弁護士さんとの面談
何ヶ月かかったでしょうか。おそらく半年くらいかかったと思います。店番をしていたら弁護士さんから電話が来ました。「今、こちらに来県しています。夜になりますが面談可能ですか?」心の準備ができていなかったので、咄嗟にどうしよう?って思ったんですけれど、この機会を逃すと次はいつになるか分かりません。弁護士さんが滞在している街に車を運転していくのは、ひとりでは不安だったんですけれど、康雄さんに子どもの面倒をみてもらうことにしてお店を閉めてから私は出かけました。待ち合わせは弁護士さんが宿泊しているホテルらしいところのロビーでした。なにしろ土地勘がないもので、結構探してしまったんですけれど、なんとかギリ時間通りにホテルのロビーに着きました。きちんとスーツを着た小柄な女性が私の方を真っ直ぐ見て、笑顔で小さく手を振っていたので、それが弁護士さんだとすぐに分かりました。「お話の内容が内容ですから、私の部屋でお話をしましょう」と、弁護士さんに案内されたのは、ごくありふれた狭いビジネスホテルの部屋でした。弁護士さんは私が郵送した書面を手にして、「これは非常に悪質な案件なので、刑事訴訟に持って行くこともできます。ただ、そうなると、時間が非常に長くかかり、あなたの精神的な負担も大きいでしょう。私は民事訴訟をお勧めします。賠償額はおいくらを希望しますか?」と言いました。「え?賠償額?まったく考えていなかったです。大体おいくらくらいもらえるんですか?相場ってあるんですか?」いきなりお金の話を振られて驚きました。離婚の慰謝料が一般的に300~400万円程度と聞いたことがあります。けど、私の案件はその金額では納得できないような気がします。仮にソープで1回1万円使ったとして、週一の10年間で500回?じゃ、倍にして1,000万円はどうだろうと思って、私にとっては1,000万円と言うお金は途方もない金額と思ったので、弱気に「1,000万円で、どうでしょう?」と、言ってみました。弁護士さんは「そうですね、そのくらいが妥当かと思います。ただ満額が認められるとは限りませんよ」と、言いました。あなたのお話もお聞かせください。https://requ.ameba.jp/users/97333