楕円球空間 -156ページ目

雪の仙台より

東北大に来ています。朝の仙台空港はシベリアのようでした(行ったことはないが、欧州路線の機内から見た光景から想像)。今回は2泊3日で実験です。学生さん1人もべつの実験で同行。


仙台ではここ数年いつも来るたびに「仙一」という鮨屋さんに行きます。お値ごろでおいしいので気に入ってきます。サライかなにかの日本の鮨屋30選にも入っていたような?今回は忙しいのでちょっと無理かもしれません。


ところで機内ではいつもクラシックチャンネルを聴きます。今日の選曲は非常にいいものでした。ヴィヴァルディ冬、グラズノフ冬、シベ2、モーツァルト、冬の旅。ポストリッジ・アンスネスのコンビはすばらしかったです。安物の機内のオーディオでもいいものはいいです。なぜか飛行機の中で聴く演奏にあたりが多くて(まぁほかにやることもないので集中できているのかもしれませんが)、昔はトスカニーニ・ホロヴィッツのチャイコ1番とか涙がでるほど感動しました(若かった・・・)。


恥ずかしついでに告白すると、あの演奏、1楽章が終わったところで拍手喝采がはいります。当時は「あまりにすばらしいので感極まった客が拍手した」と思い込んでいたのですが、アメリカではコンチェルトの1楽章が終わると拍手をする、という変わった風習があるのですね。5年ほど前にボストンのシンフォニーホールで小澤・ツィンマーマンのコンビでのラフマニノフ2番を聴いたのですが(これはかなりの名演だった)、そこでもやはり拍手が出て、なるほどと思いました。あれ、なんでなんでしょうね・・・?


怒涛の一週間

終了・・・。


今週はハードでした。

来週はもっとハードです。


修士論文の修正作業、結構大変です。自分がM2のことを思い出し、改めて自分の教授に申し訳なかったなぁと反省しました。


ハードではありますが進捗も多かった。4回生も大学院1回生も論文にできる成果がでましたし、別の大学院1回生の成果はNatureを狙います。(宣言)もう1人はfluで死んでいます・・・。別の4回生もワケわかりませんがとにかく何かシグナルは出ましたので面白くなってきましたし、これはこれでハッピーです。


明日はテニス。そのあと旧友のK氏夫妻と会食。大いに飲み、大いに食べ、大いに語って、大いに笑ってきます。

Entfuehrung aus dem Serail

Mozart yearということもあって先日久々にこのDVDを見ました。日本語表記は「後宮からの誘拐」が逐語訳なんでしょうが、ストーリーからすると「逃走」のほうがぴったり来るような?


Staatstheater Stuttgartの1997年の演奏。演出はあのノイエンフェルス。ということで古典的な演出など望めない。実はこのときStuttgartに住んでいて、それはそれは大評判のプロダクションでした。同じ家に住んでいたルームメイトのドイツ人は興奮して演出の意図やら感想やらを教えてくれたものです。ぜひお前も行け!といわれていきたかったのですがチケットが取れない・・・。そもそもStuttgartに限らずドイツ圏ではMozartのSingspielのチケットを取るのは大変です。結局これも魔笛も見逃しました。


演出は、歌手とは別にその内面を表現する俳優を一対に配して、語りの部分のテクストを大幅に改変したもの。これが実に素晴らしい。Mozartのオペラに多い若干人種差別・女性蔑視(まぁ当時の価値観からすれば当然だが現代だと引っかかる人もいるでしょう)的要素を換骨奪胎するだけでなく、なんと主人公は太守になってしまっている。オリジナルでは太守から逃げ出そうとするベルモンテなどが一応主人公なんでしょうが、この演出では太守が真に偉大な精神性の持ち主(憎しみや本能に苦しみながら最後にそこからアウフヘーベンする)として描かれていて大きな感動を味わいます。終曲後に太守が朗読するメーリケの詩によってその偉大さが頂点に達する演出は素晴らしいと思いました。終幕では自分を振り返りながら鑑賞することができます。Zagrosekの指揮による演奏もサクサクっとしたさわやかな名演。


さぁ18日の魔笛@東京が楽しみになってきました!

