「京亀」「ポスト・コイタス」
先週の金曜は高校同期で集まった。
出身は関東なんだが、流れ流れてこの辺で大学勤務をしているのが5人。1学年180人しかない上、大学に戻ったor残ったのはそのうち7-8人なので、物凄い確率。いつも思う存分食べて飲む3人で会食。
会場は迷ったが、いつもは食べなさそうな「モツ鍋」。5月に大学オケの友人家族とふらっと入って値段のわりにまずまずだったので。内容と値段がつりあっているかと言うと異論もあろうし、グルマンか、というとそれも違うし、といろいろ突っ込みどころは満載だが、野菜たっぷりで体にいいし、値段の絶対値はかなり安いし、おなかもいっぱいになる、ということで飲みながら学生や研究室運営の悩みを交換しあいながら(ときおり斯界の泰斗Y氏ののけぞるようなツッコミに爆笑しながら)、楽しく会食。京亀は座敷でのんびりできていい。
終了後、当然まだ呑むだろう、ということでもう学生時代から20年くらい行っている(と言ってもものすごく間遠に・・・・)「ポスト・コイタス」へ。あのストイックな雰囲気は変わらない。お客の少なさも(あれでペイしているんだろうか)。さすがにいろいろ飲み歩いたので以前のように「いいバーだ!」と素直に感動できなくなっているんだけど、そういう評価の埒外にあるという感じ。3人でワインを1本、さらにY氏とウィスキーをダブルで2杯呑んで解散。いやぁ楽しかった。
次回は初夏かな。
シモン・ボリバル
ユース・オーケストラ、ではなくて実在の将軍。
これが「迷宮の将軍」(ガルシア・マルケス)の主人公。人生最後の7ヶ月に焦点を絞りながら、それまでの人生とラテンアメリカが将軍の理想から外れてしまう(迷宮に落ち込む)さまを描いた力作。ほとんど創作の入り込む余地は無さそうなのだが、この最後の7ヶ月だけは手紙が極端に少ないので創作と史実の融合が可能なのだろう。
将軍はスペインから南米を独立させた英雄、という位置づけ(現在では)のようで、それゆえにベネズエラで「シモン・ボリバル・オーケストラ」という風に名前を冠されるのだろう。マルケスは実はこれが初めてで、名作の誉れ高い「百年の孤独」に挑戦する準備として読んでみた。
「素顔のフィレンツェ案内」(白水Uブックス)も読了。これを読んで「ジャンニ・スキッキ」を聴くと猛烈にフィレンツェに行きたくなる!「Il Latino」でTボーンステーキが食べたくなる!ウフィッツィに行きたくなる!ちょっと毒かも(笑い)。
ニューヨーク事情
すっかり昔の話になってしまったが、12月のNY訪問のときに行ったお店の総括。
1.Wolfgang's Steakhouse
言わずと知れた(?)NYのステーキハウスの双璧(もう1つはPeter Luger)の1つ。宿泊したホテルのすぐ近くにあったので親友夫妻と3人で。テキサスで開眼した「アメリカにおける赤身ステーキの旨さ」であるが、ここに至って最高峰に辿りついた、という印象。もちろんサンフランシスコのJohn's Grillも美味しかったが、さらに上を行っていた。3人でTボーンをシェアして128ドルだったか?他にスピナッチクリームやトマトとモッツァレラのサラダを取り、イタリアワイン(ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)を空けて300ドルちょっとだったか?相当にreasonableと思う。ハワイにも支店が出たようで、本家Peter Lugerよりも商売上手、という感じ。「男が肉を喰う」という世界を堪能したければつよくお勧め。ここはまた行きたい。
2.Sushi of Gari (ガリの寿司)
NYで評判の寿司屋。もともとアッパーイーストにあり(今もある)、毎週金曜に席を1年間予約している弁護士(アメリカ人)がいる、とかいう話。ここも市内に3軒ほど支店があるみたい(青山に日本支店があるが、まぁわざわざ行く人っていないのでは?)。今回は親友とミッドタウン店へ。店員は全員日本人(と思う)。客も日本人が半分以上。でも隣には中国人一家(常連ぽい)。ちょうどガリさんがいて、どういう風にNYで接客しているのかよくわかった。
中身は創作寿司なんだが、完全なボール球というわけでもなく、かといって日本のまま、というわけでもなく、まずまず楽しめる。結構おいしいな、と思ったのは決してボストンでロクなものしか食べなかったということでもないはず。問題は値段で、おまかせ2人前にしてビール3本、日本酒720cc1本で600ドル弱!確かに酒がなくなるまで存分に握ってくれたが、ちょっと高すぎる感じ。さすがに再訪はないと思うが、まぁ話のタネにはよかった。
