ここにいる理由。
インドなんて暑いし臭いしうるさいしおいしいもの無いし、
ってこのクダリ何回目だ。
悪口がワンパターンだ。
だって本当にそうなんだもん。
もっと付け加えるのなんて簡単だけど、
いくらだって出てくるけど、悪口なんて、
だけど何で私、じゃあ自らこんなとこにいるのか。
日本みたいな四季が美しい整ったおいしいものしか無い国の国籍があるのに、
何でこんなところに自らいるのか。
今日それを再確認した。
ぎっくり腰から立ち直ったので久しぶりにジムでヨガをして、
汗を流すのにシャワーをした所で、
コンタクトを落とした。
しかも両目。
アレルギー性結膜炎がひどくって、
がんがん目をこすっていたら、両目が見えなくなった。
視力が私、0.03も無い。
縁石とかも見えなくなってしまうので、裸眼だったら道端で余裕でこける。
しかもここ、インド。
道路、がたがた。
俺、見えない。
ネズミの死骸とか、野良犬とか、人間とか、いくらでも落ちてる。
俺、見えない。
あああああもう終わった。
バスは絶対無理。
バス停から家までの100mで何踏むかわかったもんじゃない。
しかもルミネで買った10cmのヒールで普通に歩くのもまあまあしんどいのに、
見えないなんて絶対無理。
今日はバスを諦めてオートを捕まえるしか無い。
オートリキシャは夕方の稼ぎ時、近距離を嫌う。
だいたい乗車拒否される。
だから帰りはバスって決めてる。
けど今日はだめ。
家の前まで行ってもらわな私多分
・ねんざ(許容範囲)
・骨折(ぎり許容範囲)
・人を踏む(お金で解決)
・犬を踏む(狂犬病注射接種済み)
・何かの排泄物を踏む(死亡)
・家にたどり着かない(道端の家族と一泊)
どれかになる。
だからオートを捕まえようとして、案の定拒否られる。
んだけれども、
「近いからいや」って言いながらその運転手が他の運転手に声をかけてくれる。
ちなみにこれは私がイエローキャブに入ろうと思ったほどの巨乳だからではなくて、
老若男女問わず、
「俺は乗せないけどおいお前乗せてやれ」って言ってもらえることがよくある。
他にも目的地の途中でいきなり降ろされた、と思ったら、
「俺はそんな遠くまで行きたくない」と言いながら、
ちゃんと別のオートを見つけてくれる。

日本人だったらそれ以前に乗車拒否しねーし。
いやそうなんだけどさ。
もうちょっと入り込んだ複雑な私のどうしようもない心の問題で、
元はと言えば異常に気にしいだったりする。
あああんなこと言ってしまった、とか、
こう思われたらどうしようか、とか、そんなのばっか。
なのが歳のせいもあるだろうけど、インドにいると本当に薄れる。
ほんと人のことがどうでもよくなる。
色んなことをひきずる暇がない。
で、意外とみんな優しい。
すごい見てくるけど、
変なもん見る目で見てくるけど、
コンタクト落としたせいでそれも今日気にならなくて、
裸眼もいいかもしれない。
だからここに一生いるなんて絶対無理だけど、
もうちょっといてもいいかなって思っている。
とりあえず雨季はここで乗り越えようと思っている。
3 idiots/ラージクマール・ヒラニ監督

