楕円球空間 -9ページ目

RWC2023 Vol.21(イングランドvsフィジー)

メンツ過剰問題に一定の決着がついたのかな、というこの一戦。

 

SOファレルでフォードがリザーブ、これはいいとしてFBにスミスなんだ〜。小柄なスミスがフィジーとの肉弾戦でちゃんと機能するのかな、やっぱりスチュワードじゃないの、と思いながら観戦。フィジーはもっとガツガツ行くのか、と思ったら後半15分くらいまで律儀かつ大人しくイングランドのキック戦にお付き合いしてしまった。点が入るのはいつも通りグッチャグチャに状況がなったときなんだけどなぁ。一方のイングランドは予定どおり黙々とゲームプランを遂行し、退屈だろうが芸がなかろうが構わない、という雰囲気。1人FBスミスはなんだかマニー・パッキャオ的な「行っちゃってる」感じで動きも頭も(ついでに血管も)キレまくっていてある意味恐怖を感じる出来。とにかくちゃんと機能してた。

 

10-24になって、これはフィジーの日じゃないな、と思ったら豈図らんや、ここからフィジーがキック戦にお付き合いするのをやめて本領発揮のやりたい放題ラグビーになって一気に同点に。要所要所でミスはするんだけど、イングランドも明らかにビビってきて流れがフィジーに来てしまう。いつもは後半20分でエンストするんだが、今回はナヤザレブ主将の統率力が素晴らしいのか電池切れせず、どっちが勝ってもおかしくない最終盤へ。まぁこうなると抜け目ない漢ファレルがやってくれるんだよね。あそこでDGは予想してなかった(ゴール前だったし)。もちろんDG蹴ること自体は想定してたけど・・・。とはいえ6点差のラスト3分(まるで前日と一緒)でフィジーの猛攻が始まって、どこかでノックオンして終わるかと思ったがミスしない!フィジーネオだ!レフェリーは決定的な笛になることを恐れたか残り5分くらいからすごくビクビクして笛を吹いていて、反則を見逃したとしか思えないときとか、すごくジャッジに時間がかかったシーンとか、続発。そうなると選手はレフェリーを信頼しなくなるのでガーっといろいろ言い出して、さらに状況は混沌としたものに・・・。最後は本当にどうなるか(笛の基準が揺れているのでどこで反則取られても見逃されても不思議じゃない)わからなかったが、すっごく時間かけてノットリリースザボール取って終了(これも結構微妙だった)。

 

いやぁ、フィジー4強だと面白かったんだけどなぁ(NHKでは五郎丸・田中・山村、みんなフィジーに肩入れしてて、そりゃそうだろう、痛快だもんなぁ、と)。イングランドが上がってもいづれにせよ次で消えるんだからさ、と言ってみる(けどイングランドファンなんだけど)。なんだか今回のフィジーは魅力的な上に統率も取れていてすっごくいいチームだった。監督の手腕なんだとしたら次もいい主将選んで、この路線でチーム力上げていってほしい。

 

ちなみにメンツ過剰問題だが、この先はSOファレル固定で、CTBも機能したツイランギとマーチャント、FBは相手に応じてスチュワードかスミス、になるんじゃないかな。ひとまず次はFBスチュワードで(スミスはベンチ外)。

RWC2023 Vol.20(ニュージーランドvsアイルランド)

遂にやってきた決戦の日。最後5分の死闘は絶対に語り継がれるであろう。自分も文字通り「身を乗り出して」食い入るようにテレビ画面を見てしまった。

 

あれだけの長い時間を、しかも自陣からNZディフェンスと格闘しながらしかもノーミスで持ってくるアイルランドの集中力と技術力がまず素晴らしい。同じことは、あれだけ長い時間ボールを持たれて37回も連続攻撃されて反則せずに守りきれるNZにも言える。そもそも両チーム共に基本スキルがすごく高いので、イージーミスをしないから、結果的にスクラムが極端に少なくなる(記憶ではたった4回)。あまりにレベルが高すぎて、素人の自分には勝敗の分け目を論評する資格はないんだけれど、もし何か言えるとするならニュージーランドが少しだけ抜け目なかった、ということか(そしてアイルランドは少しだけ純情だったか)。スクラム4回のうち3回アイルランドは反則取られたと思うんだが、1番がまっすぐ押してないんだよね。本人たちは(そしてアイルランド人は、さらに見ている我々素人も)NZが捲られているんでNZの反則に見えるんだけど、上からの映像では確かに反則なのがわかる。レフェリーもレベル高い。そこを早く修正できればなぁ、とは思うのと、立ち上がりに少しナーバスになりすぎたかな。

