楕円球空間 -106ページ目

行動経済学

って面白い。


阪大社会経済研究所の大竹先生の講演を聴く機会があった。非常にかいつまんで要約すると


「夏休みの宿題を最後の数日であわてて片付ける人は多重債務で破産する確率も酒やタバコや博打がやめられない確率も高いダメ人間である」


ということ。要は「先延ばしにすれば明らかに破綻をきたすのに、決断を先送りにしてドツボにはまるのは合理的な判断ができないからだが、人間はかなり先に起こる事態を想像する場合には必ずしも合理的に判断できるわけではない」ということらしい。


経済理論は基本的に「全員が情報を等しく共有し、全員が合理的に判断する知性がある」を前提とするらしいのだが、実際の経済行動が合理的から程遠い場合もある、という事実を説明するためにできたのが行動経済学らしい。どうも脳科学(あのアヤシさ爆発のM木ではない真面目な研究)と連携すると、例えば近未来の事象を判断する際に働く脳の部分と遠い未来の事象を判断する部分は違う(だからそれぞれの判断が違って非合理的になりうる)とかわかるらしい。


ちょっと本を買って読んでみよう、という感じ。

議論で出張&入試

昨日は2時間ほどの議論のために合計で10時間かけて移動した。大変だったが(東京の花粉は凄かった・・・。移動先は強風でもっと凄かったが)実りは多かった。M先生には本当に親切に議論に乗っていただき、感謝感謝。


と帰ってくると、ちょうど共著の論文(投稿中)が編集部から帰ってきた。しかもちょうど議論していた部分もコメントが付いていて、まるで予知していたかのうよう・・。3人レフリーがついてだいたい2:1でぎりぎりpositiveな反応か?でも1のほうはかなりnegativeで凹む。よく読めば、どうもレフリーは本質を理解していないか悪意があるかどちらか、という感じ。あ~、毎度のパターンだ。こういう輩はあっさり反駁して納得するかどうかで見極められるのでそうするつもり。他の2人はなんとか説得できそうなので学生と返事作りをこれから励む。


今日は入試監督。後期試験ってちょっとしか受けないんだねぇ。60人定員の教室で20人しかいない。他の40人はもう受かったのか?試験は英語と数学だけなので監督もラク。英語は簡単で30分しないで全部できた。もちろん満点ではないと思うが・・・。数学も一見さほど難しくなさそう。ただ完答するのは大変そうだ。自分もどれくらいできるかなぁ。


移動の合間に「白バラ尋問調書」を読了。ショル兄妹によるナチへの抵抗運動に関する文献でゲシュタポの調書なども収められた史料集のようなもの。彼らの精神的な大人ぶりに驚愕しながら読んだ。これが20歳そこそことは思えない・・。民主制と君主制に関する興味深い洞察などもあり、かなり我が意を得たり、というところも散見。


明日から2日間エライ先生方の前で発表する研究会。緊張するなぁ、珍しく。

フランク・ペーター・ツィンマーマン

「バッハとわたし」という(なんだか小学生の作文のような)番組を録画しておいたので視聴。


ツィンマーマン、よくピアニストのほうと混同してしまう私だが、家人がファンなのでちょっと見てみた。人柄・音楽に向かう姿勢はとてもよさそう。いかにも考え深いドイツ人、という感じ。演奏のほうもバッハはとてもよかった。


コペンハーゲンでのシベリウスのコンチェルトは、いまひとつ不満の残る出来だったが(艶に欠ける、というか?)、アンコールで弾いたパガニーニの「イギリス国歌による変奏曲」(そんな曲、あったのね)の演奏はそれはそれは圧巻。「これでもか!」と繰り出される技巧の数々で途中、あまりの弓使いの早さに一瞬「早送りしてるのか?」と思ったくらい(そんなわけはないのだが。だって音は早くなってない。)。パフォーマンスとしても大変優れたものだた。


本編の演奏会のほうは未視聴だが楽しみ。


レーゲンスブルグ

ドイツはどこから始めようかと思ったが一番情報の新しいここから。


1. Hermanns Bürgerstuben

 ここは何か情報がないと絶対にいけそうにないところ(苦笑)。親友(ドイツ人・インフィニオン勤務で秘書さんがここを知っていたそうだ)が予約してくれてランチをしたところ。ドイツとは思えない繊細で品のいいドイツ料理が食べられる。値段はそんなに高くない。ここは非常にお勧め。というかレーゲンスブルグはおいしい店が多いんだが。
Augsburger Str. 69
93051 Regensburg
Tel. 0941 / 99 75 61


