O.S.D.さり オフィシャルブログ powered by Ameba -44ページ目

妖怪ワンピース狂い

漫画じゃない。
着る方のやつ。
アニメでもない。
あっちのはアーロンのとこで諦めてる。

ところで私は自転車が好き。
自転車を歌うフレディマーキュリーだって好き。
いやちょっと違う。
電車が嫌い。
というのも語弊がある。
毎日通勤や通学で電車に乗る、というのができない。
と言うかやったことがない。

ラッシュとか人身で遅れとか痴漢アカンとか、
もうとにかく電車に毎日乗るのとか想像もできない。
満員電車の中で小出恵介が落ちていたらもう自分が痴漢するかもしれない。
そして冤罪かどうかの論争で世間を混乱させてってゆうかインドの電車もバスもドアが無い。
で、ものすごい人数が乗車するから多分ちょいちょい人が死んでるはずだ。
毎日が命がけだ。

話を戻して、私、中学まではもちろん徒歩だったし、
高校は自転車で3分、というのが主な理由でそこに決めた。

大学はさすがに実家から自転車は無理があって、
電車でも30分ほどのところだったんだけれども、私は家を出た。
もちろん4年間自転車通学した。

その後就職して、東京の三越前に会社があったので、日本橋に住んだ。
会社までは自転車で3分だった。
オフィス街過ぎて最寄りのスーパーが高島屋だった。
大阪に転勤になって、淀屋橋のオフィスだったので北浜に住んだ。
また会社までは自転車で3分。
ここもオフィス街過ぎて家から中央公会堂が見えた。

会社を辞めてバンドで東京に来て、スタジオが下北沢だったので、池ノ上と新代田に住んだ。
下北沢の両隣の駅です。

とにかく私はずっと自転車と共に生きてきた。
全然こだわりとか無くて、走ればそれで良い。
ただし前カゴは必須。

で、高校生の時から毎日自転車だったし、
自ずと服装が決まってくるわけ。
スカートが履けない。

気付いたらパンツばっかりになっていた。
もうズボンズに入れてほしい。
ズボンズに。

その私がここインドに来て、自転車を持っていない。
もう9ヶ月自転車に乗っていない。
ここで自転車なんか乗ったら3日以内にたぶん死ぬ。
何でかは来たら2秒でわかってもらえると思います。
とにかく確実に3日以内に取り返しのつかないことになる。

毎日1.5kmほど離れたオフィスへはオートリキシャやバスを使う。

で、今まで履けなかったスカートを狂った様に買い漁っている。
マキシワンピなんて、日本にいる時は自転車に乗れない雨の日専用だったし、
1万円とかするのに雨の日専用だからもったいない。
それがこの辺のお店では2000円もしない様な値段で、
そこそこのクオリティでワンピースが手に入ってしまうもんだから、
見かけたらついつい買ってしまって、もうすでに飽和状態。

かわいいものはかわいい。
それにジーンズなんか履いてたら10分で汗だくで股ずれだ。

宮川花子師匠の気持ちがわかる。
大阪のおばちゃんまっしぐらですね。


インド服は着ない。
似合わないから。

妖怪家出女

朝起きて、ホテルを出た目の前のチチカカっぽいお店で、
ワンピースが飾ってあったので、吸い込まれた。
何着か試着して、平均的な営業熱心なインド人らしく色々と勧められて、
この色が似合うだの何だの言われて、結局「今日は気分が良いから100ルピーまけてやる」と言われたワンピースを買ってしまった。
Puneまでやって来て私は何を買っているんだろう。
新しい服を買っている割には、来ているTシャツはもう黒ずんでいる。
着替えを持っていなかったので全体的に自分が汚いしパリっている。
何回か汗でぐっしょりになって、何回か乾いたあとのやつだ。