 

それはともかくラグビーの素晴らしさを存分に伝えてくれた歴史的名勝負。Ireland's Callがもう聴けないのは残念至極だし、初のベスト4⇒決勝も期待してたんだけど、これもまた勝負。いいもの見せてくれました。感謝。

RWC2023 Vol.19(ウェールズvsアルゼンチン)

「ガッツ」と「根性」のバトルは「ガッツ」の勝ち。

 

序盤はウェールズペースで進んだんだが、時間と共に勢いがなくなった。なんでも強豪国では日本に次いで同じメンバーで予選プールを戦った、とかで、全体に疲労の色が濃い。ビガーもトモス・ウィリアムズも満身創痍でフラフラだ。アルゼンチンは諦めずに闘志全開で気づけばPG4本で逆転。特に2本目?だったか、ボフェリが自陣から蹴り込んだことでウェールズにはプレッシャーがかかったはず。

 

ウェールズの敗因はズバリ若さ、か(ということは選手層の問題)。FBのウィリアムズが退いて代役FBのリース=ザミットがキックを果てまで蹴り込んだり、アンスコム負傷で控えSOのコステローが決定的なインターセプト食らったり(少しだけパスがランナーの走る方向に対して逆だったのでキレイにパクられた)・・・。オフェンスの決定的なミスは交代で入ったダイアーが裏に抜けたのにまっすぐ走らず(次の試合のNZのSO/WTBは2人がタッチラインに完璧に並行に走ってたのと好対照)、おまけに内にも返さず突っ込んで止められたこと。みんな20代前半で、やっぱり経験の差だよワトソン君、とホームズに言われそう。

 

メンバー的にはここがピークなので暫くはウェールズは冬の時代到来か。4年後までにどういうチームを作るか、ガットランドさんがもし続けるならそこが見ものだ。

RWC2023 Vol.18(イングランドvsサモア)

予選プール最後で見た試合。今度はイングランドがやらかしそうになった。

 

SOスミス/CTBファレル、がどうしても機能せずに苦労した、と言われるイングランド。ファレルがいつものように荒っぽいプレーで出場停止になったことを奇貨として(日本語あってる?)、SOフォード/CTBツイランギで落ち着いて、そして問題なく機能したイングランド。ファレルが戻ってどうするの、ってなって、さすがにSOスミスは無理なのでSOフォード/CTBファレルにしたけど、

やっぱりうまくいかない。躍動感がない。スミスはFBにスチュワードがいるので先発で使うわけにいかず、サイズ的にCTBってわけにもいかず、要するにメンツ過剰状態。おまけにファレルはキックに時間がかかるので11-17でPGが間に合わないという大失態まで・・・。

 

サモアはいい意味で開き直っていいラグビーしてた・・・、って手放しに褒めるわけにいかないのは、もしこれ勝ってるとジャパンは4位で次回はシード権まで失ってたんだよね・・・。まぁ紙一重ってことなんだけど。

 

ともかくなんとか帳尻合わせてイングランド辛勝。ただ本当に次のフィジー戦、先発どうするか悩むよねぇ・・・。本当はファレル外すのが一番スッキリするんだろうけど、キャプテン外せないしなぁ、ここまで来たら。ただ勝つことだけ考えたらファレル外すのが正解だとは思うんだけど。フィジーも下降線、イングランドもメンバーの有機的連携に問題あり、凡戦の予感。

準々決勝展望

ジャパンは敗退したけど、ラグビーマッドにとってはRWCはここからが佳境。もちろん目が離せない。

 

ウェールズvsアルゼンチン

最初はウェールズが楽勝か、と思っていたがジャパン戦のアルゼンチン見て、その急速な上昇カーブ(イングランド戦やサモア戦のショボさはどこかへ消えて、ジャパン戦では本当に強かった)に意外と接戦になるかも、と。もちろん、ウェールズ有利だとは思うが、25-30点を巡る攻防か。