日本では「きっと、うまくいく」のタイトルで公開のもの。
インド映画。
人に借りたDVDで英語の字幕で観たので全部はわかっていない。
いやむしろほとんど意味わかってない。
ヒンディー語も英語も大差なくよくわかってない。
でもおもしろかった!
泣いた!ちょっとだけど。
しっかり伏線が張られて、気持ち良いぐらいに回収されて、
ギャグ要素もたっぷりで、もちろんダンスもあって、
感動もあって、すっきりした。
日本の映画ってじとってしてて、叙情的なものが多くて、
言葉の間で何かを伝えようとしたりするばっかりで、
私がそう言うのを読み解くのが苦手なせいもあって、
もとい、勘ぐりすぎて読み間違えるのが常なので、
あんまり好きではない。
久しぶりに映画で疲れなかった。
だいたいうまくいくんだと思う。
そう、今日の失敗だって何だってきっとうまくいくための。
3人組って昔から私結構そのパターン多いかもしれない。
中学でも高校でも今でも3人組かもしれない。
自分が参加するのが面倒な時に他の人を一人にしなくてすむから。
でも4人以上だと収集つかなくて面倒だから。
怠惰な理由。
ってこのクダリ何回目だ。
悪口がワンパターンだ。
だって本当にそうなんだもん。
もっと付け加えるのなんて簡単だけど、
いくらだって出てくるけど、悪口なんて、
だけど何で私、じゃあ自らこんなとこにいるのか。
日本みたいな四季が美しい整ったおいしいものしか無い国の国籍があるのに、
何でこんなところに自らいるのか。
今日それを再確認した。
ぎっくり腰から立ち直ったので久しぶりにジムでヨガをして、
汗を流すのにシャワーをした所で、
コンタクトを落とした。
しかも両目。
アレルギー性結膜炎がひどくって、
がんがん目をこすっていたら、両目が見えなくなった。
視力が私、0.03も無い。
縁石とかも見えなくなってしまうので、裸眼だったら道端で余裕でこける。
しかもここ、インド。
道路、がたがた。
俺、見えない。
ネズミの死骸とか、野良犬とか、人間とか、いくらでも落ちてる。
俺、見えない。
あああああもう終わった。
バスは絶対無理。
バス停から家までの100mで何踏むかわかったもんじゃない。
しかもルミネで買った10cmのヒールで普通に歩くのもまあまあしんどいのに、
見えないなんて絶対無理。
今日はバスを諦めてオートを捕まえるしか無い。
オートリキシャは夕方の稼ぎ時、近距離を嫌う。
だいたい乗車拒否される。
だから帰りはバスって決めてる。
けど今日はだめ。
家の前まで行ってもらわな私多分
・ねんざ(許容範囲)
・骨折(ぎり許容範囲)
・人を踏む(お金で解決)
・犬を踏む(狂犬病注射接種済み)
・何かの排泄物を踏む(死亡)
・家にたどり着かない(道端の家族と一泊)
どれかになる。
だからオートを捕まえようとして、案の定拒否られる。
んだけれども、
「近いからいや」って言いながらその運転手が他の運転手に声をかけてくれる。
ちなみにこれは私がイエローキャブに入ろうと思ったほどの巨乳だからではなくて、
老若男女問わず、
「俺は乗せないけどおいお前乗せてやれ」って言ってもらえることがよくある。
他にも目的地の途中でいきなり降ろされた、と思ったら、
「俺はそんな遠くまで行きたくない」と言いながら、
ちゃんと別のオートを見つけてくれる。

日本人だったらそれ以前に乗車拒否しねーし。
いやそうなんだけどさ。
もうちょっと入り込んだ複雑な私のどうしようもない心の問題で、
元はと言えば異常に気にしいだったりする。
あああんなこと言ってしまった、とか、
こう思われたらどうしようか、とか、そんなのばっか。
なのが歳のせいもあるだろうけど、インドにいると本当に薄れる。
ほんと人のことがどうでもよくなる。
色んなことをひきずる暇がない。
で、意外とみんな優しい。
すごい見てくるけど、
変なもん見る目で見てくるけど、
コンタクト落としたせいでそれも今日気にならなくて、
裸眼もいいかもしれない。
だからここに一生いるなんて絶対無理だけど、
もうちょっといてもいいかなって思っている。
とりあえず雨季はここで乗り越えようと思っている。
3 idiots/ラージクマール・ヒラニ監督

日本では「きっと、うまくいく」のタイトルで公開のもの。
インド映画。
人に借りたDVDで英語の字幕で観たので全部はわかっていない。
いやむしろほとんど意味わかってない。
ヒンディー語も英語も大差なくよくわかってない。
でもおもしろかった!
泣いた!ちょっとだけど。
しっかり伏線が張られて、気持ち良いぐらいに回収されて、
ギャグ要素もたっぷりで、もちろんダンスもあって、
感動もあって、すっきりした。
日本の映画ってじとってしてて、叙情的なものが多くて、
言葉の間で何かを伝えようとしたりするばっかりで、
私がそう言うのを読み解くのが苦手なせいもあって、
もとい、勘ぐりすぎて読み間違えるのが常なので、
あんまり好きではない。
久しぶりに映画で疲れなかった。
だいたいうまくいくんだと思う。
そう、今日の失敗だって何だってきっとうまくいくための。
3人組って昔から私結構そのパターン多いかもしれない。
中学でも高校でも今でも3人組かもしれない。
自分が参加するのが面倒な時に他の人を一人にしなくてすむから。
でも4人以上だと収集つかなくて面倒だから。
怠惰な理由。
旅行と住むとでは全然違う
暑い。
ニューロティカだってこんなに暑いぜって多分歌ってない。
もうだめかもしれない。
暑すぎてキッチンに立てなくて、自炊も全くできない。
パスポートがたった1日で出来上がったので、
今度こそちゃんと電車で行こう!と一念発起したものの、
外に出た瞬間心が折れてまたキャブで行った。
風を切ってシーリンクと言う有料の海上高速道路みたいのを走りながら、
大声でミスチルを歌いまくっていた。
気持ち良かった。

