楕円球空間 -20ページ目

Music of the year 2020 + α

もう今年もあと2日強。

 

今年は特に早かった気が・・・。4月以降は単調すぎて、氷上を滑るように時間が流れていった感じ。出張ももちろん4月から完全停止、なんだけど、1月にイギリス(シェフィールド・ヨーク・リーズ・ケンブリッジ・ロンドン)とスペイン(バルセロナ)、3月にドイツ(ミュンヘンとドレスデン)と行けたのでなんとかまぁよかったのかも。国内もこれにあと東京が一回だけで、体は楽だけどなんだか味気ない。

 

と、まぁこれが「α」(今年はここに行きました、の部分)で、音楽面もそういうわけでほとんど演奏会に行くこともない。聴いた全部を書いておくと

 

・コヴェント・ガーデン(ロンドン)「椿姫」

・リセウ(バルセロナ)「アイーダ」

・バイエルン(ミュンヘン)「チェネレントラ」

 

だけで、だけどどれもそれぞれ十分楽しめる上質な公演だった。

大学選手権・準々決勝

相当に旧聞に属するわけだが、やはり書かねばなるまい。

 

花園の2試合が放送されたわけで、第1試合が帝京ー東海、第2試合が天理ー流通経済。ホントは秩父宮の早慶戦がよかったけど、まぁしょうがない。で、帝京ー天理。幾多の死闘を繰り広げたマッチョ軍団対決なわけだが、帝京はここ2年、覇権から遠ざかっているだけでなく対抗戦や選手権での成績もぱっとしない。私見ではV9の後半くらいから顕著になったFWの弱体化、というか他の大学(主に早明)がガチで強化しはじめたことによる優位性の喪失と、あとはBKにあれだけの才能を揃えながらなぜか切れ味がいまひとつな部分が問題か。たいていそういうときはHB団に問題があるんだろうけど、あまり試合数を見ていないので断定はできない。これも私見だがSHは人材難という感じはする。一方の東海は今年1月6日の記事を引用させてもらうと

 

「東海はなぁ、やっぱりオフェンスがアバウトすぎる。何度か連続攻撃してるんだけど10フェイズもたずにミスが出る。(中略)東海の監督さんは「自分たちのよさを出されてもらえなかった」というコメントだったらしいけど、もう毎年毎年同じようなコメントで、さすがにまずいんじゃないか、と。準決勝くらいまで上がってきた自分たちのプラン通りにやりことができる、と思っているほうが不思議で、むしろいかにプランどおりにできなくても耐えて一瞬のスキを突いて勝利するか、が大事なんじゃないか?それをできるまでプレーの精度とか集中力・忍耐力を引き上げるのが練習なのでは?準々決勝までのプレーを見てもとくにオフェンスにそこまでの積み重ねを感じなかったので、これはもうチームの構造的問題なような気がする。そこを意識改革できないと最後の1枚の壁は破れないんじゃないか?」

 

という昨年度準決勝での明治戦での敗戦後の感想だったわけだが、この構造的問題をいつ解決する気になるか、という次元の問題(問題の次元として帝京より低い、と見ている)。

 

で、試合のほうは14-8で帝京勝利。帝京はV9の栄光の歴史が悲しくなるほどオフェンスにスキルがないんだが、FWは元気で(これは対抗戦でもそうだったらしい)、15人のディフェンスの懸命さも、勝てなかったころも含めてV3くらいまでの真面目で痛いタックル炸裂で好印象。マッカランの復帰がデカかったの?今季は後半ペナルティで自滅してたそうだけど、ディシプリンの面でも問題なし。前半終了間際のなんでもないPGを外して、これが最後に効いてくると辛いな、と思ったわけだが、東海の試合ベタもここまでくると極まれり、という感じで、ボールを回して取れる雰囲気もモールで押し込める雰囲気もないのに頑なにもらったPKをタッチキックにして6点は損した感じ。14-3になったところでほぼ帝京勝ち、というムードに(自分は)なったわけで、それは14-8になって残り3分東海自陣ゴール前からの攻撃となったときもやっぱりそのムードは(自分は)変わらなかった。だって毎年長距離を最後までミスなく攻めきれるオフェンス(の精神性)じゃないから。どこか、まぁ10〜12フェイズくらいでミスして終わりでしょ、と思ってたら図星で・・・。

 

東海はとにかくオフェンスの射程距離が短すぎる。FWで崩すことが大前提らしいので、そこで粘られるといきなり攻め手が喪失。あれだけBKにも才能のある選手がいるのになんでこうなるの?しかも毎年毎年・・・。自分のペース、自分の試合運びができないといきなりなんにもできなくなっちゃうのは悲しいなぁ。そういう練習、なんでしないんだろう。今年は主将も好感持てる選手で、いいところいっぱいあるチームだと思うんだけど。やっぱり監督交代だよね。

