楕円球空間 -135ページ目

また新聞に載る

別に悪いことをしたわけじゃないですが(笑い)、共同研究がうまくマスコミの目にとまったらしく某紙にのりました。まぁ研究リーダーの畏友の名前がデカデカとのり、オミソでうちの大学は名前だけ載せてもらっただけなのでそんなにすごいわけじゃないですが(成果はすごいいい成果ですが)。


先月も別のテーマ何紙かに載りましたが、これはボスの名前で大きく取り上げてもらってよかった。地方紙にも載ったようです。別にプレス発表に自分が熱心なわけじゃないんですが、たまたまそういうタイミングだったので、という感じ。新聞に載るのはコドモのときに作文で全国2位、西日本2位でそれぞれ名前入りで出たとき以来かなあ。まぁこういう仕事だとそこそこそういうチャンスはあるんでしょうね。


試験の季節

学年末、ということで学生も試験で大変そう。ゲストハウスの周りの学生寮も普段はロックがかかったり、夜遅くまで騒いだり、とにぎやかなのですが、最近静か。


今朝のバスでもファイルやノートをぎっしりつめたカバンをもった学生であふれかえっている。私の前に座った女子学生同士は「試験多くてストレスよねぇ」とか延々グチりあっていて笑った。

懐かしき邂逅

5月はGreen関数・Fischer=Lee relationとtight-bindingを使った分子内伝導の定式化とexplicitなHamiltonian表示、さらにその実践。6月はある特定の分子における磁気伝導の研究と発表、さらにその分子における特異な物性の背景にある相対論的量子電磁力学の勉強。ときて、いよいよ7月はポスドクの人を中心にやっている計算例のまとめと今後の展望、さらに苦手なBerry位相をなんとか理解する、という形で進めよう、としている今日このごろ。


それにしてもドイツの人は(時間の長さという意味では)仕事しないです。17時には帰っちゃいます。まぁ家でもやっているのでしょうが。19時過ぎると残っているのは日本人だけ、なんてこともある(建物全体でも)。あれで、あれだけの成果がでるんだからすごいもんだ。いろいろ質問もしやすくて、ちょっと脳みそも活性化されたかなぁ、と思う今日このごろです。


この2ヶ月で最大の驚きは自分の過去の研究との意外なる再会。あぁこの計算やったよなぁ、と思ってさらに文献をしらべて読み出すとそこには大学院時代に講義でお世話になった某有名教授の名前が。ぜんぜん偉ぶらない人で、飲み物を飲みながら講義をする独特のスタイル(今なら普通なのかもしれませんが、当時は珍しかった)で、あだ名はその飲み物のブランド名。だからその先生がある分野で世界的権威だと知ったときはみんな驚愕した(そんなふうな天才には見えなかったので)。いやぁ懐かしいです。

第二夜

前半のハイライト「ワルキューレ」。客席も熱気に包まれていました。1幕はジークムント役のC.F.Vogtがすばらしく、可憐なジークリンデ、長身で舞台栄えのするフンディングと丁々発止のやりとりであっという間に進みます。Vogtは発声がちょっと変わっていてまるで話しているかのような歌い方。非常に聞きやすく外人にはありがたい。さらに非常に端正で上品な歌唱で、これはローエングリンとか似合うだろうなぁというところ。緊迫した展開のまま、なんだかあっという間に終わってしまった印象でしたが、とにかく客席は盛り上がる!場内が明るくなりオケが休憩に引っ込んでも拍手が鳴り止まずもう一度引っ張り出されていました。


ただ、2幕になると主にオケ(指揮)のせいですが、この緊張感が失われます。ワルキューレの場合1幕と2幕はギリギリまでテンポを上げて崩壊寸前のアンサンブルで突っ走ったほうがストーリーに合致していいと思うのですが、Prickの指揮は相変わらずテンポを抑え気味で体感テンポとしては求めている半分くらい・・・。オケもテンポが遅すぎるせいか音と音の間にすき間が出始めどうにも緊張感が続かない。おまけにジークムントにブリュンヒルデが死の宣告をしに現れるところのTrpのドソロを(たぶん)間違った(半音間違ったように聴こえた、2回目のパターンと間違った?こちらの記憶違いかもしれませんが)とか、音の出がそろわないとかチェロの音程がバラけてきた、とか細かいところが気になりだします・・・。客席もややダレ気味で幕間の拍手もイマイチ盛り上がらない・・・。