3.The blue Bar
アルゴンキン・ホテルの中のバー。今回も言ってしまった。ヘミングウェイが定宿だった、ということで敬意を表してモヒートを。「カルバドール」のモヒートのほうが旨いと思うが、ここは話題性で。ホテルは雰囲気いいし、本当は泊まりたかったのだが、いかんせん高すぎる・・・・・。
4.Gray's Papaya
マディソン・スクェア・ガーデンでニックス-ネッツ戦を見る前に手早くホットドッグをすませた店。市内各所にあるらしい。あの有名な「ホットドッグ大食い選手権」のホットドッグだそうだ。1本1ドル50セント。これがシンプルでうまい。思わず2本ペロリ。もっと食べたい!という誘惑を振り払うのが大変だった。ここは一度行ってみるといいと思う。
1月最終週
なんだかあっというまに終わった。
火曜日に学生には異動を公表。さすがに驚いていた。まぁそうだろう。学生の中にはこういう「大学ネタ」の大好きな者もいて、盛り上がっていた(笑い)。異動となるといろいろ装置を運んだり、新しいところを整備したりで大変。おまけに講義の担当も替わるし。おかげさまで講義のほうは光半導体物性関連の講義を担当することになり、それはそれでよかった。来年の新4回生向け配属説明会は、なぜか自分が話せない、というので准教授の方にやってもらう。ちょっと釈然としないが。
水曜日と木曜日は大学院講義の最後2回。えらく疲れたがとにかく最後まで終了。来週は試験だ。
金曜は物性理論の講義(を受ける)。Tさんは本当に講義がうまく、20年前に益川さんの講義で釈然としなかったHaar measureとスピン物理の関連がすっきりと理解でき、胸のつかえがおりた気分。自分のスピン物性の講義で曖昧なままだったところもすっきりできて本当によかった。Tさんには自分の研究テーマでいま関心を持っている部分の理論的なところもちょっと計算&教授してもらうことになっていて本当に助かる。
中竹監督解任?
らしいですね。
4年間で対抗戦優勝3回、日本選手権優勝2回。過去にこれを超える戦績だった監督って早稲田で何人いる?印象度も含めても、清宮・大西・木本くらい?やはり人間贅沢になれると要求水準が不当にあがるんだなぁ、と(苦笑)。よほど正月越えできなかったのが衝撃だったんだろう。清宮監督以前では正月越えられないのも普通だった時代が随分長かった(その清宮監督が主将だった周辺の数年を除くと)はずなのに・・・・。
清宮さんは絶対的カリスマで言うとおりにさせて、それで実際勝てたのだからそれはそれですばらしいが、人間の器を大きくする、という意味では個人レベルのマニュアルを実行するだけの人間を大量生産するよりも中竹さんの「フォローワーシップ」の面から自分で考える人間を育てるほうが社会としては望ましいような気もするんだが、まぁそんな余裕のある社会ではないんだろう。
後任は辻・堀川あたりとの報道。一方で3年以下の主力は続投を強く望んでいるとの情報も。以前の記事に書いたように来年は戦力的に小ピークなので、中竹監督続投のほうが勝てる確率は上がる、と個人的には思うのだが。
最近の進展
ハルバースタムの「The Coldest Winter」をまず読了(上下巻)。
正しい情報を無視し、都合のいい情報だけをセレクトし、論理性と客観性を無視して主観的に判断するとエライことになる、という実例を見たという思い。マッカーサーは日本では不当に高く評価されている、というハルバースタムの記述に全く同感の思い。自分もよく知らなかったが、独善と自尊心が服を着て歩いているような人間、という印象。こういう上司やリーダーがいると組織がぶっ壊れる、というのは実体験でわかっているので、本当に迷惑な人だ(苦笑)。ハルバースタムのノンフィクションは本当にスケールが大きくて好き。朝鮮でのあの経験からいかにアメリカがベトナムへの道を歩んだか(教訓を引き出さずに)というところまで理解できる。
アメリカ往復の機内ではトム・ロブ・スミスの「グラーグ57」を上下巻読了。これは昨年末に驚嘆した「チャイルド44」の続編。今回は葛藤の中心を兄弟から家族に移し、しかし前作の続編、という色が非常に強く残った作品。前作に比べるとややご都合主義が目立つような印象で、完成度では前作のほうが上、というのが読後感。それでも息をつかせぬジェットコ ースター展開は凄い。移動中に読むにはちょうどいい。
