楕円球空間 -103ページ目

「ガールドリヨン」

店の表記はこうらしい。「ギャール・ドゥ・リヨン」だと思うが・・・・。


先週は研究会と、来年ある巨大な国際会議(ノーベル賞受賞者が何人も来る)のプログラム委員会で東京へ。木曜は後輩で親友のT氏と会食。それがここ。


http://www.garedelyon.jp/


宝町にあるビストロでなかなか秀逸。なんたって料理が安くて量が多い。アスパラのマヨネーズ焼き(マヨはちゃんと作ったマヨだ)、トリッパ(フランス語では・・?)、パテとワイン2本で相当満腹だったが、勢いでソーセージを頼んだらこれが巨大で完食できず。もったいない・・・。これで12000円しないから相当にオトクだ。通ってしまいそう。店は19:00には満員で(まぁ20席だし)、壁にはリヨン駅のホームの様子がプロジェクタで映されていて雰囲気もあり秀逸。いいところを知った。

最近読んだ本

ずいぶん「読書」記事をサボっていた・・・・。ここ2ヶ月くらいのものを総ざらい。


1.「ヤバい社会学」(スディール・ヴィンカテッシュ)

シカゴ大学のインド系アメリカ人社会学者(というか博士課程の学生)がシカゴの黒人ゲットーに突入し、なぜかギャングのリーダーにかわいがられ、その黒人コミュニティの生態を社会学の視点で研究する、というドキュメント。個人名などは変えられているようだが、全て実話だそうで、「フィールドワーク」という言葉の原点を見る思いがする。語られるゲットーの生活(黒人低所得者層の生活)は相当に厳しいが、その中でもヴァイタリティ溢れて生きていく(しかも互いの微妙な均衡の中で)様子は印象深い。


2.「ラカンの精神分析」(新宮一彦)

京大の新宮先生の本。解説書(しかも薄い)と思って甘く見るとダメで、内容は非常に(強烈に)充実。ラカン理論の一端くらいは理解できた気が・・・。しかも自分が10年くらい感じていた概念が非常に巧妙に理論化・言語化されていると思った。非常にオススメの名作。


3.「エニグマコードを解読せよ」(パターソン)

何箇所が誤訳(明らかな)があるので、そこが問題。訳者は津田を出ている(そして著者はイギリス人)のだが。朝日の書評が好意的だったので買ったのだが、評者ほどこの本の良さを理解できなかった。もちろんそれなりに面白いのだが、少し発散している印象で書き込みに甘いところがある。


4.「宇宙創成」(サイモン・シン)

名著「フェルマーの最終定理」を書いたシンの本。文庫版。「暗号解読」は未読だが、シンの取材・ストーリーテリングは綿密で丁寧で大好き。今回はビッグバン宇宙論にいたる古代からの先人の思索と、ビッグバン宇宙論が科学理論として文字通り「進化」していく過程を綿密な構成で描いていて秀逸。宇宙論は自分は勉強したことがないので、これでかなり知識が補われた。


5.「ロックフェラー回顧録」(ディヴィッド・ロックフェラー)

まだ1/3くらい残っているが、20世紀の政治・経済の或る意味裏面史(通常、裏面史といえばウラ社会的な側面から見るんだと思うが、これは逆にあまりに正統・王道的なので逆に「世界はこういう風に動かされている」という感じの裏面史になっている)。なんだか「ユダヤ陰謀論」みたいだが、アメリカンパワーを象徴する一族の華麗なる人生、という感じ。それなりに本人も苦労や努力はしているんだろうが、そういう「人間臭さ」が全く行間からにおってこない、ある意味あまりにも世界の違う人の生き様、という感じで逆に面白いというか動物園的というか。


ざっと思い出せるのはこんな感じ。またいろいろ読みたい本がでてきてそろそろ生協書籍部でオトナ買いしそうだ。

静寂

学生が(原則)来ないので静寂が支配する大学。


だが研究室はやっぱり人が往来する。まぁ研究は待ってくれないから当然。やる気のある学生はドンドン実験してる。自分は、というと講義が休講なので自分の勉強やたまった原稿書きがはかどるので助かる。


今日は午後から東京出張。東京でも発症してるので気楽。よく寝て、よく手洗いして、よくうがいして(口をゆすぐのが非常に効果的とのこと)、いいものを食べれば大丈夫でしょ。実家で猫と遊ぶのが楽しみだ。