 

長く書きすぎたけど第2試合は思った以上の天理の圧勝で、まぁ日程の問題とかもあったんだろうけど、技術的に天理が数段上だった、という感じもする。フィフィタが去年までの俺様プレーを完全封印して周りを活かしまくるさまをみて恐怖すら感じる。そして伝統芸でもある軽いFWが相手の重量FWを難なくめくりあげる(6kg差なんて全く問題なし、で、むしろ天理が10kgくらい重いんじゃないかと思うくらい)さまも例年通り。

 

これで準決勝は明治ー天理(あたり)、帝京ー早稲田(はずれ、東海が・・・)。明治は立ち上がりにバタバタするとやられそう、という恐怖感がある。箸本主将を中心にどこまで辛抱できるか。明治圧勝はない、と見ていて、接戦ベースか。天理に十分勝機はありそうで、それには明治を25点以内に抑えることか。帝京ー早稲田はこちらのほうが相対的に番狂わせはなさそうだが、帝京はここへ来て伸びてる印象もあって、後半20分まで僅差をついていって、そこで反則で崩れなければなんとかなる(というかなんとかしてほしい)。なかなか見応えのある準決勝になりそう。

 

 

「暴君 シェイクスピアの政治学」

S.グリーンブラット著(岩波新書)。

 

文学(とその中の隠喩)といえばシェイクスピアでしょ、ってことでみんな大好き・僕も大好きシェイクスピア。ケンブリッジで博士号を取ってハーヴァードで教授、専門は英国文学でシェイクスピア論、という絵に書いたような文系超エリートの著書。期待して読んだけど、読後感はいまいち。

 

要するにトランプ大嫌いな人が文学論・シェイクスピア論からなぜこういうことになっちゃうのか、という当てこすりをした著書、という位置づけかな。いや、気持ちはよ〜くわかるし、そういう意味では溜飲も下がるけど、いい意味でも毒気は少なくて、一方で文学論+政治論という意味では深みがない。中途半端だったかな。

のだめ2020

再放送されたので14年ぶりに一気に通して見た。

 

初回放送の2006年は多分第5話くらいから見始めたはず。大ハマリしてマンガも読んだ(自分がマンガ読むなんて人生を通して極めて稀)のでストーリーは全部把握してるけど、ドラマを全部見てみていかに再現性よくドラマ化したか実感。

 

それにしても稀代の名ドラマだなぁ。キャスティングがもう絶妙にして至高として言いようがない。そして音楽の力をここでも感じる。ちょっと感動する。

早明戦2020

接戦を予想していたが、予想外の大差(34-14)に。

 

予兆は立ち上がりのスクラムで圧倒されたところから。今年の早稲田のFWは強いと思っていて、一方で第一列が全部入れ替わった明治は苦しいと思っていたわけだが、豈図らんや・・・。早稲田はディフェンス全般も慶應戦で見せた我慢がしきれず、印象としては力負け。モールでも力負けして、さらにBKも後半1本目で完全に余らされて取られるなど、全体にらしくない。らしくないのはオフェンスも同様で、近年珍しいハンドリングミスなども散見されて、明治のプレッシャーを相当感じていたのかな、と。相良・村田・古賀・河瀬、と勝ちゲームで目立つメンバーが全く目立たなかった(古賀なんてTVに写りもしなかった)のが象徴的。

 

明治は再建の年なんじゃないか、と思ったが箸本主将のキャプテンシーはなかなかのものなんじゃないか。さらにインタビューでのオオモノ感も凄まじい。あまり締め付けずにうまくメンバーをノセるスキッパー役を果たしていて(副将の山沢が怒鳴り役?)、チームの雰囲気も良さそう。山沢不在は懸念材料だったが森はいいゲームメイクをしていたし、FLの2人は大奮闘、児玉・雲山といろいろ不安のある2人も(雲山のキックは相変わらずどこに蹴りたいのかよくわからない感じだが)大チョンボはなかったかな。

 

これで優勝が明治、早稲田は2位で、順当に行くと選手権の準決勝は明治ー天理、東海ー早稲田かな。いよいよ佳境に入るシーズン。楽しみだ。

「戦下の淡き光」

マイケル・オンダーチェ著。何でも「イングリッシュ・ペイシェント」(ゴールデン・ブッカー賞)の著者だそう。ちなみに映画は見ていない。

 