2. Osteria Federico II.

イタリア料理が食べたくなったらここが絶対にお勧め。親友(イタリア人)が「レーゲンスブルグで一番おいしいイタリアンだ」とつよく薦めてくれた。2人で行ったし1人でも行ったし、ここはヘビーに使った。値段はやや高め(思う存分食べたいものを食べて呑みたいものを呑むと1人50ユーロくらいする)が、味は絶対。もっともオヤジはもう自分ではほとんど作っていないようだが、アジア系のアシスタントシェフの女性の腕がいい。パスタはすべて手打ち。いつもいっぱいなので予約するか開店直後に行くのがいい。
Deischgasse 1
93047 Regensburg

3. Kruezschenke

逆に典型的なドイツ料理が食べたくなるとここ。特にウィーナーシュニッツェルがお勧めでみんな食べてる。Grossを頼むと女性の顔くらいの大きさのものが出てくる。ビールもおいしいし、特に夏は庭でのんびり食べたいところ。

Kreuzgasse 25


4. Brauerei Kneitinger

市内で醸造しているところで、ここが一番おいしいと思う。もちろん他のところ(Bischofshofとか)もいいが、やっぱりここ。料理もとてもいい。給仕のおばさん達は愛想はない(ように見えるだけ。本当は違う)が結構細かいところまでよく気づいてくれるし気持ちよくすごせる。ビールは何を飲んでも絶品。いつも呑みすぎるぐらいだが、呑みすぎるのがここでは○。



ヴェネツィア

この街は難しい。間違ってもサンマルコ広場周辺には基本的に入ってはダメ。高い&マズイで大変な目にある。ペットボトルの水の値段だってサンマルコと中央駅を中心とする同心円の半径をそれぞれ最大にするところが一番安い、という一物多値の街である。


レストラン選びはそういうわけで慎重にしないとえらい目にある。今のところ自分が気にいっていてreasonableだと思うのはこれ。


1. Alle Testiere

サンマルコから北上しリアルトから東にまっすぐ伸ばした線とクロスするところにある。Campo S.Maria Formosaから西南に橋を渡ってすぐ。人気があるようで予約の電話が頻繁に鳴っていた。料理はどれも丁寧で美味。オーナーは日本語も少し話せるが(今日の魚などは日本語で説明される)、これは某ブログでも紹介されていたようにツーリスティクだからではなく勉強熱心だから、ということ。ちなみに英語もドイツ語も話せる。自分は肉と魚は英語よりもドイツ語のほうがわかりやすいので微妙なところはドイツ語で教えてもらった。ワインも料理にあうものをおいていてキチンとセレクトしてくれる。値段はややお高い(ランチで50ユーロくらい)が、30ユーロでとんでもないものを食べるよりもずっと納得できると思う。ここは非常にお勧めで次回もぜひ行きたい、と熱望しているところ。


Castello5801 Tel 041-5227220


2. Vini da Gigio

10年前に行きそびれ、8年前に行ってあまりのすばらしさに感動したのがここ。前回はいけなかったので今はどういう感じになっているのか不安でもあるが、現時点では推薦。当時は値段もさほど高くなく、セッピエネグロのパスタがすばらしく長居してしまった。隣の席のオジサンにサラダのためのドレッシングの作り方の講義を受けたのもここ。いい思い出が多いのでどうしても評価は高めになる。


Cannaaregio 3628/A Tel 041-5285140


3. Antiche Carampane

上の2つは日本のガイドブックにもあるがここはないはず。ここも某ブログで教えていただいた。ありがとうございます!店はリアルトから西へ、奥へ奥へと進んだ路地の最後。運河で行き止まりになったところにある。途中、「これは道間違えているのでは?」と思わざるを得ない人気のない道を行くのだが別に安全。お店は非常に雰囲気がよく、給仕の人は非常に親切で暖かい。当然だが魚介が本当に美味で大満足だった。確かフリッタミスタとイカスミのリゾットを食べたが、隣の韓国人ファミリーがそれを見て「うちもあれをくれ」と言っていた。値段も他の(いい)店に比べると少し安かったように思う。超穴場なのでお勧め。



これ以外では定番のDo Mori、Alla Vedovaは立ち飲み立ち食いがよい。Do Moriは少し有名になりすぎて値段もちょっと高め(高すぎるようにも思う)で、どちらかというとAlla Vedovaのほうがいい。Vedovaで蝦蛄をイタリア語でオーダーしたら隣で白ワインを立ち飲みしていた高級そうな毛皮をまとった品のよい老婆に「あなた、難しい単語ご存知ね」といわれたのはどこかに書いたような気がする。