3幕頭も相変わらずのノッタリとしたテンポで、演出の酷さともあいまってヤレヤレという空気(失笑もこぼれるような演出)で始まったのですが、ヴォータンとブリュンヒルデの対話のあたりから逆にじっくり聴かせる感じになりどんどん引き込まれました。分かっていても(そして実は皆さんほどこの終幕の場面が好きではないとはいえ)、最後の和解の場面では感動してしまった。終わりよければすべて良し、というところでしょうか。カーテンコールで一番評価されたのがVogtとLinn(ヴォータン、とにかく最後は圧巻ですばらしかった。2004年に東京でヨカナーンを演ったらしい)。まぁそうでしょう。


で、2晩見終わって演奏も歌手も満足できる(この値段だし。1晩、6000円弱。休日のよい娯楽ですね)のですが、とにかく飛びぬけて酷いのが演出だ、と結論。過去のオペラを通じても最悪の部類。無駄が多いしチープだし意味のない読み替えがあるし伏線か、と思って期待したところはそのまんまだし、どうしようもない。この演出で中国でのチクルス(日本以外のアジアでは初めてのチクルスだそうです。微妙な「初」)をやったそうですが、中国人も甘く見られたものだ、という感じ(笑い)。


ともかくあと2晩。周囲の人とも顔なじみになり、ドイツで初めの「真性クラオタ」も発見し、いろいろと楽しんでいます。

ワーグナー月間スタート

1時間くらいでいけるニュルンベルグのオペラハウスで指輪のチクルスが開始されました。当然行きます。安い席ですが(日本式の3階にある天井桟敷)、2列目なので舞台もオケもよく見えていいのです。オペラはずっと歌を聴いていると疲れてくるし、実際飽きてしまうところ、つまらないところも結構あります。そういうときにピットを見て指揮やオケの様子を見ているとちょうどいいので、天井桟敷は好きなのです。


指揮はC.Prick、歌手はラインの黄金ではメジャーな人はいませんが、驚いたのは歌手のレベルの高さ。Wotan役のJ.Linnは特にすばらしかったです。他にはラインの乙女は3人の声の質がそろっていてよくハーモニーされていてこれもすばらしかった。この4人が一番拍手が大きかったです。Prickの指揮はテンポがやや遅めですが、しっかりとオケを鳴らしている印象。オケ側も力が入った力演でした。正直ここまでできるとは思っていなかった(期待していなかった)ので掘り出し物にあたった気分です。問題があるとすれば演出で、4作最後までみないと評価しきれないですが、ラインの黄金を見る限りはかなり酷い(苦笑)。予算がないのか能力がないのか不明ですが、意図不明の演出箇所が多くてなんだかなぁ、という感じ。オケと歌手がいいだけにもったいないです。


ということでワルキューレ以降、楽しみになってきました。非常に。

Festの季節

6月21日は夏至、24日はヨハネ祭(ですよね!?)ということでお祭りが多いドイツです。まぁ日本でいう夏祭りか。


21日には留学した研究所を知り合いを訪問して今後の研究のあり方などアドバイスをいただきながら議論を少々。ちょうど研究所の夏祭り。さらにVIPの一人が定年で引退。ということで否が応でも盛り上がります。2時から引退講演と出し物。自分の指導教授(もうとっくに引退されているが益々お元気。先週は日本にまた招かれていったそうです。ちなみに天皇と食事をするしチリ大統領とも食事をするようなエライ先生。ガラパゴス島にチリ軍と特別機で行った話しは笑った。)もスピーチをしていましたが、先生とも半年ぶりの再開で楽しみました。


4時からは研究所の広大な庭でパーティ。ワインもビールも、ついでにソーセージも肉も野菜も郷土料理も底なしにあり、全員がなんども お代わりできるくらいある。飲みつかれたら庭の池を散策するもよし、バンドの演奏で踊るもよし。あ、ちなみにバンドはここの研究所で博士を取ったカールスルーエ工科大の教授が学生のときから組んでいるバンド。当時からセミプロで活動していたそうで、今回もノリノリで演奏しておられました(笑い)。踊るといえば、ノーベル物理学賞受賞の先生も目の前で奥様とノリノリで激しく踊っていました(量子ホール効果の人ね)。知り合いによればK.vK先生は最近オトナになって明るくなった、変わった、とのこと。


