私の脳みそは、語学学習に向いていない。

それでも言語学習は好きな方である。

そんな私が、言語をいくつか齧って、そのまま中途半端に放置しちゃってるから、役に立たないことしか記憶していない言語学習の初級者(でも年季入ってる)というものが出来上がっちゃってる(笑)


本人的には旅をしたり、知っている外国語に出会ったりしただけで楽しいのだが、とにかくまともに役立たずなことは自信を持って保証できる(笑)


あるある現象 その1

中国語学習時、うろ覚えの単語を一所懸命思い出そうとする、あ、と思ってアウトプットしてみたら、イタリア語だったりする。

母語がイタリア語だったら分かるけれども、それは日本語だし、イタリア語も初歩止まり。


あるある現象 その2

中国語を聞いていて、分かる単語があって嬉しくなる。そこから関連単語(日本語)を連想、なんていうんだっけ?と考える。そんな私の頭に閃いた単語は、なぜか韓国語。しかも韓国語なことに、30秒くらい気が付かないと来たもんだ。


あるある現象 その3

これは一番最初に学習したイタリア語(学校で学んだ英語はカウントしないことにしている)イタリア語の頃からある根深いヤツ。英語で話しかけられても英語で答えられず、イタリア語単語がでちゃう。


私の頭の中を想像すると…


英語で話しかけられる

あ、英語(外国語)

外国語で返事しなきゃ

わずかに知ってる外国語なら出るよ

それはイタリア語単語だった

発音してみて違和感に気づく

慌ててイタリア語単語を引っ込めて、ジェスチャーと英単語と日本語のちゃんぽんで乗り切る!


とまあ、こんな感じ。

気がついてからジェスチャーが一番に出てくる辺り、私の外国語はイタリア要素が多めなのかも知れない、というオチはあるが。


とにもかくにも、言語の切り替えは下手である。

最近、イタリア語とスペイン語の綴りもちゃんぽんになりつつある。


仕方ない、下手は下手なりに役に立たない初歩語学を背負って、今日もどこかの街を歩きまくろう。

それはそれで楽しいから。

ガウディ展に行った。

行こうかどうか結構悩んだ。


私のガウディ好きは、初めてスペインに行ったとある冬に始まった。

写真で見ても動かなかった心が、豊かな建築に大きく揺さぶられた。

カサミラ、カサバトリョ、サグラダファミリア、そしてグエル公園。

全ての造形に私はハマった。


カサミラの屋上で巨人?と対面したワクワク。


カサバトリョのガラス達が振り撒く光達。


グエル公園のトレンカディスのベンチは、まさかの座って心地よいフォルム。


完成まで後200年かかると説明されたサグラダファミリア。本来室内であるはずの植物モチーフ柱の天井部の青天井から差し込む溢れんばかりの光、冬なのに。

ああ、この建築の完成は拝めないのかと思った。


それからはスペインに行くたび、いつもガウディの造形に会いに行った。


グエル公園で昼寝をしかけたあの日。


サグラダファミリアの工事が早く進んでいるのにびっくりしたものの、それはコンクリートを使用することにしたかららしいと知りちょっとガッカリしたあの日。


海外渡航をウイルスに阻まれた期間を経て、マリアの塔の完成を詳しく知った近代美術館での展覧会には何回か通ってしまった。


今回のガウディ展はHPを見れば見るほど、行かなくても良い?という気になった。

けれどもやっぱり行くことにした、なんとなく行った方が後悔しない気がして。


素敵な展覧会だった。

ただ、あまりにも展覧会企画者のアーティスティックな演出が強くて、見る人に想像の余地があまり残されてなかった。

展覧会自体があまりにもエンターテイメントだった。

だから私は、この展覧会にハマらなかった。

それはガウディの造形を元に、誰かが自由に演出した空間を求めていた訳ではなかったから、そう、それだけの理由。


それでも行って良かったと思えるのは、展示してあったガウディの言葉から、物づくりのヒントをもらったから。

初めて調理したcozze。

思いがけず簡単に美味しく出来てしまったから、帰宅して残ってたのを一気喰い。

そもそも量も多くなかったし。(言い訳)


で、食べた後に残るは立派な殻と見た目はさえないが味は最高のcozze出汁。


立派だけれどもお腹は満たさない殻はサヨナラするとして、出汁は絶対にこれでしょ?


パスタを茹でて絡める、これしかない!

が、なんてこと、ロングパスタの在庫がない。

ええい、もうなんでもいいわ!


