O.S.D.さり オフィシャルブログ powered by Ameba -29ページ目

好き好き大好き

インドあるある。

もとい

インド人あるある。

自分大好き。

もとい。

日本人以外あるある。

つまり世界あるある。

逆に日本だけ無い無い。

自分大好きを憚らない。

フェイスブックで毎週プロフィール写真をこれでもかの自分撮りで更新するし、
女優を真似てざわちんばりに女優の写真と並列するし、
意味不明の自分撮り奇跡の一枚をプリントしてデスクに貼るし、
まず間違いなく携帯の待ち受けには自分ソロもしくは恋人とツーショット、
これ言っとくけど30超えのおっさんもだからね、
会社のPCのデスクトップが自分のソロ写真の同僚もいる。

うっそーん

うっそーん

なんでなん

どう言う意図なん

って日本人同僚とひたすら日本語でディスる。

逆に日本人がそれをしないのは、
日本人だけがしないのは、
私ふくめ日本人の待ち受けが鉄板でデフォルトのフリー素材のままなのは、
そっちのがおかしいのか。

もっと自分を愛せということですか。
たぶんそうなんだろ。

でも、
それでも、
そうやって異文化に淘汰されて、
ツイッターと重複になるけれどもが、
そうやって淘汰されながら、
脳みそまで香辛料だから水はけもままならないんだろって、
日本語でばれないからってとことんRacismを発揮して、
それでもやっぱりだ。
私は日本人のその慎ましやかな感じが好きなんだから。
もうそんなの仕方ないじゃん。

傘を借りたのにありがとうも言えない文化より、
意味もなく謝ってしまう、
ありがとうってすぐに言ってしまう、
そんな日本人がどうしようもなく好きなんだから仕方ないじゃんか。

どうしようもないだろ。



トモスイ/高樹のぶ子

芥川賞作家にまたばかにされた気分です。
全然意味がわからんかった。
何がエロいのかさっぱりわからんかった。
逆にエロいってことですか。
私みたいなことですかそれは。

不可能なんて無い。

エア・インディアがスターアライアンス入りした。
深くは突っ込まない。
きっと何かがあったんだ。
何かが。

いやむしろ大きな夢が叶うことを教えられた。
どんなに遅延したって、
パンくずが座席の下に落ちていたって、
CAが通る度に私のひじにぶつかって来たって、
こうしてスターアライアンスに加入できるんだ。
そうだ、ドリームズ・カム・トゥルーだ。
不可能なんて無い。(お金さえあれば)

これでもう私はインド国内移動はエア・インディア一択になってしまった。
マイルが貯まるなら何でも良い。

そう、不可能なんて無い。

今日はお外の様子が地獄だった。
昼過ぎから降り続く雨が一向に衰えず、
みるみる間に道路がそこかしこで冠水して、
アンデリーの街は川となった。

そこを無駄なのに傘をさして、サンダルで人々がじゃぶじゃぶと渡る。
それでも道端のスナック屋やとうもろこし屋は、大きな傘の下で営業する。
何もかもが理由となって、ひどい渋滞が起こる。

ほぼ世界の終わりだ。
ピエロは居ないけどこっちこそ本当の世界の終わりだ。


ご近所のキャンプだホイ家族は洗濯しちゃうけど。
雨水で。

こんな日は普段でも距離が近いと断られるオートリキシャを捕まえることは、
群馬が首都になるぐらいの確率で不可能です。
ムスリムでたまたま機嫌が良く、たまたま同じ方向に行きたい、
そんな運転手にたまたま巡りあわねばまず乗せてくれまい。

バス停までの道がすでに川だし、
三途の川だし、
これじゃぶじゃぶ渡ったら足の小さな傷からきっと日本人には、
あくまで日本人の、いや、日本人でかつ誰よりも清潔な環境で大切に大切に育てられた、
守ってやりたい、って松潤あたりも無意識につぶやいてしまう、
そんなひ弱な私にはこの川、レベル高すぎだし、
マジ三途の川っす!まじサンズっす!
まじありえないぐらいサンズっす洒落なんねーっす!
死ねるっす!