ミスチルとドライブは切っても切れない。
チャイにはカルダモン。
ラッシーにはカシューナッツ。
ドライブにはミスチル。
遠征の車内でいつもよっことミスチルイントロドンをしていたのを思い出す。
よっこは新しいミスチルは強くて、
私は古いのしかわからない。
髪がヘナで真オレンジになったおっさんは、
汗だくでOVERを大声で歌う東洋人の女には構わず、
ずっとマッチ棒で耳掃除をしていた。
とても痛そうな表情で。
痛いならやめればいいのに。
もう私1歩も歩けない、って思ったので、
領事館前で同じキャブに待っててもらった。
帰り道はマッチ棒を諦めて、手でばしばし耳を叩いていた。
何が入っているの、そこに。
何を聞きたくて何を聞きたくないの。
さっき通ったばかりの道を、
今度はイノセントワールドを全力で歌う黄色人種にしては日焼けした女には構わず、
おっさんは左耳を執拗に叩いていた。
ぼったくらずに往復を安全、とは言えないけどちゃんと運んでくれた、
あのドライバーの左耳に幸を。
蟻がでかい。

最強のふたり/エリック・トレダノ オリヴィエ・ナカシュ監督

映画。
成田からムンバイへの飛行機内で。
持ち込んだ本が一瞬で終わってしまって、
2回目のアナと雪の女王も終わってしまってから仕方なく観た。
フランス映画を見る自分、嫌いではない。
シャレオツ。
高校の時だかに厨二病全盛期で、
ポンヌフの恋人を鑑賞して意味がわからんすぎて、
脳みそにそのままクソムシが湧いて感染して、
胃腸飛び出るかと思ったけど、
これはさすがにわかりました。
久しぶりにフランスにも行きたい。
今行きたい国ランキングで30番には入る。
20番には入らないけど30番には入る。
ノンフィクションというのがあまり好みでないと言うか、
現実逃避で私なんて本や映画を見るのに、
現実だったら意味ないじゃんとか思ってしまうので、
これも実際にあったお話で、
どひゃー!はやって来なかったのだけれども、
本来人生なんてそうゆうもの。
それをいかにドラマチックにするか。
あとどれだけ自分の目で見て、どれだけ冒険できるか。
まだまだ。まだまだ足りない。
ニューロティカだってこんなに暑いぜって多分歌ってない。
もうだめかもしれない。
暑すぎてキッチンに立てなくて、自炊も全くできない。
パスポートがたった1日で出来上がったので、
今度こそちゃんと電車で行こう!と一念発起したものの、
外に出た瞬間心が折れてまたキャブで行った。
風を切ってシーリンクと言う有料の海上高速道路みたいのを走りながら、
大声でミスチルを歌いまくっていた。
気持ち良かった。

ミスチルとドライブは切っても切れない。
チャイにはカルダモン。
ラッシーにはカシューナッツ。
ドライブにはミスチル。
遠征の車内でいつもよっことミスチルイントロドンをしていたのを思い出す。
よっこは新しいミスチルは強くて、
私は古いのしかわからない。
髪がヘナで真オレンジになったおっさんは、
汗だくでOVERを大声で歌う東洋人の女には構わず、
ずっとマッチ棒で耳掃除をしていた。
とても痛そうな表情で。
痛いならやめればいいのに。
もう私1歩も歩けない、って思ったので、
領事館前で同じキャブに待っててもらった。
帰り道はマッチ棒を諦めて、手でばしばし耳を叩いていた。
何が入っているの、そこに。
何を聞きたくて何を聞きたくないの。
さっき通ったばかりの道を、
今度はイノセントワールドを全力で歌う黄色人種にしては日焼けした女には構わず、
おっさんは左耳を執拗に叩いていた。
ぼったくらずに往復を安全、とは言えないけどちゃんと運んでくれた、
あのドライバーの左耳に幸を。
蟻がでかい。