そんなこんなで帰ってきて24日はここの待ちの夏祭り。バンドが無数にでて、街のあちこちのステージで演奏。でこれがうまい。一番よかったのは"I Dolce Signori"というItalo-popのバンド。ドイツでは有名らしく、まぁクレージーケンバンドのイタリア版のような感じ(爆笑)。ボーカルはちょっとズレ気味で、この意味でも横山剣に似ているといえなくもない。最近離婚したらしく、MCでベースが「ドイツの女性の皆さん(最初Dameと言って、次にMaedchenといいなおしたところが面白い)、やつをいいと思ったら両手を挙げて叫んで!」と呼びかけ、相当数が「キャー」とかいっていたのですが、ベースが「どう、これでいい?」とボーカルに聞くと「まぁ、もういいよ・・」と寂しげなお答え。掛け合いもおもしろくていい感じです。曲もEros Ramazzottiのような感じで、聴きやすいでした。CD買ってみようかな、というかんじ。このライブが延々4時間続くのに同時に10箇所くらいで大小とりまぜたライブがある。さらに屋台(というほど猥雑ではない)も無数にでて、これが美味。結局1日堪能しました。

ショパン・エチュード聴き比べ

なる番組が、少し前にここのFMでありました。眠れない夜には最適の番組です(笑い)。


王道(?)のポリーニ、アシュケナージ、コルトーから、もう忘れてしまったいまひとつメジャーでない人のものまで。1番から24番まで1つづつ順番にやっていました。これはもう面白くてたまらない!解釈からアゴーギグ、トリルのつけ方など個性ってあるんですね。まぁ時代とともに変わる解釈もあるとは思うのですが(昨今のピリオド全盛などを見ると)。


ショパンのエチュードは全部好きと言ってもいいくらいの名曲ぞろいだと思っています。何回聴いたか。100回じゃすまないと思う。ピアニストになった大学時代の友人によれば「ショパンの曲はピアノが自分で作ったというくらいの名作ぞろい」だそうですが(ここの読者で最低2名はいらっしゃるピアノ弾きの方、どうでしょうか?)、ピアノを遠い昔に弾けなくなった自分としては感覚としてはわかる。ヴァイオリン弾きなのでそっちの味方をしたいが、どうしても勝てない部分がここにある、という感じですね。ピアノバーとかで最近こっそり練習してドヘタクソに何か弾くオッサンがいるそうですが(本当なの?)、こっそりどれか1曲を3年くらい練習して、そういうところで弾いてみたい!と思うVn弾きの自分です。

寒波到来

しばらく記事を更新するゆとりがなく、随分と休刊していました。全国20人くらいの読者の皆様後心配をおかけしました。かなり記事が溜まってきたので順に書いていきます。


今日は寒波のお話。今週の火曜日くらいからドイツには寒波が襲来。今いる街でも朝晩は10度以下(6度くらいまで)冷えます。今朝も寒い、がこれが気持ちいいです。ドイツでは7月でも時々こういう日があって、前回の留学のときは帰国直前に寒波が到来、既に冬物はすべて送ってしまったあとだったので難渋しました・・・・。ちょうど研究所の遠足もこの時期で、来独した直後の遠足が黒い森を延々と歩く、という非常に楽しいものだった(しかも快晴)だけに期待していたのですが、雨模様の上に寒い!とにかく手元にあるものを全部来て、それでも寒いなかを歩いたことを思い出します。