ヴェネツィアではしっかりと席に座って食事をしなくてもバーカロで立ち飲みのはしごをするのが楽しいでの自分の好みの店を探すのがよい。控えていないいい店もいろいろあるので再訪したら確認しないと。


10年前に行ってファンになったVino VinoとAl Covoはどうも評判がよくない。Al Covoは10年前はワインを頼むと1本ドスンと持ってきて「好きなところまで呑んでいいよ。呑んだ分だけもらうから。」という感じでリストランテ的な品のいい料理とトラットリア風の感じのよいサービスだったのだが・・?Vino Vinoはフェニーチェのすぐそばで場所もいいし路地の雰囲気もいいのだが・・・・?ここではワイン2本空けて半日呑みまくった記憶がある。


最近読んだ本から

13日に非常に重要な書類(苦笑)の締め切りがあるので、いろいろな進行状況を見極めながら書類を作成中。気を使うことこの上ない・・・。


脳を休めるために読書。アーレントの「責任と判断」は名著なので味読しようと襟を正して読もうとするとなかなか進まず。通勤の合間の読書のほうが進んでしまい、


カズオ・イシグロ「私を離さないで」

塩野七生「ルネサンスの女たち」「ルネサンスとは何だったのか」


を読了。正しくは「ルネサンスとは何だったのか」はもうすぐ終わり。


カズオ・イシグロだが、以前名作(といわれる、ブッカー賞も獲った)「日の名残り」を数ページで挫折した私。あの独特の粘りつくようなノッタリした話の進行について行けず(というか進行の遅さを待ちくたびれて)、今回も不安だったわけだが、不安は的中。あの文体は訳の問題ではなく、どうも英語の問題か、と。なんとか意地で読み通したが、ダメだった~。テーマもなんとなく「グロ」くて自分はダメ。日の名残りのほうがまだ耐えられるのかなぁ。もっとももうイシグロの著作は読まないと思うが・・・。


塩野七生の本はこれでルネサンスシリーズ7巻を前作読破でき満足。これ以外も「レパントの海戦」と「ロードス島戦記(だったか?)」を読んだのでまぁそろそろ卒業してもいいか、と。ローマ人の物語は多分手を出さないかな、というところ。


読みたい本はドンドンでるので買い置きしておくと本棚が溢れる。ピンチ。読書の時間が欲しい。もっと。

たっぷりワークショップ

東京で某個人研究プロジェクトのワークショップ。


今回はスピーカーが2人、1人あたりほぼ2時間の講演と議論、という超充実なプログラム。さすがに疲れて後半は脳みそがバテた。非常に勉強になる会だったが、自分の番が楽しみなような不安なような・・・?


終了後、日比谷に移動し、「ブラッスリーオザミ」で久々の食事。アンジュ産ホワイトアスパラと野生の猪肉のワイン煮、これにキールロワイヤルとブルゴーニュの赤とディジェスティフとタルトタタンとエスプレッソで1人14000円。久々に散財した(笑い)。後輩(外資系経済紙敏腕記者)と楽しく会話し、楽しく呑んでいい食事だった。後輩曰く


1.オバマ政権はユダヤ資本を守ってドル防衛に動くので自動車メーカーはどこかは沈没。ただし円安傾向に動く(たしかにずいぶん円安に戻ってきた)


2.金に資金が集まっているが一旦暴落するのでそこが買い


3.あと5年は不況が続く


など貴重な情報を貰う。とはいえ運用する資金のない私には関係ないんだが。

ドゥダメルを見た

土曜から月曜まで愛知県で研究会。材料からの切り口である上に、物理と化学がごった煮なので分かる話と分からない話、面白い話とつまらない話がくっきり分かれる。自分の話はまずまずいつものように好評。ライバルさんたちとは、1つの疑問が解消できた点が収穫。別のライバルのほうは・・・・・。今回はうちの負け。ただデータの綺麗さに欠けるので、まだまだ逆転できると思う。


そんな中、録画しておいてドゥダメルの「見た」(聴いた、じゃなく)。噂の若手で天才の誉れも高い彼なので、注目していたわけなんだが、オケがユースオケということもあって倍管・倍弦?らしくものすごい音圧。なんか、「ものすごくうまい大学オケ」という感じで、さらにそれに祝祭色をつけたような感じ。チャイ5は正直「正統」ではない、と思ったわけだが、とにかく尋常でない迫力はすごかった。すごい数のオケメンバーがノリノリでうねっている様子は圧巻。視覚も重要だ、ということを再認識。


