対話無き日々 ここまでをまとめ読み その12
想いやりトークチャンネル【稲穂のような加齢性難聴】
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のつづきです。
今の日本の企業人の多くは、コンプライアンスやガバナンスの名のもとに、
普段から細かなルールでがんじがらめにされた中で仕事をしている。
さらに、上司と部下、先輩と後輩といった上下関係を重視する日本の習慣や
ヒラメ・キョロメの日本人の特性などがあると、自由に意見を言い合えと
言われても、なかなか言えるものではないのである。
実際に、いくつかの企業のブレストミーティングに参加したことがあるが、
ほとんど意見が出ないか、食い気味会話、ルール下会話、マウンティング会話、
ネガティブ対話などに終始してしまい、
新たな発想はほとんど出てこなかった
ブレストを成功させるためには、その前提として、参加者が“腹を割って本音で
話せる仲間”になっている必要がある。
年配者も若手もファーストネームで呼び合う習慣があるアメリカなどでは成果が
出やすいが、今の日本企業でブレストを成功させるためには、それ以前の普段の
仕事、日常の生活で、個々が対話を行う習慣を身に着けて行く必要があろう。
本稿の目的は、人々の間に対話という習慣を広げて行くことにある。
哲学カフェのような場所に行かなくても、日常の生活や学校、職場などで、
様々なテーマについて、誰もが自然に対話できる社会を実現したいと考えている。
ここで、人とのやり取りには、会話、議論、ディベートなどの種類があるが、
それぞれについて簡単に定義してみる。
会話:話をすること。挨拶や、差し障りの無い世間話など。
議論:意見交換と言っても良いかもしれない。何かの話題について、人の意見を
聞いたり、自分の意見を言ったりすること。多くの場合は異なる意見を
持つ者の間で行われる。
ディベート:ある話題について、同じ意見の人同士がグループになって、反対
意見のグループと議論すること。
ちなみに、哲学対話では、会話は対話に含まれないが、議論とディベートは
対話に含まれることになる。
ところで、近年は、議論への参加を極端に恐れる人が急増している。
目立つこと、物事を決めることを嫌い、「自分のせいにされたら、どうしよう」と
考えて、意見を述べたり、意思決定プロセスに参加することを避ける若者も多い。
こういった人たちにも対話の習慣を広げて行くためには、
対話では、議論やディベートのように、自分の意見を
明確に持って、それを流暢に話さなければいけないと
いうことはないし、言い勝つ、言い負かされるといった
評価尺度もない
というメッセージを明確に発信する必要がある。
よって、本稿では、会話、対話、議論(ディベート)を以下のように分類する
こととする。
若者も年寄りも、男性も女性も、知識のある人も無い人も、対話ならできるであろう。
会話:話をすること。挨拶や、差し障りの無い世間話など。
対話:相手の話しを聞くこと。自分の考えが相手に伝わるように話すこと。
自分が知識を持っていなければ意見などいう必要はなく、質問して教えて
もらえば良い。あくまで穏やかに、伝わるように話し、相手の話しを聞く。
最終的な同意や結論は求めない。対面で行うこと。
議論(ディベートを含む):考えや意見に相違がある場合の意見交換。
最終的に何らかの同意や結論に至ることが望ましい。
対話無き日々の、ここまでの参考文献および参考動画です。
良書、良資料、良動画ばかりなので、お時間あれば、ぜひ、ご一読を。
・畠山健二:本所おけら長屋 シリーズ, PHP文芸文庫,2013~
(江戸時代の長屋の暮らしをテーマにした小説や資料はこの他にも数多く
存在する)
・令和5年版自殺対策白書, 厚生労働省,2023
・国民負担率(対国民所得比)の推移, 財務省,2023
・早わかり グラフでみる長期労働統計, 独立行政法人 労働政策研究・研修
機構,2023
・金間大介: 先生、どうか皆の前でほめないでください, 東洋経済新報社,2022
・『田中角栄』日本人の心を惹きつける名演説 | HD版,YouTube [政治篇] 記憶に残るFilm,2020, (参照 2024.2.8).
・坂本真一,富井浩子:世代間対話を広げるための発話練習アプリの効果,騒音
制御工学会誌,No.48(1),pp33-36,2024
・宮台真司,野田智義: 経営リーダーのための社会システム論, 光文社, 2022
・河野哲也: 人は語り続けるとき、考えていない 対話と思考の哲学, 岩波書店
, 2019
・納富信留: 対話の技法, 笠間書院,2020
・赤尾洋二: 品質展開入門, 日科技連出版社, 1990
つづく-> 対話無き日々 ここまでをまとめ読み その13
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