ベビーシートって?
「ベビーシート」は新生児から使える自動車用のシートのことです「カーシート」とも呼ばれます。新生児から4歳ぐらいまで使える、いわゆる「チャイルドシート」が数多くある中、私が選んだのはせいぜい1歳過ぎぐらいまでしか使えないオランダのメーカー「マキシコシ社(maxi-cosi)」の「ぺブル(Pebble)」という製品でした。購入についてはこちらに記していましたが、どうしてこれを選んだのか?実際の使い勝手はどうなのかという点についてまとめていきたいと思います。
トラベルシステムとは?
トラベルシステムというのは赤ちゃんを乗せたベビーシートをそのまま手提げで持ち運べて簡単に車に装着したり、対応のベビーカーに合体させたりできるシステムのことです。統一された規格があるわけではないのでA社のトラベルシステム対応のベビーシートはB社のトラベルシステム対応ベビーカーには装着できるけどC社のトラベルシステム対応ベビーカーには装着できないといったことがあるので注意が必要です。マキシコシ社はヨーロッパでシェアNo.1のチャイルドシートメーカーなので対応しているベビーカーの種類も結果的に多いようです。
ベビーカー yoyo+ と合体させた様子
トラベルシステムのメリット
一般的なチャイルドシートは車に固定したら付けっぱなしで乗車時に子供だけをそこに乗せるイメージだと思います。トラベルシステムの場合は家で赤ちゃんをベビーシートに乗せてから車までベビーシートごと運び、その都度車に着脱することになります。せっかく寝かしつけたりおとなしくさせた赤ちゃんの機嫌を損ねることなくベビーシートごと車に乗せたりおろしたりできるというのは想像以上のメリットでした。真夏の炎天下または真冬の極寒の時期、常設されたチャイルドシートの場合は座面が座れないほど熱く、もしくは飛び上がるほど冷たくなっていることは想像に難くありません。そんなシートにいきなり赤ちゃんを放り込んだらギャン泣き必至でしょう。ベビーシートは部屋で快適に過ごしていた環境のまま移動させるのでその点は心配無用です。産院の退院時から使い始めて2か月半ほどですが部屋⇔車⇔出先の移動間に赤ちゃんの機嫌が急変するようなことは一度もありませんでした。
また出先でもメリットを発揮します。訪問先や外食時にはベビーシートごと転がしておけばいいので赤ちゃんの置き場所に気を遣う必要がありません。外食の場合、座敷席の場合はそのまま転がして、テーブル席の場合はチャイルドシートに合体させておけば自席の横に並べることができます。
ベーカリーレストランのテーブル席で
2か月検診をすぎたころから外出の許可も出て、ずっと家に引きこもっているのは嫁さんの精神衛生上もよくないので無理のない範囲で外出・外食など気分転換を図っていますが、その際の強力な味方となりました。メリットばかり並べましたが、デメリットも当然あります。
デメリット1・高い
1歳すぎまでしか使わないのに導入価格が高いというのが一番の問題かもしれません。現行商品のぺブルプラスは37,800円。車にワンタッチで着脱するためのベースユニットの2Way-Fixも併せて使う場合はさらに30,240円の追加出費がかかります。車での移動がそんなに頻繁にない場合はここまで投資するのはもったいないと思います。中古はメルカリ等でたくさんありますが、ぺブル本体はやはり新品がいいので海外から個人輸入で格安(123ユーロ)でゲット。ベースユニットの2Way-Fixはメルカリで中古(18,000円)を購入してなんとか導入費用をおさえました。
デメリット2・重い
もう一つの問題に「重さ」があります。カタログなどのイメージ写真を見ると女性がバスケットを抱えるかのように笑顔で軽々と手提げで持ち運んでように見えますが、本体重量が4kgを超えているところに赤ちゃんの重量がプラスされるのです。嫁さんが妊娠中に私の「机上の空論プレゼン」を受けて百貨店に下見に行ったのですが、ダミー人形を乗せた状態で持たせてもらって帰ってきた一言は、
「重すぎて無理」
でした。
男ならこれくらいの重量は平気だし、非力な女性の場合でもベビーカーに合体させて移動させれば持ったまま歩かなくてもいいと半ば無理やりに納得させて購入しました。しかし、実際使ってみるとぶら下げた持ち方だと歩くたびに本体が足に当たるため、シートを蹴らないように歩くには本体を体から離す筋トレのような持ち方を余儀なくされ実際の重量以上に大変なことがわかりました。2ヶ月をすぎて赤ちゃんの体重が5kgを超えた今、私もマンションの部屋から敷地内の駐車場までの短距離の移動ですら一旦ベビーカーに合体させて運んでいます。さらに車がワンボックスなどのシート高が高い場合、身長が低い人は重量あげのように持ち上げることになりこれにも苦労するかもしれません。
ただし、これらのマイナスポイントを差し引いても、買ってよかったと思える製品です。
ぺブルとぺブルプラスの違い
ぺブルプラスが後発製品で、ぺブルプラスのほうがほんの数センチ小さく、350gほど重く、価格が少し高く、最新の安全規格に対応しています。私がぺブルを購入したときはすでに販売が終息に向かっていたのか国内では選べるカラーが限定されるほどに品薄となっていました。ただし海外では全カラーが選べるほどに流通していたため軽さ、安さを重視してぺブルを購入しました。
以上、前置きが長くなりましたが、次回はこのぺブルについて詳しく紹介していこうと思います。