それなりに健康に(1) | 小説 介護される日々

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介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

医者の説明の日、

母さんと娘はずいぶん早く病院に来た。


母さんは心配そうな顔をしていたので、

家で待っていられなかったのだろう。


担当の医者の説明はナースステーションの中の

狭い一角だった。


「今回は腸閉塞の一歩手前ではあったので、

 鼻からの管は入れませんでした。

 しかし、数年に一度だった腸閉塞が

 1年に一度、半年に1度、二カ月に1度となり

 今回は数週間で再発という状況です。

 

 これからの生活を快適に

 年齢なりの健康体で過ごすためには手術が必要です。


 今までの経緯を見ると

 良くなれば退院したくなり、

 退院すれば家庭で食事管理が徹底できなくなり

 再発、を繰り返してしまっています。


 これ以上腸閉塞を繰り返していると

 手術もできなくなってしまいますよ。

 

 高齢という心配はあると思いますが、

 手術による危険性よりもたびたび痛くなる腸閉塞が

 治るというメリットの方が大きいと思います。」


手術は逃れられそうもない。

母さんが顔色を変えていた。