またスタバに避難。
ここで作戦会議。あくまでも1人で。
ひとり作戦会議。
もうこうなったらインド中のスタバを制覇してやろうかと思う。

トリップアドバイザーを頼りに今から行くところを考える。

寺院の類はよっぽどじゃないと正直どこもだいたい同じで、
キラキラゴテゴテしていてカンカンあの鐘を鳴らすのはあなたで、
そのぐらいなら地元にもあるし、今回は博物館系に絞った。

そもそももう疲れた。
早く帰りたい。
私早くAndheriに帰りたいの。

ここPuneはAndheriに比べて空気は良い。
ただしオート初乗りが17ルピーと、Andheriより2ルピー高い。



川を渡って3キロほどまた汗だくになって歩く。
これ以上日焼けしたくないので、ストールをかぶって歩くので、怪しいことこの上ない。


まずはPuneの観光の一番ベタなところ、Aga Khan Palaceへ。
こんなとこがおもしろいわけがないことを私は知っている。
大阪城より新今宮の方が絶対おもしろいし、
スカイツリーより歌舞伎町の方がおもしろいんだから絶対こんなところはおもしろいわけがない。
だけどPuneで新今宮や歌舞伎町がどこにあたるか情報が無いので行くだけです。

ここはムンバイで逮捕されたあと、ガンディーが奥さんと一緒に閉じ込められていた宮殿。

出たー!
この国のガンディー好きが出たー!
どこでもここでもガンディー。



だけど何だかんだ言いながら、歴史上の超有名な人が歩いた廊下なんかはちょっと感慨深いものがある。


国を背負って世界に立ち向かって、武器も持たずに理不尽をただ耐えて、
そんな重圧に自分だったら耐えられるだろうか。









ムリポ( ゚∀゚)


無理無理。

昔の人ってすごい。

そのままトリップアドバイザーで1位になっていたSadhu Vaswaniへ。
一応Darshan Musiumとある。
ミュージアムってことは博物館と思って入る。




もう説明ができない。

ちょっとしたお化け屋敷でした。
そうとしか説明ができない。
中は撮影禁止。


宗教を超えたある人格者についての説明を、
人形、動画、写真、絵、3D、ありとあらゆるツールを駆使して、
駆使しすぎてもうぐちゃぐちゃに散らかった感じで、
1時間以上一人でアトラクションの出来損ないみたいなのを回らされて、
最後にここの維持費めっちゃお金掛かるんで寄付してくださいーと言われた。

もう疲れた。
帰る。

帰りの電車は、地獄と形容しても罰が当たらない程度のやつでした。
一番安いGeneralクラスで(ってゆうか他の選択肢の指定の仕方がわからなかった)、
出発1時間前に座席を確保した。
65ルピーで5時間の旅程だ。
100円ほどで5時間の急行だ。
そら地獄だ。

10cmほどの隙間に座ろうとしてくるおばちゃん。
お向いの人は足をこちらの座席に乗せてくるし、
とうとう目の前で地べたに座りだす人が現れて、
そこを縫う様に物売りが絶え間なく行き来する。


きゅうり屋さん。


懐中電灯屋さん。


小さい髪留め屋さん。


誰がこの車両でマニキュアを買おうと思うんだろう。


すっかり日が暮れて地元の駅に戻った時には私はもうボロ布そのものでした。
何の修行でこんなことを。
もう自分のことがわからない。

それからこんなカオスな所なのに、Andheriに戻ってきた瞬間、あー帰ってきた!
って思ってしまったのも事実。
こんな、扉の無い電車を下りて人ごみを掻き分けて、
クラクションと屋台の中を通り抜けて、家に着いた時に、帰ってきた、って思ってしまった。
いつの間にか、インドなのに落ち着く場所ができてしまった。

人生は旅みたいなもん。

独女の傷心一人旅っていったらみなさんどこを思い浮かべますか。





そうですね、かの有名なロナヴァラですね。

週末なのに、さらに適齢期を過ぎているのに、
土日どちらも予定が無かったもんだから
本持ってスタバに行こうかと思っていたんだけれども、
そういえば私が旅行に行きたがってたなぁってちょうど思い出したの。

