子どもの薬膳 | お天気ママのこころとカラダがよろこぶごはん

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気象予報士&薬膳家&2児のママ
簡単でこころとカラダがよろこぶごはんを紹介します。

出産・子育てを通して思うこと、

「体は食べたものからできている」。


お腹の中で小さな小さな命が宿り、出産を迎える頃にはおよそ3000g。

妊娠中にお母さんが口にしたものから体が形成され、

誕生したあとはお母さんが作った食事から、日々からだが成長します。


どんなものをどのように食べさせるかなど、

お母さんの食事作りは、成長においてとても重要です。


とかく頭のいい子、勉強ができる子をよしとされる風潮がありますが、

丈夫な体と安定した心が養われてこそ、頭の成長があります。


体と心がよろこぶ食事を提供することは、

なににもかえられない親からの最高のプレゼントです。


子育てでは悩み迷うことがありますが、

食事の面では迷うことなく、

体や心が健全に成長するものを食べさせてあげたいなあと思います。



薬膳で子どもの食事 は大人と同様に、

体質や季節の移り変わりに合せて食材や調理法を選択するという基本は変わりありません。


しかし発達途中であるゆえ、気をつけたいポイントがいくつかあります。

主なポイントを4つに分けて紹介しています。


ふだんの食事を少し気をつけて、お子さんに最高のプレゼントをしてくださいね。


お腹に負担をかけない




子どもの臓器は発達途中で、

消化器系の働きも未熟です。

気分で消化機能が落ち食欲がなくなったり、

大人に比べて嘔吐、腹痛、下痢など、お腹を壊しやすいです。


また好きなものを限度なく食べてしまったりもしますよね。

お腹に負担をかけず、働きを高める食事を心がけましょう。



食事の量を調整したり、油っこい物を大量にとらない、

夏でも冷たい物をとりすぎなどには注意をしましょう。

またお腹を冷やさない服装をするよう気をつけてあげる必要もあります。


歯でよく噛んでお腹に入れることは、

胃腸の負担を軽減し、脳の発達にもつながります。

食事の時はできるだけ一緒に席に着き、食べ方にも注意を払ってあげて下さいね。




お腹の働きを高める食材
玄米やもち米などの米類、山芋やじゃが芋などの芋類、
枝豆や大豆などの豆類、
かぼちゃ、カリフラワー、オクラ、なす、白菜、小松菜、にんじん、
オレンジ、りんご、

シーフードサフランピラフ



さつま芋と林檎のポタージュ


●生命力を高める




薬膳の基本である中医学では、

体の主な臓器を働きによって肝・心・脾・肺・腎の5つのグループに分けています。


なかでも子どもの成長にかかわりが深いのが腎です。

腎を養うことは生命力を高め、丈夫な体作りに役立ち、頭の発達や成長に有利に働きます。


現代の栄養学で脳にいいとされる胡桃、黒ごま、鰯、鯖などの食品は、

薬膳でも古くから成長をつかさどる腎を養う食品として分類され活用されてきました。
腎を養い生命力を高める食事を心がけましょう。


また腎は成長と同時に、老化とも関係があり、

弱ると加齢が目立ちます。

お子さんと一緒に腎を養う食事をとることは、ママのアンチエイジングにもつながります。


生命力をあげる食材
青魚、ししゃも、えび、うなぎ、
ブロッコリー、カリフラワー、小松菜、黒豆、八つ頭、
マッシュルーム、キャベツ、
胡桃、プルーン、ブルーベリー、葡萄、桑の実、
鶏レバー、豚肉、牛乳、


気象予報士・お天気ママの季節ごはん

ブロッコリーとマッシュルームのキッシュ



気象予報士・お天気ママの季節ごはん

カリフラワーのくたくたスープ



●気の流れをよくする


子どものくったくのない笑顔は愛おしいですが、

子どもは感情のアップダウンが大きく、すぐに泣いたり、怒ったりします。


子どもは各臓器が未熟であるゆえ、

気の流れをつかさどる肝も未発達で許容範囲が狭く、

気が高ぶったり、気が鬱積して、気分の変化が激しいと考えられています。


気の流れをよくすることや、気をつかさどる肝を養うことは、

心の成長につながります。
とくに春は気温上昇や環境変化などで、気が高ぶりがちになるので、

気の流れを改善する香りの食品や、

解鬱効果のある食品をふだんより多めにとるよう心がけましょう。


気の流れをよくする食品
玉ねぎ、ピーマン、セロリ、グレープフルーツ、みかん、ゆず、

カジキマグロ、鮭、ジャスミン、フェンネル、カレー粉、サフラン、金柑、


肝を養い・心の働きを安定させる
いちご、桑の実、小麦、蓮の実、干ししいたけ、
ひじき、ししゃも、すずき、あん肝、レバー、フェンネル、ケチャップ、




グレープフルーツのタピオカココナッツ



具だくさんの焼きカレー



●気や陽を補いすぎない




子どもは元気で冬でもコートなしに走り回るなど、

体温も大人よりも高く暑がりです。

子どもは体を温める陽の力が強く、気が満ち足りています。


このため多くの子どもの場合、

気を補う効果の高い高麗人参や、

陽を強く補うにんにくなどの大量摂取は控えなければなりません。


気を補うならばごはんや芋・豆類、かぼちゃなどの食品を

食事からとるようにしましょう。


また寒い時期や寒さを感じる時は、

鶏肉や海老などの温性の食品を利用するか、

葱や韮、らっきょうなどの香味野菜を適量とるようにしてくださいね。


気を補う食品
うるち米・もち米などの米類、山芋などの芋類、大豆などの豆類、
かぼちゃ、とうもろこし、アスパラガス、ぶどう、
カカオ、はちみつ、鶏肉、ブリ、


体を温める食品
海老、鯵、いわし、鮭、鯖、あなご、あんこう、鶏肉、鶏レバー、
かぼちゃ、韮、葱、大葉、玉ねぎ、菜の花、


大量に食べさせたくないもの
高麗人参、羊肉、ニラ、にんにく、シナモン、唐辛子などの香辛料


里芋のマッシュポテト風


気象予報士・お天気ママの季節ごはん

かぼちゃのプリン


※例外として風邪をひきやすい、虚弱体質、

疲れやすいなどの症状がみられる時は、

補気のなかで効果の強いものを適量とったり、

消化しやすいお粥などの調理をするようにしてください。


※食品もたくさんあるなかの1例です。

またどなたにでも同じ効果が得られるとは限りません。

体質・体調に合わせるように気をつけて下さい。

参考:現代の食卓に生かす「食物性味表」ほか




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