そう言うことで私、まず会社を出て、
ぎりぎり川の手前で一台のオートを捕まえて、
行き先を告げて、
2秒で「やだよ」と言われて、
1秒で「エッグソールピー」と魔法の言葉を唱えて、
0.5秒で乗車OKをもらって、
ほとんど濡れずにちゃんと帰宅した。

そう、不可能なんて無いのだ。

エッグ=1
ソー=100
ルピー=ルピー

普段20ルピーの距離です。

元気ですか?
いち

さん
エッグソールピー
お金があれば、何でもできる。

不可能なんて、無い。

蜩ノ記/葉室麟

直木賞受賞作。
理不尽に泣いた。
時代小説はだいたいその理不尽さに泣く。
近頃のなんだかんだ、
昔は良かっただの、
日本はどうなってしまうだの、
そんなこと言ったってどう考えたってこの時代よりずっと、
自由だし理性的だし恵まれているじゃないか。
日本人はちゃんと前に進んでいるんじゃないか。
にしてもかっこいいなあ、侍。
三島由紀夫もかっこいいしなあ。
この前イギリス人に日本人はまだハラキリするのか、
って聞かれたので、
当たり前じゃん、悪いことしたら切腹で腸自分で引っ張りぬかなきゃいけないんだよ、
私の知り合いもよくやってるよ、
って教えておいた。
日本のことは責任を持って宣伝しておくから、任せといて。

執念

和食への執念がことさら。

パスタで焼きそばを作ってみたり、
普通のパンからパン粉を作るのはもう当然のこと。
┌(┌^o^)┐ワショクェ…
みたいなことだ。

ちらし寿司とかも作れる。
細長いパサパサのお米だけどちゃんと作れる。
もうゲイでもボーイズラブでも何でも良い。
雨季で旅行にももう行かないし私には和食への執念しか無い。

そんな私を見かねてまた届いた
マミーからの救援物資がすごいことになっていた。

過酷な状況をくぐり抜けて、
日本からはるばるやって来たんだね、アルフォートちゃん。
ひとかけらも残さず食べるよあなたを。

雨季で旅行に行けないので、何をするかと言うとヨガとか。

インドっぽい。
週末はヨガ。

8時間のヨガコースを申し込んだはずなのに。

全然おもろないゲームをやらされて、
え、なにこれ、自己啓発セミナーとかでありがちなやつ?
怪しいんですけど怪しいんですけど怪しいんですけど。
幸せになる壺売られるやつと違うんこわいこわいこわい。
で、すこしヨガをして、
同行した日本人はなぜかヨガなのにジーパンで来ていた。
ド素人だ。
その後まあまあメタボなおばあさんから食事についてレクチャーされて、
「いやあんたがまず食生活見直そうよ」とはさすがに言えず、
ここまで、喉元まで出かかったよ、
いやむしろ日本語では言った、
言ったった。
あんたようその体で食事には気をつけろ言うたな、って。
日本語では私言いました。
お昼は味の無いランチを残して、
また少しヨガをして、
って言うか死体のポーズはあれはヨガなのか?
食後のお昼寝と捉えました。
さらに鼻うがいを練習させられた(痛い)。
最後何言ってるか1%もわからんおじさんのレクチャーを聞いて、
それで8時間終わった。
まあまあいい値段のする1日コースだった。
それが終わった。

騙されてなんかない。

騙されたって言う方が騙されてる。





Vanity/唯川恵

面白すぎて死ぬかと思った。

彼女たちのやっかいな虚栄心と、せつなる孤独に捧げる。
泣きながら戦うあの子はいつかのあなたかも知れない。

帯の言葉がすでに珠玉。

普遍性みたいなものがある程度無いと作品として世には出ないはずなので、
何を読んだって何となく共感したりするんだけれども、
この作家のはもう異次元で普遍的。
なにその日本語。
もとい。
この作家のは普遍性が普通じゃない。
だからなにこの日本語。
もとい。

この作家のはもう、ちょっと、とにかく、自分のことかよって、
私のこと知ってるの?しかも心の中を読めるの?
ぐらいの様子で、多分何百万人かの、
日本人のある一定の世代の女性が全員、一人残らず、
共通して持っているものがあって、そのわずかに重なる部分を見つけて書いてしまう。
いたいいたいいたいいたいいたいいたい!

こうやって本の中に生きる誰かと同じってことは、
自分がしょせんは普通の人間なんだなーと思い知ることも、
この主人公アホだなーと思う主人公ほど自分と重なることも、
みんなこんな頑張ってんのに、って言うあの例のやつも、
もう何もかんも痛い。
オススメ◎
特に女の人に。