本当は世界遺産のエローラ、アジャンタか、
ビーチヨガのできるゴア、
アシタンガヨガの聖地マイソール、
修学旅行以来行っていない伊勢志摩、
実は都会の西川口、
その辺りが良かったんだけれども、
2日で行くにはどこも無理があった。

なので一泊で行ける様な石窟を探して、
全然ガイドブックでも見たこと無いけど、
ホテルとかあるかどうかもわからんけど、
1人で鉄道に乗り込んでみた。

勢い余ってなんたら

私、全然詳しくないし何のこっちゃやけど、
石窟がなぜか好きなんです。

まずは急行が止まるジャンクションの駅へ。


うちの最寄り駅から30分ほど、DADARにお昼前に着く。
ムンバイ都心を走る近郊のWestern Railから、
長距離を走るCentral Railへ。
地下鉄谷町線東梅田駅でJR大阪駅に乗り換えた、みたいなもんです。
全く初めてのことなんだけれども、
ノリでチケット購入。50ルピー。約80円。
大丈夫かいな。今から150キロぐらい離れたところに行くはずなんやけど。
急行出発まで一時間あるとのことなので、駅前の寺院で時間を潰す。

それらしい電車はしっかりと、教えてもらった6番ではなくて、
4番ホームから出発。
列車名や行先、駅員の指定するホームはあてにならない。
今回はたまたま列車番号を控えていて、
それが4番ホームになったよってアナウンスで何とか察して、
だけれどもギリギリまで自信もなくって、
動き出してから一か八かで乗り込んだ。
座席が指定なのかこの電車で合ってるのか自分のチケットでここに居ていいのか、
何もわからんけど、
とりあえず空いていた窓際の席に座る。
道中お昼寝をしたり、本を読んだりしながら、
絶え間なく何か売りが通路を行き来して、
サモサ屋、チャイ屋、
鎖屋、オカマ、こども、歌うたい屋、
暑い。



もちろんエアコンもないし、外は余裕の30度越え。
ちなみに暑いのはシブヤさん全然大丈夫らしくって、
さっぱり苦痛ではありませんでした。
むしろ好き。
お暑いのはお好き。

途中GPSで現在地を確認しながら何となく目的地に向かっている雰囲気。

改札の車掌さんがやってきて、
例の50ルピーチケットを恐る恐る出したところ、
80ルピー払わされた。
安定のイミフ。


予定よりほんの少し遅れて、目的地のロナヴァラ駅に着いた。


これが何を意味するか。
インドで鉄道でちょっとした遠出がその場でできる。
これが何を意味するか。

今日は独立記念日だ。

さて、普段は避ける道端のお店のパリパリした何かで腹ごしらえした後、
リキシャを捕まえてカルーラ石窟へ。
30分ほど走ったところに露天が並んだ賑やかな通り。
ここがカルーラ石窟の入口だと言う。

で、なにこの山。
山登りかよ!
山登りってことかよっ!

息を切らしながら、
階段を登っていく。




途中のカツアゲもなんのそので登り切ったところにいきなり現れた、
石窟ー!

かっこいいー!
ストゥーパ!





平均的なインド人の何倍も税金払ってるはずなのに、
入場料は20倍払わされる。
もういつものことだし毎回ケンカするのが面倒なので大人しく外人価格に甘んじる。

隣のヒンドゥー寺院でおでこに何かつけられて、
熱されたアスファルトを足の裏に感じながらうろうろして、
山を下る。


まだ陽が高いので、近くにもう一つあると言うパージャー石窟へ。
リキシャワラに追加で500ルピーなって言われたから、
450しかもう無いって言っておいた。
抗うことが大切。

30分ほどまたオートに揺られて、
ひとけのない場所で停車。


また山かいな。
もうええって、山は。
私そんな趣味ないってば。

今度はもうヒンドゥーの巡礼者も居ないからいよいよ人がいない。

途中のチケット売り場でまた100ルピーも払わされて、
ガイドいるか?って聞かれたからいらねーよって断った。

山を登り切ったところにまた現れた、石窟!!

