それなりに健康に(2) | 小説 介護される日々

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介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

話を聞いていられないような母さんの横で

娘は冷静に質問をした。


「前回入院した時にレントゲン結果を見ましたが、

 その時に見た悪い部分、癒着している所を

 取ってまたつなぐと考えれば良いのでしょうか?」


医者が図を描きながら説明してくれた。

「腸がお腹の壁の部分にくっついてしまっているので、

 それをはがします。

 もしかしたら腸同士がくっついているところもあるかもしれません。

 そういう箇所があればそこもはがしていきます。

 はがす時に腸が損傷してしまう場合もあるので、

 その時は修復しなければなりません。」


「手術はどのくらい時間がかかるのですか?」

「先ほどの癒着や損傷の事情で左右されますが、

 通常は2,3時間だと思います。

 その後は順調に行けば一週間から10日で退院になります。

 手術の翌日から腸の癒着を防ぐために歩いてもらいます。」


心配に思っている事をこの際だから口に出しておこうと思い

私も医者に聞いてみた。

「他の方法はないってことですね。」

「そうですね。腸閉塞をくり返すことを防ぐには

 手術が一番良い方法だと思います。

 90歳の方も手術して回復して元通りの生活しています。

 ご心配はあるでしょうが、一緒にがんばりましょう。」


まだまだ聞きたいこと、言いたいことがあったような気がするが、

これ以上言葉が出なかった。


家族と病室へ戻った。