Mr. & Mrs. Smith

いまさら、ですが見てきました。やはりラスト5分だけ見てしまっては気になって仕方なかったので・・・(笑い)。さすがに映画館はガラガラです。映画館でぎゅうぎゅうになって見るのが嫌いな私には天国でした。だいたいオペラを1人で見たい(DVDじゃなく実物を)、という夢を持っている私ですから。ルードヴェイヒ2世が羨ましいです。


で、肝心の映画ですが、アクション映画としてみると微妙だと思います。ストーリーは荒唐無稽だし、物理法則にも反しているし・・・。真面目にストーリーを追ってしまう見方だとツライです。


ただ、「結婚とは」という角度からみたラブコメディーないしホームコメディーを思うと、これがなかなか深いように思いました。実はかなり楽しめました。結婚の経験のある人ならかなり「クスッ」と、ないし「ニヤッ」と笑える会話やシーンの連続でした。妻がしっかりしていて夫はちょこちょこミスする、妻のほうが虚勢を張り、夫はちょっと優しい。どこにもありそうな夫婦です。おそらく30台後半以降のアメリカ人夫婦にはバカウケすると思います。精神分析やご近所とのホームパーティ、家の模様替えなど、あちらでは日常と思われる出来事から始まって、万事「discussion」&「精神的battle」のお国柄を反映したと思われるエピソードてんこ盛りでした。Smith夫妻の場合のbattleがたまたま極端なだけであって・・・。ただ統計によると、アメリカでは7秒に1回夫ないし妻が、その配偶者にぶん殴られているそうなので、あるいはSmith家のbattleもあんまり普通の家庭と変わらないのかも・・?(苦笑)


B.PittとA.Jolieはどちらも昔は嫌いな俳優でした。Pittはただの自堕落な若者、Angieはサイボーグのようで・・・。でも今回は2人ともいい味出ていましたねぇ。Pittはタフさと普通さの微妙な色分けが表現できていたし、Angieは人間らしくなった(爆笑)。続編があっても見ようかな、という感想でした。

テニス

今日も3時間やりました。


先週も3時間やりました。先週は1ヶ月ぶり、ということでフラフラに。今日はかなり元気です。調子もいいです。テニスって結構古典力学が如実に現れるスポーツだなぁ、と思います。あらゆる動きに力学が!野球のそういうところありますが、あれはかなり複雑で教科書的な力学を感じることはあまりないです。もちろん、力学云々言うためには、走力と持久力が必要なのは言うまでもありませんが。

はぁ

最近忙しいです・・。


年末からのプロジェクトはかなりデータがそろい、Nature系を狙います。もう1つNature級のネタを思いつき準備中。さらに今日は午後から夜遅くまでdiscussionし、もう1つNature級のネタがでました。これは本当にホームランか三振か、外れればゼロです(笑い)。おまけに発想勝負なんで、抜かれたら終わりです。まぁ年末のネタのそうでしたけど。論文が通るまでハラハラし通しで、最近ストレスためてます。


最近音楽も聴いてません。本もちょっとしか読めません。これが一番ストレスかも。明日はテニス3時間やって発散だ~。映画もみたいです。飛行機で見損なったMr & Mrs.Smith、見たいなぁ。

錬金術

中世から「錬金術」というのは存在したのはご存知のとおり。


ただ、当時は金の精錬術を意味していて、従事していた「錬金術師」という人々も一種の科学者のようなものだったわけです。きっと能率的に金を多く精製する手法の開発に情熱を傾けていたのでしょう。国家にとっても必要な職業です。大多数は真面目な人々なのに、たまに「オレは金の入っていない材料から金を取り出せる!」と一般ウケする誇大妄想な研究計画をぶち上げたはいいが実現できずにボロクソに非難されるヤツが出てくる、という様も現代の科学と共通するところがあったりして・・・。


ちょっと前までは「相対論は間違っている」「量子力学の理論的誤りを見出した」というのがトンデモ系の皆さんの専売特許だったわけですが、最近では「脳科学」「バイオミメンティック」など吹聴している人にインチキ野郎がいたりすることが増えてきた。私は、物理がどれくらい理解できているか、で判断しています。前の職場にも隠花植物のように生息していたが、だいたい物理の理解が乏しく(これでも控えめな表現で、実態は高校物理が怪しかったりする)、「研究」という言葉に異様な執着を見せるタイプです。そういう人間がこのような「キーワード」を言い出したら危険信号。君子危うきに近寄らず、です。


それはともかく、中世の錬金術師の中で一番有名になった1人がベトガーでしょう。ザクセン公・アウグスト強王に何をコミットしたか知りませんが、マイセンに幽閉されて白磁の研究に精を出し、遂に成功。ヨーロッパでどうしてもできなかったテーマをやり遂げたのですから、今なら大科学者です。もっとも、彼のテーマについて言えば中国では出来ていたわけなので、実現可能性は証明されていたわけですから、トンデモなテーマだったわけではない。当時の中村修二のようなものか?