合わなさそうだけれども、そこにあったオレッキエッテを茹でる。

茹でながら改めて出汁を味見する。

うん、このままだと少し塩気が足りないかな?


冷蔵庫を探索。

おっと、台湾で買ってきたカラスミの残りが!

ズッコズッコとおろしてみる。

コウリャン酒がふってあるのを買ってきたから、塩気はあまり強くない、だから最適じゃない?

おろしたのを摘んで味見してみる。

ああ、このままでも最高。


加えるべきか、加えざるべきか。

きっとお互い干渉しない、信じて加える。


さあ、火から下ろして温かいうちに…。

美味しすぎる!美味しすぎて幸せ。


食べながら思う。

cozzeは美味しい、でも中々巡り会えない。

次はアサリでやってみよう!


結論、貝出汁は美味い。

オリーブオイルやニンニクと相性良し。

出勤電車の中で検索。

cozzeのヒゲは何なのか。


ああ、身体の一部で足糸という岩にくっつくためのものなのね、なるほど。


『処理をしたムール貝は、ジップロックに入れて冷凍することもできます』


ななんと!

慌てて調理しないでも良かったのか、冷凍保存出来るとは。


そんなことを後から知る、cozzeの処理に次いで花粉に反応して流れ出る鼻の水分の処理をしながらの電車時間。


今度はcozzeでパエリアを作りたいと密かな野望を持っている。

cozzeと言えばサルデーニャ、ナポリ、そして恵比寿のリストランテ(シェフはナポリ人)と、様々なエピソードがよみがえる。

それほど貝が好きでもなかった私がシジミとアサリ以外で積極的に注文する様になったきっかけはサルデーニャでコッツェの美味しさを知ったから。


調理前のお掃除が大変と聞いたこともあり、これまで自分でやってみたいと思ったことはなかった。


ところが帰り道にふらっと寄った庶民のスーパーで立派なcozze(ムール貝)と鉢合わせてしまい…

忙しいほど料理がしたくなるクセがここでスイッチオン!


だって立派で綺麗なcozzeだったし、超お買い得!ってなってたんですもの。


電車の中で処理方法とレシピを確認して…なんて思っていたけれど、結局仕事メールのチェックに忙殺され、cozzeはすっかり頭の中からサヨナラ。

(あ、ナポリでcozze食べたリストランテの近くに、ホテル『サヨナラ』ってのがあったような…(うろ覚えw))


夜な夜な調理するはずだったcozzeは、朝まで生きながらえることに。

ごめん、cozze。

やっぱり美味しくいただくわ。

早朝起きてcozzeの存在を思い出ししばし悩む。

今から調理するか、今日帰って来るまで待っててもらうか…。


待たせてはいけない。

そうだ、今やらずしていつやる?


やるしかない、そうちからcozzeのお掃除。

ところがとっても綺麗なcozzeさん達だったので、意外と楽勝、殻を綺麗にして、髭をとって。

鍋にオリーブオイル、ニンニクのみじん切り、黒胡椒。

ん?誘い水ってなんだ?

とりあえず少し水を足してみる、ま、これでいっか。


cozzeを一つずつ丁寧に入れ、蓋をしたら加熱。

確かcozzeは70度以上で5分加熱しなきゃいけないって書いてあったような。

鍋を揺すりながらタイマーをセット。


覗いてみたい衝動に駆られる。

いや、今覗いて動いていたらそれは嫌だな。

でもやっぱり覗きたい、そっと蓋を開けてみる。


『おおっ!』皿の上で見たことのある状態のcozzeさん達が、そこにはいた。

だがしかし、タイマーはまだ3分残っている。

半生の貝を食べて下すのは嫌だ。

でも加熱し過ぎると身が縮んでしまうし。


それでも我慢。

やっとこさっさ、タイマーが切れたら早速お皿はあける。

主の居なくなった鍋に残った汁を再び火にかけ煮詰める。

そこそこ濃くなったら、主様達にお汁を回し掛け。


朝っぱらからニンニクの入ったcozze inpepataをひとつ味見。

『やっぱりcozze好き』


しかしこれから出勤するので、それ以上の味見は控えて家族へ書き置きを。

『ムール貝の蒸し焼き(イタリア料理)美味しいよ!』


そして家を出た。


きっと家族は手をつけないだろう。

見た目が気持ち悪いとか言って。

なので後で電話して『冷蔵庫にしまってね』だけ伝えよう。

そして今夜私が食べるんだ!


初めてのcozze調理。

忙しい朝にパパッとでも出来ちゃった。

お掃除以外はアサリと変わらなかった(笑)

そんなお話。