それなりに健康に(3) | 小説 介護される日々

小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

病室に戻っても母さんは一言も口をきかない。

かなりショックだったようだ。


「まあしょうがないよ。

 手術しか良い方法がないというんだから。

 覚悟を決めるしかない。

 今日は朝早くから疲れただろう。

 何か美味しいものでも一緒に食べて帰りなさい。」


母さんと娘は帰って行った。


一人になって医者の話を思いだしていた。


入院が長くなるなら手術前に一度帰宅できなんだろうか。

このまま長期になると疲れてしまう。


手術のあとも、この病院に通院しろと言われたらどうしよう。

この足で通うこともできないし、

なにより混んだ病院で長い時間待ってなんかいられない。


手術のあとはすぐ良くなるんだろうか。


だいたい手術は危険ないのか。


落ち着かない精神状態がいつまで続くのか。

気が遠くなるようだ。


覚悟を決めたなどと言ったが、

そうもいかないようだ。