早慶戦2023
明治戦での惨劇(前半だけで7トライ献上)を見るに、40-50点差つけられても不思議じゃない第100回定期戦。
スコアは43-19なので慶應健闘か、というとそういうわけじゃないところに両校の深刻さがある。慶應はおよそ適正に欠けると思われる山田がSO。キックは飛ぶが正確さに欠けているのはいつも通りでFBならともかくSOであれでは・・・。ボール回しでも判断に迷うシーンが多発してるし、他にSOいないのか・・。山田に限らず慶應はヘッドコーチの「キック蹴って競れ」を金科玉条のように徹底し(皮肉です)、点差がつこうが敵陣だろうが痛々しいくらいに真面目にキック&ラッシュをかける・・・、はずがSOもFBもキックの精度がないので単に早稲田にボールをプレゼントするだけ。残り5分切って19点差で負けてるのに反則もらって相談してタッチキックとか、真面目を通り越してバ◯。まぁ最近の学生の生態を認識しているものとしても「明示的にやれと言われたこと以外なにもやらない(応用が効かない)」ことは重々に承知しているので、青貫ヘッドには同情申し上げる。
では早稲田がいいラグビーやったか、というと、去年帝京に粉砕されて何を強化するのかというとフィジカルらしくて、ディフェンス命で行くのか、と思ったら21-0でいきなりシフトダウンして受け身に回っちゃうし、FB伊藤、CTB野中はしょうがないとして(伊藤はディフェンスがザル、野中はSOにすると存在が消える)、今年のSO久冨はフレアも切れもない出来で、やっぱり他にいないのか・・・、と同じ感想。
さらに目を疑ったのが両校のFWの小ささ。一番でかいのが183-184cmで、2人目はすでに180cmくらい。3人目以降は176とかで、FWの平均身長が178cmって自分と同じじゃん!これで帝京とか明治とか(でかいだけだけど)東海とかに対抗できるのか?なかなか人材獲得でも苦労してるのね、と。
早稲田は明治戦、慶應は帝京戦が残るわけだが、慶應は50点差なら勝利、って感じ。早稲田も相当に苦しい明治戦になりそう。明治は難しいこと考えずにパワー勝負を徹底することかな。これでも慶應は5位にはいって選手権に出るんだからこれまた痛々しい・・。
(11/25追記) 慶應サイドの批判が強い記事だったが、早稲田サイドもなかなかの迷プランで、21-14の前半最後で執拗にトライを狙ったかと思うと(五郎丸さん「ショットでいいと思うんですけどねえ!」)、後半最初に1本取って35-14になったのにPG狙う(五郎丸さん「ここでは蹴るんですね。面白いですねえ!」)など、一貫性が全くないプレースタイルで、きっとコーチに前半最後の選択を怒られて(ショット狙えるところは狙え!)、バ◯真面目に後半はPG狙ったんだろうなー、と。慶應とメンタル的には同レベルで、令和の学生って感じ。五郎丸さんも廣瀬さんも沈黙&失笑の時間が多くて、解説しにくそうだった(笑)。
パルジファル@バイロイト2023
徐々に日常に戻っていく秋。
録画しておいたパルジファルを観る。業界的にもワーグナー協会内部でも評判の悪いこの演出。どんなんかな〜、と観てみたわけだが、評判通りこりゃ酷い、と。とにかくアイディアがバラバラでとっ散らかっている。変わった解釈でもいいけど、一本筋は通っていてほしいし、小ネタを全部回収することは無理でも、全体としてそれなりに収束するネタ配分にしてほしいわけだが、とにかく変わったことをそれだけに集中して盛り込みました、という出来で、これでよくMITの教授(演劇かなんかの人なんでしょうが)ができるなぁ、と。文学・芸術系はやっぱり研究と実践の距離は遠いね・・・。
ひどかったのはツェッペンフェルトとガランチャ以外の歌手も同じで、いまひとつ音程がはっきりしない。主演のA.シャーガーは熱演ではあるものの、ルックスにヒーロー性が欠けていて、なんだかそのへんのよく事情が飲み込めていない普通おオッサンが紛れ込んでマゴマゴしてる感じが拭えない。その分、ツェッペンフェルトとガランチャ(メゾではマイヤー引退後の今、世界最高のはずなので、よく考えると適役なんだけど)の出来が図抜けてよく聴こえて大満足。ただガランチャ、太ったなぁ、と残念。メトロポリタンのカルメンの妖艶な名演技は遠い過去になってしまった・・・。
