#2 森山大道「1971/NY」

Andrew Roth, Neville Wakefield
Daido Moriyama, 1971/Ny
1971年、森山大道は横尾忠則の誘いを受けてニューヨークへ赴く。
本書に収められた膨大な写真は、その一ヶ月の滞在期間中に撮影され、2001年から翌年にかけて、森山自身が焼き付けたものである。
この本のインタビューで、森山は「初めて国外へ出た旅だったし、その当時の自分は全般的に不安に満ちた時期だった。」と打ち明けている。
写真を撮る時以外は、大半を近代美術館の写真研究図書館で写真を見、ホテルの部屋でテレビを見て過ごしたのだという。
テレビの映像、夜の街、その空気、陽光、行き交う人々、そして森山自身。
ざらついたこれらの写真は、30年前、かつてあったものたちの、彼が言うところの『光の記憶』である。
森山の写真はどこまでも自由だ。
そこにはメッセージも、読み取るべき意味もない。