ジジェク
スラヴォイ・ジジェクの「ラカンはこう読め」を読了。
前半は面白かったのだが、後半難しくなり、アタマに入らなくなった。新宮先生のほうが自分のような素人にはよかった、という印象。
ジジェクは「ラカン派マルクス主義者」ということで、オペラや音楽に関する著作もある。「オペラは二度死ぬ」をナナメ読みし、関心があったので読んでみたが、とても入門書、という感じじゃなかった。もっともそれでも勉強になったので読後感はよかったんだが。
今は「地団駄は島根で踏め」を笑いながら軽く読んでいるところ。
講義
前期に毎週担当していた講義が終了。
2人で半年やるので今日で自分担当の7回分が終わった。出来は・・・・、どうなんだろうなぁ。今日作製した試験問題を解いてもらったときに判明するわけだが。今回の問題は、先週移動している最中に天啓のように振ってきたアイディアを元に作成した。なかなか名作だと思うんだが、名作のときはたいてい出来が悪いと決まっているんだな、これが(苦笑)。
実はもう1つ別の試験問 題も作成しているところ。結構負担だ。今日は他に講義ノートの検算とか、とあるところに応募する書類の作成とかあまり研究とは関係ないことばっか。Bayern 4を聴きながら淡々と作業を進める。さっきかかったヒラリー・ハーンのシベリウスのコンチェルトはなかなか良かった。まぁ名作なので誰が弾いてもサマになるわけだが。
ヒラリー・ハーンと言えばシェーンベルクとかのファンでYoutubeでは「Happy Birthday dear Schoenberg...」とか歌っている様子を視聴できる。自分で撮影して投稿したって話。面白い人だ。
W杯
開催中。もちろんラグビー。
U-20のW杯を日本で開催している。来月にIRBが2015年と19年のホンモノのW杯の開催国を決定するので、今回のU-20の大会は日本をアピールする絶好機。観客動員数も重要なevidenceになるので自分も勇躍花園へ。
花園ではイタリア-フィジー、南アフリカ-フランス。イタリア-フィジーは負けたほうが来年のW杯に出られない、という重要な試合だったが、内容は凡戦。お互いに「どういう展開でトライをとるか」という思想が感じられず、単にハイパントを蹴りあうだけ。ハンドリングも悪く、すぐにノックオンする(怒)。後ろに座っていた大学生ラガーも「これ、テレビやったら寝てまうで」と身も蓋もない感想。PGまでヘタクソで、これでU-20とはいえ代表か、と問いかけたくなる。
少なくとも技術と戦術とキックの正確性は日本のほうが上に思えるのだが、多分そういう日本の優位性をぶち壊すのが彼らの体力とパワー、あとはラックの技術。実際はラックは非常にパワフルでしかもうまい。多分日本がこの辺のチームとやると、あのラック(さらにパワー頼みのモール)で体力を吸い取られ、技術も戦術も吹き飛ぶんだろう。
眠い試合は20-11だかなんだかでフィジーの勝ち。イタリアはサイズのでかさを生かせず完敗だったか、と。13-16位決定戦で日本とやるので、上述のポイントが正しいかどうか検証できそう。
で、南アとフランス。これはもう異次元の旨さとパワーと面白さ。どんな状況でもパスされたボールは落とさない集中力と技術(ワンバウンドしても野球のボールのようにキャッチできる)。さらに音からして痛いタックル。ギリギリに落とすハイパント(フランスの9番は神のようだった)。これはもう「世界は遠いなぁ」と遠い目をしてしまうくらいの衝撃だった。ここでも凄かったのがラックの戦い。
1.奴らは可能な限り膝をつかずにプレーし続ける
2.どんな状況でもスキあらばラックを壊してイーブンボールにしにいく
3.相手とボールへの絡みがうまいので相手の球出しが遅れる
これはもう日本のフル代表でもボコボコにされてしまうだろう、という感じ。さらにすばらしかったのはパワー一辺倒だけでなく美しさ・ヒラメキ・遊びがあったこと。クイックスローインから南アのSOがいきなりDGしたり、トライ後にカメラマンの女性に投げキッスしたり。格闘技と球技の融合、というラグビーの精神を体現化していたような感じ。試合のほうはフランスが9番の負傷、10番のシンビンで流れをうしなって一気に南アが大逆転したが大満足の一戦。
これがU-20ならフル代表のW杯ってどんな感じなのか。2011年はNZに行く、のか?