某A紙書評欄で高評価だったので購入した。原題は"War right"で、空襲警報下でも車で迅速に移動ができるように弱い青めの光を出すランプのことらしい。確かに作中で、主人公のナサニエルが、後見役の「ダーター」とロンドン郊外から自宅に夜中に戻る車移動の中で、その道を照らすライトとして描かれているが、おそらくその意味はとても重層的で、両親を実質的に失って人生の闇に迷いそうになるナサニエルをそっと見守りながらその精神的成長を助かり周囲の「怪しげな」人々もまた"War right"だし、母親の過去を探っていくために調べる外務省の記録や母との記憶もまた"War right"。それだけに全編、非常に細かく伏線(逸話だったり会話だったり)が張り巡らされていて、それらを記憶しながら読みすすめる必要に迫られる。極めて技巧的で、あざとくなりそうだけどギリギリのところで平衡を保ったストーリーと言えばいいかも。でも平衡が保たれているがゆえに悲劇的な結末にも関わらず読後感はいいものがある。なかなかの佳作。

早慶戦

コロナ禍でもなんとか開催できた2020年のラグビーシーズン。本当に本当にこれが去年じゃないくてよかった!

 

で、早慶戦。戦前の予想では大差で早稲田か、と思っていたのだが、慶應は意外に善戦した。むしろなんでこれで筑波に負けたのか不思議なくらい。明治戦からディフェンスが急速に向上している感じなんだろうか。実際、タックルは低く2人目のフォローも早く、早稲田を相当に苦しめた。ボールは早稲田がかなり保持している感じ(数値で出るとほぼ互角なんだが、わりに早稲田が攻めていた印象)なんだが、ポイントでノットリリースザボールをうまく取って破綻しないディフェンス、という感じ。前半早い時間から、これはお互い我慢比べだな、という展開になる。

 

こうなると解説の薫田さん指摘の通りミスが勝敗を分ける。早稲田2本目のトライは慶應FB(山田)のキック処理のミスから。競った展開で凡ミスは痛い。慶應は11番と15番のキック処理が見ていてハラハラするんで、早稲田はもっとえげつなく蹴ってもよかった。15番は明治の雲山(これも15番でキック処理が下手)の高校の後輩で・・・・。しっかりしてほしい。直接敗因だったかどうかは微妙だか11-15と追い上げたあとの何でもないイージーなコンバージョンを15番が外したのも地味に痛かった。2点差なら、次の早稲田ゴール至近でタッチに蹴らずPGで16-22にする選択肢が残り、6点差なら早稲田も最後は相当プレッシャーがかかったはず。ということでまだ1年生なので仕方ない部分もあるが、FBのレギュラーで、かつキックのうまそうなSOを差し置いてキッカーやるんだったらここはしっかりやってもらわないと困る。あと慶應は何人かタックルの下手なのがいて・・(11番と8番)。

 

ということで慶應は上を目指すなら(今の方向性はいいと思うので)もう少し粒を揃えるようにレベルと意思の合わせ込みがいるかな。早稲田は去年から言っているように今年は優勝して当たり前の年なので、ここまででもたつくようでは困る。12/6の早明戦が最初の試金石だが、去年の早明戦のような大敗はない、と見た。明治の仕上がりが楽しみだ。

最近読んだ本

「ドイツの新右翼」(フォルカー・ヴァイス)

 

反知性主義とか保守革命とか、アメリカでも日本でも喧しいけど、ドイツでもご多分に漏れずそういう潮流がある。出張でドレスデンに行ったときに共同研究している友人と食事をとるレストランの真ん前の広場でPegitaが集会をしていて、友人も苦々しくコメントしていたが、そのあたりのドイツの現状と、現状に至る思想的地下水脈を理解したくて読んだ。

 

全体に博士論文を基調にした本らしく、ちょっと読みにくいところはあるしクドいところもあるんだけど(あと分厚い。500ページくらいある?)、読了すると現在のAfDに至るネオナチとは一言では言えないドイツの新右翼運動が見通しよく理解できる。どこの国もまぁ同じ感じとでも言おうか・・・。理知的で理屈っぽいと言われる、そしてあれだけ反戦教育・反ナチズム教育をしているドイツでも出てくるんだから、これはもう庭の雑草とりの感覚で地道かつ定期的にケアしないとダメなんだろうな、と。

スッキリする話題・その2

しばらくぶりの更新だなぁ・・・。なんだかプチ鬱状態な感じも。

 

まぁそれでも暗黒時代USA版も終焉を迎えてともかくなにより。OBの天才君からthe end of a joking of a human beingというメールをもらったように、マトモな人であの連中を支持してたのはほぼいない(偏差値60以上が指標、という説もある)んじゃないかな。まぁでも偏差値60以上って全体の25%くらいだから、マトモじゃないのがイソイソと投票すればこうなっちゃう、という説もある。まぁいいや。

 

 

グルベローヴァ引退

正式に引退したそうだ(以前から予告はあったらしくて、春に引退コンサートをフィレンツェでやる予定だったみたい)。

 

1回だけ、多分1998年の春にウィーンで聴いた。多分「清教徒」。超絶だった記憶がある(うまい、とかの次元を超えてる)。時は流れるね。