前回に続きベビーシートのマキシコシ・ぺブルの紹介です。

外観・機能について

 外観はこんな感じです。カラーバリエーションが多数ありますが汚れが目立ちにくいというネットのレビューを見て「スパークリンググレー」にしました。
 
 

ハンドルの位置は3パターン

ぶら下げる取手部分(ハンドル)は回転することができます。ハンドルは以下の3ポジションで固定することができます。
 

・キャリングポジション(車に搭載するとき、持ち運ぶとき)

 ハンドルが上にくる状態です。
 
・ロッキングポジション(バウンサーとして使用するとき)
 ゆりかごのように揺らす際のポジションです。
 
・シッティングポジション(赤ちゃんを座らせるとき)
 ハンドルが床に設置し、本体がしっかりと安定し揺れなくなります。
 
 実際にはハンドルが上の状態のキャリングポジションでバウンサーとしても使えるし、ハンドルにぶつからないように注意すれば赤ちゃんを乗せることもできるので、常にキャリングポジションのままで使っています。

シートインサート

 月齢の低いうちに使う「背あて」と「ヘッドサポート」が付属します。説明書によると以下の組み合わせで使うようです。
  • 体重7kgまで(生後1~5ヶ月頃) 背あて+ヘッドサポートの両方
  • 体重7kg~8kg(生後6~7ヶ月頃) ヘッドサポートのみ
  • 体重8kg以上 両方とも使わない
 シート形状が絶妙なのか、取り囲まれている安心感からなのか普段「背中スイッチ」が発動しまくる息子もぺブルに置いた時にぐずることはほとんどありません。

サンキャノピー

 日よけです。サンキャノピー収容フラップ内に標準で収容されているので隙間から手を突っ込んで引き出してハンドル上のフックにひっかけて固定します。使わないときは収容しておけるので無くしたりすることがなくていいですね。

収納ボックス

 背面に隠し扉のようにあるのが収納ボックスです。取扱説明書はここに入っています。またここにあるレバーでショルダーベルトの高さを無段階に調節できます。

よく考えられたベルト機構

 ベルトをバックルから外すとショルダー部、バックル部(股間の部分)ともにバネでポンと跳ね上った状態になります。
 赤ちゃんを乗せるときにベルトが邪魔にならないような親切設計なのですが、さらに考えられた仕組みが隠されています。ベルトを外してバックル部が跳ね上がった状態の時だけショルダーベルトの長さ調整のロック機構が外れショルダーベルトが自由に引き伸ばせるようになるのです。
赤ちゃんを乗せて、ショルダーベルトをずるずると適当な長さに大ざっぱに引き伸ばしてバックルに固定します。その後クイックアジャストベルトをぐっと引っ張るだけでショルダーベルトを適切な長さに調節することができます。
クイックアジャストベルト一本で長さ調整は簡単
 
実際に使ってからその良さがわかるよく考えられた設計だと思います。

洗濯できるカバー類

 布製のカバー類は全て取り外し可能で、洗濯できます。取り外し方法は公式動画を見るとよくわかります。万が一汚してしまっても安心ですね。
 

車への固定方法は2種類

車への固定はシートベルトで直接固定する方法と別売りの専用のベースメント(土台)である2Way-FixまたはFamilyFixをあらかじめ車に固定しておきそこにワンタッチで装着する方法の2種類が選べます。
 
1.シートベルトでの固定
 標準的な3点式シートベルトでぺブルを固定する方式です。毎回シートベルトで固定するのが少し手間ですがぺブル本体のみで運用可能なので、友達の車、実家の車、タクシーなどに急遽乗せるといったシチュエーションでも対応可能です。
 実際にシートベルトで固定してみると、最初は戸惑いますが、慣れればそれほど時間はかかりません。ただ、安全性能を十分に発揮させるにはシートベルトをしっかりと締め付けなければなりません。ベルトの締め込みが甘かったり、間違ったベルトの通し方をしたりしているといざという時に役に立たないという不安があります。
 また、シートベルトで固定すると赤ちゃんの膝上にシートベルトがくるのですが、おむつ交換などで急遽赤ちゃんだけを降ろしたい際にシートベルトが邪魔なのです。もちろん降ろせないことはないのですがピンと張って断面がシャープなシートベルトに赤ちゃんがあたったら簡単に肌が傷ついてしまいそうで怖いです。
 
