O.S.D.さり オフィシャルブログ powered by Ameba -47ページ目

ソファと破滅と活字中毒再発とジェンダーの問題。

あんまり真剣に頼んだわけではなくて、
他の人が持ってたからいいなあソファー、って言ったら、支給された。

なにこの奇抜な柄。
秀逸。

これでうちでパーティーができる。

でも隣人が非常に最近またあくまでも一般的な日本人の感覚で言えば、と付けておくけれども、
最近とにかくまた困らせてくれるので、やめておいた方がいいですね。

インドでは、結婚前の男女が同じ部屋に入ったりすることが結構ありえない。
同棲は聞いたことがない。
若い人は木陰でいちゃこいたりしているんだけれども、
例えばヨーロッパとかみたいなあんな濃厚なやつはまず無いし、
そもそも確か違法だったかな?
そんな話を聞いた様な聞いてない様な。

世代格差みたいなのは日本と同じで、
ある程度年のいった人はやはり自由な男女交際に眉をひそめることに躊躇いがないわけで、
ちょくちょく男子を呼び込むうちの同居人はそのうち会社にチクられて怒られることでしょう。
まだバレてないみたいだけど。
女しか呼んだことのない私を巻き込むのだけはやめてください。

あくまでもイメージだと、もっと男女交際に厳しいと思っていた。
イスラム社会とかに比べたら、少なくともムンバイは全然そんなこと無い感じです。
恋愛結婚も増えてきているみたいだし。

ところで、活字中毒がまた再発していて、
和書なんて手に入らないのだけれども、日本人から最近手に入った本を貪っている。

角田光代ってこんなおもしろかったのかー。
本の中の破滅の過程を主人公と一緒に数時間だけ共有する。
女って、だめだなー、とか思ったりする。
でもちょっとわからんでもないかなーとか思ったりする。
そんな普遍的な感情をこんな風に表現できるってやっぱり作家ってすごい。
紙の月
今のところ今年1番!

まだまだ本がたくさん待っている。
日本から誰かが持ち込んだ東野圭吾とか村上春樹とかそうゆうベタなやつもたくさんある。

スタバでミスチルなんかを聞きながら日本の作家の本を読んでいると、
本当に自分がインドにいることを忘れてしまう。

店の外に出た瞬間のこの不思議な感じは何と形容したものか。
自分がたまにどこにいるのかわからなくなる。

別の社会で生きるということ

ひとまとまりのコミュニティがあって、それをインドではSocietyと呼ぶ。

同じ建物も、Society。
もう少し広がったエリアもたぶんSociety。

このSocietyは一昔前であったら、きっとカーストやなんかが大きく関わっていたんだろうけれども、
ここムンバイはインドの中でもダントツに都会で、
インド中の色んなところから人々が集まっていることや、
年々豊かになっていく特に若い人たちの考えは、
私たちが社会科の授業で習ったなんかよりもう少し進んでいる。

本当はもっと根深い何かのあるのかもしれないし、
単純にその人の考え方に依存するのかもしれないし。

ただ、私の住むSocietyは、
とても快適で広くて新しいんだけれども、
隣人がインド人に多いベジタリアンでいたく厳しいヒンドゥー信者らしい。

毎日ゴミ集め担当の彫りの深いオジサンが、
各戸のドアの前に置かれたゴミを収集してくれるのだけれども、
私たちの捨てるお肉とか、ビールの空き瓶、
見たこともない様などこかの国のスパイス・・・
それに苦情が出て、私たちは家の前のドアには捨てられなくなった。

と言っても、家の目の前の空き地、50mも歩かない場所に
ゴミ集積場みたいのがあって、
そこに行けばいいだけだし、
そもそも毎日捨てられるだけで、日本に比べたって便利だし全然いいじゃん、と思っていたんだけれど、
フラットメイトのブラジル人は「It's NOT fair!」と発狂している。
今でも。

機嫌の良い日は、全く別の社会にお邪魔させてもらっている、という謙虚な気持ちで、
鼻歌まじりに同居人の分までゴミを捨てに行くし、
虫の居所が悪ければ「あーめんどくさーそんな保守的やからいつまでもこんなんやねん!」
と意味不明の悪態をついてみるし、
道端で眠る家族を横目に自分の悩んでいることがしょーもないなーって反省する日もあれば、
その人たちのがちゃんと家族を構成して遺伝子を残して私何してんだろうって、
得意のメンヘラ全開スイッチを押すこともあるし。

まだまだ小さいな。
と思う。

で、別に何でもかんでも受け入れる気ももうなかったりする。

大音量の深夜のクラクションや音楽、早朝のコーラン、
道端に唾液を吐きかけること、爆竹、
そんなのは全然気にならないのに、
他人のゴミには苦情をっていうことを、奇特やなぁって思いつつ、
糾弾する気もないし、
ましてや外国人だし、私、
そんなもんなんかいなぁってなんとなく認めて、
別の社会で生きていくことについて、考えたりなかったりする。



最近お気に入りのANOKHI

ひとつひとつ手押しのブロックプリント。
ちょっとかわいい。

次回帰国時のお土産はこれにしようと思っています。



ちょっと久しぶりに打ち込みやりすぎた。
ここからはしばらく読書モードに入るところ。


凍える様な熱帯夜

インドのとある平凡な月曜日

朝ゴミを出そうと思ってフラットの外に出たところで、
皮膚のただれた野犬にゴミをロックオンされてしまって、
追いかけられてから超怖すぎてもう道端にゴミをそのまま置いてきた。
そして走って逃げた。
あの中には私の鼻水をかんだティッシュとかしか入っていないのに。
だまされたな、犬。

そのままオートを捕まえて走り出したところで、
目の前でバイクに少女がひかれかけていた。
ってゆうかちょっとひかれていた。
この国では歩行者より車の方が優先。
そして信号はほとんど無い。
あっても誰も守らないし、逆走とかも普通にある。

インドで道路をちゃんと渡れる様になると、一人前だ。

で、そのままオートで進んでいたら、別の野犬に超吠えられて追いかけられた。
私なにもしてないのに。
さっきの鼻水ティッシュのくだりを聞きつけたのか。
仲間か。

とうとう見つけてしまった。本物を。


ウワサのこれ
うちのオフィスにも来ていたみたい。

ところで毎日私はインドでどんな仕事をしているのか。



漫☆画太郎の模写とかをやっています。