海外にいる
水曜日に日本 出て一路イギリスへ(イングランドへ)。
ヨーク大学に知り合いを訪ね、今年から開始している共同研究で詳細を議論。お願いしている実験は順調に進んでいてうれしいかぎり。この先もうまく連携できそうで、できれば学生も送りたい。合間に講演もしたがこれは時差でぼろぼろ・・。話していて自分が何語で話しているか分からなくなった。こんなダメ発表はスイスの山奥以来だ・・。反省。すみませんでした。
今はパリ。いつもの定宿Hotel Madisonでのんびり。ブール・ノワゼットでディナーをエンジョイ。これはまた別の記事で。日曜にはスペインの友人のグループを訪問して、共同研究の打ち合わせ。
収穫の時期?
4月に異動して以来、研究室の体制構築やら新しい講義やら領域の運営やらで研究になかなか専念できないなか、いろいろと勉強しつつできるだけ学生と一緒に実験もするようにして7ヶ月。ぼちぼち収穫の時期かな、という流れになってきた。
まずは企業との共同研究。Nature級の大成果なんだが(しかもデータは5月に出たのだが)、共同研究先のいろんな事情(不思議なことに私企業サイドの問題ではなく、公立の研究機関の対応の問題)でNatureは諦めて他の雑誌に早く出すことになった。もちろん私は怒った。散々まだ書きたくない、でもNatureは狙いたい、と二律背反するゴタクを並べておいて、いざいよいよNatureへ!となって出てきた原稿はNature形式になっておらず、しかも構成も英語もボロボロ。さすがに頭に血が上って一部だけ真っ赤に添削してあとは放置。適当に英文添削にかけてもらって投稿してもらうことに(その英文添削もかなり強く言わないとかけないつもりだったところも怒りを増長するなぁ)。これはすぐ通るはずなので年内の新聞発表が楽しみだ。
次は学生A。日本語も英語もダメダメなので、まずは日本語で全部書かせて、それを逐語訳(本当はいけないやり方だが、あそこまで英語がダメな学生だと有効)。これも本人に設定させた締め切りを2ヶ月も遅れてようやくスタート。まぁ始まらないよりいいし、内容はいいので、これはコツコツやるだけ。1月には投稿したい。
次は学生B。これも春から懸案の論文で非常にいい発見なのでNature Physicsを狙っているのだが、理論の部分でてこずり(これは理論屋さんの遅筆にも原因あり)、結局自分が全部書いた。いま回覧中。もう少し直すと思うが、来週のイギリス出張でTEMの結果が出ていればこれも年内に投稿したい。
さらに学生C。4年生で就職組だが、頭の回転は速く仕事も速い。根性でデータを取り溜めて、だいたいまとまった。これはPRLを狙うことに。今日から執筆開始。年内に書き上げたい。
ちょっと遅れたが2010年の収穫の時期。あ、11年になっちゃうかも。
「シューマン」の瞬間
今朝は研究室に行く途中のBGMはシュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」。
リヒャルト節を堪能して通学(通勤?)。構内にはいるころに終わり、ちょうど並木道の枯葉の上を歩いていたらハインリヒ・シフのチューリヒ・コンサートのライヴが始まりシューマンがスタート。
この瞬間に枯葉の上の自分はドイツに移動したような錯覚。シューマンの力は本当に強烈。ますますその魔力に絡め取られそうだ。演奏の力もあるんだろうけど・・・・。
凋落・その2
旧聞に属するが東海―関東の一戦。
関東は前半20分くらいまではディフェンスが機能していい時間だった。往年のキレを彷彿とさせる出来。ただいい時間が長続きしない。まぁ10秒くらい?10秒するとミスが出てダメになる。
そうこうしているうちに東海ペースに。東海は一発でトライに持っていけて地力を感じる。往年の早稲田や関東みたい。今年は選手権制覇の一番手かなぁ。