ということで今回はちゃんと冬物も持ってきているので安心。むしろ涼しくて気持ちいい、というわけです。


今後の更新記事ですが


1.Festの季節

2.ワーグナー月間開始

3.ヴェネツィア逍遥記


などを予定しています。


積極的になる

なんとか精神的には持ち直し、徐々に元気になってきた。


元気になれば集中力が出るので、論文をいろいろ読んでいろいろと理解したつもりになってくる。そうするとだんだん楽しくなってくる(笑い)。まぁできる範囲でやるのだ、という感じ。分からないところをいろいろ考えて、それでも分からないところは同僚のトルコ人のI.A.氏に聞いたらすごく親切に丁寧に教えてもらって感謝。分かってしまえば実に簡単。「あ~もうちょっとすばやく理解できればなぁ」とか思いながらも、分かった喜びが大きいので落ち込まない(笑い)。さらに日本ではぼちぼちと研究発表がニュースになったりしてネットを見るのも楽しくなってくる(笑い)。


家では夕食を作って、そのあとやろうやろう、と思って積み残している「オランダ人」のパンフレットに掲載されているコンヴィチュニーの対談の翻訳をようやく開始。まだ1ページも進まない(苦笑)。まぁのんびり翻訳するのでできたら(できるのか?)載せますね。


あとは読書だなぁ。「キケロ」も面白いけど、再読を開始した「罪と罰」が強烈に不愉快かつ面白いんだな、これが。もう20年以上前に読んだときは完全にミステリー&犯罪心理小説として読んだのだが(若いね)、年を経て再読してここまで面白い小説も珍しいのではないだろうか。年とった分だけ様々な立場から楽しめる上に、江川卓氏の翻訳&脚注がいいので(確かに翻訳はやや古いけど、脚注は「謎解き罪と罰」をこれまた再読しようと思い直したくらい的確)、久々に小説を読む楽しさ、みたいなものがある。で、楽しい、というのは心地よいだけじゃなく、これだけ読み手に不快感を与える、という面でも楽しいのだ、ということが実感される。大事に読もうと思いながら既に上巻を完読し、中巻も既に半分。あぁ惜しい、という感じ。




晴れのち雷雨(笑い)

昨日は脳みそも好調でいろいろと勉強が進んだ。あ、進んだだけで、全部理解したわけじゃないです。わからないところがどうわからないかわかった、という禅問答みたいな部分も半分くらいある。これだけじゃダメなんだけど。


ということで昼間は結構ご機嫌にすごして、夜(といっても明るいけど)帰宅。家の下にあるレストランの中庭で夕食をノンビリととり、感じのよいウエイトレスさんと話したりしていると・・・・。


明らかに棒暗記してきた、というド下手糞なドイツ語が聞こえる。いや下手なのはいいんです。自分もド下手だから。でも聞いていてわかるでしょ。心から話しているのではなくただ暗記したのを言っているだけ、というのは。で、そいつのほうを見ると、レストランの客を1組づつ回って何か寄付を募っている。はい、もうこの時点で怪しさ256%です。おまけに下手なんで何を言っているのかよくわかるんだが、日本人なんだな、これが(涙)。中身は要するに「恵まれない人のためにボランティアをやっていて手作りの○○を1つなら30ユーロ、2つで50ユーロで買ってほしい」というものです。30ユーロ!!!高い!!(現に隣の席のおばさんは「そんなの高すぎる」と間髪いれずに断っていましたが)誰がそんなもん買うんじゃ!


まぁ当然みんな断ります。で次が「では世界の平和のために寄付してください」。まるで渋谷や新宿でよくみかける例の超あやし~い集団そのものです。洗脳って怖い。だんだん近づいて僕のところに来て後ろからまた棒読みで話が始まって瞬間。私をご存知の方は想像できると思いますが、いつもの激ヅメが始まりました~(笑い)。いつものように低い声で丁寧な口調で(笑い)。


「あなた、日本人でしょ」「日本の恥、撒き散らさないでくれるかな」「こんな背景のはっきりしない募金なんかしても全く意味ないですから」「お店も迷惑してるからさっさと出て行ってもらえますか(現に説教の途中でウエイトレスさんからも注意されていた)」


ちなみに女子大生だそうです。でも、いかにも、な感じでした。この街で二度とやらないでほしいものだ。南の別の都市の友達のところに今はいてここには2,3日活動する、とかホザいていたが。こんどみかけたらブン殴ってやる!といえばよかったかな。


ちなみに別に「美しい国」にしようってんじゃないです。あんな恥さらしと同じ国民なのが迷惑なだけなので。というわけで日中晴れ、夜間は雷雨、という1日でした。ちゃんちゃん。