もひとつひどかったのは字幕で、最悪なのが2幕最後のセリフ。「また必ず会いに来てくれ」って、そんなこと言ってないでしょ(って書いてないでしょ)。「次にどこで会えるか、そなたは知っているはずだ」という上から目線の勿体ぶった調子がちょうどこの話の流れに合っていていいんであって・・・。オリジナリティを出したくなる気持ちはわかるが、これでは逆効果で、日頃学生に口煩く言っていることを言いたくなる。
と、ボロクソ書いているが、演奏は素晴らしくて、重いけどエッジは効いた金管と豊かな弦と木管、指揮のP.エラス=カサドは初めて聴いた指揮者だけど、早すぎないけどハキハキしたテンポで、同時にティーレマンみたいなクドクドしい重々しさがなくて、自分の好みという意味ではかなり好みの演奏。ペトレンコも基本こんな感じの演奏で好みだったので、その路線なのかな。
ということで自分のアーカイブには入らなかった公演だけど、とにかくバイロイトは演出がなぁ、というのがもう10年以上続いているだよなー。日本から航空券とホテル代払ってワザワザ聖地詣でして、この演出観さされたら暴れたくなるよな、というのが正直なところで、さらに座席の硬さと空調なしのホール、を考慮に入れると、ほぼバイロイトで観ることはないんだろうなぁ、という哀しい予感に苛まれる秋の夜。
RWC2023 Vol.26(ニュージーランドvs南アフリカ)
文字通りの死闘で、こんなに必死にプレーするオールブラックスもスプリングボクスも初めて見た。デクラークもデュトイもサヴェアもどこにでも登場して一切手抜きなしで、本当に必死。一方でイエロー3枚、レッド1枚と書くと大荒れの試合に見えるが、実際はレフリングは非常に正確かつ綺麗で、どちらに肩入れしてるという誤解も与えない、実に素晴らしいレフリング。バーンズさん、上手だね。そのおかげもあって、真の名勝負に。あと、最後のコルビの「見ていられない」は共感大。
勝敗のアヤ的な「たられば」で言えば、ケイン主将がいればNZ勝てた感じはしたが、上記の通り、レフリングにはブレも偏りもなく、正当。NZは14人になってからのほうがボールが動いていいラグビーをしていたが(前半は丁寧すぎたか)、やはり14人で合計70分近く戦うと、いくら相手も終わってみれば14人で63分戦ったとはいえ、一番最後でプレーの正確さとキレに若干の劣化は出た。それにボクスは替えの効かないHOムボナンビが3分で交代してラインアウトが取れなくなったので、まぁ結局おあいこ。むしろこれだけ突発的トラブル続きで、お互いよくこんなレベル高い試合できるな、と。
事前予想を見直すと実によく当たっていて、
南アフリカ:接戦を連続して勝ち上がった経験+パワーと高さ(肝心のスクラムについては、CTBがフランカーに入ったNZを押せず、NZはその点でもすごい)+HB/BKのリザーブの弱さを逆手に取ったメンバー編成
が奏功して、逆に
ニュージーランド:大会中の接戦の経験不足+モウンガのキック
が作用してしまった。SOがあの角度を外したらダメだろ〜(でも蹴る前から外すと確信してた:前記事参照)。最後ジョーディーに蹴らせたが、急に出てきて(しかも後半70分過ぎ)あの距離入れろ、と言われても困るだろ。それに加えて、天候は雨。まぁパリは本当に雨の多い街で、どの時期でも一日一回雨が降る上に秋も深まる時期なので、天の利(とある意味地の利も)ボクスに味方したか。晴れてる南半球でやったら、このメンバーならNZ勝ちそうなんだけど。とはいえ、大会前はボロボロだったNZが一気に建て直して、大いに盛り上がったのは事実。
