妖怪家出女
朝起きて、ホテルを出た目の前のチチカカっぽいお店で、
ワンピースが飾ってあったので、吸い込まれた。
何着か試着して、平均的な営業熱心なインド人らしく色々と勧められて、
この色が似合うだの何だの言われて、結局「今日は気分が良いから100ルピーまけてやる」と言われたワンピースを買ってしまった。
Puneまでやって来て私は何を買っているんだろう。
新しい服を買っている割には、来ているTシャツはもう黒ずんでいる。
着替えを持っていなかったので全体的に自分が汚いしパリっている。
何回か汗でぐっしょりになって、何回か乾いたあとのやつだ。
またスタバに避難。
ここで作戦会議。あくまでも1人で。
ひとり作戦会議。
もうこうなったらインド中のスタバを制覇してやろうかと思う。
トリップアドバイザーを頼りに今から行くところを考える。
寺院の類はよっぽどじゃないと正直どこもだいたい同じで、
キラキラゴテゴテしていてカンカンあの鐘を鳴らすのはあなたで、
そのぐらいなら地元にもあるし、今回は博物館系に絞った。
そもそももう疲れた。
早く帰りたい。
私早くAndheriに帰りたいの。
ここPuneはAndheriに比べて空気は良い。
ただしオート初乗りが17ルピーと、Andheriより2ルピー高い。

川を渡って3キロほどまた汗だくになって歩く。
これ以上日焼けしたくないので、ストールをかぶって歩くので、怪しいことこの上ない。

まずはPuneの観光の一番ベタなところ、Aga Khan Palaceへ。
こんなとこがおもしろいわけがないことを私は知っている。
大阪城より新今宮の方が絶対おもしろいし、
スカイツリーより歌舞伎町の方がおもしろいんだから絶対こんなところはおもしろいわけがない。
だけどPuneで新今宮や歌舞伎町がどこにあたるか情報が無いので行くだけです。
ここはムンバイで逮捕されたあと、ガンディーが奥さんと一緒に閉じ込められていた宮殿。

出たー!
この国のガンディー好きが出たー!
どこでもここでもガンディー。

だけど何だかんだ言いながら、歴史上の超有名な人が歩いた廊下なんかはちょっと感慨深いものがある。

国を背負って世界に立ち向かって、武器も持たずに理不尽をただ耐えて、
そんな重圧に自分だったら耐えられるだろうか。
ムリポ( ゚∀゚)
無理無理。
昔の人ってすごい。
そのままトリップアドバイザーで1位になっていたSadhu Vaswaniへ。
一応Darshan Musiumとある。
ミュージアムってことは博物館と思って入る。
もう説明ができない。
ちょっとしたお化け屋敷でした。
そうとしか説明ができない。
中は撮影禁止。

宗教を超えたある人格者についての説明を、
人形、動画、写真、絵、3D、ありとあらゆるツールを駆使して、
駆使しすぎてもうぐちゃぐちゃに散らかった感じで、
1時間以上一人でアトラクションの出来損ないみたいなのを回らされて、
最後にここの維持費めっちゃお金掛かるんで寄付してくださいーと言われた。
もう疲れた。
帰る。
帰りの電車は、地獄と形容しても罰が当たらない程度のやつでした。
一番安いGeneralクラスで(ってゆうか他の選択肢の指定の仕方がわからなかった)、
出発1時間前に座席を確保した。
65ルピーで5時間の旅程だ。
100円ほどで5時間の急行だ。
そら地獄だ。
10cmほどの隙間に座ろうとしてくるおばちゃん。
お向いの人は足をこちらの座席に乗せてくるし、
とうとう目の前で地べたに座りだす人が現れて、
そこを縫う様に物売りが絶え間なく行き来する。

