妄想読書記録 -6ページ目

『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』  塩野七生

めずらしいスタイルだな、というのが読んでみた印象です。

歴史書的というのでしょうか。実際、歴史書を読んだ事がないので

正しいところは分からないのですが、イメージとしてはそんな感じです。


かといって年表のように史実を淡々と並べるのではなく

「史実がこうなので、チェーザレはこういった人物だと思うのですが

どうですか?」

という著者の提案のような感じです。


内容も個々の会話などはほとんどなく、歴史の大きな流れを

追う事によってチェーザレの人となりを描こうとしています。

個人のレベルでは悪事も働いていたが、大局を見れば

チェーザーレは、理想の君主だったのではないか?

というのが、作者の主張なのでしょう。

作者は、チェーザレが、文献等に残っていない事柄についてまで

話を膨らませて悪者扱いされている現状に納得がいかないのでしょう。


しかし、個人的には、悪名高い「毒を盛る男」「近親相姦」などの

モチーフで描いてくれた方が物語として楽しめたような気がします。

私にとって、歴史的事実は、比較的どうでもよい事なのです。
嘘でも大袈裟でも紛らわしくても、面白くさえあえあれば。

福西の移籍

磯貝を見て抱腹絶倒 している間にとんでもない事に。


こう 続くと 辛い ですね。


しかし哀しいという感情はやり過ごし難いな。

怒りの方が、だいぶ凌ぎやすい。

『暗いところで待ち合わせ』  乙一

「傷つくくらいなら他人とかかわり合いたくない」

「人間関係に煩わされたくない」

「一人きりでも平気」と誰もが考えてしまいがちな事を思い、

実行に移している(あるいは移さざるを得ない)二人が

奇妙な形で出会い、

「誰かと共に歩きたい」と思えるようになる物語です。


事故で視力を失い、唯一の肉親である父親も亡くして

一人暮らしをするミチルの部屋に、同僚を駅のホームから

突き落として殺害した容疑で追われるアキヒロが忍び込み、

そうとは知られないように、奇妙な同居生活を始める、

というストーリー。


この設定だけ聞くと「そんなアホな」と思わないでもない

のですが、さほど不自然を感じずに、すんなり読めました。

特に、ミチルに気付かれないように息を潜めながらも、

視力のない彼女が危ない目にあわないかと気を揉むアキヒロや、

言葉を交わさずに、ただ一緒に食事をする場面は、とても良い。


読みながら、この二人が幸せになりますように、と願いました。


にもかかわらず、

最後にかけての展開は「出来すぎだ」という印象です。


最初の多少無理目の設定は気にならないのに、

ラストの都合の良い展開が引っかかってしまうのは、

『ハウルの動く城』 で、城が動いても気にならないけど、

理由もなく戦争が終わるのは引っかかるのと同じかな。


まあ、不器用ながらも外の世界へ歩き出そうとするミチルに対して、

「頑張れ」とは思うものの、実際のところ羨ましいのは、

「事故の保険金やら何やらで、部屋に篭っていても問題ない生活」

の方なんだから、まったく怖ろしい話ですよ。

第86回天皇杯 5回戦 ジュビロ磐田×大宮アルディージャ 

単調とはまさにこの事!


シュート成功率100%という圧倒的な決定力を見せ付けて

ジュビロ磐田の勝利です!


…どうやって勝ったんだっけ…?

「トーナメントは勝ち進む事が肝心」とすら言っていられない様な

無様な試合でした。

このままだと準々決勝で浦和か福岡にコテンパンにされるかも

しれませんが、それより何よりいつ秀人に愛想を尽かされるかと、

そればかりが心配です。



兵働、お帰り。 無理すんなよ。


アジア大会2006 U-21日本×U-23北朝鮮 

シリア戦の反省を生かして頑張って起きていた北朝鮮戦です。

…寝た方が良かったか…?


連携がどうとか言う以前に、あまりに凡ミスが多かったと思うのですが、

まあ、負けてしまったものは仕方ありません。

雑魚寝 ともおさらばです。

これで敗退なんだから、アジア大会って難しい。


しかし土曜日の天皇杯(in岡山)に青山出てたら笑うなー

いや、笑えない笑えない。休んで休んで。


アジア大会2006 U-21日本×U-23シリア 

とても起きていられなかったので、青山の無事だけ確認して

録画で済ませたシリア戦です。


私は結果を知っていても別に気にせず試合を見るのですが、

いささか驚くような退屈な試合でした。

さすがにライブじゃないと耐え難いな、こりゃ。

そんな試合なのに退場者が出てしまいました。この人手不足の折に…


まあいいんだよ。アオが元気そうだったから万事OK!