ということで、夢のような2ヶ月が終わっちゃった。完全に虚脱状態。あとはJ-SPORTS監修の大会完全収録DVDの発売@1月末を待つだけだ。副音声の大西将太郎兄貴の小ネタ満載(本当に詳しくて、きっとこの人一晩中ビール呑みながらこの手の話で座持ちするだろう)の解説?が今から楽しみ。
最後にコリシ主将おめでとう!最後も国家絶唱でジーンときた。連覇達成の主将はリッチー・マコウに続いて2人目だけど、そもそも2大会連続主将も大変なことで、それで優勝しちゃうんだから、真に偉大なキャプテンシーだ、としか。ちなみに入場前にずっと歌っているのはコサ語の歌なんだそうで、カパオパンゴの間もやっぱり歌ってたね。全く笑わない主将(コルビも全く笑わない)だけど、エリスカップを掲げるときだけコルビも一緒に満面の笑みで、本当によかった(あれで普段は超明るい人らしくて・・・)。
RWC2023 Vol.25(イングランドvsアルゼンチン)
よく言われることだが、W杯で本当に必要なのか、という3位決定戦。
もちろん賞金が変わる、というモチベーションはあるんだろうが、準決勝で負けてすぐに気持ちを切り替えて、この今一つ魅力的でない「3位」というタイトルに対してどれくらいの気持ちでできるんだろうか、という点と、ここで負けたチームは最後を連敗で終えるわけで、ベスト4という矜持が霞みそうで可哀想。
ともかくこの一戦。いろいろな意味で因縁の対決(元をただせばフォークランド紛争以来。さらに前回大会では開始早々にLavaniniが退場させられ、ノーサイドの直後は大モメ。今回は逆にカリーが退場になり・・・、と)。やる気的にはアルゼンチンが上か、と思ったが、意外とイングランドは普通に勝ちに来た。SOファレルは結局きっちりハマり、スチュワードをWTBに上げてスミスをFBにして、なんとなく(フォード以外は)ハッピーに試合してる感じ。ただ試合を通してみればWTBはデイリー/メイのコンビのほうがまだ上で、アランデル/スチュワードのWTBにはまだ凄みとか怖さはなかったかな。それに比例して試合は僅差で進み(まぁイングランドで先制して中だるみしたかも)、HOダンの大ファインプレーでまぁ辛うじて勝利、という感じか。アルゼンチンは4年前のフランス戦の悪夢再びで(あのときはまだラインアウト選択できる時間残っていたのにBofelliが時間かけて蹴った挙げ句にはずしてフランスに負けて結果予選プール敗退)最後にPG外して延長戦にならず・・・。
全般に、とはいえあまり白けないいい試合だった(前回の3位決定戦は酷かった)。思えばこの両チームにジャパンは負けたわけなので、どちらに勝っていればベスト4も夢じゃない、とか短絡的に思うメディアもあるんだろうが、彼我の力の差はまだまだ大きい、という印象。とてもじゃないがウェールズやフィジーとベスト8でやって勝てる気はしないなぁ。
メンバー発表
南アフリカ、やはり予想通りSHデクラーク/SOポラードで、リザーブはルルー1人がBK。
うーん、ここまでずばり的中するとは!素敵(自分)!まぁ一発勝負の決勝なんだからそうなるわな。ヴィレムセはどこでもできるのでいざとなったらSHもやるんでしょう。FWは7人リザーブだから1人以外(ということは1人しか登録のないHOのムボナンビ以外)全員換える気なのかな。ないしはだれかHOできる人がPRにいるのか・・・。エツベスは残したいので、どちらかというとムボナンビを換えてあげたい気もするが・・・。
決勝・展望
いよいよ決勝。
オールブラックスvsスプリングボクスの決勝はかなり事前予想とは違うはず(みんなも)。実は準々決勝の時点で南アフリカの決勝進出は予想していて周囲にも「こりゃ行けるよ」と吹聴してたんだが、NZの決勝進出はちょっと見えなかった。ピーキングの妙、というやつだね。
で、決勝予想なんだが・・・。長くラグビー予想屋稼業やってるが、今回ほど難しいマッチはないかも。ひとまず両チームの強みと弱みを箇条書きすると、
〜NZの強み〜
・FWがまとまってきた(ボクス相手でも押し負けないかも。ケイン主将復帰はでかい)
・BKの躍動感が完成の域に
・チーム全体が上り調子で勢いがある
