために、それぞれVerity博士のもとへ訪れました。

さて、まずはMrs Seekerの件。夫は彼女の一番の友人と浮気をしていたことが発覚し、途方にくれます。
次にSack捜査官が上司とともに引き連れてきた容疑者たちは自分たちの罪をぼろぼろと自供し始め、容疑が固まったものの、Sackは上司にお役御免といわれ、途方にくれます。
Simple氏が連れてきた敵のスパイも本当のことを話すのですが、彼が「私は本当のことを言ったことがない」という一言に、いったいスパイが話した何が本当のことなのかが分からなくなってしまい、途方にくれます。

Verity博士のTruth Machineはその名のとおり、本当のことをつきとめたのですが、3人は本当のことを知ってしまったことで、不幸になってしまうという皮肉な結果に憤りを感じ、結託してVerityに文句を言いに行くのです。
もちろん、Verity博士は彼らが知りたいと望んだことを知らせただけであり、自分には何の罪もないということを主張しますが3人は、Verity氏をTruth Machineに乗せ、問い詰めます。

すると、平和を愛し、うそが嫌いだと言っていたVerity氏の発言もうそであり、金と権力を欲しいがためにこの装置を開発したということが発覚しました。
怒った3人は、Truth Machineを破壊するのでした。


感想:
 
ずいぶんと勝手な客たちだこと。。。

知ってしまった真実で不幸になったことの逆恨みをするなんて、理解に苦しみます。
真実を知ってしまうことでどうなるか考えなかったのでしょうかガーン

Truth Machineを破壊した3人は、器物損壊で逮捕ですよね、普通DASH!