2.専用ベースメントでの固定
 専用ベースメントを使用する場合は乗っている車のシートがISO-FIX(アイソフィックス)という規格に対応している必要があります。
 
ISO-FIXとは?
チャイルドシートをシートベルトではなく直接金具でしっかり固定するための国際標準規格です。車のシートの裏側に隠れている金具にチャイルドシート側の金具を電車の連結器のようにドッキングさせて固定させます。日本ではシートベルトでのチャイルドシートの誤装着による事故が絶えないため装備が義務化され、2012年7月以降の発売の車は基本的に対応しているようです。
 
 ぺブルに対応した専用ベースメントは2Way-FixとFamilyFixの2種類ですが、2Way-Fixはぺブルでもぺブルプラスでも使えるのに対し、FamilyFixはぺブルにしか使えないので注意が必要です。
 
 2Way-Fixの取り付けは工具不要で簡単に誰でもできます。連結用の2本のISO-FIXコネクタを長く伸ばしておいてシートのヒンジ部分に差し込み、シート奥に隠れているISO-FIXアンカーにカチッとはめるだけです。その後サポートレッグを適切な長さまで伸ばせば設置完了。ちゃんと接続できているかどうか音とランプで確認できるので安心です。
黄色いのがISO-FIXコネクタ
 
ベースをセットした状態
 
 2Way-Fixが装着されている車へのぺブルの搭載は簡単で、ガチャンと乗せるだけです。ちゃんと取りついているかどうかは音とランプで確認できます。取り外しもリリースレバーを引きながら持ち上げるだけ。安全性、利便性ともにシートベルトよりも2Way-Fixの利用が断然おすすめです。
確認ランプ

ベビーカーへの固定

使用しているベビーカー、babyzen yoyo+の場合
 yoyo+6+には別売オプションの「インファントシート用アダプタ」を装着することによりぺブルを固定できます。この部品がプラスチックの簡単なパーツなのに12,960円もします。海外だとかなり安く買えるのでこれもぺブルと一緒に個人輸入で購入しました。
yoyo+ に取り付けたアダプタ
 
 yoyo+側とぺブル側にそれぞれのパーツをつけたら、後はぺブルを乗せるだけです。取り外しも白いボタンを押しながら片方ずつ外してから持ち上げればOKです。もちろんアダプタが付いた状態のままでyoyo+は折りたたむことができます。ぺブルのサンキャノピーとyoyoの日よけも干渉することなく赤ちゃんを覆ってくれますが、若干隙間が空いてしまいます。日差しの強い時は上からブランケットをかぶせて対応しました。
 Yoyo+はハンドル部分が折りたためるので、ぺブルを装着した状態で外食の際お店のテーブルにぴったりくっつけることができるのもいいですね。

まとめ

 とにかくいろいろと制限されがちな新生児期の行動の幅をぐんと広げてくれたぺブル、ほんとに選んで正解だったと思います。
 ただ赤ちゃんを乗せると重いため、連結できるベビーカーが用意できるかによっても評価は変わると思います。またベビーカーがあっても夫婦で出かけるのかどうかによって使い勝手が変わります。嫁さんはちょっとした買い物で、一人で出かける場合にいちいちベビーカーを持ち出すのが面倒だし、買い物カートとベビーカーの2台押しはできないと言っています。確かに。結局嫁さん一人の場合、先にぺブルだけを車にのせておいて赤ちゃんは後から抱っこで連れて行って乗せたのち、買い物は抱っこひもでというのがいいかもしれません。