きゅうり屋さん。

懐中電灯屋さん。

小さい髪留め屋さん。

誰がこの車両でマニキュアを買おうと思うんだろう。
すっかり日が暮れて地元の駅に戻った時には私はもうボロ布そのものでした。
何の修行でこんなことを。
もう自分のことがわからない。
それからこんなカオスな所なのに、Andheriに戻ってきた瞬間、あー帰ってきた!
って思ってしまったのも事実。
こんな、扉の無い電車を下りて人ごみを掻き分けて、
クラクションと屋台の中を通り抜けて、家に着いた時に、帰ってきた、って思ってしまった。
いつの間にか、インドなのに落ち着く場所ができてしまった。
ワンピースが飾ってあったので、吸い込まれた。
何着か試着して、平均的な営業熱心なインド人らしく色々と勧められて、
この色が似合うだの何だの言われて、結局「今日は気分が良いから100ルピーまけてやる」と言われたワンピースを買ってしまった。
Puneまでやって来て私は何を買っているんだろう。
新しい服を買っている割には、来ているTシャツはもう黒ずんでいる。
着替えを持っていなかったので全体的に自分が汚いしパリっている。
何回か汗でぐっしょりになって、何回か乾いたあとのやつだ。
またスタバに避難。
ここで作戦会議。あくまでも1人で。
ひとり作戦会議。
もうこうなったらインド中のスタバを制覇してやろうかと思う。
トリップアドバイザーを頼りに今から行くところを考える。
寺院の類はよっぽどじゃないと正直どこもだいたい同じで、
キラキラゴテゴテしていてカンカンあの鐘を鳴らすのはあなたで、
そのぐらいなら地元にもあるし、今回は博物館系に絞った。
そもそももう疲れた。
早く帰りたい。
私早くAndheriに帰りたいの。
ここPuneはAndheriに比べて空気は良い。
ただしオート初乗りが17ルピーと、Andheriより2ルピー高い。

川を渡って3キロほどまた汗だくになって歩く。
これ以上日焼けしたくないので、ストールをかぶって歩くので、怪しいことこの上ない。

まずはPuneの観光の一番ベタなところ、Aga Khan Palaceへ。
こんなとこがおもしろいわけがないことを私は知っている。
大阪城より新今宮の方が絶対おもしろいし、
スカイツリーより歌舞伎町の方がおもしろいんだから絶対こんなところはおもしろいわけがない。
だけどPuneで新今宮や歌舞伎町がどこにあたるか情報が無いので行くだけです。
ここはムンバイで逮捕されたあと、ガンディーが奥さんと一緒に閉じ込められていた宮殿。

出たー!
この国のガンディー好きが出たー!
どこでもここでもガンディー。

だけど何だかんだ言いながら、歴史上の超有名な人が歩いた廊下なんかはちょっと感慨深いものがある。

国を背負って世界に立ち向かって、武器も持たずに理不尽をただ耐えて、
そんな重圧に自分だったら耐えられるだろうか。
ムリポ( ゚∀゚)
無理無理。
昔の人ってすごい。
そのままトリップアドバイザーで1位になっていたSadhu Vaswaniへ。
一応Darshan Musiumとある。
ミュージアムってことは博物館と思って入る。
もう説明ができない。
ちょっとしたお化け屋敷でした。
そうとしか説明ができない。
中は撮影禁止。

宗教を超えたある人格者についての説明を、
人形、動画、写真、絵、3D、ありとあらゆるツールを駆使して、
駆使しすぎてもうぐちゃぐちゃに散らかった感じで、
1時間以上一人でアトラクションの出来損ないみたいなのを回らされて、
最後にここの維持費めっちゃお金掛かるんで寄付してくださいーと言われた。
もう疲れた。
帰る。
帰りの電車は、地獄と形容しても罰が当たらない程度のやつでした。
一番安いGeneralクラスで(ってゆうか他の選択肢の指定の仕方がわからなかった)、
出発1時間前に座席を確保した。
65ルピーで5時間の旅程だ。
100円ほどで5時間の急行だ。
そら地獄だ。
10cmほどの隙間に座ろうとしてくるおばちゃん。
お向いの人は足をこちらの座席に乗せてくるし、
とうとう目の前で地べたに座りだす人が現れて、
そこを縫う様に物売りが絶え間なく行き来する。

きゅうり屋さん。

懐中電灯屋さん。

小さい髪留め屋さん。

誰がこの車両でマニキュアを買おうと思うんだろう。
すっかり日が暮れて地元の駅に戻った時には私はもうボロ布そのものでした。
何の修行でこんなことを。
もう自分のことがわからない。
それからこんなカオスな所なのに、Andheriに戻ってきた瞬間、あー帰ってきた!
って思ってしまったのも事実。
こんな、扉の無い電車を下りて人ごみを掻き分けて、
クラクションと屋台の中を通り抜けて、家に着いた時に、帰ってきた、って思ってしまった。
いつの間にか、インドなのに落ち着く場所ができてしまった。