3年間ほどタバコ屋の仕事を続けたんですけれど、止めた時は早かったです。

私の個人的理由としては、タバコの売り上げなんか8割以上がイリーガルな数字ですね。

あと、これは社長の仕事の管轄なのですが、政治献金もかなりしていたようです。

 

私から見ると、もうこの仕事は一生続ける仕事ではないなって思ったんです。

男社会の業界で、女はスッ込んでろ、って風潮がまだまだ強かったですし、タバコという商材に将来性を見い出せなかったんです。

そして、社長になれる仕事ではないし、さらにその頃、社長は屈強は若い男の子を6人雇ったんです。

これでルート営業の強化したかったんだと思いますが、その6人組に対応が良かったのは、社長のポケットマネーからお弁当も支給されていたんです。

 

これに噛みついたのが、ルート営業のベテランさんでした。

「彼女のコインメックはいつもピカピカだ」と、社長が絶賛しているだけあって仕事ができる女性でした。

私から見ると真面目すぎて少々息が詰まる感じもする方だったんですが、たまたま私が社長の奥さんや義妹など上の人たちとそれほど重要ではない話をしていた時に、怒髪天をつく勢いで彼女が入って来たんです。

 

「私がお弁当を食べたいってことではなくて、同じ社内で同じ仕事をしている人たちなのに、どうして彼らにはお弁当が支給されるんですか?納得が行きません」

これはしごく正論ですよね。

だけど私なんかは特にそうだったんですけれど、毎月のお給料の差額をもらう時などに、自分のサイフでは行けないようなお店にしょっちゅう連れて行ってもらえていたので、最初のうちは彼女の言い分を、「この業界は裏からの手回しが多過ぎるのよ」と思いながら、最初のうちは聞いていました。

 

けど、彼女が「なにを言っても無駄でしょうから、私、仕事を止めたいと思います」と言った時に、私も急にその気になったんです。

そこには最近康雄さんがお給料は安いですが、仕事に就いたことも大きかったです。

「私も止めたい」って言ったら、ルート営業の彼女とは職制のちがう私にはもちろん止めが入りました。

けど、なんとかもっともらしい理由をこしらえて、無事にブッチすることはできました。

 

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