医者の説明の日、
母さんと娘はずいぶん早く病院に来た。
母さんは心配そうな顔をしていたので、
家で待っていられなかったのだろう。
担当の医者の説明はナースステーションの中の
狭い一角だった。
「今回は腸閉塞の一歩手前ではあったので、
鼻からの管は入れませんでした。
しかし、数年に一度だった腸閉塞が
1年に一度、半年に1度、二カ月に1度となり
今回は数週間で再発という状況です。
これからの生活を快適に
年齢なりの健康体で過ごすためには手術が必要です。
今までの経緯を見ると
良くなれば退院したくなり、
退院すれば家庭で食事管理が徹底できなくなり
再発、を繰り返してしまっています。
これ以上腸閉塞を繰り返していると
手術もできなくなってしまいますよ。
高齢という心配はあると思いますが、
手術による危険性よりもたびたび痛くなる腸閉塞が
治るというメリットの方が大きいと思います。」
手術は逃れられそうもない。
母さんが顔色を変えていた。