初訪。

家族総出で、遠路はるばる来てくれた友人が、
音に聞く <浜松餃子> を所望。
熟考の末に、この店をチョイス。
マスコミを賑わせる有名店ではないが、
永年にわたり 地元で定評のある実力店らしい。
浜松ラー界の新星 「蔵前家」の実家。

休日のランチタイム。
案の定、入口の待合スペースは大混雑。
しかしながら、その空気感がなかなか良い。
<30分待ち> は申し訳ないが、
良かった。期待出来そうだ。

写真は、『餃子定食(大)』。

一人前15個の餃子が重なり並ぶその迫力。
無意識に笑み崩れる。

過不足感のない、ジャスト・ミートの大きさ。
餡の張り具合も、凄く グッド。
ソフトで 且つサックリと香ばしい、至芸の焼き。
浜松餃子ならではの “アッサリ感”と、
しっかりとした “ボディ”の両方を兼ね備える。
これは、旨い!

ポテトサラダ、味噌汁などのサイドも、
それぞれにスジの通った良い出来である。

浜松餃子は、まだあまり良く知らないのだが、
今回の店、大正解だったようだ。



(地元密着型の人気店)



かの ≪忍者店主≫ が、
“ワンタン軒”と “なばり”を軌道に乗せて後、
現在、取り組み中の店と聞く。
期待をもって、初訪。

さわやかな初夏、夕暮れどきの店内。
壁には、レトロな映画ポスター。
飾り気のない昭和の香り。懐かしき開放感。
そして、ここにも <忍者>のサイン。

夜の部、開店早々で、既に先客数名。
後からも、若者、家族連れ、と来店者が続々。
既に人気店の様相だ。 さすが<忍者>。

『ねぎ忍者』 をデフォで。

小さめ&浅めの、コンパクトな印象の丼。
その上で、溢れんばかりの勢いが展開する。

どっしりと重厚な、とんこつ醤油スープ。
どこか味噌の風味を感じるのは気のせいか。
やや暴れた感じで未完成さが漂うものの、
これぞ荒削り、ザ・ワイルド。

忍者の掟 “自家製麺機” は店の奥に鎮座。
そこから繰り出される、出来たてストレート。
真新しい小麦の香りと、ズシリとくる食感。
忍者店ならではの麺である。

丼上に溢れんばかりの、迫力ある具材各種。
メニュー名に冠するネギは、白と青。
そして、忍者店ならではのチャー。
濃厚な味付けの味玉 等、力強い存在感。

◆完全オリジナルの荒削りな硬派系
◆コンパクトな重厚感
といったところが簡潔な印象。

惜しむらくは、やや “雑味”が立ち過ぎの感。
ただ、この “味の濁り”も、
ワイルドな魅力と表裏一体だろうから、
軽々には言えないけれども、
更に練られれば、と思えてならぬ。
これは<忍者3店>に共通した印象でもある。



(懐かしき昭和的開放感)



初訪。

浜松中心街の北の外れ。
しっとりと夜霧の似合う、裏通りの水路沿い。
ポツンと、しかし暖かく輝く看板ひとつ。
人通りがほとんど無いのに、
中からは、沢山の人の気配が洩れてくる。
八代●紀の唄にありそうな、情緒纏綿たる風情。
あぁこの感じ、実に久しぶり。

店内に入れば、案の定の賑わい。
カウンターのみの、狭く細長い客席ながら、
不思議に落ち着ける “何か” がある。
奥を見れば、2階に上がる階段。
上からも伝わる人の賑わい。

『チャーシュー麺』 を麺固めで。

透明感が印象的な、スッキリとした醤油スープ。
昨今流行りの <インパクト系> にはあらず。
豚骨・鶏・野菜 のエッセンスの塩梅が、
いかにも昔風で、そこはかとなく、
その “淡いタッチ” が、タマラナク懐かしい。

麺は、中太・中加水・ややウェーブ。
表面のモチモチ感と、芯のコシ。
固めで頼んだが、単なる <浅茹で>ではない、
実に丁寧な仕事だ。

具材も魅力的。
“見ただけで旨い!” 見事なチャーが4枚並ぶ。
しっかりと香ばしい風味と、
とろけるクリーミーさが共存。 これは凄い。
長めに切り揃えられた、細切りメンマ。
存在感と食感が倍加する この長さが嬉しい。
丁寧に置かれた1枚海苔と、
目にも鮮やかな、散らし青ネギ。
以上、簡潔にして完全なる布陣である。

『昔から変わらぬ味を一生懸命つくるだけ』
とは、ある本で見た店主の言。
現代ラーとは明らかに別趣ながら、
決して色褪せていない、その存在感。

そして、更に驚くべきことは、
世間のラーのほとんどが、まだまだ
<ジャンク&アバウト> の段階にあった時代に、
既にこのクオリティであったらしいこと。

これは充分 “名店” といえるだろう。



(情緒纏綿たる風情)



久しぶりの海老蔵。
カレーラーがイイ! と聞いて、3訪目。

カレーラーといえば、
今や、立派に市民権を得たエンターテイメント。
ある店は、博多とんこつとのコラボにより、
タイ風カレーのような世界を創り出し、
またある店は、徹底して辛さを売りにする、等々
各店様々で、実に楽しい。

さて、海老蔵ならば、
このテーマを、どのように表現するのだろう。

『海老蔵らーめん(カレー風味)+味玉』 麺固めで。

先ずはスープをひとくち... 「うゎ旨い」
いやはや、凄い充実感。
スパイシー仕立てにはあらず。
とんこつ魚介と、カレー、
それぞれの最も上質なエッセンス同士による、
ふうわりとやわらかいコラボレーション。
あくまでも奥床しく、
同時に、どっしりとした分厚い重量感。
まさにこの店の真骨頂。

札幌カネジン製麺、平打ち・中太ストレート。
適度な重みがあり、モッチリとした食感。
確かな品質の、武蔵系御用達の麺。
スープをもっと持ち上げてくれれば、と
いつもながら思うのだが、
この “間接照明”の如き二者の関係こそが、
まさに、意図するところなのであろう。

甘めの味付けの “味玉”
火入れの具合、味の染み具合、共に完璧。
この店独特の、ベーコン風 “チャー”
噛むほどに味わい深い、噛み締め系。
ガタイの良い、しっかりとした “メンマ”
丼の縁に飾られた “1枚海苔”
実は変化を楽しむ為の重要アイテム。
そして 中央にうず高く盛られた “刻みネギ”が、
全体を、爽やかに引き締める。

この店、これまで数回の訪問で、
一度たりとも期待外れであったことがない。
これぞ一流の安定感。 実に見事。

白(海老油),赤(唐辛子),黄(カレー) と食して、
残るは、黒(マー油) と、つけめん のみ。
近いうちに、試してみたい。



(これぞ一流の安定感 )