最強のふたり/エリック・トレダノ オリヴィエ・ナカシュ監督

映画。
成田からムンバイへの飛行機内で。
持ち込んだ本が一瞬で終わってしまって、
2回目のアナと雪の女王も終わってしまってから仕方なく観た。
フランス映画を見る自分、嫌いではない。
シャレオツ。
高校の時だかに厨二病全盛期で、
ポンヌフの恋人を鑑賞して意味がわからんすぎて、
脳みそにそのままクソムシが湧いて感染して、
胃腸飛び出るかと思ったけど、
これはさすがにわかりました。
久しぶりにフランスにも行きたい。
今行きたい国ランキングで30番には入る。
20番には入らないけど30番には入る。
ノンフィクションというのがあまり好みでないと言うか、
現実逃避で私なんて本や映画を見るのに、
現実だったら意味ないじゃんとか思ってしまうので、
これも実際にあったお話で、
どひゃー!はやって来なかったのだけれども、
本来人生なんてそうゆうもの。
それをいかにドラマチックにするか。
あとどれだけ自分の目で見て、どれだけ冒険できるか。
まだまだ。まだまだ足りない。
心の弱い自分に。
今日パスポートの申請に行ってきた。
もう10年経つのだ。
あれから。
大学生の時に気がふれて、恐らく就活のし過ぎで気がふれて、
高校の修学旅行で行った韓国を除けば、
ほぼ初めての海外が個人旅行。
一人でアイルランド、イギリス、フランスへ行ってから、もう10年。
あれから私のパスポートはたくさんの国のスタンプとビザで埋められた。
最後の方はインドばっか。
もういいって。
必要書類に記入して、提出しようとして、
一番大切な項目を埋め忘れていて、少し焦って署名をした。
パスポートに載る署名だ。
これから10年私のIDになるものの中で一番大切な場所だ。
私という人間を証明するIDの中で唯一の漢字の名前。
なのに焦ったせいでちょっと曲がった。
おっさんが「まだかよ」ってこっちを見ていたせいで焦った。
曲がった。
名前が曲がった。
いやしかししょせんはパスポート、
されどおパスポート。
御パス。
気にしなければいいんです、そうなんです。
だけど10年だよ10年。
そもそも私の名前の漢字は非常にバランスを取りづらい。
あまり書くのが好きではない。
10年これを背負って生きるのか。
すでにかなり婉曲したこの私の人生が、今後10年さらに曲がるのか。
ひん曲がるのか。
なんて不吉な。
ああどうしようもう一枚書かせて!
お願い!
10年なの、だって。
1年なら我慢できます。
でも10年なんです。
あんた10年ってわかってますか。
次もう40歳ですよ?
ああああああああああああああああああ
で、言えなかった。
書きなおさせろと言えなかった。
私、10年さらに性格がひん曲がる予定です。
もうめっちゃいじわるしたんねん。
人のものが欲しくなっちゃったりしたんねん。
言われたこと全然素直に受け取らんとったんねん。
弱いわー。
心が弱いわー。
まだまだやわー。
今日はほんとそれが悲しいのでもうだめです。
立ち直れません。

ライチが開始した。
マンゴーライチという清涼感しかないものを凍らせてあほほど食べている。
そんな清涼感に富んだものを食べているのに私はひん曲がっている。
しかし新しい目標もできました。
今日。
仕入れた情報で、南インドの修行僧がやるらしいんですが、
トランス状態にして、背中の皮膚に針みたいのを引っ掛けて、
そのまま高い所から吊り下げるってのがあるんですって。
しかも2人も最近この辺で見かけたんですって。
しかもその内一人はさらに、10mぐらいある棒を、
両ほほに刺して歩いている人も見たんですって。
垣原じゃん。
殺し屋イチの垣原が本当にいるんじゃん。
これを今年中に絶対この目で見てみせる。
それだけを目標にひん曲がった性格でも明るく生きていく。
赤と白/櫛木理宇

