覚えている方いるでしょうか?

約4年前に地元荒川区の方からのご依頼で

イースタインというピアノの

修理を行わせていただいたことを。

 

 

 

もう一つ覚えているでしょうか?

約2年前にイースタインB初期モデル

の修理を行わせていただいたことを。

ただこの時は荒川区の方ではありませんでしたが。

 

 

そして何と先月、

三度イースタインと出会ったのでした。

しかも今回再びモデルBという偶然。

今回のBは52年前製造のモデルです。

 

しかもしかもなんとなんと今回も

最初のイースタインのお客様同様

地元荒川区の方からのご依頼だったのです!

 

ん〜ここ荒川区には

広島県産の元祖ワグナーピアノはあるし、

 

 

僕の知る限りあのイースタインが

最低でもこれで2台あるということなのだ。

ん〜これは事件だ。

 

ついでにここ荒川区には

たぶん片岡鶴太郎も遊んだ、

たぶん伊集院光も遊んだ、

たぶん安藤玉恵も遊んだ、

たぶん鈴木誠也も遊んだ、

ついでに小川音春も確実に遊んだ

荒川遊園地もあるのだ\_(`o´)ココ!

 

荒川区に生まれ育った人間で

この遊園地へ行ったことがない人と

まだ出会ったことが僕はありません。

それぐらいこの遊園地は荒川区では

超メジャーです。

てか他に何もないともいえるアセアセ

 

更にいうと先月この遊園地は

リニューアルをしたというではないかっ\_(`o´)ココココ!

ん〜荒川区頑張っているではないか!

俺も頑張らねばヽ(`д´)ノ!

 

クリックで飛んでみよう!

 

 

でこの荒川遊園地はレトロっぽいのがいいのか、

よくミュージックビデオなどのロケ地に使われます。

adieu名義で知られている上白石萌歌さんの『天使』や

 

 

YUKIさんの『Baby, it's you』でも

ここ荒川遊園地が使われてます。

YUKIさんの時はまだリニューアル工事中だったようで

メリーゴーランドの周りが土だったりで面白いです。

 

あとこの遊園地はめっちゃ住宅街にあるので

撮影者が構図に苦労しているかんじが、

地元民には笑けてくるのですw

でもそれが逆にいいのかもしれません。

 

 

 

期間限定ビックリマーク

出没!アド街ック天国~あらかわ遊園~

テレビ東京5月21日(土)放送分

5月28日(土)21:53 終了予定

 

 

 

話がピアノから逸れました、、

今回のお客様宅にお邪魔して驚いたのは、

ななんと購入当時のイースタインのカタログを

現在も大切に保管されていたということです!

 

イースタインのカタログは初めて見るので

思わず大大興奮アセアセ

 

この貴重なカタログは

イースタインユーザーの方たちにとっては

間違いなく垂涎モノでしょう。

 

鍵盤カバーのロゴも前回同様に刺繍でした。鍵盤はもちろん象牙!

 

 

イースタインというピアノは今現在も、

状態のいい中古を探している方が

実はけっこういらしゃいます。

 

なのでこのピアノの価値を知っている方は、

例え多少状態が悪くても、

ちゃんと修理やメンテナンスをして

使い続けることになっています。

 

逆にこのピアノの本当の価値を知らない人は、

ヤマハやカワイでないというだけで、

悲しいかな買取業者にタダ同然の金額もしくは、

運搬費持ち出しで処分してしまいます。

 

たとえ名機であっても、

ヤマハやカワイでないというだけで、

値段がつかないという悲しいこの国の現実。。

また買取業者もそのことをいいことに、

買取金額をつけないという悲し過ぎる現実。。。

 

というわけでお客様の許可をいただき、

今回この貴重なイースタインのカタログを

大公開させていただきます!

 

表紙は四角にくり抜いてある凝ったデザインとなってます。

表紙のピアノはグランドです。

 

 

 

 

イースタインのグランドといえば、、

前回のイースタインBの時も書きましたが

あの吉永小百合さんのお母様も所有されていたそうで、

吉永小百合さんご本人もお弾きになられていたそうです。

 

で芸能人つながりで言うと、

俳優の高橋克典さんのお母様も(またお母様)

イースタインのグランドを所有されていて、

現在は高橋さんご本人が管理されているとのこと。

ということを前回イースタインBのお客様からお聞きしました。

高橋克典さんが同じアメブロに

イースタインピアノのことを記事にされています。

 

 

カタログの続きです。

写真だと分かりにくいですが

紙がエンボス加工になっていて高級感があります。

 

ハンマーは当時西ドイツのレンナー社製。スタインウェイにも採用されている名門メーカーです。

 

今回のお客様のピアノは右頁Bのウォルナットタイプ。

この時代で34万5千円というのはめちゃ高いと思います。

 

採用されている一流どころの部品の数々。。

響板に北海道産のエゾ松が使われていることが書かれている。

 

リーフレットのほうにはピアノに関する注意事項エトセトラが丁寧に記載されてます。

 

 

 

イースタインについては過去の記事に

詳しく書かせていただいております。

ご興味ある方はお読みいただければと思います。

 

 

↑今回の"B"の刻印と前回のオールド"B"の刻印↓

 

Bの代名詞とも言える

チューニングピンの美しい真鍮プレートは

もちろん今回のBにも採用されている。

これはドイツのブリュトナー

というピアノをモデルに作られたものです。

イースタインモデルBはBlüthnerの"B"なのです。

全体を見るとやはり美しいデザインだと思う。

 

 

↑今回の鉄骨ロゴの音叉は上向きで

"EASTEIN"の文字がない。

前回オールドBの音叉は下向きで

"EASTEIN"の文字があった点が違う↓

 

イースタイン独自の暗号的製造番号。答えが下にあるが、、

L=3月を指している。 ※J=1月、K=2月、L=3月.....

69=1969年(昭和44年)の

20=20日に製造という意味だ。

最後の"2"はその日の二番目に作られた説と

楽器のランクという説がある。

 

Bは最上位モデルのはずなので、

同じ日にグランドが作られていたのかもしれない。

 

 

響板に刻印された日付が

楽器の製造日と若干異なるのは、

響板自体が仕上がった日付が69年の3月7日、

ということなのでしょうか。

それとも3月3日の7番目?

 

でも最初の整調と調律が響板が仕上がった日の3日後

というのも少し早すぎるような気がしないでもない。

 

ま、大した話ではないのですが

職業病といいますか、

古いピアノに刻印された数字や文字というのが

どうも気になって考えてしまいがちなのですw

 

 

 

そんなわけでして、

日本の隠れた名機こと

イースタインBのメンテナンスが始まり

これからまたしばらくお付き合いが続きます。

 

既に作業場ではアクションが

バラバラにされてReady okです。

 

 

 

今日も僕のブログを読んでくれてありがとうございましたm(__)m

 

 

OTO

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