 

アイルランドvsニュージランド

ベスト8最大の目玉マッチ(個人的にはフランスvs南アフリカよりこれ)。4年前のベスト8と同じカードで、あの時は大恥かかされたアイルランドが最高の舞台で返り討ちの大チャンス(ちなみに、こういうのを「運命の」一戦というのであって、昨今のメディアは日本語の使い方間違っている。アルゼンチンもサモアもなんでもかんでも「運命の一戦」ってなんにも因縁無いのに何言ってるんだ、と。前回大会のスコットランド戦は前々回大会に負けて予選プール落ちさせられたので、ここで雪辱を果たして逆に相手を予選落ちさせられる大チャンス、ということで文字通り「運命の一戦」だが)。フランス戦を見てニュージーランド弱い、と思ったわけだが、だんだんと成熟度が増してきてプレーに得も言われぬ滑らかさが出てきて、上昇基調。ただアイルランドは前回大会とは違う。予想は難しいがアイルランド魂のディフェンス炸裂でアイルランド勝利か。ニュージーランドが勝つには20-25点以上必要か。

 

フランスvs南アフリカ

ベストメンバーならフランス勝利を予想(&期待)するわけだが、デュポン主将リタイアで暗雲垂れ込める。戻ってこられるのかなぁ。南アフリカは現実主義に徹してFWをゴツゴツ当ててくるロースコアゲームを目指しそう。フランスFWも強力なので、ここを耐えられるかかが分水嶺か。フランス勝ってほしいけど、なんとなく南アフリカが肉弾戦を制しそうな気が・・。フランス勝利にはやはりニュージーランド同様20-25点必要か。

 

イングランドvsフィジー

大会前ならフィジー勝利を予想してもなんらおかしくなかったわけだが、イングランドが徐々に上がってきて(サモア戦1点差ってのは何があったんだろうか)、せっかくワラビーズに勝ってウェールズに善戦して絶好調だったフィジーがグルジアに苦戦した挙げ句、ポルトガルに負けて(!)完全に下降線。となるとここはイングランド勝利か。意外に大差になるかも。フィジアンよ、もう一度目覚めよ!

RWC2023 Vol.17(日本vsアルゼンチン)

あー、玉砕した・・・。

 

事前の予想とは全く違った乱打戦になったわけで、我が身の不明を恥じる。ジャパンの27点は今できる(期待できる)最高の得点だと思うわけで(その意味で25点与えると負け、という予想だけはあながち外れでもなかったか)、39点が取られすぎ、という印象。下でも書くけどイージーに取られすぎた・・・。全体的に下馬評通りと言えば下馬評通りなので、残念さはさほどでもないんだが、ひょっとしたらひょっとできたかも、という感じは正直否めないのも事実。試合的な決定的瞬間は27-29になった直後のキックオフの後。ラックで齋藤→松田と出したところで松田がタッチに出し損なった瞬間かなぁ。それまでいろいろ致命的になりそうなミスもあったジャパンだがなんとか辛抱して追いすがって来たんだが・・・。あのラックのときだけ(たぶん)チャージ防止のFWを立たせなかったんだよね。あと松田の立ち位置がやや浅くて、ボールが出た瞬間にまずそうな雰囲気はあった。一直線に相手SH?SO?に寄られていい角度で蹴れなかった感じがする。もちろんその後のラックでも反則して気楽に攻めさせたのもまずかったが・・・。2本続けてあっさり取られて27-36で精神的に切れた感じ(選手はもちろん自覚してないだろうが、精神的疲労がぐわっと増したのは事実だろう)。

 