「だはっ!」という場面があった気がするけど、元気そうだったからOK!


カレン…

J1リーグ 第34節 清水エスパルス×サンフレッチェ広島

戸田のあまりの戸田っぷりを目の当たりにして、懐かしさで胸が熱く…

はなりませんでしたが、スタジアムのあちらこちらから上がる

「変わってない…」の声がおかしかった最終戦です。

前半19分は、早すぎるだろう。


途中まではさほど数的優位を感じなかったのですが、

終わってみれば優位だったのかな?

攻めあぐねたりもしたけれど、楽しい最終節でよかった。


あとは岡崎にゴールを決めて欲しい。

岡崎にゴールを決めて欲しい。

切実に思います。岡崎が、得点できると良いのに。

アジア大会2006  U-21日本×U-23パキスタン

おいコラちょっと待て。パキスタンの8番。


うちの大事な青山に何をするんですか…


パキスタンの選手の大半がオーバーエイジに見えるとか、

ゴールの奥行、浅すぎない?とか、見るたび本田圭佑が色黒に

なっていってる気がするとか、色々気になる事はあったのですが、

後半途中からは青山の怪我の状態が気になって気になって

広島の青山が退場した事しか覚えていません。


結果的には「青山」しか記憶にない試合に。


私が気もそぞろになっている間にカレンがゴール決めたとか、

何か良い知らせないですか?

『個人的な体験』  大江健三郎

逃げ出したいあらゆる人の参考に…は、なりません。


物語のラストが、あまりに前向きで希望に満ちていて驚愕しました。

思っていたよりもはるかに「個人的な体験」です。


予備校の講師として働く鳥(バード)は、結婚して、もうすぐ子供も生まれる

というのに一人アフリカへ行く夢を抱き続けるモラトリアム人間。

そんな中、生まれてきた子供は頭部に異常をもった障害児だった。


というストーリー。

主人公の鳥(バード)はとにかく現実から目を背け、酒と女とアフリカへの

夢想へと逃避します。

障害を持つ子供に対する対応も、「衰弱死を待つ」という極めて消極的で

逃げ腰なものです。


そもそも、アフリカの事ばかり考えているような現実感のない奴がどうして

家庭なんて持ったんだよ、とは思いますが、

「目を逸らしているうちに全てが済んでしまえば良いのに」

と思う気持ちは、嫌というほど理解できます。

とかく現実の出来事は面倒くさい。

実際のところアフリカにはアフリカの現実が待っているだけですが

夢想する人間というのは、こういうものだと思います。


この小説の中で、鳥(バード)がどのようにして現実を生きる気持ちに

なったかは、なんら描かれていません。

ただ、唐突に啓示が舞い降りるだけです。

突然目が覚めるのです。

だからこの小説はあくまでも「個人的」で、カタルシスを覚えるような

類のものではありません。


しかし、私はこの唐突すぎる、物語の中に於いては浮いたようにさえ見える

希望に満ちたラストが嫌いではありません。

気持ちが前向きになっただけですべてが解決するなんて、都合の良い

夢物語ですが、こんな事があってもいい。


そのくせ『天国の本屋』 などは、あざとすぎて好きじゃないと思うんだから、

つくづく性格がよろしくないですよ。

J1リーグ 第33節 ジュビロ磐田×清水エスパルス

現在4位と5位、結果如何で順位の変動もある、

磐田ホーム最終戦、選手のテレビ出演などによる

積極的な集客作戦、と条件が揃いすぎて

凡戦になりそうな予感に満ちあふれたダービーです。


PKの判定は正直アレでナニだった思いますが、

いずれにしてもジュビロは試合の入りが悪すぎだし

(パスミスにつぐパスミスの連続でしたね!)
エスパルスは決定機を逃しすぎました。

(どれかひとつくらい入ってもいいだろう…)


まあ、私としてはダービーが引き分けて鹿島が勝つ、というのが

最悪のシナリオだったので、あんなでも決着がついて良かった…の?


とりあえずセレモニーで社長の真後ろに居た船谷は、

無表情のまま「馬か!」と社長の後頭部を叩き倒すくらいの勢いで

よろしくお願いします。天皇賞て。


どのみち出場できない最終節に向けて黄紙を4枚集めた青山と

本日出番のなかったカレンは気をつけていってらっしゃい。