もうある意味グロテスクな表紙とホラー小説大賞の帯につられて
ハードカバーなのに買ってしまった。
インドまでの飛行機内持つかと思いきや、
2時間もせずに終わってしまって、
おいどうするんだよ、あと7時間もフライトあるやないか、
ってなってまたアナと雪の女王を見させられた。
そのぐらい一気に読んでしまったと言うこと。
自分が女学生だった戦時中のことは、
いささか時間が経ち過ぎてもうよく覚えていませんが、
そうですか、終戦からもう半世紀以上ですか。
ふわふわしたあの感じとか、
今となってはしょうもない女同士の友情のもろさ加減とかが、
本だから起こる非日常的な破壊みたいなもんと相まって、
小説の中に出てくるレディオヘッドのあのけだるさ。
トム・ヨークは女子高生が聞くと危ないのではないか。
トリップしてしまうんじゃないか。
私は立派な大人になってから聞き始めて助かったけど。
で、色々思い出して気持ちが色んなとこに行ったり来たりした。
とにかく言えるのは私寒いのは嫌い、ってこと。
だけど暑いのも嫌い、ってこと。
特にインドの暑いのは嫌い、ってこと。
レディオヘッドと飲酒喫煙はハタチを過ぎてから、ってこと。
もう10年経つのだ。
あれから。
大学生の時に気がふれて、恐らく就活のし過ぎで気がふれて、
高校の修学旅行で行った韓国を除けば、
ほぼ初めての海外が個人旅行。
一人でアイルランド、イギリス、フランスへ行ってから、もう10年。
あれから私のパスポートはたくさんの国のスタンプとビザで埋められた。
最後の方はインドばっか。
もういいって。
必要書類に記入して、提出しようとして、
一番大切な項目を埋め忘れていて、少し焦って署名をした。
パスポートに載る署名だ。
これから10年私のIDになるものの中で一番大切な場所だ。
私という人間を証明するIDの中で唯一の漢字の名前。
なのに焦ったせいでちょっと曲がった。
おっさんが「まだかよ」ってこっちを見ていたせいで焦った。
曲がった。
名前が曲がった。
いやしかししょせんはパスポート、
されどおパスポート。
御パス。
気にしなければいいんです、そうなんです。
だけど10年だよ10年。
そもそも私の名前の漢字は非常にバランスを取りづらい。
あまり書くのが好きではない。
10年これを背負って生きるのか。
すでにかなり婉曲したこの私の人生が、今後10年さらに曲がるのか。
ひん曲がるのか。
なんて不吉な。
ああどうしようもう一枚書かせて!
お願い!
10年なの、だって。
1年なら我慢できます。
でも10年なんです。
あんた10年ってわかってますか。
次もう40歳ですよ?
ああああああああああああああああああ
で、言えなかった。
書きなおさせろと言えなかった。
私、10年さらに性格がひん曲がる予定です。
もうめっちゃいじわるしたんねん。
人のものが欲しくなっちゃったりしたんねん。
言われたこと全然素直に受け取らんとったんねん。
弱いわー。
心が弱いわー。
まだまだやわー。
今日はほんとそれが悲しいのでもうだめです。
立ち直れません。

ライチが開始した。
マンゴーライチという清涼感しかないものを凍らせてあほほど食べている。
そんな清涼感に富んだものを食べているのに私はひん曲がっている。
しかし新しい目標もできました。
今日。
仕入れた情報で、南インドの修行僧がやるらしいんですが、
トランス状態にして、背中の皮膚に針みたいのを引っ掛けて、
そのまま高い所から吊り下げるってのがあるんですって。
しかも2人も最近この辺で見かけたんですって。
しかもその内一人はさらに、10mぐらいある棒を、
両ほほに刺して歩いている人も見たんですって。
垣原じゃん。
殺し屋イチの垣原が本当にいるんじゃん。
これを今年中に絶対この目で見てみせる。
それだけを目標にひん曲がった性格でも明るく生きていく。
赤と白/櫛木理宇

もうある意味グロテスクな表紙とホラー小説大賞の帯につられて
ハードカバーなのに買ってしまった。
インドまでの飛行機内持つかと思いきや、
2時間もせずに終わってしまって、
おいどうするんだよ、あと7時間もフライトあるやないか、
ってなってまたアナと雪の女王を見させられた。
そのぐらい一気に読んでしまったと言うこと。
自分が女学生だった戦時中のことは、
いささか時間が経ち過ぎてもうよく覚えていませんが、
そうですか、終戦からもう半世紀以上ですか。
ふわふわしたあの感じとか、
今となってはしょうもない女同士の友情のもろさ加減とかが、
本だから起こる非日常的な破壊みたいなもんと相まって、
小説の中に出てくるレディオヘッドのあのけだるさ。
トム・ヨークは女子高生が聞くと危ないのではないか。
トリップしてしまうんじゃないか。
私は立派な大人になってから聞き始めて助かったけど。
で、色々思い出して気持ちが色んなとこに行ったり来たりした。
とにかく言えるのは私寒いのは嫌い、ってこと。
だけど暑いのも嫌い、ってこと。
特にインドの暑いのは嫌い、ってこと。
レディオヘッドと飲酒喫煙はハタチを過ぎてから、ってこと。