関東はあとはずるずるやられて大差の終わったのは既報の通り。なんだか悲しい。早稲田は「普通の強いチーム」になったが、関東は「普通のチーム」になってしまった。
凋落
今シーズン全く見ていないラグビー。早慶戦 をテレビ(ビデオ)観戦。
結果は周知の通り。慶應のディフェンスがよかったのは事実だが、力は早稲田のほうが上のように思う。それでも勝てないのは早稲田の応用力の無さ、に尽きる。清宮の遺産を完全に蕩尽した、という印象。まずはコンタクトの弱さ、相手ボールを取れないことだけでなく、マイボールをじゃんじゃん取られるとは・・・。もう1つは試合当初のプランに固執しすぎるところ。相手を見て自分の頭で考えることが出来ていない。近年の大学生一般に言える応用力の無さがここにも顕在化している。
一番まずいかな、と思うのはチームのまとまりと凄みを感じないこと。有田のキャプテンシーが無い、とは思わないがメンバー的に山になっている4年生が総じて伸び悩みしていて核になっていないかな、と。筆頭が山中だ。すっかり普通の選手になっている。
ということで早稲田は普通の強いチームに凋落した。
仙台便り
実験で仙台へ。
結果は「何か信号みたいなものがあるかなぁ」という感じ。試料の構造をもう少し改善したほうがいいことを理解した2日間。次回はうまく文句ナシの結果が出そうな予感。
初日終了後にはいつものように「ダボス」でベルギービール。サラリーマンの懇親会で騒がしく、早々に退散。2次会はやはりいつもの「ティモーネ」。久々に遠藤さんに会う。お店は盛況。一緒に行ったSさんとローラン・ペリエのシャンパンを空けて健闘を誓う。
次回の実験に向けて明日からまたサンプルづくりだ!
今日の箴言
「被虐に耐え忍ぶ下層階級が闘争によって権力を手にしたとき、まず最初に彼らは加虐の悦びに目覚めるのであって、決して階級や派閥にかかわらずに相互の敬意と愛と自己犠牲を礎に社会を再構築しようとはしない」
いいこと言うなぁ。日本の、世界の、ここかしこで規模の大小を問わず生じている現象。
ラフマニノフ
神経を使う研究室内のmeetingを終えて疲 労。あとは隣の研究室との諸般の調整だ。准教授さんは結構憮然としていた・・・・。気にしないようにしよっと。
最近ゼミは徐々に成果が着実に出てきて楽しくなった。今日もいろいろ進んでよかったね、と。終了後、筑波大の先生の講演会に出席。シリコンに関する話をいろいろ聴けて楽しかった。終了後は元ボスの部屋でみんなでスピン伝導についていろいろdeepな議論。楽しい~!最近こういうのが楽しくてたまらない。
部屋に戻って原稿書きや一般相対論の勉強(復習?)。お供はラフマニノフのピアノ協奏曲の3番。昔は人並みに2番のほうが好きだったが今は3番派。NYの友人宅で薄暮にクライスラービルを見ながら聴いた演奏が忘れられないなぁ。
バーンスタインのマラ5
BSで没後20年ということで特集をやっていた。
録画していたマーラー5番のリハーサルと本番を見てみる。演奏はウィーンフィル。リハーサルのビデオといえば鮮烈な記憶があるのがクライバーのこうもり。ありとあらゆる語彙と表現を駆使してあっという間に「クライバーの音」がオケから出てくるのに驚愕した。今回は果たして・・・?
バーンスタインの指揮はやっぱり 強烈。マーラーへの思いいれが凄いので、吼えながら指揮してる。「全力で弾かないとマーラーにならない」とかウィーンフィルにも遠慮なくダメだししまくり。ディテイルにも相当に拘った音楽作りで、これはすげぇや、と思って40分見入ってしまった。
後半は本番。リハに比べると演奏はやや大人しい?意外とさらっとした演奏だった。リハのほうが面白かったなぁ。
4時間のうち後半2時間は9番のリハと本番。これはまた楽しそうだ。見るのが楽しみ。CD、探してみようかな。(あるのかな?)