時は流れて現代では「錬金術師」というとアヤシイ人の代名詞です。中世からの歴史と伝統ある職業が負の側面が強調されて残ったということでしょうか。科学者もそうならないようにせねば・・・。そのうち「ES細胞研究者」がうそつきの代名詞にならないとも限らない・・(苦笑)。幸い現代の錬金術師はバブル紳士の方々と相場は決まっています。今回の手法も正に「紙くずを札束に変えた」わけで見ようによっては実に水際だった手法だ。アマチュアの私ですら関心しました。「今の市場の法制度に不備がある」「脱法だが違法ではない」とわざわざ特捜部の怒りを買って地雷を踏みに行ったとして思えない発言の数々が報道されていますが、学生時代に科学哲学とはいえ哲学のゼミを取り、哲学科中退の氏は当然知っていたはずの次の言葉を送りたい。ソクラテスが無実の罪で死刑になり、脱獄を拒否し、最後に毒杯を仰ぐ前に言った言葉です。


「悪法も法なり」


雑記

今日もあれこれと雑用をこなして多忙な一日でした。31日までに書き上げないといけないReviewの修正があるのですが、どうしてもやる気がおきず店晒し・・・。


20時から高校の同期の集いがあるので出撃です。高校は関東なのに4人もこの辺でアカデミックポストについている(しかも3人は脱サラ・・)という偶然に加え、高校・大学の同期が出張で来るそうなので再会です。同期のヤツと会うのは卒業以来かもしれない・・・(苦笑)。リゴリスティックなまでに「オレ」道を突っ走る彼の変貌しなさぶりを肴に呑んできます。


大学オケ

OBでもあるオケの演奏会に行ってきました。曲目は

フンパーディンク「ヘンゼルとグレーテル」序曲

メンデルスゾーン交響曲第4番「イタリア」

ショスタコーヴィチ交響曲第5番


いつも思うのですが、アマオケの選曲ってめちゃめちゃです(笑い)。前半2曲をみれば、メインはシューマンかブラームスかが妥当じゃないの・・・?まぁ自分が弾いていたころだって凄かった。マイスタージンガー前奏曲、キージェ中尉、運命、とか(爆笑)。まぁメンバーのそろい方とか、いろいろな事情があるので仕方ないですが。もう1つ凄かったのがVnの人数比。1st 3人、2nd 40人、とかある(実在した)。自分が弾いた期でも1stは7人程度、2ndが30人とか35人とかだったと思います。この話しをすると他大学(特に関東)オケの人に思い切りヒカれます。


それはともかく、演奏会。前半はいま3つくらいでした。ヘングレは、なんか重々しすぎてメルヘンオペラの序曲に似つかわしくない。曲の問題もありますが、全体に重い。でもって音色は柔らかすぎてかつダイナミクスが小さい。イタリアも音色は暖かいけど、モコモコしていて小さくまとまった感じで、イタリアらしい陽光の煌きがない。ロッセリーニの白黒映画みたいで、イタリアなのはわかるけど晴れてるのか雨なのか・・・?トスカーナのきらっと輝く風景がこの曲のベースにあると思うのですが。技術的には運弓がしっかりしていなくてsfの処理が悪い。ダイナミクスの問題も残ったまま。


で、あ~あと思っていたわけです。汚い音でもいいのでもっとバシっと切れのある音色でやってくれ!と思ってタコ5を聴き始めましたが、これは結構よかった。出だしは相変わらず優しいショスタコで、あれれ、という感じでしたが、木琴が出てきてビシっとしまった。木琴の板の真っ芯を打ちぬいたとてもいい音がしていて、あぁこれぞソ連音楽だ!と。音色も徐々ににオレンジ色から白銀へ。雰囲気も牛の散歩からT34戦車がステップを轟音たてて走り抜ける感じへ。ということで学生オケのタコ5としては非常に満足いく出来だった。みんなもよく頑張りました、というところできっと美味い酒が呑めたでしょう。望むらくは前半と後半できっちり音楽の作り分けをしてほしかったです。もっとも指揮の責任は重大で、正直ただ振っているだけ、でしたけどね・・・。

おいしい料理

最近忙しく、ゆっくり食事もできなかった。


今日もそういうわけで近くのお気に入りのカンティーナで食事をしました。そこはイタリアにのめりこんだ建築家の方が、家をトラットリア風に改築してつくられたお店です。すっかりなじんでしまって、今日もオーナーとおしゃべりしながらおいしく食事ができました。体調もずっと悪くてしばらくぶりにおいしいと思えた食事でした。もっと絶対値でおいしいところはありますが、コストパフォーマンスや雰囲気など総合的に判断すると、非常にいいお店です。東のブオナ・○○、西のここです。


とはいえ、自分は外食派ではないです。最高の食事とは、家族で話をしながら家族の手料理を食べて現地で買ってきたワインを飲む、そういう食事のことです。食後はイタリアで買ってきたグラッパを飲んだり、それをかけたアイスクリームを食べたり、そういうのが本当の食事ですね。そういう価値観なので、そとで食べるときも変に格好をつけたものよりも、手をかけて作ったもので、その土地の雰囲気をよく伝えるものを出すレストランが好きです。