試合を通して自陣の「やってはいけない」エリアでの反則が多かった。20-29にされたところも姫野のノックオン→スクラムでリザーブ陣が堪えきれずコラプシング取られて(ミラーの力が落ちるのか坂手のリードが悪いのか、あのへんが落ちる)気楽にサインプレー出されたのが原因だし・・・(もちろん真正面に太陽が位置するところにちゃんとキックオフのボールを入れるアルゼンチンも抜け目ないわけだが)。上記のシーンも自陣22mのラックで反則取られたし・・・。スタッツをみると反則の数自体はアルゼンチンのほうが多いんだよね(7個。ジャパンは6個)。なんだけど、印象としてはアルゼンチンはほとんど反則しなかった、という印象で、スタッツ見て驚いたくらい。事実松田のPGは1本だけだし、やっちゃいけないところでは反則しないアルゼンチン、ということで想像以上にアルゼンチンは統制取れていた。あとはずっと言われている「入りの10分」・・・。チリ戦でもイングランド戦でも最初にやらかして(これは事前のテストマッチでも同じ)、4年間で一番大事な一戦で前半も後半もやらかしたんだから、これで勝とうというのはおこがましい感じもする。イージーミスで失点して余分な精神的負荷がかかって消耗した(追いかける気力を無駄使いした)。もう1つは、これも1年前のフランス戦でも部分的に書いたけど、世界レベルでみたときのBKの技量不足か(当時はSOが松田不在なのが原因の一部か、とも思ったけど、終わってみると田村のような細部まで徹底的に詰めまくるマニア性の不足もあるかもしれないが)。

特に13番に人材がいないことが、前回並のものすごく難しいけど華麗で鮮やか、かつ確実にゲインラインを切れるサインプレーができなくなっている原因。何度も書いたけどライリーは基本ぶつかるタイプでジャパンの13番には向かないのかも(この日もナイカブラが余っているのに突っ込んだりゴロパント失敗して相手ボールにしたり)。4年前に「福岡の穴をどう埋めるか」と思ったわけだが、ラファエレの穴は当時わからなかったけど(そして1年位前から徐々にわかってきたころには遅かったんだけど)相当に大きかったんだね・・・。12番の中村も前回あれだけ輝いていたのに今大会は目立たず、昨日は要所で2回抜かれて、横のディフェンス弱くなったの?研究されてた?

 

大会を通じてジャパンを総括すると、やっぱり「練習でできないことは試合でできない」ということに尽きる。事前のテストマッチから課題だった「スクラム」「モールディフェンス」「BKの得点力」のうち、「スクラム」だけしか修正できなかった。言ってみれば「勉強不足で入学試験に臨んだ学生」みたいな感じで「ここは出てほしくないなぁ」というところが見事に出て失点した、って感じだ。とはいえ(批判ばっかり書いてる感じだけど)FWのメンバーは本当に力戦奮闘したよ。リザーブの力が落ちるなか、限定された戦力で4試合とも互角にスクラム組んでディフェンスできたんだから。BKも、もちろん無い袖は振れないわけで、人材がいなんだから仕方ない部分はもちろんある。

 

これでジェイミー体制は終わり。後半4年は毀誉褒貶相半ばするんじゃないかなぁ。今回も登録33人選んだけど一回も使わなかった選手が、垣永・堀越・ハラシリ・ガンター・小倉、さらに負傷による急遽のメンバー変更で入れたけどほとんど使わなかった福田とサウマキも入れると7人(最終戦しか使わなかったフィフィタや緒戦のリザーブでしか使わなかった福井、3戦目のリザーブだけしか使わなかった李もいる)。26人(見方によっては23人)で4試合回したことになるもんね・・。4年前から変わらないじゃん・・・。後任ヘッドコーチの人選で巷間喧しいが、エディさんはやめてほしいな。馴染みのベーカリーのシェフ(元FL)は「沢木さんどう?」って言ってたけど、これに一票。

 

ということで4年間、この一戦に向けて準備を(何を!?)してきた自分は燃え殻です。残りの3ヶ月弱、真っ白で生きていきます。ジャパンのメンバー、ベストを尽くしたのは知ってます。ありがとう。また4年後だ!