東奔西走

日曜から研究室のoutingで湖畔の町(村?)へ。


雨模様の中BBQしたり楽しく過ごし、月曜からの議論を楽しみにしていたら例のswine fle騒動で緊急解散に。大学も全面休講になる。各所に連絡をし、手配をいろいろとしたのち、この中途半端な想いをどこにぶつけようか、という感じになって呑みまくった(笑い)。ゲストのNさんも「いやぁ台風がくる、みたいな感じで面白いですねぇ」と余裕をぶちかましてくれて場が和やかに。


統計的にみれば季節性と同じ程度の危険性、というのはもうほぼ明らかなので、個人的意見を言えば大騒ぎしすぎ、という気がする。某国では「感染パーティ」というのがあって、強毒性にひょんなことから変化する前にかかっておいて免疫をつけよう、という趣旨だそうだが、まぁそこまでしなくてもいいが、全部休講にする、というのは行き過ぎ。最近は「学生はお客様」という間違った(行き過ぎた)資本主義的自由主義が横行しているのでこうなる。まぁマスゴミに不要な批判をされるのも面倒なので仕方ないか。


ということで今日は大学は静か。

ダンソン第2番

ドゥダメル指揮のベルリンフィル・WaldBuehneを見た。


「リズムの夜」(?)らしくラテン音楽シリーズ。佳作・駄作入り混じっているが、結構いい曲だな、と思ったのがアルトゥーロ・マルケスという人の「ダンソン 第2番」。この前のシモン・ボリバルでもやっていた。新興国の指揮者がメジャーになると、こういうふうに新興国の音楽が紹介されるのがいい。調べたが、この曲、シモン・ボリバル以外だとシンガポール国立交響楽団の録音しかないみたい。


「第2番」なんだから「第1番」があるだろうし、聴いてみたいんだが。なんだかラフマニノフのPコンみたいだ(別に第1番はちゃんと録音もあるけど。ちなみに自分は第1番も結構いい曲だと思っている。サイアクなのが4番)。


ベルリン・フィルのほうは特に知り合いのディンカさんがなぜか(笑い)ノリノリで弾いていた。ルーマニア人に訴えかけてくる何かがあるみたい。ラテン民族つながりか?演奏について言えば、ノリのよさは若干欠けるが、音楽としてはやはりシモン・ボリバルよりも数段上、という印象。場面転換とかのメリハリとか、弱音と強音のダイナミクス&音色の幅などは流石。まぁ当然なんだろうけど。


勢いでYouTubeでドゥダメルの演奏会をいくつかハシゴ。マラ3はあまり感心しなかった。

ベルリン・フィル 最高のハーモニーを探して

The quest of the harmony.


映画館で見損なったのでDVDを購入し、休暇に視聴。これは例の去年のブラジル行きの帰りに機内で見たもの。英語版しかなかったので細かい部分を聞き落としているので購入した。


じっくり視聴したが傑作ドキュメンタリー。メンバーの個性(アク)の強さ、一般人の基準でいけば「イヤなヤツ」の多さ、そして音楽へ向き合うストイックで真摯な姿勢、どれも非常に印象深かった。特に音楽に向き合う姿勢は研究に向き合う自分の姿勢を振り返る意味で大変有益。同じ山に別のルートで登っている同士、という気分がする。


ラトルの受け答えの賢さ(ボキャブラリーの豊富さ)も驚いた。かなり知的な人、という印象。


最後のところで字幕で伝えられる後日談がなかなかグッとくる。厳しい現実と勝負しながら生きていく、ということを再確認。傑作だと思うので是非見て欲しい。



休暇中に見た番組では、先日のNYハドソン川へのUS Airways機の不時着水のドキュメンタリーが出だしから緊迫感溢れて見ごたえがあった。サレンバーガー機長の職務への高い意識は見習うところ大。

今日は

久々に研究室に。出張続きで3週間ぶりくらい。


午前中から昼過ぎに学生と研究の詳細についての議論を3時間。途中、某M1の要領を得ない話に若干キレながら(休暇の意味なし)終了。


午後の断続的に議論を続け現在に至る。明日は講義でその準備もした。いろいろな招待講演の予稿締め切りも接近しつつあり、さらに依頼原稿の締め切りは目前(一字も書いていない)。あまり考えないようにしてる。


昨日は某研究プロジェクトの半年に一回のmtgで筑波へ。いつものことながら研究代表の飄々とした、しかしポイントでは非常に鋭いコメントに感動しながら参加。そしていつものことながら(涙)、代表の上に位置する某氏のアホさ大爆発(ついでにいつものことながら無礼千万ぶり大爆発も)に呆れながら帰宅。あれで職務が務まるなら、いつものことながら自分でも務まる、と思ってしまう。もう相手にしないようにしているのでいいや。


