マイノリティ・リポート -60ページ目

#2 森山大道「1971/NY」



Andrew Roth, Neville Wakefield
Daido Moriyama, 1971/Ny

 1971年、森山大道は横尾忠則の誘いを受けてニューヨークへ赴く。

本書に収められた膨大な写真は、その一ヶ月の滞在期間中に撮影され、2001年から翌年にかけて、森山自身が焼き付けたものである。

 この本のインタビューで、森山は「初めて国外へ出た旅だったし、その当時の自分は全般的に不安に満ちた時期だった。」と打ち明けている。

 写真を撮る時以外は、大半を近代美術館の写真研究図書館で写真を見、ホテルの部屋でテレビを見て過ごしたのだという。

 テレビの映像、夜の街、その空気、陽光、行き交う人々、そして森山自身。
ざらついたこれらの写真は、30年前、かつてあったものたちの、彼が言うところの『光の記憶』である。

 森山の写真はどこまでも自由だ。

そこにはメッセージも、読み取るべき意味もない。

#1 ロバート・フランク「MOVING OUT」



Robert Frank, Sarah Greenough, Philip Brookman, Martin Gasser
Robert Frank: Moving Out

 ロバート・フランクの傑作集。

「BLACK WHITE AND THINGS」から、「LINES OF MY HAND」や映像作品まで手広くカバーしており、おそらく各年代ごとの彼のスタイルがわかりやすいように写真を選んでいると思われる。

 初期に散見される決定的瞬間的写真、垣間見える私生活、後期の綿密に構成された堕落と衝動。

 写真に書きなぐられる言葉の陳腐さは滑稽にも映るが、
それらは演出されえない彼の人生そのものなのかも知れない。

 決り文句が表す悲痛、ファインダーから垣間見る私生活、取ってつけたような現実と。

* この記事は、以前書いたアマゾンのレビューから転載しました。

【「写真生活」に影響受けまくりの書評たちのひとつめ。この頃、アマゾンで本の最初のレビューを書いたら抽選でクーポンがもらえるキャンペーンをやっていて、その応募のために書いた文章です。他にもいくつか書いたけど、抽選から漏れたので取り下げました。当時はまだロバート・フランクの「ロンドン/ウォールズ」の商品説明がなかった(英文はあったかも)ため、写真集の本文をちょっと訳したものをレビューに載せて書いたら、後で日本語の商品説明がつけられていて腹が立った事を覚えています。おかげで「参考にならない」書評になってしまいました。いや、しょうがないんですけど、英語が出来るわけでもない自分の苦労を思えば、本が入荷したときに最初にやって欲しかった。20110614 追記】



ゆうばり映画祭 追記(改訂)

 今日のニュースで、ゆうばり映画祭が取り上げられていました。

 市民の皆さんの暖かさをあらためて知りました。

 あと、映画祭には有名人の方が大勢いらっしゃっていたようです。
会ってみたかったなーと思う人もいたりして。大杉漣さんとか。奥田瑛二さんとか。
ちゃんと調べて行けばよかったです。

 女の子好きなので、相武さんも興味がなかったわけではありませんでしたが、ちらっと舞台挨拶されるだけなら行かなくてもいいだろうと思いました。

 どっちにしても、ミーハーである事に違いはないのだけど(笑)

 それと先日、ホテルの近くに札幌の業者が露店を出したと書きましたが、今日のニュースでは商店街の有志とボランティアによる運営だといっていました。

 じゃあ俺の聞き間違いだったという事でしょうか?
仕入先が札幌だという事だったのでしょうか。

 でも、そば屋のお客さんが減っていた事は確かです。
昼時なんて、いつもの年なら、客が絶えることなんてないくらいなのに、今年は、俺が出た後は、席には誰もいなかったんですから。