「民間委託で学童保育はどうなるの?」 (公人社 刊) についての       お知らせ、試し読みの広場 -4ページ目

第2章 学童の毎日 (山下哲也)

第2章 学童の毎日
子どもたちの日々のスケッチ
         
指導員 山下哲也

<自己紹介>

1947年生まれ。 高知県宿毛市出身。小金井市学童保育指導員。
小学生のときは兄弟や近所の仲間と毎日群れて遊んだ。無人島体験、素潜り、洞窟探検、などなど。
この時の体験が、仕事をする上で重要な伏線になっているらしい。

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試し読みコーナー

第2章 学童の毎日
子どもたちの日々のスケッチ

心の拠りどころを取り戻す

M君は3年生で隣の学童保育所から引越してきた。そのM君が、一ヶ月たったころ学童に足が向かなくなった。 親からの連絡帳には、「学童が楽しくない」と。理由は友だちができないのと前の学童にどうも未練が残っている……、ということだった。
M君は穏やかな性格で明るくドッジボールも得意なので、彼には親しい仲間がいたことは想像がついた。おそらく、新しい学童がつまらないというより、二年間通った前の学童の思い出が強かったのではないだろうか。心の中で仲間と“さようなら”できていないのではないか。喪失した仲間を取り戻すことがこれからの課題ではないか、指導員たちで対策を考える。
 そのころ学童では「ペコペコ」作りが流行っていた。(中略)このペコペコに熱中していたM君を含む四人で「地域探検隊」を組織させ、ある計画の実行を命令することになった。

(この続きはぜひ本で!)



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エピローグ (鈴木浩三)

エピローグ
小金井の取り組みのバックグラウンド

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元あかね学童父母会 鈴木浩三

<自己紹介>

1960年生れ。東京都小金井市出身。学童経験はないが、薄暗い小学校の片隅に間借りしていた草創期のあかね学童の鮮明な記憶あり。一男一女の父。あかね学童保育所父母会役員(2003、2005~07年度)。学保連民間等委託問題研究部員(2003、2005~07年度)。
自治体職員(東京都水道局勤務)博士(経営学)。筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻修了。
著書に『江戸商人の経営 生き残りを賭けた競争と協調』(日本経済新聞出版社、2008年)、『資本主義は江戸で生まれた』(日本経済新聞社、2002年)など。


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エピローグ
小金井の取り組みのバックグラウンド

地域経営という視点で

・・・ こうした取組みは行政に対する「要求実現型」「要求貫徹型」ではなく、「政策提言型」だった点が特徴である。児童福祉審議会に対する要望書やサービス基準案の作成は、親たち=行政サービスの利用者たちによる施策提言といえる。
 なにも民間委託に対して「絶対反対」ではないのだ。直営でも委託でも「学童保育サービスの水準の維持・向上」さえ確保されれば、サービスの提供形態にはこだわる必要がないからである。
(中略)
そこでは、「自分たちの地域に責任を持とう!」ということがカギになる。小金井の学保連の場合も、狭い分野ではあったが学童保育サービスをより良くしていこうとする中で、メンバーや市への説明責任はもとより、「公(おおやけ)」としての責任を果たすことがなにより求められた。モノを言うからには責任も付いてくる、責任を持つから信用される。
 つまり、説得力・説明力を持ち、住民=利用者にも自治体にも受け入れ可能な提案を続けて行くというのが、地域に根ざした政策提言、住民と自治体との係わりあい方の姿の一つだろう。
その場合、住民と自治体の対決を目的化するのではなく、緊張感を持ちつつ同じ土俵の上で共通の目的について、お互いの問題意識と解決策を出し合って相乗効果=シナジーを目指すことが大事なのだ。

(この続きはぜひ本で!)




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プロローグ (鈴木浩三)

プロローグ
子どもの居場所をどうするか?

     $「民間委託で学童保育はどうなるの?」 (公人社 刊) についての     お知らせ、試し読みの広場
         
元あかね学童父母会 鈴木浩三

<自己紹介>

1960年生れ。東京都小金井市出身。学童経験はないが、薄暗い小学校の片隅に間借りしていた草創期のあかね学童の鮮明な記憶あり。一男一女の父。あかね学童保育所父母会役員(2003、2005~07年度)。学保連民間等委託問題研究部員(2003、2005~07年度)。
自治体職員(東京都水道局勤務)博士(経営学)。筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻修了。
著書に『江戸商人の経営 生き残りを賭けた競争と協調』(日本経済新聞出版社、2008年)、『資本主義は江戸で生まれた』(日本経済新聞社、2002年)など。

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プロローグ
子どもの居場所をどうするか?

それはオヤジの居場所づくりでもあった


・・・ 600世帯の親たちには色々な職業の人がいる。自分で出来る範囲のことだけしてもらえれば良いのだ。 酒を飲むだけでも、心の中で応援してくれるだけでもOKなのだが、父母たちが自分の専門分野や職業で培ったノウハウなどがとても役立った。他の学童保育所の情報収集や市とのやりとりの中で強力な武器になった。親たちは、今はやりの言葉でいえば「経営資源の宝庫」だった。「子どもの居場所」を考えていたら、いつの間にか「オヤジの居場所」が出来てしまったわけだ。サラリーマンが地元で飲む機会はあまりない。取組みが長続きした本当の理由は、案外そこにあったのかもしれない。

(この続きはぜひ本で!)





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