 

メンバー発表

最初は前記事の補足だったんだが長くなったので。

 

メンバー発表。齋藤先発はいいとして、控え福田ということは流の状態悪いのか・・・。福田のタクトは明治のころは良かったが、その後見てないのと、サモア戦は正直イマイチの出来(テンポ悪い)だったので、終盤不安。なんなら齋藤でずっと行ってもOKなくらい。驚きは(当初はこれを期待していたわけだが)フィフィタWTB先発で、満を持して、なのか、やむを得ず、なのか始まってみないとわからない。ただ長田がメンバーから外れたのはサモア戦でのあのチョンボが影響していると思うのと、サイズで勝てない、という読みがあると思う。それを証拠に李もメンバー外にして、山中リザーブという大博打。ということはレメキをWTB、80分もたないライリーのところに本職アウトサイドCTBのフィフィタが入る、という終盤か。もう1つやや意外なのはサウマキがリザーブだということだが、下川ではパワー不足ということか。それならなぜガンターが・・・、とまだ言ってる。

 

まぁ制限の中で最大限策を弄して打てる手は打った、という感じか。ここまで来たら、どんな無様な試合でもいいので、最後に1点勝っていてほしい。内容なんか度外視。唯一、この桜のエンブレムに勝利を誓え!

 

10/7追記:

やや冷静になったところ・・・。いろいろなところで書かれているが、とにかく先行逃げ切り、でいくしかない。3点でも1点でもリードしてずっとやっていると、後半10分くらいからアルゼンチンの規律が乱れて反則が頻発する、と見た(というか願望)。勝敗的には共に格段の攻撃力があるわけではないことと、どちらも守備重視なので、20点取ったほうが勝機あり。25点与えると負け、という感じか(特に日本)。ただ全体にアルゼンチンが自滅してくれるかどうかが勝敗の分かれ目、なので、基本他力本願か。

アルゼンチン戦メンバー(大)予想

大予想、というほどサプライズはないので。

 

FW8人はいつもの8人。具くんは肋骨骨折という噂もあるが、前半40分だけなんとか頑張ってもらう、ということで間違いなく先発。堀江はへたばるまで出てもらうしかない(準々決勝なんて考えられない)。LOもこのまま。FLの2人もここまで来たら替えられない(リーチには気の毒だが)。変更あるかも(ありそう)なのはSHで、流の怪我が良くなっても齋藤で行くんじゃないか。BKももうこのままで行くんでしょう(長田はリザーブ、レメキFB)。レメキ絶好調だったので。無駄なキックが多くて諸刃の剣の部分もあるが、ここは信じるしかない。リザーブもFWは同じで、BKもまぁ同じなんだろうね。サモア戦でスタンドの様子が映ったが、フィフィタとガンターの目が死んでたので、これは起用はないな、と(これで出てきたら正に死んだふりだ。敵を欺くにはまず味方からを実践したことになる)。

 

某誌で、「ジェイミーは使えないと思ったらドライ」というある選手のコメントが掲載されていたが、その文脈で前回大会も今回も俯瞰的に選手起用を理解できるか、と。登録しても使わない選手が多いのは「コイツはあかん」と思ったら起用しないんだね、きっと。前回は控え組の徳永などが精神的バックアップとなってレギュラー組と控え組の結節点になっていたが、今回は果たしてそういうメンバーいるんだろうか・・・。年齢とかキャリアとかだと小倉や垣永がそういう役割を果たしてくれるといいんだけど、なんとなくそういう雰囲気がない。チームがバラバラになる寸前なんじゃないか、と危惧する。姫野が孤軍奮闘に見えるのもそういうのがあるんじゃないかなぁ。廣瀬みたいな人格者が控えに欲しいが・・・。

 

RWC2023 Vol.16(フィジーvsジョージア)

やらかしそうなフィジーが本当に歴史に残るやらかしをしそうになったこのマッチ。

 

ここで負けたらワラビーズが息を吹き返しちゃう(グルジアと三竦みで、得失点差かBPで上行く可能性あり)ので、どーかどーかやらかさないように!と祈って観戦開始、なんだが前半途中でいや〜な空気に(すでに)。なぜかゲインラインを切れず、グルジアディフェンスの猛タックルにタジタジのフィジー。幸いグルジアBKにキレがないのでトライは取られそうにないんだが、フィジーが得点できそうな雰囲気はもっとない。

 

前半0-9で折り返して(マジかよ、0点か)、あわやグルジアトライか!?というシーンは本当に負けを覚悟した(心胆を寒からしめる、ってのはこういうときにある表現)。7-9にして大分精神的にゆとりが出たのか、プレーの雑さ・強引さが減って、少しづつ点が入る雰囲気になったが、最後までモタモタぶりは変わらず17-12で辛勝。

 