意外だったのはダフクロがそれなりに上手かった、ということ。オケのほうはドゥダメルの音楽を表現しきれていない部分もあったように思ったが、柔らかい演奏が印象的だった。


アンコールはとにかく楽しい!の一言。某ブログでもあったように、あれは演奏会というより「ライブ」だな、との感。何度も聴きにいくと飽きそうだが、一度は「ライブ」で聴いてみたくなるような演奏会だった。


ドゥダメルの今後がどうなるかは分からないが、著名なオケでどういう演奏ができるか(奇をてらわない演奏ができるか)が今後の試金石ではなかろうか。

泥酔その2

結局、ランチで呑みすぎた、ということみたい。会議も終わって気も緩んで「あとは会見だけだ!」と気が大きくなったんだろう。なんとも人間臭い人ではある。


そして結局辞任。いつも思うのだが、「なんとか逃げ切れる」と思っちゃうみたいね。自分は批判はしなかったが(特に今も批判するつもりはない。この程度の国民にこの程度の大臣でちょうどいいか、と)、まぁ辞任したほうがいいとは思っていたクチ。そうじゃないと収まらないし。でも「なんとかなる」と思うのが政治家なんだなぁ、と実感。どこかの本に「政治家とは自己愛の権化である」とあったが、まさに正鵠を射ている。


前大臣の酒癖の悪さの出典は「政治家にみる失言の研究」でした。読み直していたらまたしても爆笑してしまった部分があったので紹介。


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日米首脳会談と際にM元首相とクリントン首相が挨拶をすることになった。以下は官邸は公式には認めていないが、記者団からは「そういうことがあったのか」という質問が実際にあり、外務省・官邸ともに「そんなことがあったとは聞いていない」と答えたそうなので、似たようなことはあったらしい。


M:フー・アー・ユー?


クリントン:(ビックリしたが咄嗟にジョークで切り返し)ヒラリーの夫です。


M:ミー・トゥー。


秘書官:総理!すみません、総理!


どうやらMは英語が全くできないので秘書官から「とにかくハウ・アー・ユー?と聞いてください。向こうが何か答えますが、型どおりなのでとにかくミー・トゥーと答えればOKです」とか入れ知恵されたらしい。それをフー・アー・ユーと勘違いしてこうなった。アメリカ大統領はWho are you?と聞く人はいないのでクリントンもさぞ驚いたことであろう。

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あくまで噂なので本当かどうかはわからないそうだが、IT革命をイット革命と読んだ(あれ、英語できるじゃん)こともあるし万事トンチンカンな御仁なので、まったくおどろかないなんだが、でも笑った。

泥酔

たまには政治ネタなどを・・・。


あちこちで話題になっているが、財務大臣のローマでの会見の様子が異常だった、というもの。一応新聞やテレビは気を使って「異変が・・」とか「風邪薬のせい、とのこと」などという遠まわしな表現を使っているが、どうみてもあれは二日酔いのそれ(爆笑)。というか、二日酔い以前の「まだ酔っている」状態としか(笑い)。髪はボサボサだし、頬も赤らんでいるし、それに会見での受け答えが新橋の居酒屋でクダをまいているオッサンが一生懸命シラフに戻ろうと無駄なあがきをする、正にそれで本当に笑ってしまった。ローマでワイン、おいしかったんだろうなぁ。きっと食後にグラッパもがぶ飲みしたんだろうなぁ。


実際自分もそういうことがあるので(さすがに公式の場で醜態をさらすようなことはないが)、人もことは言えない(実際、今回も特に批判するつもりはなく、ただ政治家のわりに後先考えず自分を守らないオモシロイ人だなぁ、というだけ)が、あの人、本当に酒の話題に事欠かない。以前どこかにも「選挙で当選のシーンや自民勝利のシーンなどで度々勝利の美酒に酔う、というかすっかり酒に呑まれた醜態を度々晒している」と酷評されているのを見たが、まさにそれだな。


これからも酒に呑まれて、いっそのこと国会答弁とかも泥酔状態でやってくれないかなぁ。ま、それまで自民がもつか、政権に戻れるか、大臣の政治生命が大丈夫か、という問題もあるんだけど。あの酒びたりの遠因にやはり父親の自殺があるんでしょうかね。