〜NZの弱み〜
・接戦を勝ちきった試合がない
・SOモウンガのキック(角度のあるところが全然入らない)
〜南アフリカの強み〜
・2試合続けての死闘を制した経験
・強力FW
・BKも含めたパワーと高さ
〜南アフリカの弱み〜
・HB/BKのリザーブの弱さ
・FW戦(含むラインアウト)で圧倒できないと得点力激減(アイルランド戦然りイングランド戦然り)
結局NZ次第って感じで、FWで互角に組めれば、そして地味に深刻なモウンガのキックがある程度入れば(なんでバレットに蹴らせないの?)、接戦を抜け出せそう。キック処理は上手なBKが揃ってるので問題なさそうだし、FWの高さもあるのでラインアウトでやられることもあまり考えられない。ということであとはスクラムで捲くられないことだけ、かな。ただ点数的に抜け出すまでに辛抱できないと南アフリカのペースになるか。南アフリカはHB団の先発をどうするか、が結構深刻な問題で、SOリボックを先発させるなら相当な覚悟で出さないと、先にNZに走られると苦しい。一発勝負なのでポラードでずっと行くほうが・・・。HBもライナーからデクラークに変えるタイミングが悩みどころで、こちらはSOほど悩まないかもしれないが、これも一発勝負なのでデクラークのほうが・・・。自分ならSHデクラークSOポラードで、デクラークはフル出場前提。余ったリザーブ1枠をFWに使って遮二無二オールブラックスFWを粉砕しにいくけど。
ということで南アフリカ勝利なら20点以下の僅差の接戦、NZ勝利なら意外と25点以上入るかも(驚かない)。
RWC2023 Vol.24(イングランドvs南アフリカ)
本来は北半球派なので(そして趣味ごとでは原理主義&保守主義者なので)イングランド応援なんだが、前回大会で魅力に心を鷲掴みにされた南アフリカをなんとなく微妙に応援して観戦(コリシ主将・LOエツベス・WTBコルビが特に好き。エツベスはプレーは激しいのに乱闘ではとりなし役で紳士的なところ、コルビは何があっても笑わないところ、主将はもちろん国歌の絶唱)。
しかしイングランドは「これしかない」という戦術を極限まで突き詰めてこの一戦に臨んだ。伝統のキックアンドラッシュを退屈だろうが単調だろうが意に介さずひたすら遂行。まるで80年代のラグビーみたいな究極の10Menラグビーなんだが、イングランドの強みは残りの5人(BKね)が揃いも揃ってデカくてゴツくてパワフルだってこと。この日も同じビデオリールを何回見てるんだ、くらいキックしてはスチュワードやメイやデイリーが落下点に突っ込んで、しかも結構な確率で確保できる。南アフリカは前の試合でちょっと全力出しすぎたのか(まぁ2試合続けてベストパフォーマンスを出すのはどのスポーツでもほぼ不可能)ミスも多いしラック周りやラインブレイクの迫力がない。
まずいなぁ、と思って後半になるとファレルのDGで6-15になって、こりゃまずい、本当にボクスが負けるぞ、と思った。残り時間も少ないし、攻め手に欠ける上に、雨が降って負けてるサイドが蹴らずにボール回しするには不利(イングランドはSHが蹴ってBKが走り込むだけだからハンドリングなんて関係ない)。おまけにFW戦ではなんとか後半に持ち直したもののラインアウトがダメで・・・。ようやくスナイマンがトライして13-15。これでポラードの出番だ、ハーフラインでPG取ればいいんだ、となったら見事にペナルティ取れて逆転(イングランドとすると、あれがペナルティか、という感じだとは思うがまっすぐ押さないとすぐ反則とられる昨今)。イングランドは残り3-4分で必死に攻めるが今度は雨が足かせとなってフォードとファレルの2門の大砲でDGを狙う余地もなくノーサイド。
イングランドに敗因はなかった、と断言。称賛されるべきはボクスの精神力。よく崩れずに耐えた。ローカルにいうとPRシンクラーにやはり勝運がなかった(前回は開始早々に脳震盪で戻れず、今回は入った途端からスクラム戦で圧倒される)。
RWC2023 Vol.23(NZvsアルゼンチン)