思えば4年前に花園で「究極の矛楯対決」と言われたこのカード(豪雨の中観戦した。1500円の席が買えたので)。フィジーの矛は、矛は矛でも自在に軽々と飛び回れる矛で、ヴェルディの「ファルスタッフ」の4幕でファルスタッフを刺しまくるウィンザーの女房たちよろしくグルジアの盾を切り裂きまくって完勝したわけなんだが、この日のフィジーはダメフィジーの日でした。

 

まぁ準々決勝でイングランドとやるときはまた気合が入るんだろうが、なんだかこういう気分屋のところが人間臭いというか、憎めない。

RWC2023 Vol.15(日本vsサモア)

AM3:45に起きて観戦(そしてそのまま寝ずに研究会へ)。

 

前半はまずまず順調な試合運びで、スクラムも安定、つまらないハンドリングミスも激減し、試合数をこなすごとにチームは熟成してきたのかな、とは思った。サモアのSH(タウマテイネ)は要警戒だったのだが、この日は気合が空回りしたのかアクセル踏み込み過ぎのミスが多発して本来の力は出なかったかな、と。イエローまで食らっちゃうす(やり過ぎのラピース突き飛ばし)。リアリーファノも相変わらず不安定なキックで随分と救われた(精神的にも)。おまけに前半で2人(FLとCTB)も負傷交代で、堀江のシンビンは焦ったものの前半17-8はまずまずの展開。

 

後半7分ごろにブラインドのWTBがシンビン(だけど明らかに一発レッドになる感じで本当になった)で、数的優位も確保してさらに加速。25-8となってこちらはやや安心したが、やっている選手もやはり安心しちゃったか・・・。何度かトライ(4本目)を取れるチャンスはあったものの、無理やり取りにいってタッチを割ったりモールが割れてパイルアップしたりしてモタモタしているうちに、FWの1本目を(おそらくアルゼンチン戦に向けたスタミナ温存で)早めに交代させた影響でチームの推進力がなくなってくる。特にスクラムはPR2人変えてもさして変化がなかったのに、HO変えた途端に不安定になってしまい、1本目であれだけ押し込んだスクラムで逆にコラプシングを取られる有様。サモアは1人、それもBKが少ないので、当然FWのパワープレーに活路を見出しにくるわけだが、あれだけ練習したはずのダブルタックルが全然機能せずに、向こう側に倒せない&ボール奪えない、で結果ズルズルのラック周りで後退するだけに・・・。25-15で一度PGで13点差にしたのはよかったが、そこからもまたズルズル後退&不要な反則で自陣に押し込まれてとうとう6点差。おまけにキックオフ後のサモアの攻撃で長田が教科書に出てきそうな(悪い例として絵にかいたような)シーリングをやらかして、これは本当にまずい!と・・・。心拍数は上がり、頭に血は昇り、顔からは血の気が引く私。なんとかラインアウトを取れてノーサイド、なんだが、終了時もメンバーは全くチームをドライブできていない状態だった。姫野も必死で鼓舞するんだが笛吹けど踊らず状態で・・。というわけで実に後味の悪い勝利。主審のペイパーさんはジャパン寄り、とは言わないが、かなり好意的な笛だったんだが。

 

ともかく2つ勝ったことだけが収穫か。もちろんもう始まっちゃったので内容より1点でも上回るほうに絶対的優先度はあるわけだが、最終戦はもう不安しかない。とにかくリザーブ陣がチームを活性化させられないのが非常に問題で、初戦は健闘したディアンズも試合を重ねるごとに大人しくなってしまって・・・。BKもゲームチェンジャーになる人材がおらずライリー⇔長田を回すだけ。かろうじて第三列は健闘しているが第一列は先発とリザーブの力量差が大きくて・・・。

 

もう1つ強調したいのはBP1点取り損なったこと。これで最終戦引き分けではだめになった(なぜかあまりメディアでは触れられていない)。スコットランド戦と逆の立場、接戦での終盤でプレー選択に制約が出るといやだなぁ。あとは日テレのアナウンサーがあまりにクソなので、もう日テレは放送しなくていいよ。J-Sports入るから。斉藤祐也、よく我慢して付き合ったなぁ。人間できてる(さすがにラストワンプレーのところではキレ気味だったが)。