帰りはサイモン・シンの「宇宙創成」(文庫版)をほとんど読了。

TMLSS 5

連休中は学生時代に在籍した大学オケの先輩会、なるOB会がある。


今年は3年ぶりに参加。というのもチャイ4と展覧会の絵が弾けるから!3年と4年のときにやった曲で(正確にはチャイ4は途中で降りたので本番は弾いていない)、どちらも大好きな名作。親友のK氏夫妻と示し合わせて参加。


会場に来てみれば同期のIなども来ていて昔話にも華が咲く。で演奏。なんやかんやで5時間近く初見大会で楽しんだ。チャイ4は本当に楽しめて、弾き終わって「ヴァイオリンやっててよかった!」と実感したくらい。1楽章のVnのテーマが出てくるところとか、コーダとか全身粟立つ感じ。一方の展覧会、のほうはIとも一緒に弾く。弾き終わってのIの感想「結構忘れてるもんやな」。いや~、名手のお前にそういわれるとなぁ。自分は・・。はい、結構忘れていました。でもキエフの大きな門では昔の辛かった練習(こればっか)を思い出し、名演だった本番も思い出し、改めて感動。楽器っていいなぁ。


終了後、K氏夫妻ともつ鍋を。「もつ鍋 京亀」という店で流れで入っただけだったのだが、結構(というかかなり)おいしかった。風邪気味だった体も温まり、K氏との農工連携共同研究プロジェクトの議論もしながら楽しい会食となった。しかしもつ鍋って安いんだねぇ。4人でぎりぎり10000円超えるくらい。結構呑んだんだが。近くの人はお勧めかも。

TMLSS 4

26日からは共同研究の実験のためイタリアはボローニャへ。


出発の前日からあの「豚インフルエンザ」流行、のニュースが広がり、どうなるんだろうか、と不安を抱えながらの出発。今回は学生も1人連れて行くのでなおさら。


フランクフルト経由でボローニャに行くのだが、ルフトハンザはGW前だからか結構すいている。というか満席でないLHに乗るのは初めてといってもいいくらいだ。機内で疲労をとることに専念しながらあっという間にボローニャに到着。


ボローニャは2度目なので大分なれた。落ち着いたとてもいい街、という印象。宿泊したホテルはマッジョーレ広場近くの"Novecento"というデザインホテル。部屋は狭いが狭さは感じさせない。フロントの人もいい人でよかった。学生曰く「(自分のインド行きの経験から)まずホテルの人を疑え、と思った自分を恥じました」。


ホテルの紹介・5泊する間に行ったレストランなどは別途紹介する予定なので、研究のほうだけ。向こうのV.D博士のグループの人は本当にのんびりした暖かい(闘争的ではない)人ばっかりで拍子抜けするくらい。一緒に実験したMirko, Davidの両氏に感謝!実験そのものは必ずしも完全に期待通りではなかったが、それでもある程度は進んだし、向こうのグループとのfriendly rivalship(こんな言葉、ないか)も促進できたしよかった。セミナーを90分ほどやり、それも好評。


実験中とにかくやきもきしたのはインフルエンザ。途中、緊急帰国しないといけないか、という状況になりそうだったので本当に焦った。しかも費用は自腹になる可能性もあり、改めて官僚組織の硬直、を実感。


2日に無事帰国したが、大学からは「念のため帰国後7日間は自宅待機してください」といわれ軟禁状態。明日で刑期もあけるので明日から復帰だ。

TMLSS 3

新人歓迎会で楽しく呑んだ翌日は、某重要研究プロジェクトの進捗報告会。今回は仙台だ。なんで仙台なんだ・・・。対抗馬の広島がよかったなぁ。仙台はそれでなくてもよく行くし・・・。


ここ半年の成果報告とチェックを受けるのがメインだが、ここ半年は絶不調で論文もなかなか通らないし、重い気持ちで会場へ。発表は初日の最初のほうだったので早々に終えたが、幸運にも(?)あまり厳しいコメントはなかった。ただこれをもう一度続けるわけにはイカン!とつよく決意。


夜は懇親会。仲のいいSさん(もうT大教授だ。まぁ当然だが)、K大のHさんなどと楽しく呑む。HさんはSさん初体験なのであの研究テーマと進捗の凄さにすっかり圧倒されて帰りの電車でも真っ白になっていた。まるで1年前の自分を見ているようだ(苦笑)。


自分もぐったりつかれて帰ってきたが、大学によっていろいろやることもあり空港から研究室に行き22時くらいまで仕事。さらにぐったり。