アルゼンチンはディフェンス勝負にできず20点勝負にもできなかった。
スコアに内容が如実に現れていて、まずまずの攻撃力を誇ったアルゼンチンは何もさせてもらえず。キーはNZのFW陣が(フランスに圧倒された緒戦のダメージから完全復調して)強力なアルゼンチンFWを粉砕したこと。戦術的制約が甚大になった上にアルゼンチンの戦意も挫いた。
対するNZは完全に本来のオールブラックスラグビーが戻り、まるで楕円球に意思があるかのようにぴょんぴょんとボールが人間の間を飛び回って面白いように点が入る。ああいう展開になると止まらないだろうなぁ、という感じで、勝負の行方は前半途中でもうわかったようなもの。準々決勝が接戦ばかりで緊迫した試合だった中、大味な試合にも一見見えてしまうけど、細部を観察するとNZが如何にアルゼンチンの強みを消して自分のペースに持っていったか、というある意味詰将棋的観戦の妙というのがあった。
準決勝・展望
どちらに転んでもよかった試合ばかりの準々決勝で、残ったのはアルゼンチンvsニュージーランド、イングランドvs南アフリカ。これがウェールズvsアイルランド、フィジーvsフランスになってたってなんら不思議も違和感もない。それだけ8強のレベルは伯仲してた。予想屋稼業的(苦笑)、には
・ウェールズvsアルゼンチン:意外と接戦になって25-30点を巡る攻防⇒29-17でアルゼンチン、なのでまずまず的中
・アイルランドvsニュージーランド:アイルランド勝利だがNZ勝つには20-25点以上必要⇒28-24でNZなので、ギリギリ的中
・イングランドvsフィジー:意外と大差でイングランド勝利(ないしは凡戦)⇒30-24でイングランドなので、微妙
・南アフリカvsフランス:南アフリカ肉弾戦に勝利(フランス勝利には25点必要)⇒29-28で南アフリカなのでギリギリ的中
ってな総括。
で準決勝。アルゼンチンvsニュージーランドは、ニュージーランドが仕上がってきた(ボール回しの躍動感や円滑さ、密集での激しさ)ので、誰かがエアポケットに落ちない限り勝利できそう。アルゼンチン勝利のためにはディフェンス勝負に持って行って20点を巡る攻防にできるかどうか、か。25点以上取られると苦しいかも。イングランドvs南アフリカは前回決勝のカードで注目の一戦ではあるんだが、南アフリカにベストパフォーマンスをされるとイングランドに勝機はなさそう。あとはゴツくて高さと
スピードがあって激しいイングランドBK陣がどれだけやれるか、か。FW戦では分が悪そうなので、SOファレルのキックと、予想通り先発のFBスチュワードの活躍次第。普通にやると南アフリカが10点以上つけて勝ちそうだ。
RWC2023 Vol.22(フランスvs南アフリカ)
今大会のベストゲームは間違い上に、ここ10年でも3本の指に入りそうな素晴らしいゲーム。
お互いにスピード・闘志・激しさが尋常ではなく、おまけに戦術的にも練りに練ったという印象の凝ったプレーの連続であっという間の80分だった。ラグビーの面白さ・素晴らしさ(ボールゲームの面白さと格闘技の面白さ、さらに運)が全部詰まっていた。フランスに敗因を求めるのは酷で、強いて言えば南アフリカWTBコルビの存在が大きかった、ということしかなさそう。10回やっても五分五分という印象で、フランスは本当にいいチームを作った(そしてわずかに勝運がなかった)としか言えない。
プレー的に驚嘆したのは密集周りの集散の速さと激しさで、ありえないスピードとパワーでラックに突進する(そしてそれが80分続く)レベルの高さは、ジャパンが優勝を口にするのはまだまだ当分時期尚早と思わせる。南アフリカは、なんでこんな強いチームが(ランキング1位とはいえ)アイルランド相手に1桁の得点で負けたのか、と思わせる仕上がりぶりで、4強の顔ぶれを見ると優勝候補No.1だな、という感を強 くさせた。とにかく素晴らしいの一言の試合。
試合前の国歌斉唱で絶唱するコリシ主将にいつも感動。