ガウディ展に行った。
行こうかどうか結構悩んだ。
私のガウディ好きは、初めてスペインに行ったとある冬に始まった。
写真で見ても動かなかった心が、豊かな建築に大きく揺さぶられた。
カサミラ、カサバトリョ、サグラダファミリア、そしてグエル公園。
全ての造形に私はハマった。
カサミラの屋上で巨人?と対面したワクワク。
カサバトリョのガラス達が振り撒く光達。
グエル公園のトレンカディスのベンチは、まさかの座って心地よいフォルム。
完成まで後200年かかると説明されたサグラダファミリア。本来室内であるはずの植物モチーフ柱の天井部の青天井から差し込む溢れんばかりの光、冬なのに。
ああ、この建築の完成は拝めないのかと思った。
それからはスペインに行くたび、いつもガウディの造形に会いに行った。
グエル公園で昼寝をしかけたあの日。
サグラダファミリアの工事が早く進んでいるのにびっくりしたものの、それはコンクリートを使用することにしたかららしいと知りちょっとガッカリしたあの日。
海外渡航をウイルスに阻まれた期間を経て、マリアの塔の完成を詳しく知った近代美術館での展覧会には何回か通ってしまった。
今回のガウディ展はHPを見れば見るほど、行かなくても良い?という気になった。
けれどもやっぱり行くことにした、なんとなく行った方が後悔しない気がして。
素敵な展覧会だった。
ただ、あまりにも展覧会企画者のアーティスティックな演出が強くて、見る人に想像の余地があまり残されてなかった。
展覧会自体があまりにもエンターテイメントだった。
だから私は、この展覧会にハマらなかった。
それはガウディの造形を元に、誰かが自由に演出した空間を求めていた訳ではなかったから、そう、それだけの理由。
それでも行って良かったと思えるのは、展示してあったガウディの言葉から、物づくりのヒントをもらったから。