あーもう本当好き。
なにこれ。
中心のストゥーパを囲む様に仏教とヒンドゥーの彫刻が入り混じって、
瞑想部屋がたくさんあるだけで、
何がおもろいかさっぱりわからん!
でも好き。

恋と同じね。

お顔も性格もタイプじゃないのに何か好き、そうゆうものね。

そこに現れたー!勝手にガイド始めるさっきのメガネ!
マジ何言ってるかわからんけど付いてきて写真撮ってくれたり、
説明してるけど絶対意味わからんー!

個人的にはさっきのカルーラより規模も大きいし見ごたえ十分でした。




空気も良いし景色もいいし堪能!

陽が傾き始めたので駅に戻る。

家に帰ることもできたんだけれど、
せっかくここまで来たのでムンバイとは逆、そのままプネーへ進む。

今度はチェアーカーと言う指定無しの車両に乗り込んで、
まあまあ満席。
で、立っていたらインド名物優しいおじさんが、
ここ座れって言ってくれた。

一時間ほどでプネーに到着。

プネーはインドでも屈指の研究都市で、
筑波みたいなもん。

こんな機会でもないともう来ないし。

電車の中で調べたホテルを目指してオートで向かう。

スタバの近くだったのでスタバ行けって言って、
ホテルまで進んだら追加で払えって言われたけど、
丁重にナメんなよ誰が払うかってお断りしました。

いきなり思い立った旅行だし、
もうすぐ日本行くのにお金掛かるし、
たまには旅人ブログでよく見る憧れの安宿に、
世界中のバックパッカーやそこにいついたヒッピーみたいのんが夜な夜な怪しい巻きタバコなんかをくゆらす、
汚い安宿に、



誰が泊まるかー!
あほー!
私、安宿は泊まれない体質ってゆうか、
トイレとか共同なのはちょっと無理ってゆうか、
今ルームシェアとかしてるけどトイレもお風呂も別だしお部屋ももちろん別だし、
そもそも私日本人だし。
とにかくまあまあ良いホテルにチェックインした。
お部屋が空いていて良かった。

通されたツインのお部屋、エアコンもあって快適快適!
って蚊!
蚊!

戦う女だから、私。
黙って血吸われてる場合じゃないから。
デング怖いし。

で、天井に止まったところをバシッ!てしたら、
天井に穴が空きました。



こんなことありますか。

これはもう私が怪力過ぎるってことでいいですか。

わけわからんままやって来た知らん土地で天井に穴を開ける31歳独身、
ムンバイ在住、趣味は本を読むこと。

悔しいから近くのスタバで抹茶フラペチーノをエクストラホイップにした。
店内にいた韓国人男子数人に何かを言われて、
ペ・ヨンジュンとしか話さない。って小さい声でつぶやいた。
モラルって何だろうね。

本当つらい。

何でまたこんなつらいことばっかしてるの、私。
おうちにいれば快適で清潔なお部屋でゆっくり日本の動画見たり本読んだり、
日中はオシャレなカフェでコーヒー飲みながら過ごせたはずなのに、
何でまたこんなわけわからんとこまで来てから、
蚊と戦って天井に穴あけて、
リキシャワラとケンカして髪の毛パリパリにならなあかんのん。

ってゆうか日本にいればおいしい魚食べてビール好きなだけ飲んで、
定価の交通機関で移動して桜とか見れるのに、
何でまたこんなとこにいるんだ、私。
いよいよわからん。

いよいよわけわからんぞ。

まだ旅は続く。


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