現在読んでいるのは「迷宮の将軍」(ガルシア・マルケス)。将軍とは・・・。これは読んでから書きます。意外なところでいろいろ繋がっていて面白い。
ワシントンより
国際会議でワシントンに。
月曜の深夜(現地時間)にホテルに着き、翌日の午前中にはメリーランド大学の友人を訪問し小さなセミナー。昼食には日本食レストランで寿司の評価をさせられ(友人は現在超日本びいき)、夜は国内の先生方とまたも和食レストランへ。そこで自分の異動が正式に公開され、皆様におめでとうございますと言われる。
昨日は招待講演30分。200人くらいは集まってくれたか。自分としては異動前の最後の招待講演ということで、教授への感謝も込めて6年間のレビューを渾身の力で講演した。初めてこの国際会議に参加した5年前のことを思い出し、あのときの不安な気持ちと6年間の苦労と教授との楽しい時間と教授への感謝を込めて。もちろん4月からも教授とはすぐ近くなので共同研究を継続できるわけだが、ドイツびいきの癖にスピリットは「日本人」の私はけじめとか挨拶とか感謝が大好きだ(苦笑) 。
というわけでは昨日はぐったり疲れて19時くらいからうとうと。結局2時半に目覚めてダラダラ読書など。これから出発して帰国。
阪大オケ演奏会
というわけで、京大オケへのものすごい不満を抱えたので、翌日の阪大オケにも行ってみた。指揮は黒岩さん。チャイコ大好きな黒岩さんがチャイ4をどう振るか、楽しみ。
で、演奏のほうは、音程とか旋律の歌わせ方とかキズはある意味京大よりも多いのだが、ものすごい熱演で聴き終わってみると、そのキズがあまり気にならない、という力演。チャイ4は相当なハイテンポでピッコロとかVnとかかわいそうになるくらいだったが、指揮の力で本当に力演。楽しめた。いい演奏会だった、という印象。
京大も、キズはあるが力演、という演奏会があったのだが、しっかりしてほしい。指揮の寺岡某氏の責任もあるのかもしれないが、結局本番で指揮者に交通整理に終始させるオケの責任は甚大だと思う。
京大オケ演奏会
15日は京都公演を聴きに。OBなのではっきり書かせてもらうが、ここ5-6年で最低の演奏だった。
180回のアルプス交響曲以来、長期低落傾向の演奏会が続いていたが、今回は遂に本当にダメダメな演奏になってしまった。コリオランの最初の音は結構いい音していて、春から進化したか、と思ったがVnのダイナミクスがゼンゼンなくて盛り上がらない。Vc, Vaが健闘していたのにぶち壊し。2曲目の「ウィーンの森の物語」は最近京大オケが進化していると思われるワルツ系(自分が現役のころはありえない上達だと思う)だったが、一緒に行った同期の親友が「これでよくこの曲をやろうと思ったねぇ」とおっしゃるような出来。弦楽器の1pultはVcの前トップ以外ソロをやりたい意味がわからない。
最も不満だったのはメインのマーラー(巨人)。Trpのトップは最初から最後まで徹底して音を外しまくり、木管の音程もぼろぼろ。Vnは本当にmfさえないような音量(箱を鳴らす感覚がないと思う。全く倍音のない、鳴らない演奏)で全く聞こえない。楽譜には細かくクレシェンド・デクレッシェンドなど指示が書き込まれており、その通りに弾けばものすごく「うねる」感じが表現できるのに、それが全くない。そのためコーダのカタルシスが全くなく、むしろ空疎そのもの、という演奏。さらに不満なのは、オケ全体に「この曲をやりたい!」「この曲が好きだ!」という情熱が全く感じられないこと。アマオケのレゾンデートルの根幹に関わる問題だ、と思う。
190回まであと2年。親友とも「今度の1回生でスーパースターが複数はいらないと本当に苦しい」という意見で一致。後輩たちよ!頼む!奮起してくれ!
訃報・小林繁さん
昨日、少し外出してパソコンを立ち上げるといきなりの訃報。本当に言葉を失った。
小林投手は昔自分が巨人ファンだったときから大好きだった投手で、江川さんとのトレードで阪神に移り、どれだけ煮え湯を飲まされた相手だったか・・・・。細身なのに力感あふれるフォームで、おまけにハンサムで、さらに引退の仕方も綺麗で、さらにさらに近鉄で梨田・真弓と一緒に優勝してくれて本当に好きな野球人だった。
本当に残念。ご冥福を祈ります。