最近の私
気づけば10日以上も更新していなかった。
先の記事にもあるように勉強が忙しかった、というのもあるが、それ以外には金曜に東京、今日は淡路島で招待講演があり、それで東奔西走したのも理由。
東京では1時間半も貰ったので、Dirac方程式の導出から出発し、さらに電磁場を入れてユニタリ変換してSpin-orbit相互作用を導出するところまで思う存分(やりたい放題、とも言う)ネチネチと物理の講義をしてきた。聴衆は材料の人がメインだったのであまり質疑は盛り上がらなかったが仕方ない。材料をやるんでも、背景の物理をしっかり理解していたほうがいいんだし、だいたい折角サイエンスをやる機会に恵まれているのだから、一般教養としても現代物理を理解していたほうが人生が豊かになるかな、と。
今日は5時半に起きて淡路島へ。遠い・・・。天国的遠さ。あの淡路海峡大橋は何回通っても落ち着かない。関空への連絡橋もそうだが、バスの運転手が失神したらどうしよう、と気が気ではなくなる。自分はあまりそういう過剰な反応をしないほうなのだが、バスで高架橋を通るときだけはダメ。しかも下が海ってのがさらによくない。それはさておき講 演は20+5分だったので簡単なversionでやはり東京と同じような話をした。終了後、すぐに研究室にトンボ帰りして、委員会にでて、漸く一息。
暫くは出張もない(今年は控えている)ので来月末のベルリン⇒東京までは研究に集中できそう。
集中講義
昨日で全11回シリーズが完結。
本当にすばらしくて勉強になった。このままいろいろなテーマで講義を続けてほしいくらいだが、Tさんは筑波に帰らないといけないので仕方ない。週に3-4回、2時間半の講義があるので復習やら計算のフォローやらで、これを更新する時間がなかった、ということでご容赦を。
何歳になっても物理の真髄に迫れる、というのは幸せな仕事だ、と実感。学生の面倒に翻弄されて消耗する日常からのいいリフレッシュになった。
訃報
黒田恭一さんが先日亡くなった。
やさしい語り口で声もよくて、しかも評論が暖かいので好きだった。NHKのBSの音楽番組で出演していたとき(たしかベルリンフィルの特集)、ずいぶんと老けてしまったので内心心配していたのだが、きっとどこか悪かったのだろう。氏の本も新聞での評論もずいぶんと読んだ。全集でもでないかなぁ。吉田秀和さんのように。
とても残念です。
勉強の日
今日は学生も業者も雑用も全部シャットアウトして勉強の日。今は休憩中。
2週間ほど前から客員で来て頂いている理論家による微分幾何からベリー位相に繋がる講義が掛け値なしにすばらしく感動しっぱなし。ノートを速記したものを検算したり計算のフォローをしながらまとめているところ。本当に講義がうまくてすばらしい。あんまりまとめて勉強する機会がない立場なので、こういう時間は幸せだ。
昨日はそのTさんと学生とで懇親会。とても楽しかった。
ワルキューレ
SFの帰りに機内で見たのはカルトなC氏が主演のほう。
休日に邦題「オペレーション・ワルキューレ」をDVDで見た。原題は「Stauffenberg」。主演はドイツが誇る(たぶん)名優、Sebastian Koch。これまで「飛ぶ教室」や「善き人のためのソナタ」、「トンネル」「暗い日曜日」などのドイツ映画で主演をしている。ちなみに全部見た。「ブラック・ブック」は未視聴だがHDの中にある。存在感のあるいい俳優だ。
邦題はマジでなんとかしてほしい、と思うのだが、内容は正統的なドイツ映画。2004年の作品なので今年公開のほうより明らかに先なんだが、筋はほとんど一緒。ここまで一緒だとC氏主演のほうがパクったとしか・・?ただ違うのはdetailで、過剰にヒーロー化せずに暗殺未遂後の混乱・ドタバタぶりを丁寧に描いて、1人の人間として描いていたところに好感を持てる。あとは暗殺に傾く背景がきちんと(ドイツ映画にもかかわらず)描かれている点も評価。ただ、90分というのは短いなぁ。120分くらいでもいいのに。
最後に、言語はやっぱり重要。ドイツ軍の将校が英語ってのはなぁ。やっぱり違和感ありまくる。
中華
「燕燕」という中華料理屋で友人K氏夫妻と会食@土曜日。
K氏とは大学オケからの付き合いで、現在は自分は理工系、K氏は農学系で研究という修羅の道を歩んでいる。到底交わりそうにない研究のベクトルだったが、なんと驚くことに共同研究できそうなphaseになってきた。自分も好きな材料系なので積極的に進めたい、ということで共同研究の議論も兼ねて会食。
料理はvalue for moneyという意味で非常に満足。文字通り満腹になるまで呑んで食べた。充実。自分は山椒が好みなので蒸し鶏の山椒風味が好み。他にはピータン豆腐、四川風水餃子、黄ニラとモヤシの炒め物、フカヒレスープ、渡り蟹のから揚げ、トンポーロー、伊府麺(香港風の麺)など。これで1人3000円台なので文句なし。
議論のほうは実は延長戦になり日曜に研究室で続きを(笑い)。むしろ土曜に盛り上がったのは・・・、人間追い詰められると、とんでもないアイディアが突然アタマに湧き上がり、しかもそれが名案に思えてしまう、という所謂9.11WTCビル効果(ビル火災で追い詰められて屋上に出ると、地面が近くに見えてきて飛び降りようという衝動にさいなまれること)に関する諸考察。
目を傷める
つまらないことで目を傷めた。不調。眼科に行き快方には向かっているが・・・。
学生のテーマのことなどで断続的に議論をし、漸く収束してきたかな、というところ。あまりにも微妙なことが多くここでは到底詳細を書けない。
合間に国際会議の予稿が2つと依頼の原稿を(締め切りオーバーして)仕上げる。国際会議のうち1つはその分野で世界最高の権威がある、らしい。昔予稿の査読のお手伝いをしたことがある。今回はありがたいことに招待講演の依頼をもらった。教授に報告したら「凄いじゃない!」と真面目に驚愕していた。
査読が2本あるのでこれから。あとは学生が書いた論文の添削が残っている。早く仕上げて投稿したいが、明日の講義の内容確認と今日から始まる客員研究員の方の講義があるのでできるか・・・?